村上春樹のレビュー一覧

  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    数ページずつの、なんというか、「雑文集」であった。様々なことを考えておられる人なのだなあということを、改めて感じた本であった。1年くらいして、また読んでみようと思う。

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    2025年09月30日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    この物語は理解するというより、物語に身を委ねて、最後までそれを受け止める、そんな風に読みました。

    夏前から読み始めて、随分と時間がかかりました。
    今朝読み終わってしばらく余韻の中にいたら、しとしと雨が降り始めました。
    暗いけれど、静かで落ち着く朝です。

    全体的に暗く冷たく静かな物語ですが、その中に心の内部の躍動、綺麗な情景、温もりのあるもの、そういう心惹かれるものたちが敷き詰められています。
    暖炉の火。熱いコーヒーとブルーベリーマフィン。コーヒー屋の女性。主人公が料理をするシーンなんかも、読んでいる私自身を温めてくれるようなときめく文章でした。

    自分はどう生きたいか、必要な時に人は自分を

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    2025年09月29日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    美しい抽象的な比喩と引用がやはり凄まじい。
    抽象者を残した表現は読者に咀嚼することを要求し,それはある種の煌めきを見つけることや発見に近いなにかを引き出す

    そして映画の比喩も素晴らしい
    時代感とその場の雰囲気のわからなさ
    それこそがそれをよりそのシーンにしている
    これは美しい

    また,父親と青豆とふかえりと。
    それぞれが単調に進んで変わっていく様がとても美しい。
    空気さなぎは何を指し示すのか,どうして我々の前に現れるのか.精神的な弱さが弱点な人間は果たしててんごだけなのか.
    物語の濃淡は驚くほどに濃く,ストーリーは単調である.
    そのキャップがある種時間の経過間隔を危うくさせてしまうのがすごく

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    2025年09月27日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    とても、とても妖艶で綺麗で、それでいて少し切ない物語でした。村上さんの小説は、失われた愛がとても印象に残ります。あるいは、本当はあった未来や平穏。でも、意味も分からなく終わりのくる関係。世の中なんて理由のつけられないことの方が、多い。不条理で、美しい物語に感謝。

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    2025年09月25日
  • アフターダーク

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    私が一番好きな作家は村上春樹である。
    これまで、ほとんどの長編を読んできたが、その理由を的確に言語化できないでいた。

    しかし、今回この本を読んで、何が私を村上春樹に向かわせるのか、理解できた気がする。
    結論から言うと、物語を自らで再構築することだ。
    村上春樹の作品は不思議な世界で良く分からず、村上ワールドと良く言われるが、この分からない程度が程よく心地よいと考察する。分からなすぎたら、興味をなくすが、このちょうど良い塩梅の分からなさを、自らで再構築し、物語を作り上げていく、その過程が愉しいのだ。
    何度も何度も読み返して、自分に染み込ますように味わっていきたいと毎回読むたびに思わされる。

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    2025年09月24日
  • 辺境・近境

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    noteで仰々しい旅行記を頻繁に目にするけど、今の時代、お金と時間と勇気さえあればどこにでも行けるし、なんだってできる。彼らにはこの本のあとがきを読んで欲しい。旅の位置づけというか、自分にとって旅がどういう意味を持つものなのか、再考するきっかけを与えてくれる。

    ノモンハン、アメリカ横断、西宮まで歩くetc

    「香川うどん紀行」がお気に入り
    腰の座った生活の香りがする

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    2026年01月25日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    村上春樹さんによる、ランニングにまつわるエッセイを集めた一冊。フルや100km、トライアスロンなど、いろんな競技に挑戦されていて、ランニング中の耳読書のお供に最適です。これまでにも幾度も読んで聴いてきましたがまた再読しました。ひょっとしたら人生で一番回数を読んでいる本かも。長距離走の最中に聴くと何となく励まされる感があって心が折れません。おすすめ。

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    2025年09月23日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    フィンランド、熊本、ラオス。私が過去に行った場所、行こうとしてる場所を村上春樹がどう見るのかを知りたく。それぞれの場所を再訪したくなる。
    私とは違う感性で語られるその場所のことを知り、興味が深まる。フィンランド、シベリウスを聴いてみる。

    さらに、行ったところのない場所の章も、彼の案内で読み進めると、すごく魅力的に思われる。アイスランド、ボストン、ポートランド、ミコノス島、ローマ。

    ローマの郊外をイタリア車で走ることについて、人生のハイライトになりえる、という表現。人生のハイライト、っていう言葉に自分の人生を振り返ってみる。

    旅は、心と体を自由にする。旅の本もまた然り。

    この人は、自由に

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    2025年09月22日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    日常にありそうな、ちょっと不思議な物語を書いた短編集です。
    村上春樹の作品は、表現がとても知的で、格好よく、心地よいリズムで物語が進むので、すっかりハマってしまいます❗️
    この作品もめちゃめちゃ良かったです

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    2025年09月20日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    著者が人から聞いた話を元に小説風に仕上げている。どの話も不思議な余韻がある。レーダーホーゼンはドイツの仕立屋で旦那と同じ体型の男にズボンを仕立ててもらう。その間に自分の中で家族への怒りに気付きそのまま一度も会うことなく離婚する。絵画の目利きとして、修行中に無名の画家から買い取ったタクシーにのった男、何十年後にアテネのタクシーで同じ格好の男と話をする。電話がかかってきたら、嘔吐するのを1ヶ月続けた男の話。

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    2025年09月20日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    真実というものは存在しない。同時に、この世に確かなものなどない。自分の意識や肉体ですらそうである。その一方で、誰かを一途に想う気持ちは確かに存在する。自分自身の同一性、初恋の女性の姿、街、壁といったものは物語の中で変化を続けていくが、一途な気持ちだけは変わらない。そうした感情だけが確かなものとして、そして生きるための礎として、残り続ける。

    また再読したい。

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    2025年09月20日
  • 草の竪琴

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    ネタバレ

    夏、そして今ひとたびの秋、そして再び冬。それは螺旋ではない。傘の落とす影と同様、閉じ込められた円環。もし跳躍しなくてならないとしたらそれは今だ-ぼくは思い切って切り出した。「ヴェリーナ、ぼくはここを出て行きたい」

    ドリーとキャサリン。コリン。ツリーハウス。3人の会話が聞こえてきそうな、風景が目に見えるような、素敵ななおとぎ話の世界。コリンの成長。良かった、とっても、良かった。

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    2025年09月20日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    まだ読み終えていないのだが、とても面白い。そして、私は、彼の小説をちゃんと読んだことがない。ハマる人は、ハマるのですよね。なぜだか、数ページ読んで、やめてしまったり。文体なのか、なんなのか、わからないけれど、昔読んだときは、あまり、スーッと物語に入っていけなかった。そう、思い出したが、ノルウェーの森は読んだ。とても話題になったので、ざーっと読んで、映画を見てしまった。ざーっと流し読み、飛ばし読み的に読んだので、読んだと言えないのかも。

    この本を読んでから、彼の小説に対する思いがわかって、なるほどと、良い印象を受けた。彼の小説を読んでみようかなと思えた。

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    2025年09月19日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    なんでだろう?小説って読んだら大体すぐ内容忘れちゃうのに村上春樹の小説ってずっと忘れないというか、脳じゃなくて魂が記憶してるというか。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド以来に壁の中の世界に入り込んだけど、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの時とはまた違った物を感じ取った。
    「私の分身を信じる」ってなんかいいな。誰かを信じるよりももっと安心できる。影なのか本体なのかはわからないけど、私の分身を信じようと思う。あーもっと深く読めるようになりたい、、

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    2025年09月16日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025/9/15
    ヤナーチェックのシンフォニエッタを聴きながら読みました。村上春樹の本は2年ぶりに読んだけれど、歳を重ねるにつれて面白くなっていくなと感じます。文庫版は6巻までの構成になっていましたが、少しずつ内容がつながっていくところ、同じチャプターのなかで後になって話し相手の名前がわかるところがたまらなく面白かった。村上の作品に出てくる人物は博識な人が多く、つまり彼の知識がふんだんに使われているところも私にとっては素敵だなと感じます。内容に触れるのなら、私は中野あゆみとタマルがすごく好きです。

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    2025年12月23日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    ホリーが物語の中の彼女と寸分変わらず、生きて幸福を掴んで欲しいと願わずにいられない。
    同時に変わらずにいられないだろうとも思ってしまう。

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    2025年09月14日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    村上春樹さんの小説で最も好きな『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の壁に囲まれた街が出てくる物語。全体的に美しく、切なく、幻想的で、しんしんと雪の降り積もるような文章が染みます。
    村上春樹さん独特の文体も控えめですが、その分、文章の可憐さが目立ちます。
    下巻も楽しみな一冊。

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    2025年09月09日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白いです。青豆パートと天吾パートが少しずつ繋がってきた。前編から変わらず青豆が好きだが何か嫌な予感がする。青豆に酷いことが起きませんように、、、

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    2025年09月08日
  • レキシントンの幽霊

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    様々な角度から「恐怖」を描いた作品。

    レキシントンの幽霊は、これに似た話を入試問題で読んだことがある…夫が死んだショックでこんこんと眠り続ける母親と、眠り続ける母親を前に何もできず、孤独に鮭缶だけを食べ続ける子供の話…ケイシーをモデルにしたのかな?

    氷男は、旦那の地元に帰った奥さんみたい。

    7番目の男が1番怖い。眠れなくなった。恐怖に飲まれずそれを見つめなければならないというメッセージが心に残る。

    めくらやなぎと眠る女 は、懐かしい場所に行った時に思い出がフラッシュバックして、色々考えてしまう時の思考が再現されていた。ストーリーの意味は分からないけど、物事を思い出す時の感覚とかはめっち

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    2025年09月07日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    世界はバランスである。そのバランスをある方向に導こうと働く者があれば(リトルピープル)、その寄り戻しが存在する。(ふかえり)一見偶然のように見えても、それは裏で突き進んでいる何らかの意志の現れである。
    理解できないような形而上学的な設定を押し付けられる感じがとても良かった。現実世界に照らし合わせて理解できるような世界観では無いが、だからこそ味わえる不思議な恐怖や納得感がよい。

    天吾の暮らしに憧れた。仕事は自分にとって最低限の幸せを手に入れられる収入をもらうためのもので、決まった時間しかなくて、仕事以外の時間で物語を書いたり読んだりする。塾講師いいなと思った。

    天吾の元にきたふかえりはマザと

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    2025年09月07日