あらすじ
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。第8回酒飲み書店員大賞受賞作!
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Posted by ブクログ
・作者の原田マハ氏は、学生時代に池袋文芸坐でもぎり嬢のバイトをしていた。
・本書に出てくる名画座は、シネスイッチ銀座がモデルで、本書解説の片桐はいり氏はここでもぎり嬢をやっていた。(関係ありませんが、片桐はいり氏を渋谷PARCOの対面式上下エスカレーターで偶然目撃しましたよ、やはり存在感がすごかった)
・私も学生時代とサラリーマン時代、文芸坐(当時は4本立てもあった!)やシネスイッチへ何度も通っていた。もちろん、ぴあ片手に。
さて、これだけ親近感のある場所と素材を扱った小説が、面白くないわけがない。
とはいえ、細かい点が気になる私は、2点違和感を持ったことも事実。
まず、父親の「フィールド・オブ・ドリームス」の映画評を主人公の娘や周りの人間が大袈裟に褒め称えたりする場面では、筆者の書いた文章なのにこれでは自画自賛じゃないかと妙に冷めてしまった点。
そして、映画ブログを書く決心をしていた父親が母親に「(ギャンブル禁止令の出ていたにもかかわらず)麻雀でボロ負けした」と嘘をついた点。その理由を、「母に話すとなれば、ことのいきさつやインターネットの説明をイチからしなければならない」と面倒ごとを避けるためだと説明しているが、家族にとってはギャンブル&借金へ再転落の方が段違いな面倒ごとだろうに…
キネマの神様も「神は細部に宿る」ことをきっと知っていると思うよ、しらんけど。
Posted by ブクログ
原田マハさんはまだ2作目なんだけれど、前回と違ってスルスルと読めた今作。
そして、前回は美術、今回は映画。彼女が勧めると小さな名画座や美術館に魅力を感じた人が足を運ぶかもしれない。これは新手の啓蒙活動なのでは?と感じる文章でした。
私は映画も映画館で、美術館巡りは趣味なので、改めてそこに魅力を感じる側では無かったのですが、映画を通した家族の再生の話として、心に染み込んできました。どれもこれも以前読んだ映画ばかり、最後に最高の映画だと論じている「ニューシネマパラダイス」も大好きな作品です。私もこのブログにカキコしたい。
でも、今はゆうちゅうぶがあるのでそこで映画やアートのレビューをしています。
この作家さんが好き!と、諸手を挙げてはまだ言えないのですが、また他の作品も読んでみたいなと思ったので4冊ほど仕入れてしまいました。