あらすじ
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。第8回酒飲み書店員大賞受賞作!
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Posted by ブクログ
起こってしまった事実と、克服していかなければならない未来が、私たちにはあった。
会社にしがみつくという選択肢はもちろんあっただろう。けれど、私にはそれが自分に残された最後の道だとは、どうしても思えなかった。
なんであれ、好きなように思いっきりやってみろ。好きなことなら、どんなに辛くても乗り越えられる。
自分の明日を信じてる。今日、そんなふうに思ったくせに。いまのわたしな、どうしようもなく中途半端な自分に心細くなっている。どこにも所属していない自分。肩書きを失った自分。行き場所のない自分。
楽に生きていくための近道なんて、どこにもないんだろう。
私は心のどこかで、優しいことばを期待していた。そんな自分が情けなかった。
こんなことはたいしたことじゃない、またやり直せる、あるいはまたいつでもできる、と思うようなささやかなできごとが、実は人生を左右する大きなできごとになるのだ、と。だから、どんなささいなことでも、人生でたった一度きりのこと、大切なできごとと心して、一生けんめいに臨むのがよい。
友だちがほんとうに苦しんでるときに、なんの力にもなれないってのは、なんというか、むなしいもんだ。
ひとりで走るのは快感だけれど、長く続ければいささか飽き飽きする。人間とは、ひとりでいることに、なんと弱い生きものなんだろう。
決して焦らず急がず、一緒に歩いていく。
しばらく、そっとしておきましょう。心のドアを開けるお手伝いをしてあげましょう。大丈夫。
Posted by ブクログ
久しぶりに映画館で映画を観たくなりました。
お互いに映画を愛するゴウとローズ・バッドとのやり取りが、様々な人に良い影響を与えていくお話で面白かった。何かを愛する気持ちは、純粋で人の心に響くなあと感動しました。
Posted by ブクログ
映画好きにはたまらない作品。ぜひ読んでほしい。
後半は、読み終わるのが勿体無くて少しずつ読み進めた。
久しぶりに本を読んで号泣した。
好きなものについて語り合える友がいて、羨ましい。
「ニュー・シネマ・パラダイス」をもう一度観たくなった。
もちろん、名画座で。
Posted by ブクログ
「アルフレード!!」
ニューシネマパラダイスの話が上がるたびにサルヴァトーレの「アルフレード!」というセリフが頭に浮かぶ。ニューシネマパラダイス見てて本当に良かった。確かに前観た時、エンディングのキスシーンで周りから啜り泣きの音が聞こえてきた。
作者の映画に対する深い愛情が無ければ書けない文章だった。原田マハさん映画も好きだったんだ。映画を映画館で観たくなる、そんな作品。ニューシネマパラダイスもう一回見たいし、「フィールドオブドリームス」、「硫黄島からの手紙」観てからもう一度読みたい。今日アマプラで見ようかな。名画座が家の近くにあったらな…
本筋、表現は文句なしの傑作なのに、歩が「映友」に抜擢されるきっかけ、父が勝手に歩の文章を投稿しそれにより引き抜きされる。という現実離れした設定、歩と新村の必要のない恋愛関係はツッコミを入れたくなった。原田マハさんの作品美術への深い知識、映画への愛情などを感じられてとても好きなのだが、どうしても恋愛が入るとチープになってしまう。無理に恋愛要素を入れないで欲しい。入れるとしても不自然な捩じ込み方はしないで欲しいな。
Posted by ブクログ
だいぶ前に読んだけど、今年父を亡くしてまた改めて読みたくなった一冊。
父が人生をかけて追いかけた生きがいが丁寧に描かれている。
戦後の経済復刻を支えた世代を親に持つ団塊の世代ジュニア、かつ父っ子の私にとって、心のどまんなかに突き刺さるお話でした。
映画化で父役を演じるはずだった志村けんさんを偲んで。
Posted by ブクログ
原田マハさんは楽園のカンヴァス以来2作目でした。全くテイストの違う作品でしたが、こちらもとても良い小説でした。映画が繋ぐ人と人、ギャンブルと映画が好きなオヤジの映画評論ブログが思わぬ繋がりを持って、傾きかけた映画雑誌を救い、小さな映画館もといったお話しでした。
Posted by ブクログ
文章量が多めだったが、めちゃくちゃ読みやすく、ほぼ1日で読み切った。面白かった!映画は家で見るものになってしまっていたけど、たまには映画館に行こうかな。
Posted by ブクログ
まず、伏線の回収が上手く、それも映画の伏線を日常で拾っていく。見事だった。
最初はキャリアーウーマンの社会への思いが前面に出ていて、早く行動しろ、とむずむずもした。
少しやり切れない歩むと父だったが、その2人だからこのストーリーができたのだろうと思う。家族と愛と友情と全てを詰め込んだなぁというのが素直な感想。
現実離れした内容で、入り込みづらい内容と思ったが、親しみやすく、読みやすい話であった。
映画と童謡、本に神様はいると思う。
Posted by ブクログ
自分の本棚のアクティビティを見ると、著者別の登録数で最も多いのが、原田マハさんになっていた。アート・美術小説が代表作だけど、その分野にとどまらず、古き良きもの・後世に残していきたいものが、原田マハさんの手にかかると素敵な小説になる。だからまた読みたくなるのかもしれない。
ちなみに今年はシリーズものに手を出したせいで、著者別登録ランキングは、原田マハさんの後ろを中山七里さんと知念実希人さんが猛追している…( •̀ㅁ•́;)
『会場のいちばん真ん中の席に、父がゆっくりと腰を下ろす。その瞬間、ふっと、もうひとりの誰かが、その隣に一緒に腰かけるのが見える気がした。』
正直映画には疎くて、劇場でエンドロールまで噛み締めて観た経験もないので、この本を楽しめるか不安でしたが、最後はちゃんと涙腺がゆるゆるになりました(´д⊂)‥ハゥ
2025.12