村上春樹のレビュー一覧

  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ウィスキーというのは最初はじっと眺めるべきものなのだ。そして眺めるのに飽きたら飲むのだ。綺麗な女の子と同じだ。

    いい木こりと言うのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。それ以上でもそれ以下でもないひとつだけさ。

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    2025年12月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    本屋で何気なく買って読んでみしたが、すぐに春樹ワールドにハマってしまいました。
    村上春樹さんの本は、どこか詩的で哲学的でお洒落な感じがあり、とても好きです。

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    2025年12月14日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    半年前ほどからランニングを始め、先日初めてハーフマラソンの大会に参加したものです。あの村上春樹さんがランナーだという情報を得て、本書にたどり着きました。ひよっこランナーの自分とは違う次元にいらっしゃることは理解しつつも、共感出来る部分がたくさんありました。走っている時は何か考えているようで何も考えていない、レース中はこれ以上走りたくないと思いつつ、レース後には次のレースをどう上手く走ろうかと考えているなど。自分もまずはフルマラソンに挑戦し、ゆくゆくはトライアスロンにも参加してみたいと思います!

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    2025年12月14日
  • 辺境・近境

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    村上春樹さんの旅行記。無人島、メキシコ、讃岐、ノモンハン、アメリカ横断、神戸。彼がこんなにディープな旅が好きだったとは知らなかった(ちょっと沢木耕太郎さん系の)。特に、ノモンハンの戦争の跡を訪ねる旅は印象深い。「ねじまき鳥クロニクル」に出てくる世界ですね。

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    2025年12月12日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ。そういうものなんだ。僕の人生には退屈する余裕はあっても、飽きているような余裕はない。大抵の人はその二つを区別することができない」

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    2025年12月10日
  • ロング・グッドバイ

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    ネタバレ

    物語に惹き込まれて、悲しさに浸っていた。苦しくはない悲しさだったように思う。
    テリーとの出会い、それから別れが尾を引いて、次から次へと無関係なようでいて、繋がっている流れにマーロウは関係していた。介入していた。
    また、再読したい。今度は静かな夜に、お酒とデスクライトで本を照らして、そういう雰囲気の中で、もう一度読みたい。

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    2025年12月09日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ネタバレ

    具体的に内容は覚えてないんだけど、村上春樹は意外と身体性を重視してたのが驚きだった。あとはバーを経営しながら小説を書き始めた頃の話も載ってて、気取ってる作家かと思われがちだけど(自分も比較的そういう印象があった)意外と努力や苦労を重ねてるんだなと。ただダンスダンスダンスとか多崎つくるの話とかでは前向きに生きること、しんどい時でも耐えることを伝えようとしてる感じはあるから、作品からもそういうのは読み取れるのかも。

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    2025年12月08日
  • プレイバック

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    『これほど厳しい心を持った人が、どうしてこれほど優しくなれるのかしら?』、彼女は感心したように尋ねた。
    『厳しい心を持たずに生きのびてはいけない、優しくなれないようなら、生きるに値しない』

    これを読みたかったから、読書をしていたのかもしれないな。

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    2025年12月07日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    自殺しようとするが天吾と会うことを目的に思いとどまる
    天吾とは1Q84の世界でしか会えない?
    非常階段を逆に登ったらどうなのか
    天吾の子供を孕む

    (天吾)
    父親の部屋で見つけた空気さなぎ
    その中にいたのは子供の青豆
    安達看護師と一晩を明かす

    (牛河)
    青豆と天吾の真実へ徐々に近づく

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    2025年12月01日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    リーダーはあくまでリトルピープルにとってのレジヴァ
    世界を行き来する道を作るパシヴァを作り出す存在
    マザとドウタ

    (天吾)
    2つ目の月の存在に気づく
    青豆を見つけ出そうと決意

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    2025年11月29日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    71歳になってもこれを書き上げる村上春樹の執筆への愛の深さに感動した。書き切れないものを書き切れないままに書き切る。とても良かった。

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    2025年11月28日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画から入り小説→映画と何度もループしてしまう大好きな作品。
    ホリー・ゴライトリーの奔放な美しさと、その裏側にある苦悩、自由を求めるあまりその自由に苦しむ、ホリーの言う"いやったらしいアカ"は、現代人、とくに都市で生きる僕らに通ずるものがある。
    オードリー・ヘプバーンのキュートさがこの作品を有名にした一助であることは間違いないが、物語としては小説の方が好みである。映画版の結末はややご都合主義というか、映画を見終わった人たちが肩透かしを喰らわないように配慮したのでは、と感じる。小説の結末の方が、ホリーというどうしようもなくは魅力的な人間の内面を表していると思う。

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    2025年11月26日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    「さきがけ」のリーダーと会う
    リーダーはリトルピープルに何かを奪われた

    (天吾)
    父親(父親ではない)と会う
    母は何かと交わって天吾を産んだ
    牛河と会う
    2人の力が合わさり何か解き放ってはいけないものを解き放ってしまった
    猫の街に行き、リトルピープルの扉を開けてしまった

    天吾と青豆が記憶の中で結びつく

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    2025年11月26日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹は20年近く続けてきた一人称「僕」で小説を書くことがだんだん息苦しくなってきて、『ねじまき鳥クロニクル』(1994)を最後に、三人称での語りを取り入れたみたい(参考文献:村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫)

    『1Q84』は、カルト集団のリーダーを暗殺した青豆と、青豆と特別な関係を持つ天吾の2人の三人称の語りで交互に物語が進んできたけど、この巻からはまさかの牛河(カルト集団に雇われた醜い容貌の追跡者)の語りも加わった!

    青豆と天吾の周囲には時空や次元を超える不思議な世界があるけど、そこに現実世界の牛河が加わることで、スイカに塩をかけて甘さを引き立たせるような効果が生まれた

    とこ

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    2025年11月26日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    妻と別離する喪失感から始まるあたり、相変わらずの「村上春樹ワールド」で、「待ってましたこの展開!」となるか、「やれやれまたこの展開かよ...」となるかは、読み手に委ねられそう。だいぶ後期作にはなるので、後者の人が増えている印象がある?

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    2025年11月23日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    「さきがけ」での暴力とリトルピープルの存在を知る
    天吾は幼少期に唯一心を開いた相手

    (天吾)
    爆売れする『空気さなぎ』
    ふかえりはどこかへ姿を隠す
    リトルピープルは文字にされたことで怒っている

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    2025年11月23日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    タクシーでヤナーチェックの「シンフォニエッタ」を聞き、首都高の非常階段を降りると、そこにあるのは1Q84の世界
    (天吾)
    『空気さなぎ』を書いたふかえりに興味をもち、作品を書き直す中でリトルピープルの謎を解く
    左翼と宗教、NHKの集金に振り回される子供たち

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    2025年11月21日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    村上春樹さん 文藝春秋2022年11月発行
    絵 ガオイェンさん
    亡くなった父親についての文章とどこか懐かしい絵

    棄てた猫が、先回りして帰宅しているところは、思わず嬉しくなった。
    心に響いたフレーズはたくさんありますが、
    ひとつだけ引用します。

    父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの
    引き継ぎという行為、あるいは儀式の中にある。その内容がどのように不快な、目を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなくてはならない。もしそうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるのだろう?

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    2025年11月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『街とその不確かな壁』を読んだので、こちらも読みたくなり再読。
    やっぱり私にとってはこの作品が村上春樹の最高傑作である(結構多くの人にとってそうだとも思いますが)。
    以下、下巻の感想もまとめて書きます。

    上巻の何かが起きるワクワク感は本当にたまらない。
    設定も突飛ではあるし、かなり説明少なく読者の想像に任せる部分も多いのだが(やみくろとか)、そういうものとして淡々と進むから逆に違和感なく読めるのが不思議。主人公がいちいちびっくりしないのも受け入れやすさに影響してるのかもしれない。
    とにかく話の展開と構成力、こちらの想像をかきたてる描写力にグッと引き込まれてしまう。

    下巻はさらに物語に引き込

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    2025年11月19日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    全6巻の小説だから最終巻で描かれるんだろなと予想していた出来事が全部もう起きた!

    これまで読んだ本、観た映画の中でも断トツに醜悪でおぞましい、カルト集団のリーダー
    そのリーダーの暗殺を請け負った優秀な女アサシン青豆
    青豆が同情のカケラもなくリーダーを瞬殺してくれることを信じてここまで読み進めてきた

    この巻で両者が接触し、青豆との会話の中でリーダーの鬼畜の所業の理由が明かされる
    それは時空を超え、次元をまたぎ、作用反作用の法則に従うものだった
    そしてそれを読んでいたら自分でも驚くことに、リーダーを消し去って欲しい気持ちに揺らぎが生じた
    物語の青豆も暗殺を躊躇っている

    思考の深奥から、闇の奥

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    2025年11月19日