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Posted by ブクログ
再読。
雑誌『anan』に毎週一年間にわたって連載されたエッセイ。
村上春樹さんの小説は何冊か読んだことがあるが、小説とのギャップが激しくて、あまりのゆるさに驚かされた。小説と違ってリラックスして気楽に読めるところがいい。
大橋歩さんの版画も村上さんの文章に合っていてステキ。
個人的には、童謡『赤い靴』の歌詞について書いた話、チンドン屋の演奏するビートルズの『オブラディ・オブラダ』にはサビの部分がなかった話、たった1時間のフライトの間に次から次へと集中が妨げられた話、コロッケとの蜜月の話、ゴルフをやらず走ることが好きな理由、体重計の話が面白かった。
心に残った言葉
何が正しくて、何が正しくないというような押しつけがましいことも、なるべく書かないようにしようと。だってある人にとって正しいことが、別の人にとって正しくないこともあるし、あるときに正しいことが、別のときには正しくないことだってあるわけだから。
Posted by ブクログ
⬛︎思慮深くておちゃめなおじさま
村上春樹さんの小説は学生時代に読もうとして挫折し、それ以降遠ざかっていました。しかし、各所から「小説は苦手でもエッセイは好き」「氏のエッセイはいいぞ〜」というお声をたくさん聞いて今回拝読。結果、とっても面白くて、暑い日に飲むビールみたいにゴクゴクっと読んじゃいました!!
一つの物事を多角的な視点で見て考えを広げる様はもう流石というか。(柿ピーの話とか、きんぴら作りに合う音楽の話とか)それでいて文体はユーモラスで、クスリと笑ってしまう表現も多くて、なんだかそれが可愛らしい。おちゃめなおじさまという感じ。(怒られそう。すみません。とっても褒めています。)
印象に残ったのは冒頭のスーツの話。
ローマに居住していた頃に買った立派なスーツを、日本に帰ったら全く着なくなってしまった…というエピソード。
人間って、今日から変わろう!と思っても決意した何かがなくなればもとのかたちに戻ってしまう。決心なんて人生のエネルギーの無駄遣いだ…。しかし、一方で「変わらなくてもいいや」と思っていると、不思議と人は変わっていくもの…という文章に「真理だ…!」と思っちゃいました。
自分は変わってないつもりでも周りは変化しているから、価値観も何もアップデートしないと、やっぱり周りから見たら(それはおそらく悪い方に)変わったと思われてしまうんでしょうね。変化しない、なんて無理なんだ。
ほんとうに面白かったので、もっと彼のエッセイを読みたいなと思いました。
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小説・文芸
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