村上春樹のレビュー一覧

  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    この状態は憧れだけど、村上春樹は締切から逃げ切っており徹夜をしないから走れているのではないかと思った

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    2025年10月24日
  • パン屋再襲撃

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    なんと約40年前の著作。今よりも閉塞感が少なく希望に満ちていた時代の空気感が感じられます。村上春樹さんの文章も力強く若々しい気が。面白かったです。ここから名作、ねじまきどりクロニクルに繋がるんですね。

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    2025年10月19日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    高校生のときに読んだ本作、40歳の今再読し、あまりの記憶のなさに笑った。きっと、当時理解出来なさすぎだのだろう。

     本作に通底しているテーマは、「自己とは?」かなと思った。影というのはそのまんま、ユング心理学で言う"シャドウ"、頭骨から読み取る古い夢は、シャドウを生み出すきっかけになるような、幼少期の記憶やさらには仏教で言うカルマ、世代を超えて受け継がれる集合意識のようなもの、と気がつくと脳内変換しながら読んでいた。

     最終的に主人公が選択するのはシャドウを生かすということ、ただしシャドウと一体化して無意識になるのではなく客体化してお互いに自立する道。それは森の奥に追い

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    2025年10月19日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    冒頭に作者が娘に対して書く。
    「君の住む世界が、私の住む世界よりもっと善き場所に、なっていることを祈って」
    しかし出版した年に、ナチスがポーランドに侵攻。
    本作では愛すら失った人類が、一輪の花を大切にすることで、ハチドリがやってきて、森が生まれ、人類は再び愛を知る。
    エミリ・ディキンスンの詩に 草原に必要なのはクローバーひとつとミツバチ とあるが、そんな美しさがある。
    だが結局人類は争いを起こすのだが…

    シンプルな話だけど、感動した。

    ほぼ全盲の作家が描いた本作。作家は自分の絵がうっすらとしか見えていなかったらしい。

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    2025年10月18日
  • 国境の南、太陽の西

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    読み終わってすぐ感想を書いている。
    そうしないと、誰かに勧めるときにありきたりな言葉を使いそうだからだ。
    主人公は側から見れば順風満帆な生活を送っている。しかしその生活は自分の努力によるものではないと考えており、生活に満足していない。
    そんな時に小学生時代に心を通わせた女性と再会して、恋に落ちる。何の不満もない妻と娘2人がいて4LDKに住んでいる生活を捨ててもいいと思うほど、恋に落ちる。
    妻と島本さん(恋に落ちた女性)の性格、外見が入れ替わっても、主人公は恋に落ちていたと思う。主人公は状況に惹かれているのだ。順風満帆で不満はないのに、なぜか物足りないと感じる。そんなときに自分の思い通りにならな

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    2025年10月17日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    全編好きだったな。
    テーマの1つは、阪神・淡路大震災であるが、直接的な被害などは書かれていない。地震大国の日本で生きていくということは地震と付き合っていくことだが、直接的な被災をしなくても地震からは何らかの影響は受けるし、忘れてはいけない。

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    2025年10月17日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『蛍』
    ノルウェイの森の原型。
    主人公と、親友と、親友の彼女。親友は自殺し、二人は取り残される。
    この、大切な人の『死』が決定的に二人を損なって、その傷に気付かまいとする、なんともいえない空気感が好き。

    『納屋を焼く』
    薬でトリップしているときに唐突に「時々、納屋を焼くんです」と彼女の新しい恋人に告げられる。
    近くの納屋を焼く予定だともいい、主人公は探すも、結局焼かれた納屋は見つからず。後々会った時には、焼いたと言われるが……。そして、彼女は『消え』、音信不通となる。

    普通だったら、主人公が代わりに捕まっちゃいそうなもんだけど、そんな簡単な話になるわけなく。
    分からなすぎて、色々解釈を読み

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    2025年10月15日
  • 国境の南、太陽の西

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    もっともっと評価されて良い作品。
    ストーリー自体は何かの恋愛小説で見たことがあるような王道な展開。けれども、そこに春樹の魅力的な言い回しや比喩、暗喩表現が加わって、ただの恋愛小説で終わらせない世界観を構築していて流石の一言です。文章のリズムも良く、展開も気になって読む手が止まりませんでした。
    内容としては、過去や幻想に囚われることで目の前の幸せなはずの現実が見えなくなり、どのような選択を取るべきか苦悩するハジメの心の葛藤がリアルに描かれています。
    一度狂った歯車は簡単には元に戻らない。過去は過去でしかなく現実と未来に目を向けなければいけない。そのようなメッセージを私は受け取りました。「国境の南

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    2025年10月13日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    村上春樹の本は、ちょっと詩的で哲学的で、ファンタジーで、とても面白いです❗️
    めちゃめちゃ良かったです。

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    2025年10月13日
  • アンダーグラウンド

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    地下鉄サリン事件の被害者へインタビューをしてまとめられた作品。

    村上春樹さんの文体で読みやすい内容ですが、
    今までの報道では被害者を数字でしか知り得ませんでしたが、1人1人の人生苦悩があることを改めて実感し、改めて事件の悲惨さを感じることができました。
    また、多くの人の人生を覗き見ることができたようで、たくさんの気付きや発見もありました。

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    2025年10月09日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ある種、秩序やルールが存在する世界
    それは、体系的に描かれた文学の世界そのものであり尚且つ我々が向かい合う社会構造そのものである。
    それが能動的に襲ってくるということが起きないだけで
    つまりはデタッチメント的側面で生きていても社会との接点や、その牙から掻い潜ると言うことは上手く実行することはできないのだ。
    秩序は個人を強制的に社会に同居させそれはある種困惑を産むかもしれないが、それは適合も産む
    変化は進化であり、退化も進化なのだ。
    村上春樹がエルサレム賞でしたスピーチ
    卵と壁
    まるで、ルールは壁で個人は卵である。
    それを体現しているかのように理不尽に、天吾と青豆の元に秩序は襲いかかる

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    2025年10月13日
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

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    読んできた村上春樹作品の中で最もグロい描写が多かった。過去に壮絶な経験をしてきた人物たちが絡み合い、その過去回想に深く引き込まれた。

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    2025年10月08日
  • パン屋再襲撃

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    何年かに一度、どうしても読みたくなる短編というものが、いくつかある。
    そのひとつが、この本に収められた「ファミリー・アフェア」だ。

    若い頃、それこそ二十歳そこそこの頃に大好きだった作品で、春樹のあらゆる作品の中で最も春樹ジョークが鮮やかに炸裂していて最高だ。
    『帰納法、と僕は思った。』が個人的にはツボだが、ここだけ抜き出しても何のことやら。

    「ピンボール」にルーツを持つ作品あり。
    「クロニクル」のルーツとなった作品あり。
    どの短編も春樹ファンにはたまらない。

    そして、いったい何人のワタナベ・ノボルが登場するのか。

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    2025年10月01日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    数ページずつの、なんというか、「雑文集」であった。様々なことを考えておられる人なのだなあということを、改めて感じた本であった。1年くらいして、また読んでみようと思う。

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    2025年09月30日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    この物語は理解するというより、物語に身を委ねて、最後までそれを受け止める、そんな風に読みました。

    夏前から読み始めて、随分と時間がかかりました。
    今朝読み終わってしばらく余韻の中にいたら、しとしと雨が降り始めました。
    暗いけれど、静かで落ち着く朝です。

    全体的に暗く冷たく静かな物語ですが、その中に心の内部の躍動、綺麗な情景、温もりのあるもの、そういう心惹かれるものたちが敷き詰められています。
    暖炉の火。熱いコーヒーとブルーベリーマフィン。コーヒー屋の女性。主人公が料理をするシーンなんかも、読んでいる私自身を温めてくれるようなときめく文章でした。

    自分はどう生きたいか、必要な時に人は自分を

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    2025年09月29日
  • 女のいない男たち

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    ネタバレ

    木野が最も心に残りました。
    失ったときにしっかりと喪失を向き合い傷つくことが実はとても大切でした。
    こんな風に書くととても陳腐ですが、素敵な舞台装置と巧みな言葉使いでこんなにも感動的なお話になるのかと。
    とても面白い。

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    2025年09月28日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    美しい抽象的な比喩と引用がやはり凄まじい。
    抽象者を残した表現は読者に咀嚼することを要求し,それはある種の煌めきを見つけることや発見に近いなにかを引き出す

    そして映画の比喩も素晴らしい
    時代感とその場の雰囲気のわからなさ
    それこそがそれをよりそのシーンにしている
    これは美しい

    また,父親と青豆とふかえりと。
    それぞれが単調に進んで変わっていく様がとても美しい。
    空気さなぎは何を指し示すのか,どうして我々の前に現れるのか.精神的な弱さが弱点な人間は果たしててんごだけなのか.
    物語の濃淡は驚くほどに濃く,ストーリーは単調である.
    そのキャップがある種時間の経過間隔を危うくさせてしまうのがすごく

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    2025年09月27日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    とても、とても妖艶で綺麗で、それでいて少し切ない物語でした。村上さんの小説は、失われた愛がとても印象に残ります。あるいは、本当はあった未来や平穏。でも、意味も分からなく終わりのくる関係。世の中なんて理由のつけられないことの方が、多い。不条理で、美しい物語に感謝。

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    2025年09月25日
  • アフターダーク

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    私が一番好きな作家は村上春樹である。
    これまで、ほとんどの長編を読んできたが、その理由を的確に言語化できないでいた。

    しかし、今回この本を読んで、何が私を村上春樹に向かわせるのか、理解できた気がする。
    結論から言うと、物語を自らで再構築することだ。
    村上春樹の作品は不思議な世界で良く分からず、村上ワールドと良く言われるが、この分からない程度が程よく心地よいと考察する。分からなすぎたら、興味をなくすが、このちょうど良い塩梅の分からなさを、自らで再構築し、物語を作り上げていく、その過程が愉しいのだ。
    何度も何度も読み返して、自分に染み込ますように味わっていきたいと毎回読むたびに思わされる。

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    2025年09月24日
  • 辺境・近境

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    noteで仰々しい旅行記を頻繁に目にするけど、今の時代、お金と時間と勇気さえあればどこにでも行けるし、なんだってできる。彼らにはこの本のあとがきを読んで欲しい。旅の位置づけというか、自分にとって旅がどういう意味を持つものなのか、再考するきっかけを与えてくれる。

    ノモンハン、アメリカ横断、西宮まで歩くetc

    「香川うどん紀行」がお気に入り
    腰の座った生活の香りがする

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    2025年10月15日