村上春樹のレビュー一覧

  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ネタバレ

    走ることを本格的に始めたのは、
    専業小説家となった時、『羊をめぐる冒険』を書き終えたとき、33歳。
    つまり、村上春樹さんにとって、書くことと走ることが一体化している。
    書き方は走り方に例えられ、走ることを通して自らの生き方を深めていっている、そんな一端を知ることができました。

    身体、というか肉体、というか、

    思考を深めることと身体的経験が一体化していることを、

    とても意識的に自らを実験場としてその過程を書き記している記録みたいな部分もあり、

    ある程度そんな感じはするけれど、ここまで突き詰めることはないから、

    検証結果の精密度が高いというか、信憑性が高いというか、

    何だかよく分からな

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    2026年01月16日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    本当に好き。ページを捲る手が止まらない。

    色んなことが繋がってくる。全てが伏線に思える。「物語の中にいったん拳銃が登場したら、それはどこかで発射されなくてはならないの。」

    BOOK2 の前編でも思ったが、何のために生きるのか、みたいなことが様々な人物を通して語られている。タマルが旧友の話をしながら「言葉ではうまく説明はつかないが意味を持つ風景。俺たちはその何かにうまく説明をつけるために生きていると思われる節がある。」と言っていた部分とか。


    BOOK2からBOOK3の発売までは1年あいているらしい。その時代に戻りたい。まだBOOK3が存在していないところでゆっくりと最初から読み直したい。

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    2026年01月15日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    二人の物語が交わってきた。ものごとには二つの側面がある、みたいなことが色々な場面で言及されている。

    自分が文体に慣れてきたからなのか、物語が進むにつれて意図的に行われていることなのかわからないが、比喩表現が増えて頭にスッと入るようになってきた。何度か読み直したい。

    不思議なことが起こり、ストーリーが面白い。一方で、それぞれの風景の描写は美しく、メッセージ性を感じるようなところもある。例えば、「人は誰かを愛することによって、そして誰かから愛されることによって、それらの行為を通して自分自身を愛する方法を知るのです。」という言葉は印象的だった。

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    2026年01月14日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    1巻読み終わってやめられなくなって気づいたらあっという間に読み終えていた。早く先を読み進めたいので感想はあとで。

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    2026年01月13日
  • 国境の南、太陽の西

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    世間一般で言うところの「不倫もの」なのだけど、当作をそれだけで括ってしまうのはあまりにも短絡的すぎる。人間は決して完全ではないし、抑え切れない思いを抱いてしまうことは誰にでも起こり得るはずだ。(自分は村上春樹自身もそうであると信じている。それでなければこれだけの描写はできないと思う)
    少年と少女が大人になり再会した、幼かった当時では明確に表現できなかった気持ちをはっきりと認識した、そして苦しい思いを抱きながら全てを捨てる決意までしかけた、というストーリーを村上春樹は繊細なタッチで綴っている。リストのピアノ協奏曲とか、スター・クロスト・ラヴァーズとか、登場する楽曲からも想像力を掻き立てられる。当

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    2026年01月16日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    原文と照らし合わせながら、村上春樹訳の文章を時間をかけてじっくり読んだ。表題作だけ読んだ。
    読み終えた後、泣き出したい気持ちになった。ホリーはbelongできる場所(ホリーはそれを「ティファニーのような場所」と語る)を見つけられたのだろうか。それは天の上にしかないのではないか、そんな考えに駆られた。実際この物語の中には「天」や「神」を彷彿とさせる言葉がたくさん出てくる(冒頭でジョーベルが作ったカクテルの名前は「White Angel」だし、サリー・トマトの弁護士と連絡を取っていた場所、そしてドク・ゴライトリーと話したのも「ハンバーグ・ヘブン」というお店だった。他にも天や神を思わせる単語はたくさ

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    2026年01月13日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    戦争が何故起こるのか、平和な世界を願う寓話ですが、今も何処かで戦争が繰り返されて、現実的に感じてしまう、悲しい世の中ですね。
    簡潔だけど、とても深い、、教科書に載せてほしい話です!

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    2026年01月13日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    大好きな短編集を再読。
    今回は 構成のリズム を意識して読む。
    各短編で異なるリズムを持ちながら、統一感を出す。
    単に 震災 というテーマ以外の統一感、そしてバラバラな作品たち。
    どれも好きだけど、ラストは『蜂蜜パイ』かなぁ。
    ずっと心に残るのは『アイロンのある風景』。

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    2026年01月12日
  • 女のいない男たち

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    個性的で、かつ現実的に思えるような物語になっていて、そういう考え方もあるんだなと思ったし、
    ゾワっとするレベルのドンピシャな比喩表現で惹き込まれた1冊でした。

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    2026年01月12日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

     前提として、少女への強制性交などの極悪非道な現象が、我々の住む現実世界に存在することを認知しなければならない。そのような認知を現実の新聞等から得ている人以外は、胸糞悪すぎて読めない可能性がある。だが、村上春樹は真剣に「オウム真理教的な宗教」を掛け合わせつつ、物語でしか伝えられないことを伝えようとする。

     村上春樹はこの小説によって一作家としての捨て身の挑戦を行っている。本当の倫理を書くためには、肉が切られることを許すほかない。文学史に名を残す作家が60歳で生涯をかけて語らねばならぬと決意(たぶんしたはず)した作品は常に新しい。これほど女性視点から思考を展開した春樹作品はない。

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    2026年01月11日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    僕はハルキストではないけれど、ほとんどの村上さんの小説は読んでいる。独特な世界感が好きで、また主人公が穴の中に入ったなと思いつつも読んでしまう。この物語は僕の中で村上さんの作品の中で一番好きかもしれない。絵というアイテムが出てきたことで想像がしやすくなったからなのかな。大好きな作品になりました。

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    2026年01月11日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    長かった!
    今まで読んだ本の中で一番長かったけどこの後どうなっていくの?っていう読めない展開、散りばめられた伏線がどう回収されるのかが気になってあっという間に読み終わった

    青豆
    天吾
    ふかえり
    空気さなぎ
    リトルピープル
    二つの月
    NHKの集金人
    新興宗教の2世問題
    高円寺
    246沿いの首都高

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    2026年01月11日
  • 草の竪琴

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     2010年に新潮文庫出読んで以来の再読(村上春樹訳)。最近村上春樹訳の小説がアタリが多く、折角なので読んでみることに。また、昔読むきっかけになったアニメ映画『秒速5センチメートル』(以下、単に『秒速』という。)の実写映画を観たことも、『草の竪琴』を思い出すきっかけになった。

    【表題作】
     初読の頃は主人公たちを脅かす存在に非難の気持ちを抱きながら読んだものだけど、今回はなんというか、もっとフラットな気持ちで、まさにおとぎ話を読むように味わった。

     「あるいは我々の誰にも、居場所なんてものはないのかもしれない。ただし我々は、それがどこかにあることを知っている。それがもし見つかったとしたら、

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    2026年01月10日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    この本は、2回目です。
    前回は、紙で普通に読書。
    今回はオーディブルで。
    ついにオーディブルデビューです。

    今年のやりたいことリストのひとつ「オーディブルで聴き読みをする」をクリア。

    ナレーションの人には申し訳ないけれど、1.5倍速で聴きました。この程度だと本来の声を損なわない感じがあり、かつ効率も良いかなと。

    散歩したりランニングしたりしながら読書ができるなんて感動でした。

    前置きは、さておき

    久しぶりの村上春樹氏の本。
    100キロマラソンで、マラソンに遠ざかってしまった話し。トライアスロンの話し。

    走ること
    体にも心にも、創作にも。人間関係にも。
    読んでいると、全てにプラスに作

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    2026年01月11日
  • 1973年のピンボール

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    どことなく寂しさが漂う作品。しかし彼の文章は心の凝りを溶かしていくような温かさがある。鎮痛剤のようなものだと感じる
    毎日寝る前にちまちまと読んでいた。読み進めるごとに不安が薄まっていくような感じ。
    少し寂しい。

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    2026年01月08日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    初村上春樹!


    長いけど、あっという間に読んでしまった。
    おそらく学生のころとか若い頃に読んでたら意味わからんすぎて投げ出してたし、
    性描写の多さに辟易して読むの辞めてただろうな。

    しかし壮大なラブストーリー。
    全然伏線回収がない部分も多数だけど
    さすがの村上春樹さんの表現力で名作と認定せざる得ない。

    ストーリー追うと置いてかれるけど、
    音楽みたいに読むと気持ちいい。

    ・てんごは本当にお父さんの子じゃないの?
    ・年上のガールフレンドはどうなさったの?
    ・あの若い看護師の正体は?
    ・リトルピープルってなんやねん

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    2026年01月07日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    タイトルから、すでにストーリーが始まってました。
    多崎つくるって?
    そして、「巡礼の年」を最後にリアルに耳にしたら、身近なクラシック音楽…映像として1週間、主人公になり切って歩き続けた気持ちでした。
    ストーリーの締め方は中途半端との意見がありますが、既に、答えは確信に近い結論が出ていると思います。
    実は、ここ数年の自分と重なって思い入れの作品となりました。

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    2026年01月06日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    待ってました、村上ワールド。きっと刊行当時はハルキストの皆々がこぞってこの不思議な物語に身を浸し、存分に文体を楽しんだことだろう。時を経てこうしてドップリと浸かっている自分も、ようやくこの魅力に取り憑かれている。
    妻に別れを告げられた男は家に辿り着く。そこで出会う不思議な人々(人じゃない存在もいるが)と不思議な出来事がもう堪らない。
    何のメタファーなのか、何が起きているのか、そこまで広くないのに冒険感あって先が気になって読み進めてしまった。
    物語の結末はどこに連れて行ってくれるのだろうか。

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    2026年01月06日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    阪神大震災に間接的にかかわった人たちのストーリー。収録されているすべての作品が面白かった。タイランドは一読しただけでは疑問が解けず、ネットで研究文をみてなるほど理解できました。当時自分はまだ19歳、遠い昔で震災の記憶は朧げです。

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    2026年01月05日
  • スプートニクの恋人

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    村上春樹の短編以外の作品を初めて最後まで読み切った。
    ドッペルゲンガーやあの世は比喩なのか本当なのか

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    2026年01月03日