【感想・ネタバレ】ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

 横溝正史の『雪割草』を巡る謎に、トリックも横溝作品に準えたものが使われている。本書のおかげで長年怖くて読めなかった横溝正史を手に取ることができた。前巻は微笑ましいエピソードが多かったのに、今作ではまた強欲で性格に難がある人間がわんさか登場する。扉子も無邪気だが不穏な雰囲気あり。それにしても、小学生...続きを読むの読書感想文の題材に『獄門島』を選ぶことがなぜダメなのかさっぱりわからない。怖いのが苦手な子どもでも、さすがにあらすじだけで泣き叫ぶとは思えない。
 前巻よりはマシだが、相変わらず誤字脱字や妙な表現が散見される。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月30日

ビブリアは、物語の中の時間と本が発行された現実の時間がどんどんズレていき、7巻ではそのズレが最大になり本の中の時間はゆっくり進んでいた。
8巻では、本が発行された時間と物語の中の時間が一致し、2018年、扉子が9歳になる年だった。
そして、この9巻は2020年発行で、本の中の時間で現実の時間に近いの...続きを読むは第二話で、2021年、扉子が小学校3年生、9歳になる年。プロローグとエピローグに至っては、扉子は高校生になっているので、1年生と仮定しても2028年ということになる。現実よりも未来が描かれたのは、初めてですよね。
扉子が大輔が書いた事件手帖を読んているという設定なら、過去でも、未来でも自由に書けるようになったのだな、と思います。
中学生の頃、横溝正史の角川文庫を読みまくっていたので、懐かしい気持ちで読めました。少年少女向けにリライトされた作品があったとは知りませんでした。

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Posted by ブクログ 2023年11月22日

ふぁー、面白かった。
扉子の子供ならではの呟きにハッとさせられました。
智恵子さん、相変わらず鳥肌立たせてくれますね。
3巻が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年01月27日

横溝正史の「雪割草」を巡る2つの事件について、栞子さんが謎をといていく話。謎をといていく大輔さんと事件手帖をみた娘目線の話。それぞれがそれぞれの謎を解いていく。

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Posted by ブクログ 2022年11月12日

今回は横溝正史の作品に関する話だったが、非常に面白かった!横溝正史という名前はビブリア第一シリーズにも出てきたような気がするが、これまで僕は、横溝正史は金田一耕助の生みの親ということしか知らなかった。それだけに、僕にとっては非常に面白い話だったように感じた。

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Posted by ブクログ 2023年05月14日

冒頭、扉子ちゃんが高校生でびっくりしたよ!けれど話は現在ではなくて2012年と2021年に跨って起きた旧家、上島家で起きた横溝正史の幻と言われていた小説「雪割草」の私家版の在処を巡る事件。小さな綻びを見落とさず真相に切り込む栞子さんの鋭さは健在。大輔君とのほんのり仲良し振りにはにやついてしまう。間の...続きを読む扉子ちゃん小学3年で取り置きを頼んだ「獄門島」が誰かに売られてしまった話が先の事件の真相解決に上手く嵌ってきた時は唸った。散りばめられた横溝エピソードがファンとしては嬉しくて身悶え。(でも探偵物好きなせいか「雪割草」未読だ)しかし最後の智恵子の不穏さが薄気味悪い。そういえば小学生が「獄門島」で読書感想文書くなんて!と学校の先生や大輔君に心配されていたけど私高学年だったけど角川版で読みましたがな。

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購入済み

面白かったです

2020年09月06日

横溝正史の「雪割草」かつて殆どの作品を読んだ私も知らなかった作品から起こる事件。
「病院坂の首縊りの家」や「獄門島」もストーリーモチーフに取り込まれいて一気読みしてしまいました。
シリーズにはまだまだ続きがあるようですので楽しみです。

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Posted by ブクログ 2023年12月18日

シリーズは親子で一通り読み進めていて、これも母から借りました。
久しぶりでしたがだんだん登場人物も思い出した…というかどこから読んでも登場人物の関係をいつも説明してくれてありがたい。
今回も面白かったです!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月27日

「扉子と──」とあるが扉子のことはまだよくわからないが、栞子同様、一度読んだ本の内容を忘れないというのは羨ましい。

お父さんな大輔がなかなか良かった。
子供が読む本に口を出してくる先生は、「空は青で塗りなさい」という先生のようで嫌だな。
見守りは必要だと思うけど、年齢制限がないのが本の良いところで...続きを読むはないか。
猟奇的な本ばかり読み、現実世界に影響を及ぼしているとかだったら心配にもなるけれど。

孫に会うことさえ思惑ありきな智恵子はやはり好きになれないな。

オーディオブックが普及してきた今の時代なら大輔も本が読める(聴ける)かな?
栞子に話してもらうのも楽しいだろうがネタバレなしのようだし。

ーーーーー
栞子が小4の時の読書感想文についてでてくる話
 2巻 第一話 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワNV文庫)

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Posted by ブクログ 2023年09月08日

第2シリーズの2作目。
今回は横溝正史。獄門島や病院坂など既読の作品が絡んでいて楽しく読めました。扉子の成長の著しさが微笑ましかったですが、近づく祖母の知恵子の企みが気になってちょっと不気味。

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Posted by ブクログ 2023年07月25日

1冊まるまる横溝正史。
シリーズの中では1番暗い物語だったかな。
横溝正史の「獄門島」は数年前に読んだことがあるけど、久し振りに読んでみたいなと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年02月28日

横溝さんの本、読んだことないのですが
今回もまた読みたくなってきた。このシリーズは本を読んでいるのに、早く次の本を読みたくなるんですよね。
Ⅲも発売されているのですね、読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2022年06月29日

ビブリア古書堂のような古本屋さんが近所にあったら、通いたいなぁ。
良質な本がたくさんあって、店員さんも穏やかで品がある。。。
ここで紹介される本はどれも魅力的に書かれていて読みたくなります。

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Posted by ブクログ 2022年05月09日

娘がもっと活躍するのかと思ったけどそうでもなかった。次回作に期待します。夫婦は相変わらずラブラブなのが気にくわないけど、このシリーズならではの本についての蘊蓄は面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月22日

2022.04.幻の本である横溝正史の雪割草が失くなったので調べて欲しいとビブリア古書堂に依頼があった.亡くなった上島秋世が甥の乙彦に譲るはずだったものが失くなった.普段はいがみ合っている双子の妹がどうしても読みたくて協力して盗んだことを栞子さんが解き明かす.その自装本は出てきたが一緒に入っていたと...続きを読むいう横溝正史直筆の原稿が失くなっていた.大輔と栞子との子供の扉子が古書店のもぐら堂で取り置きしていた朝日ソノラマの獄門島が失くなったという.結局は,もぐら堂の主人が大事にしていた本を売りに出したが,彼の妻が買い取ろうとしていたことが分かり,本は扉子の手に渡る.9年の時を経て上島家から失くなった横溝正史の直筆原稿を探して欲しいと依頼が入る.原稿は,横溝正史マニアの孫が持っていたことが分かる.今回は,横溝正史の本に関する3編.やはり,それなりに面白い.

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Posted by ブクログ 2022年02月01日

セカンドシーズンの2作目でシリーズの9作目。
扉子が事件手帖を読むかたちで、2012年と2021年に栞子と大輔が関わった2つの横溝正史に関する事件を振り返る。
最後の最後に黒幕が登場して、真相がどうだったのか分からなくなってしまった。

横溝正史、読んでみようかなー

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購入済み

横溝正史コレクション

2020年08月14日

大輔と栞子の娘である扉子が祖母である智恵子に大輔の記したビブリア古書店の事件手帖二冊を持ってブックカフェに来るように頼まれるところから物語は始まる。扉子は智恵子を待つ間に活字病患者としては当然のように手帖の中身を読んでしまう。中身は2020年に発見された横溝正史の雪割草に関わった両親の事件簿だった。...続きを読む
まずはじめは行方不明になった幻の本を二人が探すことになり、栞子がいつもの神通力のような推理力でお互いを罵っている双子が犯人であることを当ててしまう。使われたトリックは推理小説好きじゃなくても推察出来るトリックだったのだが、一緒に保管されていたはずの横溝正史の生原稿が行方不明になって完全解決にはならないまま事件が終了してしまう。
数年後、扉子がたまたま他の古本屋で見つけた朝日ソノラマ版の獄門島を見つけたことで扉子の特殊能力の片鱗を見せ始めることになると同時に雪割草の装丁本と生原稿にうっすらと関連性が発生する。
いがみ合っていた双子が死んだことで物語はまた動き出す。遺品を処理するために訪れた二人は横溝正史の偽の生原稿を見つけてしまう。この偽の生原稿がなんなのか?と調べるうちにコレクション欲強く盗んでしまった真犯人にたどり着くことが出来る。
と事件の全貌を扉子が読み終えたところで智恵子が扉子の目の前に座っていることに気がついた。そして智恵子は扉子に特殊能力が遺伝していることを確かめる質問をし、それに完璧に応えることで智恵子に目を付けられてしまう。
しかし、私は活字病患者だが本の所有欲もコレクション欲もないのでこのシリーズの犯人達の気持ちはどうしても理解できない…

ちなみに…「目を離した隙にあいつらはいくらでも増殖する!放っておくと全てが終わる」すみません…私もそうです…
「奴は息をするように本を読む。いつでもどこでも本を読む…つまり相当のポンコツだ!」…すみませんポンコツです…
「階段や玄関に腰かけて読む、着替えている最中にも読む、朝起きてベッドの中でも読む。本を持ち込まないのは風呂とトイレぐらい」…すみません!玄関やベッドはもちろん、トイレにも風呂にも持ち込んでいます…( ̄▽ ̄;)

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

横溝正史を取り扱うという企画は良かったが、「ビブリア〜」自体に"飽き"が来ているため読み通すのにかなりの忍耐力を要求された。
ここ迄来たから、一応お付き合いはしますけれどね。

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Posted by ブクログ 2024年02月04日

ビブリアシリーズ

横溝正史の幻の「雪割草」
そして「獄門島」

2つの話をテーマに華族の末裔たちのいがみ合いと謎を解く

栞子さんと大輔の娘の扉子ちゃんが
すくすくと(母そっくりに)育っているのがほほえましい

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Posted by ブクログ 2023年06月02日

横溝正史に焦点を当てた今回のストーリー。
読んだことないからよりいっそう、背景を知って今後読んでみたいと思ってうずうずしてしまう。
扉子ちゃんの成長が著しくて微笑ましかったです。

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Posted by ブクログ 2023年04月30日

★「でも・・・・・・、二つとも同じ作者が書いた小説なんですよね」p.270
▶今回は横溝正史で長編と言えなくもない。▶最初のエピソードで扉子は高校生。▶扉子と智恵子。▶大輔の『マイブック』(ビブリア古書堂の事件手帖)を読ませてもらう。▶二度にわたる、存在しないはずの横溝正史『雪割草』事件。▶一度目は...続きを読む2012年盗まれた『雪割草』を捜してという依頼。▶幕間に扉子と横溝正史『獄門島』と戸山圭と友人になったなれそめ▶『雪割草』二度目は2021年、盗まれたままになっていた肉筆原稿の行方。

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■ビブリア古書堂についての簡単なリスト

【青い革のブックカバーの本】大輔がいつも持っている本。《この本は人目に晒せない。》扉子と不思議な客人たちp.265
【悪意】《時として本を求める人の心には悪意があるのだ。》扉子と空白の時p.154。本好きに悪人はいない、なんてことはまったくないですね。古本屋で働いていたときにもそこまでやるか? ということが何回かありました。
【遊びと人間】ロジェ・カイヨワ著。講談社文庫版を持ってます。納得したというわけではないけどおもしろかったです。
【井浦清美】上島秋世の姪。初子の娘。2012年時点で五十歳前後。盗まれた? 存在しないはずの横溝正史『雪割草』を捜してくれという依頼をしてきた。鹿山直美がビブリア古書堂を紹介した。
【井浦創太】井浦清美の息子、初子の孫。
【井浦初子】清美の母。上島秋世の妹。春子の双子の姉。上島隆三の妹夫婦の井浦家に養子に出された。
【生ける屍】ディキンスン著。サンリオSF文庫。
【磯原秀実/いそはら・ひでみ】磯原未喜の息子。最近くも膜下出血で急死した。正当なオタクでありハラヒデミという名前でラノベのイラストやアニメのキャラデザなどで売れっ子だった。妻はきらら。コスプレイヤーをやってて秀実と知り合った。未喜とはあまり仲がよくないようだ。
【磯原未喜/いそはら・みき】篠川智恵子の旧友。最近亡くなった息子の秀実が持っていたはずのどこにあるかわからない本を探してほしいという依頼をしてきた。息子の趣味(仕事)に対してはよい印象を抱いていない。
【井上太一郎】ヒトリ書房店主。ミステリとSFに強い。
【岩本健太】ラノベ作家。磯原秀実の中学時代の友人で同じ美術同好会に入っていた。
【上島秋世】上島隆三と笑子の娘。上島家を長く取り仕切っていたが九十二歳で亡くなった。
【上島秋世の夫】なんらかの職人で器用だったからかいろんなものを自分でつくっていたらしい。駆け落ち同然に東京を離れ夫の親戚がいる新潟で親子三人穏やかに暮らしていたが出征して戦死。
【上島秋世の息子】新潟で秋世とともに暮らしていたが空襲で亡くなった。
【上島乙彦】春子の息子。井浦清美のいとこ。旅行会社を辞めてインドネシアで友人がやってる会社を手伝う予定。2012年時点で昨年妻と離婚し大学生の娘もいっしょに出ていった。横溝正史の熱烈なファン。
【上島家】上島秋世の父、隆三が大正時代に財産を築き今でも少なからぬ財産を持つ。皆連れ合いをなくす。
【上島春子】上島秋世の妹。井浦初子とは双子の妹。横溝正史『雪割草』が初子に盗まれたと主張している。
【上島隆三】上島秋世の父。
【王様の背中】内田百閒著、谷中安規画。旺文社文庫版は持ってます。子どもの頃に読んだら楽しめたやろうなあと思いました。
【大船総合病院】栞子が足をケガして入院していた。大輔と栞子が実質的に出会った場所。大輔の祖母も入院していたことがある。
【落穂拾い・聖アンデルセン】志田が大切にしていた本。珍しくはなく古書店ではよく見かける。個人的には旺文社文庫の「落穂拾い」を持ってます。ほぼ小山清全集かもね? 旺文社文庫の方が分厚いんで作品数は多いかも。でも解説の量も多いけど。チェックはしてません。
【笠井】志田が「男爵」と呼ぶせどり屋。主にゲームや、廃盤CDを扱い羽振りは良さそうだ。
【鹿山直美/かやま・なおみ】ヒトリ書房店主の井上太一郎の妻。
【口笛】栞子と扉子は本を読むのに夢中になったときかすれたような口笛を吹いたりする。
【五浦恵理】大輔の母。ごうら食堂を継がず会社勤め。
【ごうら食堂】大輔の実家。なにかとビブリア古書堂と縁があったようだ。扉子六歳時点では倉庫扱いとなっている。
【五浦大輔】語り手。ちょっといかつい大男。柔道の有段者。でも争いごとは嫌い。幼い頃のトラウマか活字だらけの本を開くと目がしょぼしょぼして読めなくなる。元来は本好きだったようで本の話を聞くこと自体は好きだったからかビブリア古書堂に就職できた。栞子と結婚して七年後もまだ本は読めない。
【獄門島】横溝正史著。角川文庫版の初版で状態が良ければ六、七千円? まあ、需要と供給ではあるけど・・・。ぼくが古本屋で働いてた頃はたくさん出回りすぎてて、当時文庫本の初版は古書的にはさほど意味がなかったし初版であろうがなんであろうがゼロ円でも買い取りたくなかった本やったけどなあ。
【小菅奈緒】背の高い、美少年のようにも見える女子高生。篠川文香とは同じ高校で三年のときにはクラスも同じになった。ある事件で知り合う。男の子口調でしゃべる。大輔の高校の後輩にあたる。後に大学院で比較文化学を専攻している。
【小柳】上島家の家政婦。十五歳のときに上島家に来て以来秋世には妹のように可愛がられてきた。
【紺野祐汰/こんの・ゆうた】小菅奈緒たちと同世代。志田と親しいようだ。
【坂口しのぶ】坂口昌志の妻。かん高い声の明るくおしゃべりな女。昌志が「論理学入門」を売ろうとしたのを止めにきた。自分ではバカだと言うがなかなかデキた人。
【坂口昌志】グラサンかけた落ち着いた男性。「論理学入門」を売りにきた。
【サンリオ文庫】サンリオ文庫とサンリオSF文庫は当時、訳が悪いとか学生のアルバイトレベルとかなんとかかなり悪口言われてたけど、ラインナップが面白かったというよりよく知らないような作品のが多かったのでかなり揃えました。いまや貴重品になってるようですね。一番気に入ってるサンリオSF文庫は「ラーオ博士のサーカス」です。
【志田】ビブリア古書堂の常連。せどり屋。住まいは橋の下。おそらく偽名なので過去から逃げてる感じ。
【篠川文香/あやか】栞子の妹。大輔の高校の後輩にあたる。
【篠川栞子】ビブリア古書堂の店主。妙齢の美女。極端に内気な性格だが本のことになるとスイッチが入って饒舌になる(なりすぎる)。ある意味一目惚れして大輔を店員として勧誘する。この物語の探偵役で主人公。とても頭脳明晰推理力抜群で切れすぎることを志田や大輔は心配する。《本を開いている時を除いて、彼女の関心はだいたい夫と娘に向いている。》扉子と不思議な客人たちp.11
【篠川智恵子】栞子の母でさらに鋭い。あちこちで人の心を踏みにじるようなマネをしている。自らの欲望(書物に対する知識欲?)に忠実であるため夫と娘たちを捨て家を出奔した。栞子はそんな母を憎んでいるが自分の中にも同質の部分があることに気づいている。見た目も栞子は彼女の若い頃にそっくり。
【篠川扉子】栞子と大輔の娘。母と同じで本を読み出すと周りが見えなくなる。《祖母と会うのは恐ろしく、そして楽しかった。》扉子と空白の時p.277
【漱石全集・新書版】新書サイズで全35巻。表紙は他の岩波版全集でもお馴染みのデザイン。一巻ごとはかなり薄っぺらく猫は二分冊となってる。ボクが最も好きな漱石全集であり唯一持ち続けてる漱石全集でもある。触ってるとシアワセになってくるタイプの本。
【相馬】ブックカフェ「もぐら亭」でアルバイトしていた。
【滝野リュウ】滝野蓮杖の妹で栞子の友人。営業系の仕事をしてるようだ。古書にはあまり興味なし。
【滝野蓮杖】滝野ブックスの跡取り息子。
【玉岡昴】『春と修羅』の初版本がらみで知り合った。篠川文香と同じ高校の後輩。ビブリア古書堂のアルバイトをしてくれることもある。
【戸山圭/とやま・けい】扉子の友人。黒髪のベリーショートに切れ長の目と太い眉。ブックカフェ「もぐら亭」オーナー戸山吉信の娘。本好き。
【戸山末莉子/とやま・まりこ】吉信の妻と思われる。
【戸山吉信/とやま・よしのぶ】ブックカフェ「もぐら亭」オーナー。
【西野】小菅奈緒が告白しようとした? 相手。大輔の高校の後輩にあたる。
【晩年】太宰治著。砂子書房。太宰治の処女出版。個人的には復刻版でアンカットのを持ってるんでいちおうイメージはできました。
【平尾数晴】坂口昌志の異母兄。教師。脳梗塞で倒れる。
【平尾由紀子】坂口昌志の姪。
【舞子】大輔の伯母。母の姉。自分の話をするときはお説教の前振り。
【めぶきコンクール】扉子の通う岩谷小学校で行われる読書感想文コンクール。何十年も前から続いている。
【もぐら亭】古書店。ブックカフェとなっている。扉子はアイスティーフロートを飲む。アイスクリームは近くの養蜂園から卸した蜂蜜入りでこの店の名物。
【雪割草】横溝正史著。本として出版された記録はなく原稿の一部分だけ見つかっているらしい存在しないはずの幻の本。証言によると上島秋世の夫による自装本があり妻の上島秋世が誰も触れてはならないと一族に命ずるほど大事にしていた。盗まれたとされるその本を捜してほしいとの依頼があった。
【吉田】扉子の小学三年時の担任。
【吉原孝二】横浜で古美術品と古書を扱う舞砂道具店(まいすなどうぐてん)の三代目。先代は喜市(きいち)でシェイクスピアのファースト・フォリオがらみでビブリア古書堂に打ちのめされた。
【論理学入門】ヴィノグラードフ・クジミン著。青木文庫は古書店でよく見かける。個人的にはあまり興味惹かれず一冊も持ってない。

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【名前が出てきた本 扉子と空白の時】今回メインの横溝正史の多くの作品、『ダイアン・アーバス作品集』、『エンダーズ・シャドウ』、『マイブック』新潮文庫、久生十蘭『母子像・鈴木主水』、『久生十蘭傑作選』、スティーヴン・キング『ダーク・タワー』『コロラド・キッド』、吉屋信子『あの町この町』、加藤まさを『遠い薔薇』、芥川龍之介『羅生門・鼻・芋粥・偸盗』

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Posted by ブクログ 2023年04月05日

今回も日常ミステリーという感じだった。面白かったは面白かったのだが、もう少し栞子と五浦の恋愛模様が見たかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月21日

お馴染みのビブリアシリーズ。今回は身近な作家でもある横溝正史が取り上げられているので楽しみに読んだ。

「雪割草」は積読状態の本なのでどこかに埋もれているはずだが、こんな背景がある作品とは知らなかったし、異色作でもある様なので発掘して読みたいがどこに埋もれているのだろうか・・

例によってミステリー...続きを読むとしては弱い気もするが、横溝正史に対する蘊蓄だけで十分に楽しめる。

本筋とは関係ないが、小学生の扉子ちゃんの書いた「獄門島」の読書感想文がどんな物だったか、そして学校の先生からどういう評価を得たのか、その顛末が書かれてないので欲求不満状態なのが残念であった。

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Posted by ブクログ 2022年10月21日

娘の扉子シリーズの二作目
でも過去の事件が長かったから、実質栞子さんメインかな
横溝正史は知らなかったけど、あの有名な金田一耕助シリーズの作家さんとは!
面白そうだけど、おそらく昔の文体は読みにくいので、ビブリアで読まずにも楽しめるのはありがたい。現代でも読みやすいなら読んでみたいな。
その横溝正史...続きを読むの本、雪割草 にまつわる謎と家族の関係
9年越しに謎解きをするけど、そこからさらに扉子の謎解きの才能の話になるなんて。
また続編あるかなー
本編もまた読みたくなってきた

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Posted by ブクログ 2022年09月16日

久しぶりのビブリア古書堂シリーズ。横溝正史は一作も読んだことがなかったけれど、十分楽しめました。栞子さんと大輔くんコンビが久しぶりに見れて、嬉しかった。扉子ちゃんもそのうち推理するようになるのかな?大輔くんはそれを望んではなさそうだけど、期待せずにはいられない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月14日

前巻の内容を引き継いだ本作。前作は栞子さんの特異な能力(と現実とのギャップ)に焦点があたっていたように思うが、今作では栞子の過去に触れたり、大輔との関係が(少し)発展したり、と前作に見られなかった点もいくつか。あとがきで作者も触れているが「ここからがようやく本編」とのことで、これからどういう展開にな...続きを読むっていくのか、楽しみである。

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Posted by ブクログ 2022年06月22日

今回は横溝正史の本を巡る事件が三篇。 苦い結末を迎えた話とその9年後に再び巡る事件の結末は? と、扉子の最初の謎解き。 と推理小説としてはサクサク読めて面白かった。 それにしても、まさか金田一シリーズの児童向けがあったとは吃驚

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月06日

最新巻が出たので、買ってから放置して積読状態だったこの巻をようやく読んだ。
横溝正史の本にまつわる物語で、ウキウキしながら買ったのだけど、当時ちょっといろいろとゴタゴタしていたから、読むゆとりが無かったのかな。

まず、相変わらず誤植がいくつか目につく。
出張が主張とか、わたしはわたしはと同じ言葉が...続きを読む連なっている箇所がもうひとつどこかにあったような。
わざとなのかな?これ。

今回の物語は、まず扉子が大きくなっていて、2021年のマイブックが古いもの、と書かれていることにびっくり。
え、じゃあ何年の話なの?と思った。
第二話は微笑ましい和やかな流れだったけれど、第一話と第三話は後味が悪くて謎も残るし、何よりもいろんな事件に実は深く関係している例の人がやっぱりまたここでも関わっていて、鬼のようなことをやらかしてとある家族を崩壊させていたかもしれず、読後に脳内と感情がフリーズした。
殺人は起こらないけど、うすら寒くて恐ろしい。

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Posted by ブクログ 2022年05月03日

シーズン2は半世代後の話だが、現在と過去をうまく繋ぐ。横溝正史の自筆原稿と失われた作品の話。
相変わらず智恵子さん良い。

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Posted by ブクログ 2022年04月25日

シリーズ累計9作目

エピローグは、高校生の扉子が2012年と2021年のマイブックを持って智恵子と待ち合わせているところから始まる

横溝正史「雪割草」を巡る2つの依頼と、扉子が小学生のときの「獄門島」に関する出来事
そして、智恵子さんが扉子を2冊のマイブックと共に呼び出した理由のエピローグ


...続きを読むこの世に存在していないはずの、横溝正史の幻の作品が盗まれたという依頼
扉子が古書店で取り置きしてもらっていた本の行方
1つ目の依頼から9年、未解決だった事柄の再考


今作は横溝づくし
取り扱っている本もそうだし、旧華族の家柄、一族間の確執、過去事件の再解決など横溝オマージュ要素が満載らしい


本編も面白く読めたけど、気になったのは扉子の危うさかな
小学3年生のときの獄門島を巡る話は、扉子が本だけではなく人との関わりに興味を持ち出したきっかけとしていい話だと思う
でも、プロローグとエピローグで描かれている、智恵子さんとのやりとりは祖母と孫という関係というよりは、あっちの世界への危うげな誘いを感じる

栞子さんには大輔くんという存在ができたけど、扉子は今後どうなるんでしょうね?

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Posted by ブクログ 2022年04月04日

横溝正史の幻の新聞小説に関する話。
その連載を切り抜き、製本して大切に持っていた
というエピソードは素敵だし
獄門島にジュブナイルがあったのね〜というネタも
ものすごく好みで興味深かったけど
なんでこんなにアンハッピー?

本にまつわる謎が解けたら
関わる人々には幸せになってほしい。
余計に家族の溝...続きを読むを深めてどうしようというのか。
最終的な犯人がわかっても
ちっとも良かったと思えないし。
もう少しなんとかならんものかのぅ。

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Posted by ブクログ 2022年03月19日

扉子シリーズの2作目。
横溝正史の「雪割草」をめぐる2つの家族のいさかい。紛失した直筆原稿の謎をめぐって8年後に再会。謎が明らかになっていく。心の行き違いが家族をバラバラにしていく。大輔栞子と子供の扉子、最後に栞子の母親千恵子が絡むが、なぜ??という部分は次回に回される。
 作者のこだわりがスピンオ...続きを読むフのビブリオファイト部シリーズの栞子さんイメージになる。なぜ栞子といえば、「巨乳」のこだわり。三上延は乳フェチなのか。

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