村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ただ出会うため、極端にまとめるとこれだけの為に世界が動いている。
    月を見上げる、このシーンのためだけに何百頁も読んできて良かったと思える。

    最初は1Q84という特殊な世界観が中心だったけど、次第にキャラクターを中心に話が進み、愛着や想い入れも強くなった。
    話を読みたいと思うのではなく、また皆に会いたいと思わせる本だった。

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    2026年10月03日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    「本当の答えというのはことばにできないもの。ことばで説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのが一番いい。」

    カフカのメタファーのお話し

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    2026年10月03日
  • 風の歌を聴け

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    風の歌を聴け
    なんかやりとりや台詞回しがおしゃれなかんじするし、疾走感があるけど、話はよく分からないし何が言いたいのかも

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    2026年09月30日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    バラバラに見えたことが一つの場所に、一つのことに集まっていくのが面白くて読む手が止まらない作品だった。
    シリアスな章とクスッと心がほぐれる章が入れ替わりながら進んでいくのも読む手が止まらない理由の一つだと思う。
    読み終わった後も色んな考察が浮かんできて頭の中が忙しい。
    読み始めから読み終わった後までいろんなことを考えさせてくれる。村上春樹作品は苦手な部分もあるけどそれ以上に読書が楽しいなと思わせてくれる。

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    2026年09月29日
  • 風の歌を聴け

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    何かを強く求めているわけでもないのに、どこか満たされない。そんな青春の空白が、淡々とした文章の中に漂っている。
    ビール、音楽、ラジオ、女の子。何気ない日常の断片が積み重なっていくのに、その奥には言葉にできない孤独や喪失感がある。
    乾いた文体と独特の距離感が心地よく、物語というより、ひと夏の記憶をそのまま覗いているような感覚。読み終わった後に残る、説明できない寂しさが印象的だった。

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    2026年09月29日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    素直に凄く面白かった。
    ページをめくる手が止まらなかった。
    まさに村上ファンタジー。
    別の世界がある話が多いですね〜

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    2026年09月28日
  • 夏帆―The Tale of KAHO―

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    ネタバレ

    単行本まで待ちきれず、、、。
    初の女性主人公っていうけど、1Q84の青豆も、女性主人公なのでは、、、?とは思った。
    構成としても伝えたいことも、1Q84と同じ雰囲気を感じで嬉しかった。 村上春樹作品としてはかなり読みやすいのでは??
    現実か夢か、覚めなければいけないのか否か、出口を探さないといけないのか、母親像とはなんなのか、決断とは、守護天使について、とかたくさん考えたいことがあって楽しい。
    絵本に沿って続いていく感じも良かった。
    理解をするのではなく、感じる、何を伝えたいのか考えて噛み砕く、分からなくてもいい、こんな風に読書が楽しめることを教えてくれる村上春樹に感謝!!

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    2026年09月27日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイラ島に行ってみたい。
    ウィスキー好きではないが、本著を読んで、本場で飲んでみたくなった。

    旅の仕方も参考になる。
    現地を題材にした映画や本を、旅の前に観たり、旅しながら読んだりすることで、さらに現地に自分が溶け込める。

    アイラ島に行くときは本著を持っていこう。

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    2026年09月27日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    第一部は『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んでいれば斜め読みでもいいかも。第二部から一気に面白くなる。主要な登場人物3名がとても良い。『海辺のカフカ』を想起する瞬間もあった。第三部は下巻だけど思いもよらない展開で更に面白かった。ほぼ全ての本を読んでいるけど個人的には過去一かも。

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    2026年09月27日
  • アンダーグラウンド

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    地下鉄サリン事件で被害に遭った3800人の中から村上春樹氏が62名の方にインタビューを行い、1年かけてまとめた本です。筆者は「一九九五年三月二〇日の朝に、東京の地下でほんとうに何がおこったのか?」(687P)を知るためにこの本を書いたということでした。

    私が特に感銘を受けたのは、被害に遭った明石志津子さんが入院している病院で筆者がインタビューを行った場面です。
    お兄さんが付き添ってくれていたのですが「重度の障害に悩む妹の姿を赤の他人に見せるのが、肉親としてどれほど切ないことか、僭越ながらおおよその想像はつく。(略)私はこの文章を書くことに、一人の作家として大きな責任を感じている。(略)私は誰かを傷つけたりすることなくこの取材を行うことができるのだろうか?」(203P)という筆者の苦悩もありました。

    インタビューが終わり、筆者は志津子さんの手をもう一度握らせてもらう様子が描かれています。

    『「最後にもう一回握手をしていいですか?」と彼女に尋ねた。「いい」と彼女はきっぱりと言った。車椅子のとなりに立って手を差し出すと、彼女は前よりももっと強く、私の手を握ってくれた。前よりももっとしっかり何かを伝えようとするかのように、長いあいだ彼女は私の手を握っていた。そんなに強く誰かに手を握られたのはほんとうに久しぶりのことだった。その感触は、病院からの帰り道にも、家に帰りついてからも、私の手にずっと長く残っていた。まるで冬の午後の、日溜まりの温かみの記憶みたいに。実をいえばそれは今でもまだかすかに残っている。あるいはこれからも残り続けるかもしれない。今こうして机に向かって文章を書きながら、その温もりによってずいぶん助けられているように感じる。」(217P)

    という部分です。私は握手についてここまで深く書かれた文章というのは見たことがありませんでした。

    なお、志津子さんはサリンによって「食事を口からとることはまだできない。水も飲めない。舌と顎がまだうまく動かせない」(207P)という状態です。
    現在「彼女の脳の機能の一部が損なわれている」「それが将来回復可能なのかどうかはまだわからない」(206P)ともあります。志津子さんはディズニーランドに行くことを楽しみしているようです。(215P)私は一刻も早く回復して志津子さんに日常が戻って来て欲しいと思っています。

    「一九九五年三月二〇日、月曜日。気持ちよく晴れ上がった初春の朝だ。まだ風は冷たく、道を行く人々はみんなコートを着ている。昨日は日曜日、明日は春分の日でおやすみ―つまり連休の谷間だ。あるいはあなたは「できたら今日くらいは休みたかったな」と考えているかもしれない。でも残念ながらいろんな事情で、あなたは休みをとることはできなかった」(29P)という部分に、深く共感します。

    休みの前後にある一日というのは、休みたいという方が多いのではないかと思っています。たまたまその日にその電車に乗り合わせたために被害に遭った方もいます。すべて巡り合わせがあったということになるのでしょうか。この本は、被害に遭った方の心境、そして前に向いて進んでいこうということの大切さが分かる本です。

    素晴らしい本を書かれた筆者と出版社の方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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    2026年09月27日
  • スプートニクの恋人

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    月の世界観は1Q84を思い出した。語り手の目線で描かれる女性陣がなんとも魅力的。不気味で甘美な長い夢を見ているような物語だったな〜。最後の最後まで没入できる。

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    2026年09月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    第1部から続いてきた謎や伏線が少しずつつながり、物語が静かに収束していく下巻です。
    幻想的な出来事の数々を振り返りながら読むと「あれは何だったのか」と何度も考えさせられ、すべてが明快に説明されるわけではないからこそ、読み終えた後も物語が頭の中から離れません。
    ページを閉じた後に残るのは、物語の答えというより言葉にしにくい不思議な感覚。しばらく余韻に浸りながら、自分なりの意味を探したくなる一冊です。

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    2026年09月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    第1部で広がった謎が、さらに深く、予想外の方向へ動き始める上巻です。
    第1部よりも幻想的な要素が強くなり、現実と非現実の境界がますます曖昧になっていきます。何が真実なのか分からないまま進む展開に、不思議な緊張感とワクワク感があります。
    物語のスケールも一気に広がり「この先どうなるのか」と続きが気になって仕方ない。謎が謎を呼び、世界観にどっぷり引き込まれる一冊です。

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    2026年09月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    上巻で積み重ねられた謎が一気に動き出し、物語の不穏さと引力が増していく下巻です。
    現実と幻想の境界がさらに曖昧になり「一体何が起きているのか」と考えながら読む面白さがある。静かな物語なのに緊張感は強く、先が気になってページをめくる手が止まりません。
    第2部へとつながる謎を残しながら終わるため、読み終えた瞬間に続きを読みたくなる一冊です。

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    2026年09月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    現実と幻想の境界が、少しずつ崩れていく――。
    山の中で暮らし始めた主人公が、一枚の絵と出会ったことから始まる不思議な物語です。
    静かなのに妙に引き込まれページをめくるほど「この先、何が起こるんだ?」と気になります。独特の世界観と謎がクセになる、じわじわハマる一冊です。

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    2026年09月25日
  • 国境の南、太陽の西

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    290-296ページを書くためにこの本を書いたのかなと思った。そのくらいその7ページは1人の人間の独白の力があった。それを受け入れる女性の愛の深さや、好きでいてしまうというようなそれぞれの人間の業を感じた。 

    1人の人間の葛藤と絶望と、最後に残った情けなさのような気持ちが鮮明に描き出されていて感動した。

    他の人からは普通の日常の生活があるように見えてるのに、1人の人間には世界が大きく変わるような内面の変化があり、自分がそれに抗おうとしても抗えないもどかしさや苦しさがあるのはすごくわかる。
    鮮明だったな。
    自分は救われた。

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    2026年09月25日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    面白かった!!!
    上下巻ある作品のなかでは一番好きかも。
    カフカの冒険、佐伯さん、さくら、謎の老人ナカタさん、星野さん等どの登場人物も良いキャラだった。
    死と儚さ、若い頃の葛藤等がバランス良く配分されており、カーネル・サンダースや星野さん、ナカタさんのギャグのような言葉の掛け合いも滅茶苦茶良かった。
    ねじまき鳥「井戸」のように、今回は森の中の倉庫が出てきて、孤独との向き合い方を描写していて良かった
    読んで自分にも思い当たるところがあって…と共感するような作品が村上作品には多いのかなと思っていたが、カフカはもちろんそのように感じるところもあったが、奇妙な石、謎の老人ナカタやカーネル・サンダース、猫の喋り方、カフカの初々しさや心情の変化や、15歳から見たサクラの色っぽさなど、テーマや物語として面白い点がいっぱいあった。

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    2026年09月25日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    こちらもまた、まだうまく言語化できないのだけど。

    「相手の中に自分を見る」
    「自分の中に相手を見る」

    とはよく言ったもので、亨が出会った人たちは、誰しもが亨の中にいる人たちなんだと思う。
    そして、私の中にも全ての登場人物の要素があるんだろうな、だからここまで、この物語に惹かれるのだと感じた。

    「ねじまき鳥クロニクルを読む前の自分には戻れない」という言葉をどこかで見たけれど、私にとっても、そんな読書体験でした。
    間違いなく2026年に読んだ本の中で最高の1作でした。

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    2026年09月23日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    読み終わったあとで、誰彼構わず「すごい本を読んだ。」と良い回りたくなるほどの読書体験だった。まだうまく言語化できない。
    ただ下手な自己啓発を読むよりもずっと「私とは何か?」という本質を問いかけられる1冊だと感じた

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    2026年09月23日
  • 風の歌を聴け

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    いまでも、クールに生きたいと思ってしまう人々がいる。

    p131.嘘をつくのはひどく嫌なことだ。嘘と沈黙は現代の人間社会にはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。
     しかし、もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値などなくなってしまうのかもしれない。

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    2026年09月21日