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よかった〜扉子ちゃんかわいいね…扉子ちゃんもそのうちイチャイチャするようになるのかな〜と思っている。
娘はやらん!
あとドグラマグラが気になる、読んでみよかな。
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これはもう……。ネタバレになる?なるか?イヤ大丈夫?この終わり方ってまさか→
このシリーズを書いた人がそもそも大輔くんでも扉子ちゃんでもなくてさ……
でもって、貪るように熱中して読んでるわたしらってすでに手のひらで踊らされてるという……?
そんなん、
………めっちゃ好きやん……
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この本を読んで特におもしろいと感じた部分について書こうとすると、どうしてもネタバレになってしまうので具体的な感想は書けません。ただ、この本を読もうか迷ってる人には是非読んでほしいと思います。この本を最後まで読めば、驚くこと間違いなしです!
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今回は虚貝堂というビブリアの同業者の家族の話。恭一郎と父・杉尾康明氏の遺産相続の書籍。
紹介された本は知らないものばかりだけれど、お話として面白かった。そこに智恵子さんが絡んで・・真の意図は?
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2022/3/26 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2022/12/31〜2023/1/2
恒例の年跨ぎビブリア古書堂。
今回は、デパートで開催される古書店の合同古本市が舞台。古書店を営んでいた父親が亡くなり、蔵書を遺産として引き継ぐ予定の恭一郎であったが、祖父が全て売り払おうとしていた。それを阻止しようとした母親が栞子に依頼してくる。どういう経緯でこのような状況が引き起こされたのか。いつものように本の話題をメインに、智恵子、栞子、扉子の三代に渡る家族の確執がさらに深みを増してきた。次回作も楽しみである。
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今回は扉子が、恭一郎という後輩と仲良くなってるのが印象的。
栞子さんに似て本のことしか頭にないけど、栞子さんより天真爛漫そうな扉子が可愛い。
恭一郎に相続されるはずの本が売りに出されるのを阻止するために催事に参加するのがメインストーリーだけど、裏で動いてる智恵子がすごい怖い。
4巻も出たみたいだから読まないと。
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登場人物の想いがぶつかり合うけど、それぞれに正義があり、誰も間違ってなく、誰も責められないなぁと。
次の巻以降で、黒い影が大きくなっていきそうな展開で楽しみです。
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狂うと言われてもこんな魅力的な紹介をされたら私もドグラ・マグラを読んでみたくなりました。
智恵子さんが着実に事を進めてる...恭一郎くんのお母さんの狂気とはまた違って怖い。
続きが気になります。
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深く引き込まれました。智恵子のミステリアスさがさらに際立ち、次巻がとても楽しみです。
このシリーズを読むと、話の中に登場する本の魅力が伝わってきて、実際に読んでみようと興味が湧いてきます。読書&ミステリー好きにはたまらないシリーズです。
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離婚した夫が遺した約千冊の蔵書。高校生になる息子、恭一郎が相続するはずなのに夫の父である古書店主が全て売り払おうとしているのを阻止して欲しい、という依頼を受けたビブリア古書堂。どちらの店も出店する古本市に蔵書が出店されるが、そこで祖父からのバイトを受けた恭一郎と依頼内容を知る高校2年の扉子が出会う。本の売り買いで生じた謎を扉子が解き、今まで興味のなかった本の世界に魅せられていく(「人間臨終図鑑」面白そうだ)恭一郎という展開で世代交代ね、栞子さん達あまり出て来ないしと思っていたら「ドグラ・マグラ」が引き起こした依頼の真相というか因縁の薄気味悪さで、そうだ後味すっきり終わる訳ないわこのシリーズと思い出した。智恵子の暗躍が不気味だ。ラストの意味は?
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樋口一葉の本、読んでみたいと思いながら手を出せずにいます・・・、今度書店で探してみよう。
昔のことを思えば恐れる気持ちもわかるけどそれでも佳穂したことは許されないよなぁ、恭一郎の気持ちは無視かい。
智恵子の企みもなんとなくわかるけどこれからどうなるのか。
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久しぶりのビブリア古書堂、楽しかった(^^)♪今回は扉子の一つ年下、樋口恭一郎が登場!栞子さんと五浦くんのようになるのかしらん?ヾ(o≧∀≦)ノ゙キャーと思っていたけれど、何か違ーう(-_-)そして結局は智恵子さんの手のひらの上を皆でコロコロと…(゚A゚;)話はまだまだつづくのね(゜_゜;)私にとって「ドグラ・マグラ」は読みたいけれど、恐くて読めない本だわ(--;)
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扉子と恭一郎が、かつての栞子と大輔のようで微笑ましい。
そして篠川智恵子のラスボス感がハンパない。
全てはこの人の手のひらで踊らされているようだ。
このラスボスにどう挑んでいくのか、次回作が楽しみ。
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ドグラ・マグラですか。やっぱり大体高校生とかの頃に読むんですかね。その手でいくと、次は澁澤龍彦とかですかね。元々の不穏なイメージに乗っかったような話じゃなくて、もっと古書のロマンを追求してほしいです。前の太宰治のとか良かったです。
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ビブリア古書堂の店主・篠川栞子は、樋口という中年女性から、息子が相続するはずの古書を舅が勝手に売ろうとしているのを阻止してほしい、という依頼を受ける。
事件の舞台は、『藤沢古本市』
このシリーズならではの、イベント会場で起きる事件のトリックと謎解きを大輔と扉子の父娘が解決し、本筋の謎解きは、ロンドンから帰国した栞子が担当した。
まさに、真打ち登場の貫禄。
本の魅力に目覚めてきた樋口恭一郎(ひぐち きょういちろう)は、このシリーズのレギュラー入りをするのだろうか。
栞子の娘・扉子も、いよいよ謎解きの舞台に本格デビューした感じ。
前シリーズでは、その存在を大きな影のように仄めかされながらもあまり登場しなかった、栞子の母親・篠川智恵子(しのかわ ちえこ)も本格登場?
智恵子はさながら『本の塔に住む魔女』
栞子は『魔女から人々を守る聖女(マドンナ)』のイメージ。
扉子と恭一郎は勇者たち?
それとも魔女に取り込まれてしまうのか・・・
今回の注目は、夢野久作の『ドグラ・マグラ』
一度は読んでみたいと思いつつも手を付けられないでいる。
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いささか最後の急展開が..
って思いましたけど、まぁ、たしかにねぇ〜
って思わないこともないなぁ〜って
男の子はテレビや映画、本に影響されやすいですから
でも、今どきは漫画とかSNSの自叙伝系かな?
最後の最後、ドグラマグラされて、やられた〜と思った、
今回の栞子さん? 、いや、扉子さんなのでした。
にしてももう高校生って... 、時が経つのは早いですね
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主人公?の扉子が薄いので、主人公不在感がある。
小学生だった扉子が高校生。時代が一気に進んでいるけど大丈夫だろうか。
栞子さんと大輔くんの青臭い感じが好きだったので、その辺が物足りない。
話は本好きには面白い。
高校生の時から気になってはいた「ドグラ・マグラ」、そのうち読んでみたい。
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ビブリアシリーズ
跡継ぎの息子を癌で亡くした老古書店主
亡き息子の個人蔵書を売り払おうとする
店主の想いは?
「2度目は耐えられない」
さまざまな思いが交錯する作品
それにしても智恵子怖すぎる
Posted by ブクログ
後味の悪い終わり方だな。
智恵子さんって、本当におそろしい。
娘の栞子さんを思い通りにコントロールできなかったから、孫やその友達をねらうとは。
7巻で親子の対決は終わり、和解に進むのかと思ったら、全くそうではなかった。
智恵子さんがラスボス感、半端ない。
扉子ちゃんが今後、祖母の誘惑を断ち切る事ができるのか心配でならない。
Posted by ブクログ
栞子シリーズから扉子シリーズに切り替わり三冊目。扉子ちゃんもあっという間に高校生なんですね。
今回は智恵子おばさまがその凄みを増幅させて、可愛らしい扉子を取り込もうと暗躍を始める。ほとんどその姿は多くの人が指摘しているがサイコパス。あ〜怖。
今回は栞子さんも登場場面が少なく個人的には少し寂しい。お話のオチも取ってつけた感は否めないのでミステリーとしても標準作かな。
もう一つ寂しいのが、栞子さんの妹さん(名前は失念)が、新シリーズではすっかり登場しなくなってしまった事。好きなキャラだったので次作では顔を出してくれると嬉しい。
Posted by ブクログ
★私は周りのみんなを守る……あなたも含めて(p.264)
▶高校生の扉子も大輔同様文庫サイズの『マイブック』に記録をつけるようになっておりその「もうひとつのビブリア古書堂の事件手帖」に記録されたと思われる虚貝堂店主杉尾正臣が亡くなった息子康明の蔵書をなぜか強引に売り払おうとしていたできごとは売り払う手段のひとつである藤沢での古書即売会に手伝いで参加した孫の樋口恭一郎が同じ高校の先輩篠川扉子と知り合い謎を考えたりしているうちに過去になにかあり『ドグラ・マグラ』がかかわっていたらしいことがしだいに明らかになってゆく。▶あのヘンな本がらみだとどんなことでも起こりそうですね。
【一行目】春先の小糠雨が音もなく北鎌倉に降り注いでいる。
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■ビブリア古書堂についての簡単なリスト
【青い革のブックカバーの本】大輔がいつも持っている本。《この本は人目に晒せない。》扉子と不思議な客人たちp.265
【悪意】《時として本を求める人の心には悪意があるのだ。》扉子と空白の時p.154。本好きに悪人はいない、なんてことはまったくないですね。古本屋で働いていたときにもそこまでやるか? ということが何回かありました。
【遊びと人間】ロジェ・カイヨワ著。講談社文庫版を持ってます。納得したというわけではないけどおもしろかったです。
【井浦清美】上島秋世の姪。初子の娘。2012年時点で五十歳前後。盗まれた? 存在しないはずの横溝正史『雪割草』を捜してくれという依頼をしてきた。鹿山直美がビブリア古書堂を紹介した。
【井浦創太】井浦清美の息子、初子の孫。
【井浦初子】清美の母。上島秋世の妹。春子の双子の姉。上島隆三の妹夫婦の井浦家に養子に出された。
【生ける屍】ディキンスン著。サンリオSF文庫。
【磯原秀実/いそはら・ひでみ】磯原未喜の息子。最近くも膜下出血で急死した。正当なオタクでありハラヒデミという名前でラノベのイラストやアニメのキャラデザなどで売れっ子だった。妻はきらら。コスプレイヤーをやってて秀実と知り合った。未喜とはあまり仲がよくないようだ。
【磯原未喜/いそはら・みき】篠川智恵子の旧友。最近亡くなった息子の秀実が持っていたはずのどこにあるかわからない本を探してほしいという依頼をしてきた。息子の趣味(仕事)に対してはよい印象を抱いていない。
【井上太一郎】ヒトリ書房店主。ミステリとSFに強い。
【岩本健太】ラノベ作家。磯原秀実の中学時代の友人で同じ美術同好会に入っていた。
【上島秋世】上島隆三と笑子の娘。上島家を長く取り仕切っていたが九十二歳で亡くなった。
【上島秋世の夫】なんらかの職人で器用だったからかいろんなものを自分でつくっていたらしい。駆け落ち同然に東京を離れ夫の親戚がいる新潟で親子三人穏やかに暮らしていたが出征して戦死。
【上島秋世の息子】新潟で秋世とともに暮らしていたが空襲で亡くなった。
【上島乙彦】春子の息子。井浦清美のいとこ。旅行会社を辞めてインドネシアで友人がやってる会社を手伝う予定。2012年時点で昨年妻と離婚し大学生の娘もいっしょに出ていった。横溝正史の熱烈なファン。
【上島家】上島秋世の父、隆三が大正時代に財産を築き今でも少なからぬ財産を持つ。皆連れ合いをなくす。
【上島春子】上島秋世の妹。井浦初子とは双子の妹。横溝正史『雪割草』が初子に盗まれたと主張している。
【上島隆三】上島秋世の父。
【王様の背中】内田百閒著、谷中安規画。旺文社文庫版は持ってます。子どもの頃に読んだら楽しめたやろうなあと思いました。
【大船総合病院】栞子が足をケガして入院していた。大輔と栞子が実質的に出会った場所。大輔の祖母も入院していたことがある。
【落穂拾い・聖アンデルセン】志田が大切にしていた本。珍しくはなく古書店ではよく見かける。個人的には旺文社文庫の「落穂拾い」を持ってます。ほぼ小山清全集かもね? 旺文社文庫の方が分厚いんで作品数は多いかも。でも解説の量も多いけど。チェックはしてません。
【笠井】志田が「男爵」と呼ぶせどり屋。主にゲームや、廃盤CDを扱い羽振りは良さそうだ。
【亀井】虚貝堂の番頭。スキンヘッド。三十代と思われる。
【鹿山直美/かやま・なおみ】ヒトリ書房店主の井上太一郎の妻。
【虚貝堂/きょかいどう】戸塚駅前で半世紀以上前から営業している古書店。店主は杉尾正臣。
【口笛】栞子と扉子は本を読むのに夢中になったときかすれたような口笛を吹いたりする。
【五浦恵理】大輔の母。ごうら食堂を継がず会社勤め。
【ごうら食堂】大輔の実家。なにかとビブリア古書堂と縁があったようだ。扉子六歳時点では倉庫扱いとなっている。
【五浦大輔】語り手。ちょっといかつい大男。柔道の有段者。でも争いごとは嫌い。幼い頃のトラウマか活字だらけの本を開くと目がしょぼしょぼして読めなくなる。元来は本好きだったようで本の話を聞くこと自体は好きだったからかビブリア古書堂に就職できた。栞子と結婚して七年後もまだ本は読めない。
【獄門島】横溝正史著。角川文庫版の初版で状態が良ければ六、七千円? まあ、需要と供給ではあるけど・・・。ぼくが古本屋で働いてた頃はたくさん出回りすぎてて、当時文庫本の初版は古書的にはさほど意味がなかったし初版であろうがなんであろうがゼロ円でも買い取りたくなかった本やったけどなあ。
【小菅奈緒】背の高い、美少年のようにも見える女子高生。篠川文香とは同じ高校で三年のときにはクラスも同じになった。ある事件で知り合う。男の子口調でしゃべる。大輔の高校の後輩にあたる。後に大学院で比較文化学を専攻している。
【小柳】上島家の家政婦。十五歳のときに上島家に来て以来秋世には妹のように可愛がられてきた。
【紺野祐汰/こんの・ゆうた】小菅奈緒たちと同世代。志田と親しいようだ。
【坂口しのぶ】坂口昌志の妻。かん高い声の明るくおしゃべりな女。昌志が「論理学入門」を売ろうとしたのを止めにきた。自分ではバカだと言うがなかなかデキた人。
【坂口昌志】グラサンかけた落ち着いた男性。「論理学入門」を売りにきた。
【三大奇書】ふつう言われる日本三大奇書は、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』。全部読んではいますが『虚無への供物』以外は正直なにがなんやらって気分です。
【サンリオ文庫】サンリオ文庫とサンリオSF文庫は当時、訳が悪いとか学生のアルバイトレベルとかなんとかかなり悪口言われてたけど、ラインナップが面白かったというよりよく知らないような作品のが多かったのでかなり揃えました。いまや貴重品になってるようですね。一番気に入ってるサンリオSF文庫は「ラーオ博士のサーカス」です。
【志田】ビブリア古書堂の常連。せどり屋。住まいは橋の下。おそらく偽名なので過去から逃げてる感じ。
【篠川文香/あやか】栞子の妹。大輔の高校の後輩にあたる。
【篠川栞子】ビブリア古書堂の店主。妙齢の美女。極端に内気な性格だが本のことになるとスイッチが入って饒舌になる(なりすぎる)。ある意味一目惚れして大輔を店員として勧誘する。この物語の探偵役で主人公。とても頭脳明晰推理力抜群で切れすぎることを志田や大輔は心配する。《本を開いている時を除いて、彼女の関心はだいたい夫と娘に向いている。》扉子と不思議な客人たちp.11
【篠川智恵子】栞子の母でさらに鋭い。あちこちで人の心を踏みにじるようなマネをしている。自らの欲望(書物に対する知識欲?)に忠実であるため夫と娘たちを捨て家を出奔した。栞子はそんな母を憎んでいるが自分の中にも同質の部分があることに気づいている。見た目も栞子は彼女の若い頃にそっくり。
【篠川扉子】栞子と大輔の娘。母と同じで本を読み出すと周りが見えなくなる。高校は稲村高校。《祖母と会うのは恐ろしく、そして楽しかった。》扉子と空白の時p.277
【杉尾正臣/すぎお・まさおみ】虚貝堂店主。亡くなった息子の康明の蔵書を古書即売会に出そうとしているがその相続権は孫にある。
【漱石全集・新書版】新書サイズで全35巻。表紙は他の岩波版全集でもお馴染みのデザイン。一巻ごとはかなり薄っぺらく猫は二分冊となってる。ボクが最も好きな漱石全集であり唯一持ち続けてる漱石全集でもある。触ってるとシアワセになってくるタイプの本。
【相馬】ブックカフェ「もぐら亭」でアルバイトしていた。
【滝野リュウ】滝野蓮杖の妹で栞子の友人。営業系の仕事をしてるようだ。古書にはあまり興味なし。
【滝野蓮杖】滝野ブックスの跡取り息子。
【玉岡昴】『春と修羅』の初版本がらみで知り合った。篠川文香と同じ高校の後輩。ビブリア古書堂のアルバイトをしてくれることもある。
【力】《大きな力はたやすくノロイニ変わるのだ。》扉子と虚ろな夢p.178
【ドドンパ書房】店主は神藤(しんどう)という三十歳くらいのポブカットでかってハンマー投げの選手だったマッチョな女性。薄利多売、値付けも適当で掘り出し物が多くわりとファンの多い店。本人いわく「パワータイプの店」。
【戸山圭/とやま・けい】扉子の友人。黒髪のベリーショートに切れ長の目と太い眉。ブックカフェ「もぐら亭」オーナー戸山吉信の娘。本好き。
【戸山末莉子/とやま・まりこ】吉信の妻と思われる。
【戸山吉信/とやま・よしのぶ】ブックカフェ「もぐら亭」オーナー。
【西野】小菅奈緒が告白しようとした? 相手。大輔の高校の後輩にあたる。
【晩年】太宰治著。砂子書房。太宰治の処女出版。個人的には復刻版でアンカットのを持ってるんでいちおうイメージはできました。
【樋口佳穂/ひぐち・かほ】息子に相続権がある本が売り払われようとしているのを止めたい。虚貝堂の杉尾康明の元妻。今の夫は樋口芳紀(よしき)。
【樋口恭一郎/ひぐち・きょういちろう】高校生になったばかり。杉尾正臣の孫、杉尾康明の息子。祖父の依頼で藤沢古本市への出店を手伝うことになっているが売られる本は康明の遺品で相続権は恭一郎にある。母はなんとか売り払わずに恭一郎に相続させたい。高校は扉子と同じ稲村高校で一年後輩。
【平尾数晴】坂口昌志の異母兄。教師。脳梗塞で倒れる。
【平尾由紀子】坂口昌志の姪。
【舞子】大輔の伯母。母の姉。自分の話をするときはお説教の前振り。
【めぶきコンクール】扉子の通う岩谷小学校で行われる読書感想文コンクール。何十年も前から続いている。扉子が横溝正史『獄門島』で書くと宣言して担任は戦々恐々。
【もぐら亭】古書店。ブックカフェとなっている。扉子はアイスティーフロートを飲む。アイスクリームは近くの養蜂園から卸した蜂蜜入りでこの店の名物。
【雪割草】横溝正史著。本として出版された記録はなく原稿の一部分だけ見つかっているらしい存在しないはずの幻の本。証言によると上島秋世の夫による自装本があり妻の上島秋世が誰も触れてはならないと一族に命ずるほど大事にしていた。盗まれたとされるその本を捜してほしいとの依頼があった。
【吉田】扉子の小学三年時の担任。
【吉原孝二】横浜で古美術品と古書を扱う舞砂道具店(まいすなどうぐてん)の三代目。先代は喜市(きいち)でシェイクスピアのファースト・フォリオがらみでビブリア古書堂に打ちのめされた。
【論理学入門】ヴィノグラードフ・クジミン著。青木文庫は古書店でよく見かける。個人的にはあまり興味惹かれず一冊も持ってない。
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【名前が出てきた本 扉子と空白の時】今回メインの横溝正史の多くの作品、『ダイアン・アーバス作品集』、『エンダーズ・シャドウ』、『マイブック』新潮文庫、久生十蘭『母子像・鈴木主水』、『久生十蘭傑作選』、スティーヴン・キング『ダーク・タワー』『コロラド・キッド』、吉屋信子『あの町この町』、加藤まさを『遠い薔薇』、芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』
【名前が出てきた本 扉子と虚ろな夢】山田風太郎『人間臨終図鑑』、『角川類語新辞典』、映画パンフ「ルパン三世 カリオストロの城」、映画パンフ「ゴジラVSビオランテ」、「INTERSTELLAR」、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡設定資料集 テリウス・リコレクション[上]』、『樋口一葉全集』、『樋口一葉研究』、『樋口一葉日記 上・下(影印本)』、森まゆみ『かしこ 一葉――「通俗書簡文」を読む』、樋口一葉『通俗書簡文』、『矢沢永吉激論集 成りあがり』、夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』、夢野久作『瓶詰の地獄』、杉山萠圓『白髪小僧』、『夢野久作傑作選』シリーズ、『日本探偵小説全集4 夢野久作集』
Posted by ブクログ
扉子の登場する場面が増えた。栞子そっくりに成長して高校生。
今回は家族だからこそ複雑になってしまった関係について考えさせられる。許せない素直になれない。
病気で亡くなってしまった父の遺産の本を相続するかどうかからはじまる。いろんな人の思惑が絡んでいるが結局黒幕はいつものあの人なのねで終わる。
Posted by ブクログ
ダーッとシリーズを追いかけてきて、こちらが22年3月出版と知り、長く続いているものの最新話かつ
今に、ようやく追い付きました。話の中でも時の流れが速いですが、この次はどうなるのか、気になります。そしてマイブックの扱いにまた驚きました。
Posted by ブクログ
大輔さんと栞子さんの娘、扉子ってこんな性格なのかぁ。母親譲りの人見知りを想像していたので、ちょっと意外でした。
とはいえ、洞察力や推理力は既になかなかのものだし、やっぱり栞子さんに似ていますね。これからの経験次第で良くも悪くも変わっていきそうなので、祖母である智恵子さんの思惑が気になります。
『ドグラ・マグラ』、少し気になったけれど、私は頭グルグル系が苦手だから読めないなぁ・・・。
Posted by ブクログ
扉子と恭一郎にかつての栞子と大輔を重ね合わせてニヤニヤ。が、恭一郎と母親の事を思うと、智恵子のいつもの手段を選ばないやり方に憤る。今後の恭一郎の役割は?本棚を見ると持ち主の人格がわかるらしい。さて私の本棚は…
Posted by ブクログ
最初のパンフレットの事件は面白かった。今どきの犯罪なんだろうなと。
本が人格形成に影響するのはなんとなく分かる。子供の頃は良書(と呼ばれる作品)を多く読ませたいなと思う。
Posted by ブクログ
鎌倉の古書店・ビブリア古書堂を舞台にしたビブリオミステリー。本作はシリーズ10作目。
* * * * *
栞子と大輔の娘・扉子が登場して3作目。明るく人見知りしない新ヒロインが初々しくていい。あの暗めの両親とは明らかに違うキャラ設定で、栞子の妹の文香に少し似ているかも。(地味な存在ながら魅力的だった文香も久々に登場させて欲しいと思う。)
さて、書籍好きが高じて異常性を帯びた人物が毎回登場するのがこのシリーズの特徴で、本作もその異常性を描こうとしたのでしょうが、今回ばかりはその展開に無理があるように感じました。
まず恭一郎の母・佳穂。
息子を失いたくなくて貴重な古書を燃やす。その論理は破綻していると思います。設定が強引でないというなら佳穂は狂人でしかありません。
また、佳穂の夫・康明が記憶を失った経緯も強引です。さらに正臣が息子・康明の書籍を守ろうと画策したやり方も迂遠に過ぎて実効性に乏しいように思います。
言わばいたずらにおどろおどろしさを出すための設定で、古書の相続を巡るミステリーという動かせないテーマが先にあって無理にプロットを立てたとしか思えません。
雰囲気的に恭一郎はレギュラーとしてこれからも登場しそうですが、今後、佳穂という人物を扉子や栞子たちとどう関わらせていくのでしょうか。
まあ、智恵子が不気味で剣呑なだけの存在から少し面白い存在になってきたことはよかったと思います。(理解不能ではあるのですが。)
本作は次作のための前振りであることを信じて、必ずやピタリと辻褄を合わせてくれることを期待しています。