感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年04月17日
出てくる人物からも作者の表現の仕方からもルソーや芸術に対する想いがひしひしと伝わってくる。まるで現代に生きているかのようなその姿を目の前に見ているようなリアリティ。本の中では"情熱"と表現されてたと思うけど、それは愛にも似ていて、色んな愛が感じられる本だった。ルソーやヤドヴィガに...続きを読むついてもっともっと知りたくなった。
Posted by ブクログ 2024年04月15日
原田マハさんの作品は、美術やアートに疎い私でも楽しめる作品が多く面白い!
魅力的な文章を読んでいると、それがどんなものなのか気になっていても立ってもいられなくなってしまい、毎回本に出てくる作品を携帯で検索し、それを見ながら読み進めていくのがお決まりです。
読み終わるとアートに触れたい、美術館に行きた...続きを読むい!って強く思う一冊。
Posted by ブクログ 2024年04月14日
どこまでが史実でどこまでがフィクションか。原田マハさんの現実と虚構の織り交ぜ方が本当に巧みで、世界観にどっぷりと浸かってしまった。知られざる「名作」を巡り、様々な人の思惑が交錯する中、ルソーをこよなく愛し精通するティムと織絵が、謎の古書を通じて何を感じどのような真相を解き明かすのか。結末が読めそうで...続きを読む読めない展開で、高揚感が掻き立てられる、まさに「アートミステリー」。今までにはない新たな読書体験ができた。ルソーの「夢」をこの目で見たいと思わずにはいられない。
Posted by ブクログ 2024年04月14日
ルソーの作品と彼の人生をより鮮明に感じ取れる作品だった。
美術作品に馴染みがなかったけれど、MoMAに行ってみたいと思えるほど。
読み進めるにつれてルソーの作品の謎が徐々に紐解かれていく、それと同時に主人公たちを取り巻く謎も次第に明らかになっていくので、最後までワクワクしながら読んでいた。
冒頭...続きを読むでなぜ彼女が呼ばれたのか、なぜ彼女は監視員だったのか、など全てが繋がっていく過程がとても読み心地が良かった。
何よりバイラーがなぜそこまでルソーに固執していたのか、情熱を抱いていたのか、それが明らかになった時には涙が出た。
最後のシーン、彼の想いとは裏腹に飛び出した言葉はこの作品にふさわしい一言だったと思う。
彼らのこの先がとても気になって仕方がない。
Posted by ブクログ 2024年03月31日
時代と場所が前後して
オリエとティムの『夢を見た』の真贋鑑定を軸に、話が進む。
ルソー ピカソ ルノアール そしてヤドヴィガ ジョセフ の物語もその中に登場する。
原田マハさんの作品はどうもなかなか読み進まなかったのだが、今回は引き込まれるように続きが気になり読めた。
さらっと読めるタイプの作品では...続きを読むなかったので、自分の体調がいっぱいいっぱいだと読めないかもしれない。が、バイオレンスは無く、サスペンス要素も強くない上、突拍子ない設定もないので、静かにひたひたとおもしろく読めた。
Posted by ブクログ 2024年03月29日
また新しい世界に踏み込んだ。
なぜ30年も生きてて物語、小説の魅力に気づかなかったのだろう。あぁ、勿体無い。
最近はほっこり系が多かったから、外国人の名前は頭に入ってこなくて何度か誰だっけ?ってなったけど、なんとか理解しながらゆっくり読めた。
ティム、君は最高だよ。
そして、アンリ・ルソー。彼の...続きを読む作品を見たことがあったのか。沢山の芸術家がいたこの世、有名どころしかわからないけど、もしかすると他にも好きな作品があるかも知れない。またアートミュージアム巡りをしたい。
Posted by ブクログ 2024年03月28日
アート×ミステリーで、アートに明るくない自分でも画家の情熱に引き込まれ、作品をググりながらのめり込んで読んだ。伏線回収も見事で睡眠削って読破。スパイス的な織絵とTimの関係も過去と現在で交差し、心温まるエンディングだった。
Posted by ブクログ 2024年03月25日
とにかくすごい!!
美術系の本なので、難しいのかも、、と思って積読にしてました
もっと早くに読んでいればよかったです!
私は絵画に詳しくないけれど、もっと絵を知りたいと新しい興味も引き出してもらった
そして、緻密なストーリー
次はどうなるんだろう
とワクワクしながら読み進めました
Posted by ブクログ 2024年03月21日
アート×ミステリーという新鮮な物語。
伏線回収も凄く、傑作でした。
物語には2人の主人公がおり、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンと、美術関係で日本人研究者である早川織絵。有名なコレクターのバイラー氏により、ルソーの作品「夢」と全く同じ作品の真贋を判断して欲しいと依頼されます。...続きを読む正しく判断できた方に作品を譲ると告げられ、手がかりとなる古書とともに7日間という短い期間にて物語が始まります。
緊迫したバトル、恋愛、ミステリー、、色んな要素があり、特に2人の作品やその作家に対する愛や尊敬心が美しく描写され、二人のやり取りの中でもホッコリする場面もありました。
美術はただ有名な人が描いたとか、綺麗だから凄い、、じゃなく、描いた人の「情熱」があり、その人なりの人生や生き様から生み出されたからこその魅力があると思いました。
Posted by ブクログ 2024年03月20日
美術になんとなくは興味あるものの、知識は全然ない。そんな僕でも近代画家にまつわるこの物語に魅了されてしまった。「美術」に対する捉え方、考え方もこの小説が教えてくれた気がする、衝動的なものかもしれないが、今とても美術館巡りがしたい。
Posted by ブクログ 2024年03月17日
現在と過去、そして物語という三つの時代に生きる登場人物が持つそれぞれの情熱がぶつかりあうアートミステリーでした。全ての伏線が回収されて非常にすっきりしたし、特にバトラー、ティム、織絵の「情熱を持って愛する」生き方に胸を打たれた。
Posted by ブクログ 2024年03月15日
美術の知識はないので楽しめるか(分かるか)不安だったが、美術を嗜む人々の世界を少し共有させてもらった気がするし、バトル(安っぽく聞こえるの申し訳ない)の要素もあって、読み終えるまでワクワクが止まらなかった。あと、この「物語」を思い出しながら本物の『夢/ルソー』を見たいという想いが読み終えた今溢れてい...続きを読むる!原田マハさんの作品にこれで完全にハマった。
Posted by ブクログ 2024年03月15日
織絵とティムの17年越しの再会場面はじんわり、クゥー泣ける。夢の7日間があればこそ こんなにも受け入れています。ルソーが2人を出合わせたのね、審判の日の真作ですと最高ですと説明の要らない2人、1番驚いたのがジョゼフ、ヤドヴィガ バイヤーだよ。知識って凄い 歴史上不明な事もこんな風に繋ぎ合わせて小説に...続きを読むなるって事。ジュリエットを見てティムがどこかで会ったというのも面白いですね、色々言いたいことあるけど原田マハは凄いって事、絵の素晴らしさを小説で伝えている
Posted by ブクログ 2024年03月07日
面白かった。
美術といえば、モネの睡蓮くらいしか思いつかない人間だけど、これを読んで出てきた絵も、そうじゃない絵も実際に見てみたいなあと思った。
芸術家、彼らを支持する人、評価する人、それぞれ皆都合があって大変だけど、やっぱり情熱を持って進んだときの彼らが放つなんつうか力が、ポジティブだった。
美術...続きを読む館に行って、どっぷり浸かりたい、情熱に。
でもふと思ったのが、モネの睡蓮を見た時、その場にずっと留まってしまったことがあったけど、それを超える絵に会ってみたい。
Posted by ブクログ 2024年03月07日
原田マハさんの作品はすべて好きだけど、これは特に何度読んでも大好きな本。
2人のキュレーターを通してルソーの物語に惹き込まれる。
登場する絵画や美術館を検索しながら一気に読んだ。
読後感も清々しい。
Posted by ブクログ 2024年03月04日
半フィクションなのでどう捉えるかのだが、結論から申すと、めちゃくちゃおもしろい!!
文章的にはとても読みやすい文章で、芸術を知らないわたしでもすんなり受け入れることができた。
と同時に、絵画にも少し興味が湧きました。
読み始めて、今まであまり気にならなかったルソーがとても気になって、PCの背景にルソーの作品をセット。
フィクションとノンフィクションの境がどんどんわからなくなって、いつの間にかノンフィクションを読んでるような気分に。
最後は少し悲しい結末ですが、一気に読んでしまいました。
至福の時間、ありがと...続きを読むうございました。
ルソーとい画家を全く知らなかったが、今すぐにでも現物を見てみたいと思った。ストーリーも最後までハッとするようなことが起こり、面白かった。原田マハの他の作品も読みたいと思えるほど素晴らしかった!
いつまでも読み終わりたくないと思う、久しぶりの作品でした。読後の余韻もまた格別。あの二人の関係は、娘の成長は、もう一つの、、、。
優しい気持ちになること請け合いの物語です。
しばし時間をおいて、じっくり細部まで読み返すつもりです。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
アートの楽しみ方はアート史を楽しむことなのかもしれない。
背景を知れば知るほど、面白くなる。
私もMoMAに行きたい、ルソーやピカソなどの近代美術に浸りたい
Posted by ブクログ 2024年03月29日
原田マハさんのアートフィクション小説は本当に面白い。
アメトーーク!の読書芸人で、本の世界にどっぷりハマることを本より下に入り込むポーズで芸人さんが表現していたけれど、あんな感じのようになるのが原田マハさんのアートフィクションの本。
ぐいぐい引き込まれていき、リアルとフィクションの境目がわからなくな...続きを読むるというか、本物としか思えなくなる迫力がある。
読み終わった後に、あー楽しかった、だけで終わらず、調べてしまう。
史実との違いを調べて知って、本から衝撃を受けたことがフィクションだとわかり安堵する。
こんなの良いの?!と気になることもあったので(ヤドヴィガとルソーが、、)。
この本がなければアンリ・ルソーの絵に興味を持つことはなかったのできっかけとなるのが良いなぁと。
また、ルソーを真摯に愛する人の気持ちが伝わりました(本の中ではフィクションだけど、実在はしてると感じられる)。
原田マハさんのアートフィクションで一番ミステリー要素を感じたかも。ハラハラしました。
ルソーをめぐる話も面白く、とりまく人間関係の展開もドラマティックではあるけれど、少々織絵たち人間関係の進め方が性急なような物足りないような淡白のような。人に惹かれる、仲直りすることは理由もスピードも人それぞれかもですが私はちょっと物足りなさを感じました。動機についてもっと深く知りたい、と。そこが残念でした。
Posted by ブクログ 2024年03月28日
とにかく絵画に対する熱量が凄い。確かな説得力があり、そこに登場人物達の想いも乗っかり、終始圧倒された。
物語も緻密に作り込まれており、散りばめられたピースが結末へと収束する様が美しい。美術的知見は一切なかったが、詰まる事なく読み進める事が出来た。
Posted by ブクログ 2024年03月23日
アートという知らない世界、それに魅了される人を少し見れる作品。アートを見て作者の思いや歴史を感じ取ったり想像したり、自分にはない感覚に羨ましくなる。著者が自身も美術を専攻していて精通しているということを読んだあとに知って驚いた。他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2024年03月17日
ルソーの絵画の謎をめぐる物語
名画の良し悪しはわからないし評価もよくわからないほど美術には疎いですが、原田マハさんのアートストーリーを読むたびにどんどん名画にひきこまれ好きになります。
今回はルソーとピカソ。
絵は見たことがあっても何も思わなかったけど、こうして画家自身のストーリー、名画にまつわる...続きを読むエピソードを知ると、絵画への思いも印象も深まりました。
謎が解ける結末にも驚かされ、読後本当に満たされる気持ちになりました。
そして、アートに関わるお仕事の大変さ!
それを知ることができるのも原田さんの小説を読む楽しさですね。
Posted by ブクログ 2024年03月16日
登場人物が作品に心動かされている表現や描写が絶妙で、登場人物の感動が読み手の自分の心にスッと入ってくる感じがとても良かったです。美術をテーマにここまで敷居を感じずにワクワクさせる作りになってることもこの作品の素晴らしいところの一つだと思いました。
Posted by ブクログ 2024年03月16日
美術の知識がなくてもミステリーとして楽しめる。繊細で奥ゆかしく描かれる恋愛要素も味付けになっている。そして何より、絵画の愉しみ方を教えてくれる。一枚の絵から何を感じ、背景にどんな物語を考え、どんな点を気にいるのか、それは観る人の自由である。絵画から画家の情熱を感じられるかが大事。
Posted by ブクログ 2024年03月15日
原田マハを読んだ中で一番好きな作品。元々、絵画に興味があるのでアンリルソーの物語は興味深かった。後半まさかの恋愛小説のような展開もあり、読後感が清々しい。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
「夢を見たんだ」
ページをめくるごとに、作品への情熱とその先の夢が膨らんで後半は一気に読み進めた。
美術館に足を運んで、“友達”を探したくなる。そんな読後感。
Posted by ブクログ 2024年03月06日
読み終わった後にじわじわとくる気持ちよさ。
リボルバー でゴッホとゴーギャンが、
楽園のカンヴァスでルソーとピカソのことが少し身近に感じられるようになりました。
ハラハラする場面、悲しくなる場面、でも最後に温かく、小さな光をぽんっと置いていってくれた感じ。
織絵さんとティム・ブラウンの幸せを心から願...続きを読むいます!
美術館に行きたい。芸術に触れたくなる作品でした。
美術 絵画をネタにここまでの小説が書けるという作者の力量に素直に感心した。
名画 以外にミステリー ラブロマンス 他いろいろな要素をたくさん盛り込んだこの作者の代表作。
しかし何故かこの作者の文章は、私の個人的な好みになぜか合わないところがある。
劇中劇というのかな?革表紙の本に書かれたルソーを中心とした物語(史実を踏まえた上でのフィクション)とティムと織江の物語(フィクション)が、二重構造になっているのが面白いと思った。特に、劇中劇部分の20世紀初頭のパリ美術界の様子が生々しくて当時の熱い息吹が伝わってくるように感じた。