横溝正史コレクション
大輔と栞子の娘である扉子が祖母である智恵子に大輔の記したビブリア古書店の事件手帖二冊を持ってブックカフェに来るように頼まれるところから物語は始まる。扉子は智恵子を待つ間に活字病患者としては当然のように手帖の中身を読んでしまう。中身は2020年に発見された横溝正史の雪割草に関わった両親の事件簿だった。
まずはじめは行方不明になった幻の本を二人が探すことになり、栞子がいつもの神通力のような推理力でお互いを罵っている双子が犯人であることを当ててしまう。使われたトリックは推理小説好きじゃなくても推察出来るトリックだったのだが、一緒に保管されていたはずの横溝正史の生原稿が行方不明になって完全解決にはなら...続きを読むないまま事件が終了してしまう。
数年後、扉子がたまたま他の古本屋で見つけた朝日ソノラマ版の獄門島を見つけたことで扉子の特殊能力の片鱗を見せ始めることになると同時に雪割草の装丁本と生原稿にうっすらと関連性が発生する。
いがみ合っていた双子が死んだことで物語はまた動き出す。遺品を処理するために訪れた二人は横溝正史の偽の生原稿を見つけてしまう。この偽の生原稿がなんなのか?と調べるうちにコレクション欲強く盗んでしまった真犯人にたどり着くことが出来る。
と事件の全貌を扉子が読み終えたところで智恵子が扉子の目の前に座っていることに気がついた。そして智恵子は扉子に特殊能力が遺伝していることを確かめる質問をし、それに完璧に応えることで智恵子に目を付けられてしまう。
しかし、私は活字病患者だが本の所有欲もコレクション欲もないのでこのシリーズの犯人達の気持ちはどうしても理解できない…
ちなみに…「目を離した隙にあいつらはいくらでも増殖する!放っておくと全てが終わる」すみません…私もそうです…
「奴は息をするように本を読む。いつでもどこでも本を読む…つまり相当のポンコツだ!」…すみませんポンコツです…
「階段や玄関に腰かけて読む、着替えている最中にも読む、朝起きてベッドの中でも読む。本を持ち込まないのは風呂とトイレぐらい」…すみません!玄関やベッドはもちろん、トイレにも風呂にも持ち込んでいます…( ̄▽ ̄;)