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「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018月11月1日公開
出演:黒木華、野村周平、成田凌
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Posted by ブクログ
ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~
著者:三上 延
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**あらすじ**
三つの世代を超えて挑む、夏目漱石・名著の秘密。ビブリア新シリーズ第4弾。
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。
まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。
戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
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**感想**
今作では、物語が令和の扉子から始まり、昭和の智恵子、そして平成の栞子という順に進んでいく構成がとられています。時間の流れとは逆行しつつも、それぞれの時代に生きる三人の女性たちが、同じ「古書」と「想い」に向き合う姿が重なり合い、静かで奥深い感動を与えてくれます。
現代を生きる扉子の好奇心と行動力は、物語の出発点としてとても自然で、読者を古書の謎へとスムーズに引き込んでくれます。そして、舞台が昭和へと遡ることで、智恵子と登の若き日の姿や、戦後の鎌倉で営まれていた文化の断片が描かれ、古書が単なるモノではなく、人と時代をつなぐ「記憶の媒体」であることが改めて感じられます。
最後に描かれる平成の栞子の視点では、彼女が母・智恵子と娘・扉子の中間に立つ存在として、静かに物語をつないでいく様子が印象的です。彼女の視点によって、親子三代にわたる「本」と「人」の繋がりが完成され、読み終えた後には深い余韻が残りました。
本を通して人間の歴史や記憶を辿るというテーマは、古着や古道具などを通して過去の持ち主に想いを馳せる感覚にも通じるものであり、「人は人との繋がりに魅了される生き物である」という本質を静かに語りかけてくるようです。
そして、いつの時代も変わらず彼女たちを支える登や大輔といった存在が、家族の物語に優しい安定感をもたらしています。時代が変わっても、大切なものが変わらないということの象徴のようでもあります。
この巻がシリーズの転機になるのか、それとも新たな展開の序章となるのかはまだ分かりませんが、ぜひこれからも令和の時代にふさわしい「古書ミステリー」として物語が紡がれていくことを期待したいです。
「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018月11月1日公開
出演:黒木華、野村周平、成田凌
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