村上春樹のレビュー一覧

  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    小説家に対するイメージが良い意味でガラッと変わった。小説家は自堕落で破天荒な生活を送っている人、という偏見を持っていたが、長く小説を書き続けるにはある種の体力的な強靭さが必要というのは考えを改めさせられた。
    また、本、特に小説に対する著者の熱い想いというのが存分に伝わってきた。『小説というものは、物語というものは、男女間や世代間の対立や、その他様々なステレオタイプな対立を宥め、その切先を緩和する機能を有しているものだと、僕は常々考えているからです。』もっともっと本を読んで、自分の視点を広げていきたいなと強く思った。

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    2025年05月21日
  • ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫)

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    ジャズ喫茶も経営していて造詣の深い村上春樹のエッセイ。ジャズ奏者約30人に関して独自の感性と表現力で、彼らの音楽を聞いて感じたことやそのレコードに対する思い出などが書かれている。
    1人5ページぐらいの記載なので気楽に読める点も良い。紹介されているジャズ奏者やアルバムは漏れなく聞きたくなる表現力や文章力はさすがです。
    ジャズのことをもっと知りたいと思えるし、ジャズをもっと好きになることが出来る本。批評に関しては評論家が書いた読み物がたくさんあるけど、春樹のジャズに対する愛や向き合い方が書かれたこの作品は唯一無二だと思う。

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    2025年05月21日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    自分史上最長の長編だったので読み終えた後は達成感。。となっていた。

    最初はどこに向かっているかわからない物語が中盤から青豆と天悟の2人の純愛物語と理解すると続きの展開が気になってページをめくる手が止まらなかった。

    村上春樹にしてはかなり綺麗にまとまっている終わり方になっていて読み終えた後はそこまでモヤモヤした気持ちは残らなかった。

    まあ1Q84年の世界がなんでもありな設定なだけあってそこまで気にならないというのもあるけど、

    もう、クライマックスの展開の気持ちよさよ。。章区分の名前に天悟と青豆の2人が並ぶベタな演出も好き。

    あとはタマルが個人的にはとても愛着が湧いた登場人物になった。

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    2025年05月20日
  • 女のいない男たち

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    様々な理由で女を失った男たちの話。短編集。
    私は女だから男の人の心理は一生分からないけど、少しはそれを覗けたような気がする。
    それくらい丁寧に、くどいくらいに(村上春樹の場合くどいは褒め言葉)、心の中の動きを描写していて感動した。
    「木野」が個人的には好きでした。

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    2025年05月18日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テレビドラマを機に原作も読んでみた。

    ドラマは「続・かえるくん東京を救う」というオリジナルの物語で幕を閉じたので、寧ろ原作はどうなっているのか気になった。


    原作の最後の短編
    「蜂蜜パイ」
    めちゃくちゃ良い話じゃないか。
    ドラマで出てきた箱も登場するし、これをドラマの最終話にしなかったのはなぜなんだろう?

    なぞ。

    ただ、岡田将生くんが演じた小村は原作より好きでした。

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    2025年05月17日
  • 1973年のピンボール

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    1973年は私の生まれた年だ。
    なのでつい、『風の歌を聴け』の前に読んでしまった。
    まぁ先に『羊をめぐる冒険』読んじゃってるけどね。

    初期の村上春樹作品はいいね。スラスラ読める。
    読み心地もいい。
    双子に配電盤の説明をするところと「彼ってすごいんだから」は吹いた。

    鼠が別れに来た時に、ジェイが物分かり良い返答をした時の鼠の反応が好きだ。村上春樹作品に物分かりのいい読者に春樹さんがツッコミ入れたみたいな感覚がした。

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    2025年05月15日
  • 虚言の国  アメリカ・ファンタスティカ

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    AMERICA FANTASTICA

    アメリカに広まるミソメイニア(虚言症)という感染症、名前から経歴まですべて嘘の主人公ボイド・ハルヴァーソン、銀行、大企業と富豪。トランプとそれを生み出したアメリカ社会を風刺した小説。訳文は村上春樹っぽい文章。

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    2025年05月14日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    本気で小説家になりたい人のバイブルです。

    公募やコンテストに参加する予定、参加する人に必須と言えます。
    「天才の言葉だから凡人や、それ以下の人間には関係ない」と敬遠せずに見本としたり、実際に真似てみると執筆がしやすくなったり、捗るようなります。

    村上先生が好きな人はもちろん、作品を読んだことがない人にも読んでいただきたいなと思います。

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    2025年05月13日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画は未視聴。とにかく魅力的なヒロインが描かれている。長い台詞を気持ちよく読ませてくれるのは技術?魅力的なクラスのマドンナが冴えない主人公のことをなぜか気に入ってお互い特別視してるみたいな作風の先駆けのような感じ。村上春樹が映画に苦言を呈していたので、映画も観てみよう。

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    2025年05月10日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    相変わらずの村上春樹節が聞いてて面白かった。
    よくわからない、そうかもしれない。の部分は読んでいて普通に笑ってしまった笑

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    2025年05月08日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    村上春樹さんの短編集。
    不思議で奇妙な、ありそうにない5つの物語。
    現実味ない内容なのにしっかり感情移入できた。
    個人的には『偶然の旅人』と『品川猿』が特に好き。

    『偶然の旅人』
    – 偶然の一致というのは、ひょっとして実はとてもありふれた現象なんじゃないだろうかって –

    日常にある些細なきっかけで自分の価値観が覆されることがあるように、小さな偶然や出会いが人の心や関係性を変化させるきっかけにもなりうる。

    印象に残ったフレーズを自分なりに要約すると「日々の中で偶然の一致はありふれているけれど、意識しなければ気付くことさえできない。自分が強く求める気持ちがあれば、後に一つのメッセージとして浮

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    2025年05月23日
  • アンダーグラウンド

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    今からちょうど30年前の1995年は、1月に阪神淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件と、連続して日本を震撼させる出来事があった年として銘記される。戦後50年の節目の年でもあり、バブル崩壊後の平成不況が続くさなか、全日本国民にとって「終わりの始まり」の年となったと言ってよい。1995年以後の30年は、それ以前の30年とは明らかに違う。「以前」が上り坂だとしたら、「以後」はずっと下り坂だ。

    当時25歳だった自分はどう感じていたか。もちろん事件には驚愕し、テレビの報道映像に釘付けになったが、その時点では、今が「現代史の分岐点」とまでなるとは思っていなかった。自分にとっては4月から新たな就職先での仕事

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    2025年05月03日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    めくらやなぎと眠る女がアニメ映画化されたので、どんな話か読もうとこちらの短編集を買ったけど、肝心のめくらやなぎも、そのほかの短編も、どれも読んだことがあって、初読なのは三つのドイツ幻想だけだった。

    納屋を焼く、はいろいろな短編集に入っているので、読むのはもう三度目かな。
    好きな話なので、良い。

    蛍、納屋を焼く、めくらやなぎの短編ほ、ガールフレンドとうまくいくとかそういうことはなく、友人が死んでしまったり、友人のガールフレンドがいなくなったり、喪失についての物語だと思う。
    納屋を焼くというのも、納屋を消滅させるということになるのかもしれない。けど、それは誰からも必要とされていないから、気づか

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    2025年04月30日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ひとつのことがきっかけとして、良くも悪くも大きく世界が変わってしまうことは実際にあると思う。それでも共に生きていけると思えるような誰かと巡り会って、世界も変えてしまいたいよな

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    2025年04月26日
  • 街とその不確かな壁(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    文庫本

    新書の時に既に完読済みでしたが間違って購入
    こう言うの結構多く毎回凹む。

    サイトのシステムでアラートしてくれると
    フォロー通知機能よりも嬉。

    中々、再読はしないタチですがあとがきだけでも
    って読んでみたらこちらも新書そのまま。

    出出しは、2年前のことは忘れて村上ワールドに
    没入しましたが徐々に記憶が戻ってきてストップ。

    せっかく購入したので、機会があれば再読したい
    作品内容レビューには全くなってないけど
    ポイント貰えたら嬉。

    #シュール

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    2025年04月24日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    多くの謎と課題をその中に秘めながら怒涛のような展開…蛭のいる洞窟はゾッとするなぁ

    で、「私」の消滅の結末へ。
    ずっと聞こえているような音楽とタバコの香りが昭和への郷愁を誘い、なぜもっと早くこの本に出会って無かったのだろうとささやかな無念さを抱え厚い本を閉じるのでした。

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    2025年04月23日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。
    下巻へ〜

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    2025年04月23日
  • 遠い太鼓

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    村上春樹の本はダンス・ダンス・ダンスしか読んだことがなかったけど、彼は彼の文体、彼の言葉を持っている作家だとその時に感じた記憶があった。この遠い太鼓は旅行記なのに、村上春樹の文体で、彼の言葉で書かれていて、ただの旅行記じゃなくて小説を読んでいるみたいでとても面白かった。
    ただ事実を綴っているだけではこんなに面白い旅行記にはならないのではないだろうか。僕という主人公がいて彼が見る世界が彼の言葉で綴られる。まるで小説だった。面白かった。

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    2025年04月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    村上作品で一番

    村上作品の中で、一番好きな長編小説です。
    2部構成で、交互に進んでいく物語は新鮮でした。
    2つの話が、最初は全く関連が無いように思えますが...
    ちょっと長いですが、是非読んでみてほしいです。

    #深い #シュール

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    2025年04月19日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    『螢』は「ノルウェーの森」の原形とされている短編。
    『納屋を焼く』は「バーニング」の題で韓国で映画化されている。


    40年前の短編集であるけれど、いつもの村上春樹作品と同じく、時代性を感じさせないので現代の作品と同じ感覚で読める。
    この、時代にとらわれていない感じがいいところだといつも思う。
    どの時代の読者が読んでも、その時代時代を借景にして普遍的に通じるのである。
    本作に収録の短編はどれも完成度が高く、ミステリアスな感じも村上春樹作品の入門としてよいと思う。

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    2025年04月19日