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三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎
まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。
戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2024年04月13日
大好きなシリーズの世代交代で少し不安をもつて読み始めましたが、全くの杞憂に終わりました。
これまで語られてこなかった家族の歴史が、自然な形で語り手を上手にかえて語られて、シリーズの集大成のようであり、さらなる序章のようでもあり、とても楽しく読ませていただきました。
まだ続けていただけるようなのでとて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月10日
戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。
今回電子書籍で読み、紙の本でも共通...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月15日
扉子4作目。
実在した鎌倉文庫を巡る親子3代の物語。
プロローグで祖母・智恵子、母・栞子、扉子が勢ぞろい。
戦後に存在した鎌倉文庫のその後の行方を巡る謎を、令和を扉子、昭和を智恵子、平成を栞子で紡いでいく。
祖母の智恵子の若い頃や、栞子の父の話はこれまでシリーズを読んで来たファンとしては新鮮。
鎌倉...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月13日
令和編から始まります。
令和の主人公といえば高校生の扉子です。
高校でせっかく一緒になったもぐら堂の娘の戸山圭とけんかをしています。
けんかの原因は圭が持っていた夏目漱石の『鶉籠』の初版本であることがわかりますが、その出所は…。
第二話は昭和編。
女子高生だった久我山尚大の隠し子だった智恵子とビブ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
智恵子さん、栞子さん、扉子ちゃんの3世代が醸す深〜い洞察を堪能できる作品でした。それぞれの時代を背景に俯く女子高生。色白で真っ直ぐな長髪で黒縁メガネをかけた姿は指紋が照合されるかのようにピタリと重なる。そんなイメージを描かせてくれる時代錯誤な情景でした。
漱石はだいぶ前に読んだはずですが、すっか...続きを読む
「ビブリア古書堂の事件手帖」
2018月11月1日公開
出演:黒木華、野村周平、成田凌
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