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Posted by ブクログ
⬛︎気楽なのにちゃんと沁みる小話たち
前回『村上ラジオ』の1冊目を読んでとても面白かったので、2冊目も購入。
なお村上春樹の小説は未読で、遠い昔に『ノルウェイの森』を途中で挫折したままです。
冒頭のまえがきにある
「ぼくのエッセイは「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと考えています」
という表現。
「そのウーロン茶が好きなのよ……」としっくりきました。
なぜ村上さんの「ウーロン茶」が好きなのか考えてみると、文体の温度感がとにかく心地よいからなのだと思います。
ハッとさせられる価値観や考え方が肩肘張らない自然体の文章で綴られ、そこにクスッと笑えるおふざけが差し込まれる。
「真面目さ」と「おふざけ」の温度がちょうどよく、冒頭で書かれている通り「肩の力を抜いて気楽に書いている」トーンが、読む側にも心地よく伝わってきます。
印象に残った話題は本当にたくさんありました。
怒りの多くは「悲しい」に置き換えられるが、本当に怒っていいこともあり、それは静かに怒り続けていいという話。
便利なものが一つ生まれると、それがない状態が「不便」になるという話(からの、寿司屋のビールは瓶ビール一択だ、という流れに思わず笑ったり)。
「ガラスの家に住む人は石を投げないほうがいい」という、批判する側の覚悟の話。
おひとりさまのカキフライから語られる、「誰かと食べたいご飯」の話。
原子爆弾を作ってしまったことを悔いたオッペンハイマーの話。
身が裂けるような悲しみのたびに音楽に救われてきた、という話では、つらいときに寄り添ってくれる存在は人それぞれあるのだな、と読みながら思いました。私の場合は音楽や漫画などの娯楽で、無心になれるものにずいぶん救われてきたことを思い出しました。
今回もとても面白かったです。
何巻まで出ているのだろう、続きがあるならまた読みたいと思います。
Posted by ブクログ
「人はときとして、抱え込んだ悲しみやつらさを音楽に付着させ、自分自身がその重みでばらばらになってしまうのを防ごうとする。音楽にはそういう実用の機能がそなわっている。」
I really resonate with this part. I believe music, memory, and emotions are deeply connected. To keep my mental health in check, I sometimes listen to songs I used to play during better times.
Posted by ブクログ
村上ラヂオシリーズの第2弾。前回と同様、著者が体験したこと、思ったことを書き綴る。オリンピックの開催地は、発祥の地アテネにするべきといい、その理由として広告代理店、土木工事など費用が無駄にかかるからだという。また日本のメディアは、選手がメダルをとれるかとれないかということに関心を持ちすぎだと批判する。このような理由からオリンピックはあまり好きではないらしい。
著者は健康的な生活を送っていることで有名であるが、この習慣をつけるようになったのは、作家としてデビューした30歳ごろで、それ以前はたばこを吸う、夜更かしを
するなど、現在とは真逆の生活習慣を送っていた。
ほかにもアイスランドの旅行で見た謎のチャンネルや、アボカドの食べごろなど、読者にあれこれと語る。
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小説・文芸
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