村上春樹のレビュー一覧

  • 一人称単数

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    村上春樹さん、最近長編小説を出さないなあと思っていたところ、とうとう新作が発売になったようです。そこでと書店を覗いたところ、新作は買わずに⁉︎この本を見つけ、買い求めた次第です。
    短編小説が8篇あり、内容はエッセイとも言えるような村上さんの半生のエピソードが詰まっていて、大変興味深い内容でした。大学や高校生の頃の付き合った女性の話は、ノスタルジーな要素や不可思議な要素も相まって心に残ります。神宮球場好きやヤクルト・スワローズ愛と言ったちょっと微笑ましいシーンも含め、「品川猿」のような内容はやっぱり、村上作品だなあと思わせるものでした。

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    2026年08月27日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    村上春樹氏のマラソン論。
    自分の肉体をここまで客観的に、かつ精密に表現できるのはさすが村上春樹氏だと感動した。

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    2026年08月24日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    今まで読んだ村上春樹長編の中では好きな方だった

    例によって村上春樹の世界観で、現実では起き得ないことが起きたりする。それについて詳しく説明されるわけではなく、そういうものなのだと受け入れて読み進めていった。それが心地良くもある。

    本作は特に結末がよかった。分類としてはハッピーエンドなのだろうけど、チープではない。説得力を感じる終わり方で読後感もよかった。

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    2026年08月23日
  • 風の歌を聴け

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    数年ぶりに再読。面白すぎるし読みやすすぎる。流れるような美文。2026年の現在に読むと、「誰もが傷を抱えていたあの頃」のような物語は、語られ尽くしたクリシェという気もする。でも面白い。今、こういう物語をカッコいいと感じるのは憚られる気もするが、それでもカッコいいという気持ちが内から湧き上がる。
    (多くの問題、批判点もあるような気がする。例えば、中国人のマスターに、誰もが傷ついていたというような台詞を言わせるのも、主人公側にとって都合良すぎないかと思う。)

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    2026年08月23日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    村上春樹が趣味のランニングを通じて、時に作家人生についても振り返るエッセイ。本文内ではメモワールと語っている。
    村上春樹のような作家は、みな天才で常人とはかけ離れた考えをしてると思っていた。しかしそんなことはなく、彼も1番大事にしていることは最後までやりぬくという普遍的なものだった。自分は最後までやり抜くであったり、コツコツ継続するということが大の苦手だ。そんな性分を自分もランニングを通じて少しずつ改善してみようかな、「わずかでもそれらしき場所に近づいて」みようかな。そう思わせてくれるエッセイだった。

    ところで自分は物語には起承転結を求めてしまいがちなのであまり村上春樹は刺さらなかった経験が

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    2026年08月22日
  • 国境の南、太陽の西

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    ネタバレ

    村上春樹のベストかも。ノルウェイの森よりも好きだった。
    不在、喪失、愛、死、性 全てを感じ、瑞々しかった
    今置かれている自分の状況と近いし、結婚とかしてこんなことを思うのは悲しいなぁ

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    2026年08月22日
  • スプートニクの恋人

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    久しぶりに読みました。
    大学生の頃に読んで以来だったけど、所々覚えているもんだなと思った。でも感じ方が違って新鮮さを感じました。
    以前より解像度高く読めました。

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    2026年08月19日
  • TVピープル

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    この本は村上春樹の短編集です。
    どの作品もリズム感があり、独特の文体で、村上春樹らしい本だなと感じました。
    とても好きな本ですね。

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    2026年08月16日
  • 国境の南、太陽の西

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    ネタバレ

    村上春樹の作品の中で一番好きだったかもしれない。現実に落とし込める話。島本さんはそもそも存在していたのか?川に流したものの正体は?色々と考える余地のある作品だった。

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    2026年08月16日
  • アフターダーク

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    ネタバレ

    眠り続ける姉のエリ
    深夜のファミレスで何もしていない妹のマリ
    2人の間を繋ぐ高橋
    アルファヴィルの従業員、中国人の女の子
    都会のサラリーマンの攻撃性の象徴みたいな白川
    そして視点。

    深夜帯の不思議な、別の世界みたいな感覚を味わえる作品。
    「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくもんやないのかな」コオロギの言葉がなんだかすごく沁みる。村上春樹が言いそうだけど言わそなそうな言葉。
    高橋は孤独な幼少期のことが忘れられずにいるし、コオロギもとびきり怖いなにかから逃げ続けている。白川は中国の奴らに追われ続けるだろう。エリはマリとエレベーターに閉じ込められたことを燃料にできていなかったのかもしれない。

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    2026年08月15日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    何もかもがあるし、何もかもがない。
    世界の核心と言えるかもしれない。

    作中に出てくる唄や歌手や本は知らないものばかりだった。歳をとってもう一度読み返したい。

    『ダニー・ボーイ』は読者全員が検索したはず

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    2026年08月14日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    面白い……というかまだまだ色々始まっていないんだけど、どうなるんだ!?と気になって疾走するように読み終わった。続きが気になる……

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    2026年08月14日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    すごく良かった。
    田村カフカくんは自分の過去と向き合うため、森深く入っていく。
    ナカタさんとホシノさんは入り口の石を求める。

    予習としてオイディプス王を読んでいてよかった。読んでなくても全く問題ないけど、近親相姦という展開の意味合いを受け止めやすい。

    カフカくんの章は現在形(言う。見る。)、ナカタさんの章は過去形(言った。見た。)で展開していることに気づいた。

    カフカくんの場所は、不確かな壁の世界に似たものがあり、惹きつけられた。大島さんとの会話も。

    ナカタさんとホシノさんのかけ合いが好き。終盤は想像してなかった展開だったけど、空気さなぎ感があった。

    村上春樹はやはり影が好きですね。

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    2026年08月13日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ランナーズ・エッセイの金字塔。
    単行本は2007年刊。書きおろしだが、一部は1983年~99年に雑誌等に発表したエッセイにもとづく。
    2005年、56歳までのランナーとしての自分を振り返る。ハワイ・カウアイ島、ボストン、東京、神奈川・大磯、サロマ湖、新潟・村上……走る者の心のなか、そして作家としての自分の日常と絡めて描き切る、小説よりもよっぽどおもしろい。
    そしてなんといっても、添えられている写真(12葉)がいい。初めてのフルを走り切ったギリシアのマラトン、そこで撮った写真もある。

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    2026年08月12日
  • スプートニクの恋人

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    学生時代に読み終えた本を再度手に取る。内容はすっかり忘れていた。

    小学校の先生である主人公と、小説家志望のすみれによる奇妙な物語。
    舞台が東京からギリシャ、そして東京に戻る。話の進行も主人公の一人称から、すみれの手紙への切り替わり、また戻る。

    読後に残った言葉は、喪失感。人との繋がりが、自分にどう影響するのか。
    失った後、手に入れる前に戻るのでは無くて、全くの別人になる。失う傷はあまりにも大きくて、繋がりは張り詰めた緊張感の中で今にも崩れそうなバランスを保っている。

    面白い読書体験だった。

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    2026年08月12日
  • 風の歌を聴け

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    村上春樹の風の歌を聴け、第1章だけを何度も読み返してしまっている......主人公がこれから語る物語について、格好よく言い訳してるような文章。
    ただ、もしここから先の話がとても退屈なものになったとしても、この冒頭の文章がもたらしてくれる響きは私が風の歌を聴けという本を再び開く理由になり得る。

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    2026年08月11日
  • 風の歌を聴け

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    一夏中かけて、僕と鼠はまるで何かに取り憑かれたように25メートル・プール一杯分ばかりのビールを飲み干し、「ジェイズ・バー」の床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちらした。そしてそれは、そうでもしなければ生き残れないくらい退屈な夏であった。

    この一節に、他の小説家と一線を画す何かを感じた。青年が裡にもつ青さの香りを凝縮した表現。

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    2026年08月10日
  • 国境の南、太陽の西

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    今まで読んだ村上春樹作品の中で羊をめぐる冒険に次いで好きかもしれない 文章が一番入ってきた

    ジャズバー経営したくなってきた
    そうせざるを得ないっていう状況になって、でもみんな幸せにはなれないみたいなのって現実でもきっとあるよねって思った

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    2026年08月09日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ふかえりの描く「空気さなぎ」のストーリー
    ふかえりの両親
    青豆の過去(宗教信仰の親)
    それがどのようにそれぞれにつながっていくのか
    楽しみで仕方ない
    今まで読んだ村上春樹作品の中で1番没入しそうな予感。
    それは、左翼団体や宗教団体が、実際にあるものとの一致点が多いというところが理由としてあるかもしれない。

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    2026年08月08日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    自分はいま、何をどうすべきか
    ○○をしなければならない

    という判断をする場面が、どんな物語にも多いけれど、
    現実的にはもっと材料がないと行動できないし、気付きもしない。

    日々、何かしらのチャンスや道を失っているかもしれないと思った。

    2026.8.8再読。

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    2026年08月08日