村上春樹のレビュー一覧

  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    阪神大震災に間接的にかかわった人たちのストーリー。収録されているすべての作品が面白かった。タイランドは一読しただけでは疑問が解けず、ネットで研究文をみてなるほど理解できました。当時自分はまだ19歳、遠い昔で震災の記憶は朧げです。

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    2026年01月05日
  • ロング・グッドバイ

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     レイモンド・チャンドラーの傑作。それを村上春樹訳で読めると言う贅沢。タフな探偵マーロウが兎に角カッコいい。作中に散りばめられた皮肉の聞いたセリフ。「さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ。」という名言。
     そして、「ギムレットを飲むには少し早過ぎるね。」という作中屈指の名言から展開されるラストの謎解き。最高に痺れる今年ラストの一冊でした。

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    2025年12月31日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    村上春樹さんがランナーということを知らなかった。ふと見つけたので手に取った。

    著者がランニングを通して考えたこと、感じたこと、そしてランニングに対してどのように向かい合っているかが記されている。
    著者にとって、世界や自分を捉えるためには、本業である「書く」ことに加えて、ランニングが眼鏡のような役割をしているなぁと感じた。
    眼鏡をかけることで世界が良く見えるようになるように。

    ランナーの自分も共感できることが非常に多く、楽しみながら読むことができた。
    思っていることをここまできれいな日本語にできたら、生きるのは楽しいだろうなぁ。

    自分も、思っていることを文字にする、というか文字にすることを

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    2025年12月30日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    ネタバレ

    終始つくるが不憫で可哀想だと感じてしまいました。とはいえ、学生時代に一方的に縁を切られた友人たちとの16年ぶりの再会は、つくるにとっても新しい一歩を進むために必要な行程であったとも思います。特にエリ(クロ)との再会は、淡くて切ない過去の二人の関係性が魅力的で、恋愛ではない、お互いの絆のようなもので満たされました。最後、恋人の沙羅はつくるを選んだのかどうかはっきり明言されなかったが、つくるにも報われてほしいと思わされます。

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    2025年12月30日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    青豆の生きる世界はもしかしてそういうこと,,,?
    と疑問を残して終わった2巻。
    天吾のふかえりに対して感じる気持ちが変わってきて、ここからどうなっていくのかさらに気になる。

    「世界とはひとつの記憶とその反対側の記憶との果てしない闘い」あゆみ
    「チベットにある煩悩の車輪と同じ。車輪が回転すると、外側にある価値や感情は上がったり下がったりする。輝いたり、暗闇に沈んだりする。でも本当の愛は車軸に取りつけられたまま動かない」青豆

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    2025年12月29日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)(天吾)
    すべり台にて再会を果たす
    首都高の非常階段を登ると、元の一つの月の世界に
    そのままホテルにて念願の行為を果たす

    戻ったのは本当に元の世界なのか?
    どんな世界であろうと、青豆と天吾で様々な困難を乗り越えることを決意

    (牛河)
    月が二つあることに気づく
    知りすぎたためにタマルに殺される
    空気さなぎとなる

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    2025年12月21日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    フルマラソンを控えているので沁みた。
    自分の気持ちを言語がしてくれてるようなところが多々あって、モチベが上がった。

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    2025年12月21日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    1年に1回、必ず村上春樹作品を読みたくなる。
    読みたいというよりは、村上作品に触れたいというのが強いです。
    村上作品のファンの間では、人気がある本作に
    初めて挑戦します。
    長編を読む時って、何か構えてしまいます。
    さぁこれから登るぞみたいな、山登りとは
    違うのですが、ワクワク感が溢れます。
    読む進めれば、歪な世界に誘われいきます。
    間宮中尉の長い話の章は、ハードで暴力描写が
    多かったのですが、いざ次の2部に挑戦したいです。

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    2025年12月17日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    ここは血なまぐさく暴力的な世界です。
    強くならなくては生き残ってはいけません。
    でもそれと同時に、どんな小さな音をも聞き逃さないように静かに耳をすませていることもとても大事なのです。
    おわかりになりますか?
    良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです。
    どうかそのことを覚えていてください。

    かつて加納クレタであった女


    退屈じゃないっていうのはね、つまり、余計なことを考えないですむっていうことでしょう?

    笠原メイ

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    2025年12月14日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ウィスキーというのは最初はじっと眺めるべきものなのだ。そして眺めるのに飽きたら飲むのだ。綺麗な女の子と同じだ。

    いい木こりと言うのは体にひとつだけ傷を持っているもんさ。それ以上でもそれ以下でもないひとつだけさ。

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    2025年12月14日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    本屋で何気なく買って読んでみしたが、すぐに春樹ワールドにハマってしまいました。
    村上春樹さんの本は、どこか詩的で哲学的でお洒落な感じがあり、とても好きです。

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    2025年12月14日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    半年前ほどからランニングを始め、先日初めてハーフマラソンの大会に参加したものです。あの村上春樹さんがランナーだという情報を得て、本書にたどり着きました。ひよっこランナーの自分とは違う次元にいらっしゃることは理解しつつも、共感出来る部分がたくさんありました。走っている時は何か考えているようで何も考えていない、レース中はこれ以上走りたくないと思いつつ、レース後には次のレースをどう上手く走ろうかと考えているなど。自分もまずはフルマラソンに挑戦し、ゆくゆくはトライアスロンにも参加してみたいと思います!

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    2025年12月14日
  • 辺境・近境

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    村上春樹さんの旅行記。無人島、メキシコ、讃岐、ノモンハン、アメリカ横断、神戸。彼がこんなにディープな旅が好きだったとは知らなかった(ちょっと沢木耕太郎さん系の)。特に、ノモンハンの戦争の跡を訪ねる旅は印象深い。「ねじまき鳥クロニクル」に出てくる世界ですね。

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    2025年12月12日
  • ロング・グッドバイ

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    ネタバレ

    物語に惹き込まれて、悲しさに浸っていた。苦しくはない悲しさだったように思う。
    テリーとの出会い、それから別れが尾を引いて、次から次へと無関係なようでいて、繋がっている流れにマーロウは関係していた。介入していた。
    また、再読したい。今度は静かな夜に、お酒とデスクライトで本を照らして、そういう雰囲気の中で、もう一度読みたい。

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    2025年12月09日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    ネタバレ

    具体的に内容は覚えてないんだけど、村上春樹は意外と身体性を重視してたのが驚きだった。あとはバーを経営しながら小説を書き始めた頃の話も載ってて、気取ってる作家かと思われがちだけど(自分も比較的そういう印象があった)意外と努力や苦労を重ねてるんだなと。ただダンスダンスダンスとか多崎つくるの話とかでは前向きに生きること、しんどい時でも耐えることを伝えようとしてる感じはあるから、作品からもそういうのは読み取れるのかも。

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    2025年12月08日
  • プレイバック

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    『これほど厳しい心を持った人が、どうしてこれほど優しくなれるのかしら?』、彼女は感心したように尋ねた。
    『厳しい心を持たずに生きのびてはいけない、優しくなれないようなら、生きるに値しない』

    これを読みたかったから、読書をしていたのかもしれないな。

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    2025年12月07日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    自殺しようとするが天吾と会うことを目的に思いとどまる
    天吾とは1Q84の世界でしか会えない?
    非常階段を逆に登ったらどうなのか
    天吾の子供を孕む

    (天吾)
    父親の部屋で見つけた空気さなぎ
    その中にいたのは子供の青豆
    安達看護師と一晩を明かす

    (牛河)
    青豆と天吾の真実へ徐々に近づく

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    2025年12月01日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    リーダーはあくまでリトルピープルにとってのレジヴァ
    世界を行き来する道を作るパシヴァを作り出す存在
    マザとドウタ

    (天吾)
    2つ目の月の存在に気づく
    青豆を見つけ出そうと決意

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    2025年11月29日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    71歳になってもこれを書き上げる村上春樹の執筆への愛の深さに感動した。書き切れないものを書き切れないままに書き切る。とても良かった。

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    2025年11月28日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    映画から入り小説→映画と何度もループしてしまう大好きな作品。
    ホリー・ゴライトリーの奔放な美しさと、その裏側にある苦悩、自由を求めるあまりその自由に苦しむ、ホリーの言う"いやったらしいアカ"は、現代人、とくに都市で生きる僕らに通ずるものがある。
    オードリー・ヘプバーンのキュートさがこの作品を有名にした一助であることは間違いないが、物語としては小説の方が好みである。映画版の結末はややご都合主義というか、映画を見終わった人たちが肩透かしを喰らわないように配慮したのでは、と感じる。小説の結末の方が、ホリーというどうしようもなくは魅力的な人間の内面を表していると思う。

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    2025年11月26日