あらすじ
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。第8回酒飲み書店員大賞受賞作!
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インスタに多くの人がアップしていたので読んでみました。
映画を知る人は元より、知らない人でも十分楽しめる内容でした。サラっと読めるので一気に読みきりましたが、大満足でした。
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本読みながら、電車で泣いちゃった。
今年読んだ本で1番良かった!
働くという意味を考えもがく娘!
働く事にお金以上の信念がある、小さな会社の人達!
不器用ながらも、伝えていく親子の愛!
陽を当てるという純粋な気持ちが、世界を変える!
映画とい題材で全ての事を表現した、キャラクター、ストーリー、ラストシーン、全てに感動しました。
映画【フィールドオブドリームス】、【ニューシネマパラダイス】この2本は観たことないから、これから観ようと思います!
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原田マハはすごいよなあ。
そしてこのたび原田宗典の妹であることをはじめて知った。
そういえば岡山出身だもんね。
とにかく面白く、暖かい話なので、読んでいない人には超おすすめです!
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映画を愛する人には、キネマの神様がついている。映画を愛する人は、泣いたり笑ったり、感情に寄り添える人間性を持っていると思う。だから人とつながれるし、つながりから奇跡だって起こすことができる。それをキネマの神様のご加護というのかな。
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じわっとあたたかい気持ちになる
映画館で映画が見たくなった。ニュー・シネマ・パラダイスとフィールド・オブ・ドリームスは映画館で見た記憶があり、遠い記憶がよみがえってきた。ニュー・シネマ・パラダイスの音楽も。
大好きな映画を通して家族が穏やかに再生していくストーリーは、皆魅力的ないい人。早く続きが読みたくて、でも一字一句しっかり読まなきゃもったいなくて、最後はとても感動した。できることならゴウとローズを会わせてあげたかったな。
Posted by ブクログ
最後は素敵な友情に(T_T)借金まみれの父のギャンブル依存治療と進めた映画のブログ書き。そこから全てが動き始まり、みんなが少しづつ変わっていく。キネマの神様が起こすいくつもの奇跡・出会い。みんな映画に対する愛が強い。だらしないけど素直で憎めない父のキャラが愛しい♡
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シネコンがなにかわからなくて、調べると私が行く映画館=シネコンでした。だから名画座みたいなリバイバル上映をする小さな映画館になじみがなかったけど、古き良き時代の象徴みたいな感じがして、憧れが湧いてきました。ゴウちゃんの投稿文が大好きで、キネ神のファンになった。何しでかすかわからないゴウちゃんの意外な言葉&行動に心が温かくなって、映画っていいなと思わせてくれました。
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『本日はお日柄もよく』があまりにも素敵すぎて、ロスになったところで、家にこの『キネマの神様』があると気づいて、めちゃくちゃ嬉しかった!!
ずっと読みたい読みたいとは思ってて、読んでなかったんだけど…。
もーう、感激!!
名画って、ちょっとハードルが高いよなーって思うけど、この本が、私の扉をそっと開いてくれる気がしてる!!
『ニュー・シネマ・パラダイス』絶対見ようと思う!!
そして…読みながら思いを馳せたこと…父と、過ぎていく時間のこと。
読んでいるうちに、昔より少し丸くなった父のことを考えた。
まだまだ元気な父だけど、やっぱり年取ったんだなって思うこともあって。退職した後ってどんなふうに過ごすんだろうか、とか、娘として、これから一緒にどんな時間を過ごせるかな…とか。
名画に込められた“時代を超える力”と、
家族に流れる“つながりのあたたかさ”。
胸が熱くなる。ずっと心に残る物語でした。
Posted by ブクログ
公共の場で読んでいたにも関わらず、不覚にも幾度も目元をハンカチで押さえなければならなかった。
原田さんの変幻自在の語り口はもちろんのこと、自身の映画および映画館への深い愛情がこの文章を産み出してるんだろうな。
ちょっと話が出来過ぎ感を感じなくはないが、だからといって白けた気分には全くならないのも、原田さんのすごい所と改めて思う。
フィールドオブドリームズ、また映画館で見たい。
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初めての原田マハさんの作品。
あまりにも面白くて続きを読みたすぎてあっという間に読み終えてしまった。
悲しい、辛いシーンではないのにこんなに泣いたのは初めてだった。
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キャリアに悩んだ時思い出したい言葉が見つかった。
自分がやっていることを愛することができる人は、いい仕事をするし、周りの人のことも幸せにするのだ。
古き良き時代の日本映画のよう
自分は、映画はほとんど観ない方で、この小説が映画化されたのを知ったのは読み終わった後でした。社会的ステータスが高い主人公が、その全てを失ってどん底から這い上がり、今までとは違う価値観の幸福を得るという王道ストーリーですが、それが良いです。(主人公が)周りの人達も巻き込み、その人達も幸福にして、最後は(お約束な感じで)全員集合「めでたし・めでたし」で締め括る。在りし日の日本映画を見ているような感じでした。
キネマの神様
映画館で映画を観たくなりますね
コロナだからな、、と遠のいてましたが
映画は
やっぱり映画館で!!!
まづは
キネマの神様から
志村けんさんが演じる予定?の
ごうさん 観たかったな
沢田さんの代役も期待してます
Posted by ブクログ
2015.6.3
2025.7.3
10年ぶりに再読。さすが原田マハさん、また一気に読んでしまった。10年前この本がきっかけで名画座にハマったのかな?当時の彼氏(今の旦那)と名画座巡りしたのを思い出した。名画座、知らない世界だったけど満員の会も多く、通路に座って観た思い出。楽しかったな〜。この10年の間に子どもが産まれ2児の母に。映画を観る余裕なんて一切ない、一人で映画館なんて行く暇はない、なんて思ってたけどこの本を読んだら観たくなった。なんだか感慨深い。
やっぱりあの映画
映画好きお父さんがかわいいキャラですね。
定年後に自分の好きな世界にどっぷりはまって周りを振り回す昭和ヒトケタ世代のやりたい放題加減は自分の父親を見ていても共感できます。
映画好きのオールタイムベストってやっぱりあの作品なのかな?
Posted by ブクログ
まず、伏線の回収が上手く、それも映画の伏線を日常で拾っていく。見事だった。
最初はキャリアーウーマンの社会への思いが前面に出ていて、早く行動しろ、とむずむずもした。
少しやり切れない歩むと父だったが、その2人だからこのストーリーができたのだろうと思う。家族と愛と友情と全てを詰め込んだなぁというのが素直な感想。
現実離れした内容で、入り込みづらい内容と思ったが、親しみやすく、読みやすい話であった。
映画と童謡、本に神様はいると思う。
Posted by ブクログ
自分の本棚のアクティビティを見ると、著者別の登録数で最も多いのが、原田マハさんになっていた。アート・美術小説の代表作家だけれど、その分野にとどまらず、古き良きものや後世に伝えて残していきたいものが、原田マハさんの手にかかると素敵な小説になる。だから、また読みたくなるのかもしれない。
ちなみに今年はシリーズものに手を出したせいで、著者別登録ランキングは、原田マハさんの後ろを中山七里さんと知念実希人さんが猛追している…( •̀ㅁ•́;)
『会場のいちばん真ん中の席に、父がゆっくりと腰を下ろす。その瞬間、ふっと、もうひとりの誰かが、その隣に一緒に腰かけるのが見える気がした。』
正直映画には疎くて、劇場でエンドロールまで噛み締めて観た経験もないので、この本を楽しめるか不安でしたが、最後はちゃんと涙腺がゆるゆるになりました(´д⊂)‥ハゥ
2025.12
Posted by ブクログ
日本のしがない老人から世界的大評論家まで多くの映画人がただ映画を愛し続けるために祈る。
作中の節々から読み取れた、第三者の営利に絡む力への不信感。
それがただ映画を愛するということを難しくさせる。
そしてその不信感を「映友」編集長が断ち切ってくれた場面。これが映画を愛し続けるための覚悟が感じられて痛快であった。
作中の本物の映画人達がこぞって信じた「キネマの神様」を私もいつか身近に感じてみたい。
Posted by ブクログ
静かで熱く力強い、ことばの力が染み渡る小説。映画業界が題材になっただけで、「本日はお日柄もよく」に似てるなと感じた。家族や友人との愛情と、仕事の面白さ、チーム感。すごく好き。地域の小さな名画座の良さは、大学生のときに知った。また見に行こう。
前半は引き込まれる感じはなかったが、後半怒涛の追い上げ。そのじわじわと感動のフィナーレに持っていく最中を読むのが一番楽しくてやめられない。原田マハさんのこういうところ好き。
Posted by ブクログ
原田マハさんの作品は毎回私の涙腺を刺激する。今回も、まあまあやられた。
映画業界の人間はめんどくさい奴が多い、と勝手に思っている。職人気質で熱い想いが溢れているのに、不器用な人たち。語りたいことが多いのに、矢印が双方に向かうコミュニケーションには不器用。焦ったい。でも愛おしい、そんな人たちの物語。
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いくつになっても好きなことがあるって素敵だなと思いました。
誰とも比べず、自分のペースで楽しんでいるうちに集まった仲間達は、きっと尊いものだろうなという憧れがわいてきました。
「趣味は?」と聞かれていつも「趣味というほどではありませんが…」と前置きをしたり、無難な事で話題を済ませてしまうのですが、胸を張って好きなことを言ってみようかなって思いました。
そしておそらく同じことが好きな父に話題を振ってみようかなとも思いました。
Posted by ブクログ
ギャンブルが生きがいだったゴウちゃんが、映画の評論を通じて自分の大好きな娘や劇場を守ることに尽力していく描写に心が温かくなった。
好きという感情は周りの人々の心を動かす。
大好きな映画を大好きな人たちと映画館で観たいと心から思えた。
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読後の爽快感がすごい。映画には、ドラマにはない良さがある。サブスクで、家で見るのが当たり前になってるけど、映画館でしか感じられない良さはある。映画館に行こう。
Posted by ブクログ
嫌いじゃないけど特段好きでもない って感じ
予定調和的で読み進めていく楽しさというのが損なわれてた気がする
人と人を繋げることが 無限の可能性を生み出す、すごく崇高な事柄であり、時には予測もつかないような方向へと物事が転じるのが この本を読んでてよく分かる…
おじいちゃんになっても、あれほど没頭できる趣味が見つかる、好きやった趣味から派生した仕事が出来る と考えると、解かれてない自分宛のプレゼントが家で待ってるような、どこか将来に対してワクワクとした気持ちになれる
Posted by ブクログ
タイトルからして映画好きにはたまらない。
本屋で即買い!映画的なネタが多いわけではないが、タイトルが出てくるだけでもニヤッとしてしまう。
映画館を作る会社から、映画雑誌を扱う出版社に転職をした主人公の歩。そして、映画とギャンブルが大好きな父親が家族を巻き込み振り回していくというあらすじ。
いやー、このお父さん。映画好きなのはいいが、ギャンブルで作った借金を娘に押し付けるわ、それができないと不貞腐れるわ。借金まみれなのに約束を破って麻雀するわ。。。。はぁーって感じ。
こういうのって、だらしないけど憎めない人ってパターンだが、自分的にはあまり好きじゃないなぁ。
確かに、この映画好きお父さんのブログのおかげで
色々と好転していくわけだけどねぇ。
まぁでも、
ニューシネマパラダイス、観たくなるねぇ。
Posted by ブクログ
映画が好きだったならこの本は感動しかないんだろうな。マハさんの言葉の力はほんとすごい!
もし映画をよく見る人なら一気に読めたんだろうなって思える本
Posted by ブクログ
原田さんの
「生きるぼくら」
「本日はお日柄もよく」
を読んだときも感じたが、うまくいきすぎる展開に違和感を覚える…。
私の心はひねくれているようです。
Posted by ブクログ
近頃、読書ばかりでめっきり映画を観なくなったけど、この本を読んで久しぶりに映画を観たくなった。最後の作品は何なのかなぁ。ネットで探してみよう。
心温まる素敵なお話で一気読み。ホラー漬けの読書の息抜きとなった。(笑)
たまにはこんなのも良いね。
映画も賭け事も好きで借金もある破天荒なお父さん。自分勝手だけど魅力的で憎めない。
映画好きが功を奏して、評論を書き始める事に。そして大ブレイク。一生を通して好きなモノがあるって素晴らしい。
家族や友人との関係も温かい。お父さんが周りから助けられているようで、実は周りの人にチカラを与えてくれる存在なんだよなぁ。
良いなあ。長生きしていつまでも大好きな映画を見続けて欲しい。
前向きになれる良い作品だった。