村上春樹のレビュー一覧
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ネタバレ村上春樹氏の新作ということで手に取る。これまでほとんどの著作は読んでいて、海辺のカフカや世界の終わりとハードボイルドワンダーランドは先月ごろ再読した。
夏帆という女性が主人公。大きな動作がある話ではないが、守護天使やありくいの夫婦など不思議な登場人物たちが数多く現れ、物語を動かしていく。
感想としては、とにかく読みやすい文体。物語としては難解、というよりも不可思議。だが、これまでの筆者の特徴とも言える男性主人公が醸す諦念感や性描写などが無くなり、とても読み進めやすい。
これは親との別れについての物語?というよりも、近しいものは、離れていかざるを得ないという話?
同じ人間でも同じ関係、同じ状 -
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旨味が凝縮していました。
自分からしか見えていない世界の曖昧さと、その世界を訪れる訪問者たち。普遍的なお話です。モチーフがどれも可愛らしいので、緊張感のあるシーンであっても落ち着いて見ていられました。これは悪いことではないのです。本当に。
そうならないように意識してみたのですが、やはり村上春樹の文章を読むとそれに似た文章になってしまいますね。それもまた一興でしょうか、それはさておきどうしてもこの物語のモチーフたちの可愛さを知ってほしいのです。まず、アリクイのご夫婦です、彼らは頼りがいがあって物語がどの方向へ向かうか指示してくれます。そして、ジャガー。ジャガーはどうやら凶悪らしいのです。がしかし -
購入済み
春樹噺
初期の村上春樹作品ははっきりしない
終わりでもやもやしてましたが、
最近の村上春樹作品はファンタジー?
御伽話?的なはっきりしないけど
終わりは明確で今作も村上春樹噺でした
新作をありがとうございました -
Posted by ブクログ
ネタバレこれぞ春樹ファンタジー。
p276 想像していいかな?-いいとも。想像というのは鳥のように自由で海のように広いものだ。誰にもそれを止めることはできない。
p311 これは私の偏見だが、私はハンカチを持っている男をあまり信用しない。私はそのように数多くの偏見にみちているのだ。だからあまり人に好かれない。人に好かれないとますます偏見が増える。
p341 親切さと心とはまた別のものだ。親切さというのは独立した機能だ。もっと正確にいえば表層的な機能だ。それはただの習慣であって、心とは違う。心というのはもっと深く、もっと強いものだ。そしてもっと矛盾したものだ -
Posted by ブクログ
これもまた純度100%の恋愛小説。心がぎゅっとなる。ミュウがタイトルになっているけれど、主人公こそが「スプートニク」じゃないか。地球を中心に、行き場のない想いは永遠の巡回を続ける。
いつも通り振る舞ってみせながら、すみれを失い、やがて水を失った草木のようにしなびていく主人公にえも言われぬ感情を抱く。自分自身の中に飼っている純な部分を取り出されて見せつけられるような、そんな感覚。宇宙空間に突如投げ出されたかような無防備さ。失って実感する「愛」が、一番真に感じられるのは不条理でしかない。けれど、そんな不器用な愛の形が私は好きで、そんな小説を描く小説家のことも大好きなのだ。
P.s. 村上春樹を誇張 -
Posted by ブクログ
ラオスに行ったことがあり、ラオスに何があるのか、と聞かれたことがあったという理由で手に取った一冊。
村上春樹の旅行記で文章も読みやすく面白い。あっという間に読み終えました。
旅について哲学を持っている著者のあとがきに感銘を受けたので残しておきたい。
本書のタイトルの「ラオスにいったい何があるというんですか?」は、文中にもあるけれど、僕が「これからラオスに行く」と言ったときに、中継地のハノイで、あるベトナム人から僕に向かって発せられた質問です。ベトナムにない、いったい何がラオスにあるというんですか、と。
そう訊かれて、僕も一瞬返答に窮しました。言われてみれば、ラオスにいったい何があるというのだ