村上春樹のレビュー一覧
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購入済み
春樹噺
初期の村上春樹作品ははっきりしない
終わりでもやもやしてましたが、
最近の村上春樹作品はファンタジー?
御伽話?的なはっきりしないけど
終わりは明確で今作も村上春樹噺でした
新作をありがとうございました -
Posted by ブクログ
待ちに待った村上春樹の新作長編は期待に違わずめちゃくちゃ面白かった。
邪悪ななにものかと対峙しそれを乗り越えるというのは村上春樹の物語構成として共通のものであるが、今回の夏帆もさまざまな助けを得ながら母親との確執や自身のコンプレックスを乗り越えて邪悪なものを克服していく。個人的には毎度読後にこのまま頑張ろうと勇気づけられる。ままならないことや邪悪なものに対峙したときの心持ちを教えてもらうような気がする。
邪悪なものは帝国主義的なパワーや意地悪で邪な人、自分自身のずる賢さなどさまざまなメタファーとして読める。その読み方の多様さも村上作品の醍醐味ではないかと思う。
今回の作品に登場するアリク -
Posted by ブクログ
村上春樹やっぱり好きだなぁと思った作品でした。しばらく読めなくなってて、「夏帆」を読むにあたり準備体操のようなつもりで読みましたが、ノルウェイの森が大好きなわたしにはとってもよかったです。
全員が不倫とか浮気とかセックスとかしてるのはもう作風だと思ってるので(だから苦手だ、とオットは言います)それはそれで置いておいて、出てくる人の不思議な話、もっと続きが読みたいのに、と終わるその感じとかとても面白いと思いました。シェエラザードとか、えっ!?その看護学校2年の時の話はァ!?続きお願いしまぁす!!って思ってしまったし。木野の話も、木野がまたあのバーに戻れることを祈ってしまう。
出てくるどの人も、村 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『人生において体験する深刻な混乱の大半は、原因と結果の間に等価性が見いだせないことによって生じるということだ』
『善き物語とは必ず何かしらの有用性を含んでいるものなのだから』
主人公の夏帆は、物語中で数々の深刻な混乱を経験し、その経験と等価の結果を得た。
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初読みの村上春樹作品。旅先で発売当日に購入。
どんなずっしりした作品かと構えていたが、いざ読み始めてみると、次の展開が気になり、ページを捲る手が止まらなかった。
夏帆が経験したのは、非現実でありながら、れっきとした「現実」の物語であった。ありくいの夫婦、モーターバイクの男、とぎや、シロアリの女王など、ニッチな登場人物が、 -
Posted by ブクログ
「街とその不確かな壁」出版から3年ぶり、村上春樹先生の新作長編です。
新潮の連載を追いかけて「守護天使、象の卵とスカーレット・ヨハンソン」以外は既読だったけど、一冊にまとまったかたちで読むと不思議なことに点と点が繋がる箇所がたくさんあって、これはひとつの物語なんだなと心地よく読めた。
私は自分にとっての良し悪しの判別がつく読者でいたいし、盲目的な主義者ではない自負も手伝ったのか、正直連載で読んでたときは、取り立てて象徴的なエピソードも琴線に触れる描写も、テーマとしての共感もなく「ふーん」って盛り上がらず読んでました。なので「守護天使」の部も、新潮買ったはいいものの読まずに新刊を迎えるに至って -
Posted by ブクログ
ネタバレ優れた物語は読者をして「これは私の物語だ」と確信せしめ、読者ごとの多様な解釈を導く。
自分も優れた物語に導かれ、自分なりの解釈を行ってみたい。
村上春樹は、フェミニズムのいうシスターフッドを信じない。
何の根拠もなく、ギブもなく、女だからというだけで互いにエンパワーできるような、都合のよい関係性は存在しない。守護天使は女性にとってほとんど目一杯不快かつ危険な男であり、母親とシロアリの女王の「女子寮の女友達」のような親密な関係は、母親の生命を蝕む。
そして、人は幼年時代を葬らずに大人になることはできない。
母親に愛されなかったこと、母親を愛していないこと。母親との間に親密なものがなかったこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校1年の時に学校の図書室で「羊をめぐる冒険」を読んでから著者の小説はすべて読んできました。
それから約30年、こうして著者の新刊を読めることが先ず何より幸福なことだと感じます。
これまでの著者の小説やインタビューに登場してきた小道具から、これまでの著者の作品を多数思い出しました。
「海辺のカフカ」「1Q84」「騎士団長殺し」「木野」「蜂蜜パイ」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」「街とその不確かな壁」など。
「あちら側」と「こちら側」
「善きもの」と「悪しきもの」
「そうであったかもしれない可能性」
「地下二階」
「物語」
「総合小説」
女性が主人公であることで、これまで -
Posted by ブクログ
旅行記を読むことは時々あるが、あえて定番のイタリアやギリシャについて、それほど突飛な旅路ではない内容を手に取るのは初めてだった。きっかけは、前作で「街とその不確かな壁」を読んで、村上春樹の文章に改めて興味を持ったからだ。繊細で儚い文章を書く村上春樹であれば、同じ旅行であってもどのように感じるか率直に知りたいと思った。結果として本当に楽しめて読めたし、驚くほど読みやすくて退屈しないのが不思議で仕方がない。なぜか、ぐっと入っていける魅力がある。イタリアやギリシャという国の表情を巧みに描いてるのはもちろんだが、日本社会を「微熱社会」と表現するセンスが好きだ。日本人は喜びと悲しみの振れ幅が大きい国民と
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Posted by ブクログ
面白かったし、読んでいる間はいい気分になれたし、ちょっとドキッとするところもあったし、アリクイってかわいいな、とも思えました。あの尻尾がいいですよね。
個人的にはそれだけで十分に「善き物語」なんじゃないの? と思います。
ヴァルター・ベンヤミンの言葉「善き物語には、必ず何かしらの有用性が含まれている」が複数回言及されていることから、この小説に村上氏は何かしらの有用性、あるいは示唆のようなものを込めたつもりなのだろうと思うのですが、少なくとも私は、それをうまく言語化できるほどには受け取れなかったです。
これは私のアンテナが折れているのかもしれないし、それとすぐには分からないものなのかもしれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高だった。
新作を読む度にいつもの村上春樹なのにどこかアップデートを感じる。自分が1番好きだから感じるところもあるが、村上春樹の本はどこか遠くに自分を連れて行ってくれる。
初の長編での女性の主人公とのことだが、村上春樹にとっての主人公はあくまでも受け皿のようなもの、何かしらのフォーマットのようなものであって、男性、女性は関係がないのかしれない、と思った。いつもさらっとぶち込まれる受動的な性的な行為のシーンがないだけで相変わらずサンドイッチを作って食べて電話にも出ていたし。
武蔵境に関してはタヌキが出るとか、辺境の地だとか何の用事もないだとか無茶苦茶な書かれ方をしていた。何の恨みがあるねん。