【感想・ネタバレ】ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

私の読書歴の中で最も愛した物語。
ビブリア古書堂の事件手帖。

そう言えば…その物語のプロローグも
夏目漱石でしたね。

ようやく読むことができました。
栞子の母にして扉子の祖母、智恵子の物語。
そうして篠川家のすべての人々にようやく会えた…そんな安堵を感じます。

今作は月並みな言い方ですが読み応...続きを読むえがありました。不思議なくらいこれまでのビブリアの一冊一冊が心の中に蘇り、読み返すことなく自分の中でひとつに溶け合うのを感じました。

そうして懐かしい記憶との邂逅もまた、私を満たしてくれました。

1972年 少年チャンピオンに連載されていたさいとうたかをの「日本沈没」。連載が始まった「ブラックジャック」。

毎週欠かさず夢中で読んだ漫画作品に懐かしさで胸が満たされました。漫画を読んで映画「日本沈没」をどうしても観たくて足を運んだ地元の映画館は…とっくの昔に廃業されたことすら美しい記憶。

失われた昭和の時代。それは私の少年時代そのものでした。

心からこの本を楽しんで、三上さんのあとがきを目にした時、ふと気になることが。

「想定していた形とは少し違いましたが、やっと栞子の過去の話を書くことができました」

想定していた形って? どんな形を想定されていたんですか? それも…読みたいじゃないですか。

そうしてもうひとつ。

「次の巻もよろしくお願いいたします」

よかった。まだ私はこの作品の世界に浸っていられるんですね。

最後に。シリーズの中でも今作の重みは格別でした。読書を愛する自分を抱きしめてあげたくなるほどに。

2024.5.4追記

 本当に面白かったというだけでなく、まるで上質の映画を一本観終えたような充足感に浸りました。こうしてレビュー書いていても、書いていない時ですらも…なんだかまだまだ言葉が溢れてきています。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

 扉子シリーズになって4巻目だが以前の巻のようなダークさ、あるいはビターテイストはない。

 今回は、戦時中に鎌倉に住む文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の貸出本がテーマとなっている。そのほとんどが行方不明になっているのだが、中には文豪夏目漱石の蔵書も含まれているという。

 それらの本に、扉子、...続きを読む栞子、そして智恵子がそれぞれ絡む。昭和、平成、令和と時代と世代を超えて「本」の行方を捜すことになるのだが…

 3人の17才時の過去が描かれていて興味深く読むことができた。栞子より2才年下で中学生の大輔も登場するするのはご愛嬌か。
 
 ラストは綺麗に収まっており、最初に述べたように後味は悪くない。というか、こういった終わり方は好きだな。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

『ビブリア古書堂の事件手帖』扉子編の最新巻。やっぱりこのシリーズが好きです。智恵子、栞子、扉子の三代を結ぶ夏目漱石本が背景に。智恵子と栞子の過去も語られています。推理テイストは当初より弱めですが、十分に楽しめる作品です。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

ビブリア古書堂の事件手帖の新シリーズ第4弾

昭和、平成、令和の三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。

智恵子、栞子、そして扉子の本の虫たちに夏目漱石の初版本等が絡み合って面白いですね。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

大好きなシリーズの世代交代で少し不安をもつて読み始めましたが、全くの杞憂に終わりました。
これまで語られてこなかった家族の歴史が、自然な形で語り手を上手にかえて語られて、シリーズの集大成のようであり、さらなる序章のようでもあり、とても楽しく読ませていただきました。
まだ続けていただけるようなのでとて...続きを読むも楽しみです。
2024-020

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

 戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。
 今回電子書籍で読み、紙の本でも共通...続きを読むかは知らないが、相変わらず誤植が多い。誤字脱字はもちろん、「栞子の姿が手に入った」って。リズムが狂うから本当にやめてほしい。この出版社は酷すぎる。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

扉子が登場するシリーズの四作目。このシリーズはマンネリになることなく面白いままで続いてくれていると思う。

今作は戦時中に文士たちが立ち上げた鎌倉文庫という貸本屋。その貸本をめぐる親子3代の物語。主人公が飛んでいるものの全体として一つの作品になっていた。また、そこにあった1000冊近くの貸本の行方が...続きを読む今もわかっていないというのは面白かった。

もう少し登場する作品を深掘りしてくれたら、もっと良かった。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

親子3世代が時代を超えて夏目漱石の本と関わっていく。今回も面白く読めた。
夏目漱石未読なので、読んでみたくなった。
次に読みたくなる本を見つけられる小説。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

めちゃくちゃ面白かった!
今回のテーマは夏目漱石と鎌倉文庫。
とにかく夏目漱石が読みたくなる。

本作では、ようやく智恵子の謎、過去がだいぶ解き明かされる。でも相変わらず、失踪した原因、そこは不明…。なぜ年頃の子ども達を残して消えたのか。今回は当時の篠川家の様子に少し触れている場面があり、切なくなっ...続きを読むた。栞子のお父さん、登の話もがっつり出てきて、とても新鮮だった。

それにしても、鎌倉文庫…贅沢だなぁ。夏目漱石が所有していた本が借りられるんだもんなぁ。鎌倉にある文学館にもまた足を運びたくなった。

次の作品が待ちきれない。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

篠川家三代の親子が各々、昭和・平成・令和の17歳の時点で
直面した、「鎌倉文庫」の貸出本の行方の捜索。
特に、夏目漱石の初版本を中心に語られる古書に纏わる物語。
三者三様の行動と当時のビブリア古書堂、
そして、関わる人々の姿が明らかになってゆく。
・登場人物 ・篠川家家系図
・プロローグ・・・そのガ...続きを読むーデンパーティーに彼らが
       招待された事情からの、物語の始まり。
第一話 令和編 『鶉籠』・・・古書店の子女である扉子、
  戸山圭、樋口恭一郎が考察する、鎌倉文庫の本の行方。
  8mmフィルムに残されていたものと人々とは?
第二話 昭和編 『道草』・・・1973年、ビブリア古書堂での
  智恵子と篠川登の出会いから始まる、鎌倉文庫の捜索。
  胡散臭い輩が跋扈する中、当時の持ち主に行き着く。
第三話 平成篇 『吾輩ハ猫デアル』・・・売りに出された鎌倉文庫の
  本。その出所にはあの書店が?栞子の気づきが救いとなる。
・エピローグ・・・パーティー会場は、あの屋敷。
       三つの物語の終着点に相応しい部屋へ。
参考文献有り。あとがき。

扉子・智恵子・栞子が時空を超えて関わった、鎌倉文庫の本。
三人が、それぞれの17歳で“私なんか全然詳しくない”と
呟く様子は、まさに血脈だなぁと、感心してしまいました。
また、バイプレーヤーとしての篠川登の存在が描かれて、
やっと登場したなぁと、安堵しました。
本は欲望への誘いもあるが、救いもあります。
史実と創作が入り混じった中での鎌倉文庫のの存在は、
そのどちらにも影響しましたが、エピローグでの展開は、
夢の如し。作者の願いが込められているように感じました。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

かつて文士たちが立ち上げた貸本屋、鎌倉文庫
その貸出本を巡る謎
シリーズ初の親子3代に渡る物語
読者の多くは過去作を読んでいるだろうが、過去に語られた物語を知っているほど感慨深い

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

久しぶりの最新刊
智恵子、栞子、扉子の親子3人の鎌倉文庫という、かって存在した貸本屋の古書を通じて、本の謎解きが行われる。
智恵子の夫の登の登場と出会い。
兼井健蔵という存在が人間味があって面白いなと感じました。また歳を採ることで、人の温かみがましていくのが、なんか良かったです。
また五浦大輔と登の...続きを読むさりげない出会いも良かったです。
智恵子の夫で栞子のお父さん、またどこかでお話を聞いてみたいものです。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

智恵子、栞子、扉子。三代にわたる物語。やはりこの3人が揃うシーンが最高! 本好きの私達にとってたまらなく惹きつけれますよね。私が一番好きなのは栞子。やはりこの小説の軸は栞子です。そして「鎌倉文庫」見てみたい! 

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

長く続くシリーズならではの魅力に溢れている。あの人の今までにない姿に驚きと喜び。
鎌倉文庫と夏目漱石に関わる親娘3代の物語。本の魔に囚われた人が多く出て来たシリーズだが、今作は本が人に力を与えて縁を作る物語だろう。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

扉子4作目。
実在した鎌倉文庫を巡る親子3代の物語。
プロローグで祖母・智恵子、母・栞子、扉子が勢ぞろい。
戦後に存在した鎌倉文庫のその後の行方を巡る謎を、令和を扉子、昭和を智恵子、平成を栞子で紡いでいく。
祖母の智恵子の若い頃や、栞子の父の話はこれまでシリーズを読んで来たファンとしては新鮮。
鎌倉...続きを読む文庫は鎌倉に縁ある作家たちにより創設されたものだが、その中に混じっていた夏目漱石の作品を軸に描かれるのが、さすがと言う感じ。
「鶉箱」「浮草」「吾輩ハ猫デアル」
実はいずれも読んだことがない作品。
それでも、この謎解きは本格的で久しぶりに面白かったし、親子3代に渡る物語は読み応えがあった。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

令和編から始まります。
令和の主人公といえば高校生の扉子です。
高校でせっかく一緒になったもぐら堂の娘の戸山圭とけんかをしています。
けんかの原因は圭が持っていた夏目漱石の『鶉籠』の初版本であることがわかりますが、その出所は…。

第二話は昭和編。
女子高生だった久我山尚大の隠し子だった智恵子とビブ...続きを読むリア古書堂の前店主だった篠川登との出逢い。
やっぱりビブリア古書堂で出逢ったのですね。
鎌倉文庫の貸出本を巡るお話。

第三話は平成編。
主人公は智恵子の娘で扉子の母の栞子。
『吾輩は猫デアル』の出品者を巡るお話。



私は、漱石といえば『坊ちゃん』』『夢十夜』『こころ』あたりしか全部読めていないのに、この親子三代たちはいつものことながら、凄い博学だなあと感心しました。さすがビブリア古書堂!
『行人』『草枕』は最近買ったので(この本にはでてきませんが)できれば読みたいと思います。
初版本とか、鎌倉文庫が登場しますが、フィクションであると思うとなんとなくへんな感じをいとえなかったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

千恵子,栞子,扉子の三世代のそれぞれの17歳と,鎌倉文庫に纏わるエピソード.今回は夏目漱石で,鶉籠などの古書が出てくる謎解きも.

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ネタバレ購入済み

昭和編が面白かった

2024年04月09日

令和編の語り手は樋口くん・探偵役は扉子ちゃん、昭和編の語り手は栞子さんのお父さんの登さん・探偵役は登さんと結婚前の三浦智恵子さん、平成編は語り手が登さんで、探偵役がまだ高校生だった栞子さん。今回はオリジナルシリーズの語り手・大輔氏はプロローグとエピローグにしか登場しません。その代わり、オリジナルシリ...続きを読むーズでは5巻のプロローグ(リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」)にしか登場しなかった登さんが大活躍?です。大輔氏と同じでパートナーほど本に関する知識はなくとも洞察力はすごく、的確に探偵役をサポートしています。それから、オリジナルシリーズではラスボスみたいな扱いだった智恵子さんが、登さんにだけは少女らしい顔を見せるのが面白かった。あと、新シリーズではほとんど登場シーンがない文香ちゃんが、少しですが平成編に出たのがうれしかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

 智恵子さん、栞子さん、扉子ちゃんの3世代が醸す深〜い洞察を堪能できる作品でした。それぞれの時代を背景に俯く女子高生。色白で真っ直ぐな長髪で黒縁メガネをかけた姿は指紋が照合されるかのようにピタリと重なる。そんなイメージを描かせてくれる時代錯誤な情景でした。
 漱石はだいぶ前に読んだはずですが、すっか...続きを読むり他の本のストーリーに上書きされて思い出せませんでした。坊ちゃんにしても、吾輩は猫であるにしても、そんなに辛辣な描き方だった?と疑ってしまった。
 世に二つとない初版本の陳列を前に3世代の"ロン黒白肌メガネ"は我を忘れて悦に浸る姿は微笑ましくもあった。(文香ちゃんが何話目かで表現した"おっぱいメガネ"には劣ります)

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

新シリーズ第4巻。今作のテーマは夏目漱石と「鎌倉文庫」。大きく3話構成になっている。
第1話は漱石の「鶉籠」という著作集の謎に、高校生の扉子が挑む『令和編』
第2話は1973年を舞台に、当時、高校生だった智恵子(扉子の祖母)が漱石の「道草」をきっかけに、事件の発端となる場面に出会した『昭和編』
第3...続きを読む話は漱石の「吾輩ハ猫デアル」をもとに、栞子(扉子の母)が全ての謎を解決していく『平成編』

前作までよりはダークさは控えめで、読み易さは戻った印象です。これまでほとんど描かれていなかった、栞子の父と智恵子との出会いが描かれた事で、そんな印象をもったのかもしれません。
前作発売から丁度2年で出た第4巻。扉子はまだ高校生だし、まだまだ続編はありそうです。期待して待ってます。



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Posted by ブクログ 2024年03月27日

孫娘の扉子が主役だった新シリーズだが、今回は祖母含めて3世代の17才時の同じ秘密が解き明かされて行く。
プロローグで3世代の家族が勢揃い。次の章から令和、昭和、平成と展開して行く。戦後の混乱期に鎌倉に居た著名文士達が拠出して出来た「鎌倉文庫」の千冊に及ぶ本の行方。
昭和の時代の祖母智恵子はビブリア古...続きを読む書堂に通う女子高生。店先で鎌倉文庫の情報に接し、のめり込んで行く。この時に店の息子と知り合って、後に結婚。ダークモード発動で、強引に解決に結び付けたのだが、ここでお互いに惹かれあって結婚するのが不思議。
平成の時代の娘である栞子も鎌倉文庫に関わって行く。持ち前の洞察力と推理力で解決して行くのが凄い。2代と3代は本以外は駄目なキャラがホッとさせる。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

今までで一番おもしろかったと思う。
智恵子、栞子、扉子の親子三代で一つの話を紡いでいくのだが、脇役のはずの今まで影が薄かったお父さんが、一番印象深かった。
智恵子はこれまで悪くしか書かれてこなかったが、それほど悪い人間ではないことがお父さんの話から読み取れた。
お父さんは亡くなる前に智恵子に会えたの...続きを読むだろうか。

3人ともそれぞれ本を語る時はとても楽しそうなのに、時々考えられないほど冷酷な時がある。
第一話の扉子がまさにそれで、読んでいて気持ちの良いものではなかった。
でも、反省して小さくなっている様を見ると、大丈夫かと声をかけたくなる。
正解が正しいとは限らないのだ。

このシリーズがあまり好きではないのに読み続けているのは、やはり本を主軸においた物語だからだと思う。
読み始めるとあっという間に進んでしまうのは、造りがうまいのだろう。
古書の話を聞けるのはとても楽しいし、継続するって大事だな。

2024/03/26 00:35

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

待ちに待った新刊。今巻では3世代の女達が古書をめぐって推理を繰り広げる。鎌倉の文士達が蔵書を持ち寄り開館していた貸本屋「鎌倉文庫」がテーマだが、実質は夏目漱石がテーマだと言っていい。夏目漱石の蔵書を含む千冊に及ぶ鎌倉文庫の行方だ。行方といっても、1世代の最初の智恵子が本の所在を隠し、2世代目の栞子が...続きを読むつきとめた後は再び眠りにつき、3世代目の扉子の代になって再び話題に上がり陽の目を見たという流れだろう。得体の知れない祖母、智恵子には扉子も懐いているのか、それともただ蔵書目的で通っているのだろうか。この巻では智恵子の異常さはなりを潜めているが、末娘の文香が踏切まで迎えに出てくる気持ちも理解できないようだし、夫の登も智恵子の洗練された残酷さに嫌気をさしつつも惹かれている。扉子の過去編というし、前巻では母親の栞子が「友達もおらず幼馴染とも疎遠になった」という表現をして、扉子も一人ぼっちの境遇を嘆くこともなく語っていたから、余程の事かと思ったが、親友の圭が横領された本を相続されそうになった、つまりは貸本が横領されたと言うことに腹を立てたという事だろう。正直、利平の怪我は本当に扉子が原因かは分かりかねるし、仲違いは圭の思い込みのただのケンカに思えた。それでも、認知症の高齢者に罪を白状させようとするのは、酷だろう。智恵子と扉子の間に立つ栞子はまだ精一杯人間としての一線は越えないように踏ん張っている。それは夫の大輔の存在が大きいのかも知れない。少々の不愉快さを除けば、読み応えは充分だし、新しい発見も大きい。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

若かりし頃の智恵子の様子が描かれていて、嫌なイメージが先行していた私にとっては、彼女にもこんな頃があったのかと驚きが。誰にでも若い頃があるのは当たり前のことなのに。扉子の失敗から一度は崩れた友情が修復できたのも一安心。ちらっと大輔くんも出てきて、そこは少し嬉しかったり。それにしてもこのシリーズを読む...続きを読むと古本の世界の奥深さというか怖さを感じてしまう。今回も然りでした。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

栞子編の後半辺りから、所謂謎解きの要素よりも物語の方に重きを置いているように感じるビブリア古書堂シリーズ、今回もミステリ色は若干薄めのよう。
書籍に関する蘊蓄が、段々と煩く感じています

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

なんか毎回といっていいほど
他人の家族の溝を掘ってるシリーズですが
今回は自分ちの溝だから、いいや〜。

鎌倉文庫という蔵書をめぐって
三世代にわたる謎解きが描かれる。
いや…最初の智恵子の時は
謎を作っているのか?

栞子の父親目線で描かれた昭和編。
智恵子みたいな女性が「母親」になった
過程が少...続きを読むしだけわかったような気がしたけど。
やっぱり友達にはなりたくないかも。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

昔から大好きなビブリア古書堂シリーズ。栞子さんから世代が変わった物語を読むのは少しドキドキしましたが、相変わらずおもしろかったです。本を大切にする人たちとの繋がりが描かれていて、私も実際の世界でそんな人たちと繋がりたいを持ちたいと思いました。ラストに出てくる鎌倉文庫、本当にこんな場所があったらいいの...続きを読むにとワクワクしました。

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Posted by ブクログ 2024年04月12日

本好きにはたまらないシリーズですね。
今回のお話は昭和、平成、令和と智恵子、栞子、扉子と3世代が活躍する今までにない大きな物語になっています。
なんか、最後の盛り上がりがクライマックスめいていて、?完結と思ってしまいましたが、次巻もよろしくだったので一安心。次巻も期待します。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

扉子IIIを23年1月に読んだ、とログを見返して確認したところで、当時この先が気になると感想を残したのですが、こちらは発売間もなく読みました。異なる時代、語り手変えて、話がつながっていくのは、さすがというか、長いシリーズものがもつ安心感というか。面白かったです

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

 シリーズ11巻目、アフター4巻目。
 
 今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。

 古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。
 そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。
 その本は、夏目漱石「鶉籠」の...続きを読む初版本。
 さらにその本には”鎌倉文庫”の蔵書印が押されていた。

 戦後まもなく、鎌倉在住の作家が自らの蔵書を持ち寄った貸本屋「鎌倉文庫」。
 貴重な蔵書は時代を経て行方不明になっていた。

 鶉籠、道草、吾輩ハ猫デアル。
 昭和・平成・令和を経て篠川家の親子、智恵子、栞子、扉子の三世代が、それぞれの時代で鎌倉文庫の蔵書の行方を追う。


 全巻読んでいるはずなのに、前の話を全く覚えていないシリーズになって来た。

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

戦中から戦後、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。
千冊ほどもあった貸出本も、後に発見されたのは数冊のみ。
夏目漱石の初版本なども含まれているという残りの本はどこへ?
行方を捜す依頼は、昭和から平成、令和のビブリア古書堂の娘たち三代に受け継がれていきます。
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫...続きを読むの謎。
三者三様の物語と、そこから紐解かれる人の想い。
このシリーズ、ほんと面白いです。

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