村上春樹のレビュー一覧

  • 風の歌を聴け

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    村上春樹の風の歌を聴け、第1章だけを何度も読み返してしまっている......主人公がこれから語る物語について、格好よく言い訳してるような文章。
    ただ、もしここから先の話がとても退屈なものになったとしても、この冒頭の文章がもたらしてくれる響きは私が風の歌を聴けという本を再び開く理由になり得る。

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    2026年08月11日
  • 風の歌を聴け

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    一夏中かけて、僕と鼠はまるで何かに取り憑かれたように25メートル・プール一杯分ばかりのビールを飲み干し、「ジェイズ・バー」の床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちらした。そしてそれは、そうでもしなければ生き残れないくらい退屈な夏であった。

    この一節に、他の小説家と一線を画す何かを感じた。青年が裡にもつ青さの香りを凝縮した表現。

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    2026年08月10日
  • 国境の南、太陽の西

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    今まで読んだ村上春樹作品の中で羊をめぐる冒険に次いで好きかもしれない 文章が一番入ってきた

    ジャズバー経営したくなってきた
    そうせざるを得ないっていう状況になって、でもみんな幸せにはなれないみたいなのって現実でもきっとあるよねって思った

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    2026年08月09日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ふかえりの描く「空気さなぎ」のストーリー
    ふかえりの両親
    青豆の過去(宗教信仰の親)
    それがどのようにそれぞれにつながっていくのか
    楽しみで仕方ない
    今まで読んだ村上春樹作品の中で1番没入しそうな予感。
    それは、左翼団体や宗教団体が、実際にあるものとの一致点が多いというところが理由としてあるかもしれない。

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    2026年08月08日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    自分はいま、何をどうすべきか
    ○○をしなければならない

    という判断をする場面が、どんな物語にも多いけれど、
    現実的にはもっと材料がないと行動できないし、気付きもしない。

    日々、何かしらのチャンスや道を失っているかもしれないと思った。

    2026.8.8再読。

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    2026年08月08日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    積ん読になっていて、手付かずだった。
    もっと早く触れておけば良かったと悔やまれる。
    四国へ家出する15歳の少年カフカ。
    字が読めないけれど、猫と会話の出来るナカタさん。
    自分探しの成長譚かと思いきや、想像を裏切る展開に脱帽。
    教養が求められるのは相変わらずな村上さん作品。
    下巻も期待せずにいられない。

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    2026年08月05日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    続きが気になる。なんとなく作品全体がもわっとした空気感がある。所々官能的な表現の所があるのと、猫が殺されたりするシーンが生々しいのが原因かも。カフカとカフカのお父さんが殺された出来事と、それより前の自動が意識を失った事件がここからどう繋がっていくか楽しみ。

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    2026年08月03日
  • 遠い太鼓

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    2026.46

    7月後半のほとんどはこの本を読んでいた
    長い夏休みのような気持ちだった
    40歳、世はバブル。
    売れた小説家はとにかく疲れていた
    疲れているということを書くことで消化していく
    本当に天性の才能なんだろうなと思った

    この本は翻訳されて海外で読まれているんだろうか
    書かれた国の人たちが怒りそうな内容だったので
    かなり気になる
    それから事あるごとに歴史の話が出てくる
    歴史とは戦争のこと
    彼が抱く戦争への疑問たちのことが心に残っている

    私が初めて読んだのはノルウェイの森で
    その時の読書体験が私にとって大切な記憶なのだけど
    書いている時期の彼の言葉を読んで納得した
    私があの時感じた

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    2026年08月02日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    村上春樹の作品を初めて読んだ。メジャーどころを食わず嫌いする悪癖をまた一つ克服。

    ハルキストの友人が言っていた、村上春樹の文章はとにかく感覚的に心地いいというのがよくわかった。
    世間的には村上春樹の特徴とも言われる修飾過剰ぎみな語り口と、物語を前に進めるために必要な展開とのバランスがとにかく絶妙。
    あともう少しでこっちが辛抱たまらなくなる、というギリギリのところで物語を前に進めてくれる緩急の付け方は音楽的でもあり、とにかく無条件に心地よかった。

    中身については、過去作と比べてどうかみたいなことは分からないものの、神話的な面白さに溢れていた。
    ここでいう神話的とは、物語の構造の重視。主人公に

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    2026年08月21日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    村上さんの長々とした例示とか長々としたこうだったら良いのにという話が好きすぎる!
    高校生の時、順番とか関係なく気になるタイトルから読んでた村上春樹さんの本。あの頃感じていたことが今もなんとなく思い出せるような、そんな力を持つ村上さんの本が大好き

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    2026年08月01日
  • プレイバック

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    例の名言のために読みました。
    私何やってんだろ……みたいに自分の行動に悩んでたり、頑張って強がってたり、タフでハードボイルドなマーロウってめちゃめちゃ人間臭いよね。
    そしてやっぱり文体がだいすき。

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    2026年07月29日
  • スプートニクの恋人

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    冒頭の吸い込まれるような文章に圧倒される。いちばん気持ちいい風が吹く。恋も愛も夏も出会いも別れもいまここにある。すみれもミュウもにんじんもぼくもきっと温かい場所にいる。なんて美しいんだろう。なんてきれいなんだろう。

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    2026年07月28日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    重たくて進まない時もあったけど、やっと6冊読み終えた〜!
    6巻の後半は展開が早くて、一気に読んでしまいました。
    ハッピーエンドで良かったと思いつつも、バットエンドでも良かったなとも思ったり。
    非常階段を逆に登った先もまだ月が2つの世界だった、、とか!
    どんな世界であれ、2人は2人で生きていくしかないからね。

    牛河の最期、思い出す事が中央林間の家と二人の娘、庭を駆け回る犬だった事が切なかった。

    結局いくつもの謎が解明されないまま終わってしまったけど、
    この謎をあれこれ想像して語り合う事こそ醍醐味だと思う!

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    2026年07月28日
  • 1973年のピンボール

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    再読。
    主人公達と同じ年齢になって読むと、虚しさとか哀しさを理解できた。
    通過していくだけのような人生に苦しくなる年齢なのかもしれない。

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    2026年07月27日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    無意識下への探求イコール存在意義の探求。歴史的出来事は今を生きるわたしの中にもしっかりと根を張り存在している。自身を深く掘り下げてみたくなった。人はそれぞれの物語の中に生きている。どこまでも閉じない物語。

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    2026年07月27日
  • 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか(新潮文庫)

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    ネタバレ

    おもしろかった!ニヤニヤしながら読んだ。物語も好きだけどやっぱりエッセイは格段に面白いなーと思う。全裸で家事をする主婦、ラブホテルの名前、梅の下竹の下ランナーズクラブ全部面白かった。
    小説家になった瞬間に感じたことを書いてあるところが好きだった。

    今になって振り返ってみるに、あれは実は、激しい恋に落ちたのと、原理的には同じようなものだったのかもしれないと思う。あのびりびりっと背筋に来る感じは、数しい宿命の恋以外の何物でもなかった。
    うん、あれはなかなかいいものだったな。

    宿命の恋っていいなー

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    2026年07月24日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    人によっては、この作品が村上春樹の最高傑作と評している。私は同意しないわけではないが、前回に読んだねじまき鳥クロニクルの方が猛烈に記憶に残ったのは何故だろうか。どちらも村上春樹らしい、現実世界と別世界の境界が薄くなる描写、複数の主人公が徐々に巡り合うに至るまでのエピソード展開はとても見事で心地よい。その中でもねじまき鳥の良さは、井戸の中での精神対話と、笠原メイという魅惑的な存在が大きかったのかもしれない。海辺のカフカではギリシャ神話のエディプスを想起させる、父を殺し、母と交わるという明確なテーマが設定され、主人公の心理描写も惹きつけられるものがあった。だがもしかすると、カフカは15歳にしてはし

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    2026年07月20日
  • 女のいない男たち

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    村上春樹は短編が苦手と、前書きで言っていたが、本書に含まれていた全ての作品に村上春樹らしさを見つけることができた気がする。妻が何らかの理由で自分の元を離れた男の話の中には必ず、現実世界と別世界を繋ぐための夢が出てきたし、普通に生活をしてるのにどこか自分の存在に違和感を感じて生活を破壊しようとする男の姿を儚げに描き出すのはとてもお見事だった。個人的には、やはり長編小説で腰を据えてゆっくり読みたいのが村上春樹先生の作品かもしれない。

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    2026年07月20日
  • 風の歌を聴け

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    昔は気づかなかったが、今読み返すと人類の歴史の中で続いてきた進化論的な発展史観がいよいよ限界を迎えて(日本では学生運動の破綻をきっかけに)、いわゆる「大きな物語」が崩壊して自身の存在理由が宙ぶらりんになってしまい、もっとミクロな「小さな物語」のなかに存在理由を探さざるを得なくなった若者たちの群像劇なのだと思った。

    この本の登場人物たちの殆どがどこかからどこかへ行く合間の人物なのもそういった理由があるのではないかと感じた。

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    2026年07月19日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    村上春樹さんの、小説は大昔に何度か読んだけど難解であまりよくわからない……すごくスルスル読めるし、印象に残るフレーズは今も覚えているので、すごい作家さんなんだなぁと思っていたし、威張ったところのない作品ばかりで親しみやすいけど「物語」としては、あまりよく理解できない、と思っていた。ごめんなさい。
    ただ、なんとなく「いつかこの人の小説でないエッセイが読みたいな」と思っていた。理由ははっきりと言語化できなかったのだけど、この本を読んで、この本を私は読みたかったんだな〜とストンと胸に落ちた。
    私自身、村上さんとは全然スケールが違うけど、趣味で小説を書いている。その中で、やはり自分が書きたい「物語」が

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    2026年07月17日