村上春樹のレビュー一覧

  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    本書は、村上春樹(1949年~)氏が、1995~2015年にいくつかの雑誌のために書いた紀行文をまとめたもの。大半の初出は、JALのファーストクラス向け機内誌「アゴラ」(但し、雑誌に掲載されたものより長いバージョンだそう)で、その他は、雑誌「太陽 臨時増刊」、雑誌「タイトル」、雑誌「クレア」である。2015年に出版、2018年に文庫化された。
    訪れた場所は、米ボストン、アイスランド、米のオレゴン州ポートランドとメイン州ポートランド、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、ニューヨークのジャズクラブ、フィンランド、ラオスのルアンプラバン、イタリアのトスカーナ地方、熊本で、村上氏が過去に数ヶ月~数年

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    2024年04月04日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    村上春樹の解体新書

    村上春樹さんがどのように物語を紡いでいるのか、何を大切にしているのか、どのような手順で推敲しているのか。そういうあらゆる興味深いことを同じ作家の川上未映子さんが余すことなくインタビューし、それを包み隠さず村上春樹さんが答えているという濃厚なインタビュー。

    そしてこのインタビューを通してわかったことはやはり村上春樹さんは稀有な作家だということ。
    デビューして40年経ってなおストーリーがどんどん降ってくるなんて。そして彼の紡ぎ出す物語は今もなお新鮮で息切れを感じさせない。他の人が真似しようとしてもできないことははっきりわかる。

    #タメになる #感動する #深い

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    2024年03月31日
  • 村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた(新潮文庫)

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    「村上朝日堂」シリーズ(シリーズと言っていいのかな?)
    マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストンの隣)に住んだ、1993年から1995年にかけての滞在記で、村上さん44歳から46歳のころ。
    日記であり、紀行。
    紀行文好きの私としては、村上さんの紀行文が読めて、とても楽しかったです。

    安西水丸さんがイラストを担当、奥様の村上陽子さんが写真を載せている。
    イラストはいつもの画伯風であるが、小学生の絵と違うところは、時々危険なところ。特にP207がやばい。
    まあ、村上さんの発言がそもそもヤバいのですが。

    奥様の写真はボストンマラソンから始まり、アメリカの自然や、街の様子が視覚からもアメリカ感を盛

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    2024年03月31日
  • 遠い太鼓

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    1986年秋から1989年秋までの3年間、村上春樹さんがギリシャ、イタリアで過ごした日々の記録。

    村上さんの見たものを想像し、村上さんの感じたものを感じ、村上さんの紡ぐ言葉を味わえる、大好きな作品です。
    久しぶりの再読。
    奥様とのやりとりが好き。

    時が経っても、その当時の村上さんの語りを聞いているかのように自然に私にしみいる文章たち。

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    2024年03月18日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川上未映子さん以上のハルキストはいるのだろうか。
    村上春樹さんが忘れていることまで、ディテールまで覚えていてたじたじの場面も。でも、のらりくらり「覚えていない」という春樹さんは本当に覚えてないのかもしれない。
    それにしても鋭かった。特に村上作品における女性の描き方、女性の見方についてのところ。
    村上さんは、文章を書くのが大好きで基本ポジティブだということ。地下一階の自我の葛藤には興味がなく、地下二階に降りようとしていること。集団的無意識みたいなところに。
    文章を読んだら、カキフライが食べたくなるような文章を書きたいというのが、村上春樹さんの目指すところ。
    それと忘れちゃいけない直接的なメッセー

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    2024年03月16日
  • 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―

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    本当に村上春樹さんの紀行文は最高。
    好奇心も心も満たされる

    ちょうど読んでいたとろに、ロシアのウクライナ侵攻のことで、息子に「日本はどこの国とも地続きで国境を接していないから感覚としてわからないけれど、地続きで隣り合う国があるってどんな気持ちなんだろう」というようなことを話しかけられました。
    村上春樹さんの旅当時はソ連(現在はジョージアとアゼルバイジャン)、イラン、イラク、シリア、ギリシャ、ブルガリアと接しているトルコの地図を2人で眺めながら「日本で生きていると他国と接している緊張感てないよね」と話し、村上さんの波瀾万丈の旅の訳がよくわかったし、接している国との関係もあるだろうから「その地域

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    2024年03月13日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    家庭を奇妙って言ったり生を他者の死の喪失感によって規定されるとか言ったり、普段向き合おうとしない1つ1つの言葉に新たな視点を持たせてくれる文章が本当に大好き

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    2024年03月06日
  • 辺境・近境

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    紀行文大好きです。
    行った場所と感じたことを行っていない人に伝えるって難しいことだと思うけど、村上さんの目線でその場所を感じさせてくれるって素晴らしい。
    全部行きたくなってしまう。

    メキシコやノモンハン、アメリカ大陸横断に混じって讃岐が入るところも好きです。
    神戸のところ。村上さんが育った阪神間は私の生まれ育ったところと重なるので、震災前後で街の風景が変わってしまったことの寂しさや「行きたい」と思ったらすぐ甲子園球場に行ってしまうところが私の思いと重なりじんわりしました

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    2024年02月28日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    静かに心にしみる作品でした。

    なんの取り柄もない、平凡で、世の中になんの役にも立たない私だけど、「広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、名もなき一滴に過ぎない」私でも、「それが集合的な何かに置き換えられられていく」ことに生きる意味があるんだ、と力づけられました。
    歴史を受け継いでいくために、存在していいんだと思うだけで、ちょっと救われます。

    高妍さんのイラストが父親について語るという雰囲気にぴったり合っていて、思いを深められて素敵です。

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    2024年02月28日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    村上春樹さんの視点、感性で一緒に旅したような楽しさ。

    アメリカ、フィンランド、アイスランド、ラオス、イタリア、ギリシャ、そして熊本。
    村上さんのステキな文章で、行ったこともない街も親しみを覚えてしまいます。

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    2024年02月28日
  • 翻訳夜話

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     残念ながら柴田先生の講義を受ける機会に恵まれませんでしたが、翻訳者としての意見を本書で知ることができ、嬉しいです。翻訳について村上派か柴田派か、と聞かれれば、私は柴田先生を選びます。
     大学にて翻訳理論、英文学翻訳、米文学翻訳の授業を受講していたのですが、各先生と柴田先生は、翻訳者の立ち位置について似たことを仰っていました。
     改めて「翻訳者とは」を勉強した気持ちです。

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    2024年02月25日
  • 辺境・近境

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    面白かった!村上春樹は小説しか読んだことが無かったけれど、紀行文やエッセイにも手を伸ばしてみようと思えた。

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    2024年02月25日
  • 村上さんのところ コンプリート版 試し読み

    ネタバレ 購入済み

    いい意味で適当

    質問に答えていくスタイルなのだよ。
    だがね、君。
    言葉で説明すれば簡単なことも、実際にやってみるとなると、そう時間が掛かるのだ。
    読む側からしたらね、ちょっとした時間に読める量であってもだね。
    そう、原稿全ての量はだね、失われた時を求めての倍はあるだろうかね。
    そんな量だから試し読みの量だけでも十分に楽しめるのだよ。

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    2024年02月23日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    村上春樹は小説よりも旅エッセイが好きなのです。

    村上春樹が描く景色、味、音楽はいきいきとして美しい。またラオス行きたいなぁ

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    2024年02月22日
  • 国境の南、太陽の西

    D.C

    購入済み

    素晴らしい....

    素晴らしいの一言
    この作品には既婚者が味わうであろう感情に"少し"の色をつけた現実的なストーリーである
    ただ、その"少し" あと一歩を踏み出すか 踏みとどまるか その少しの先を見させていただきました

    #エモい

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    2024年02月21日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    村上先生の本ということでこの本を読み、川上未映子先生を知りました。
    村上先生のファンで小説家になった方なんですね。
    小説家は「洞窟内でのストーリーテラー」という言葉が、情景が目に浮かんできました。
    お二人の対談が読者に対してすごく誠実で真摯だなと思いました。すてきという言葉では言い表せないくらい、「ああ、こんなことを考えて書いていらっしゃるんだな」というのを文章で読めました。
    またいつかどこかで、お二人が対談した記録が本になったらいいなと願っています。

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    2024年02月11日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    この本は。
    人類へのギフトてす。

    度重なる戦争で、幾度美しい地球を台無しにしても懲りることなく破壊を繰り返す愚かな人類へのギフト。
    どうか人類に、このギフトの意味を受け止める度量がありますように…。

    この本が創刊されたのは第二次世界大戦が勃発したばかりの頃なのです。
    そして、なんと。
    この本の始まりは人類が第十二次世界大戦を起こした時の話。

    戦争により世界が丸ごと破壊され、人々が愛や希望を失った時。
    1輪の花が1人の心を救いました。
    花は人の心に愛をもう一度灯し、やり直す勇気をくれたのです。
    たった1輪の花が。
    絶望からのやり直しはとても大変なことなのに、人々は愛と知力で復活させました。

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    2024年01月31日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    どうにかして青豆と天吾を会わせてあげたい。
    そんな思いが強くなっていった。
    最後の二つの章があまりにも鮮烈で
    衝撃的だから。

    共通するのは自分の中の
    真実、本当をまっすぐに受け入れているところ。
    かすかに光明はあるのか。

    今日、第5巻も手に入れたから
    明日の朝、扉が開かれる。

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    2024年01月23日
  • TVピープル

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    「自我とか意識とか」

    80年代末に書かれたダークな短編たち。
    個人的に村上春樹の短編はもう4、5冊目になるけど、本作は全体的にダークな印象。

    後に発表される『ねじまき鳥クロニクル』とか『アフターダーク』とかに続きそうな空気が全面に感じられる。

    村上春樹は自我/自己とか意識/無意識みたいな対比がちょくちょく出てくる。
    本作もそんな対比の中で揺り動かされる主人公たちがポップの殻を被って描かれている。でも作中に見え隠れする闇を感じずにはいられないんだよなぁ。

    表題にもなってるTVピープルなんて特にそう。
    奴らは大胆に姿を現しているのに、それがあたかも、
    「いや、私らなんて全然無害な存在なんで

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    2024年01月22日
  • 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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    ある程度 いろんな物事が終わった時(〆切に追われていた仕事とか)
    私の場合 ふと読みたくなる。そして、その後村上春樹さんの文章のリズムが
    頭の中に残って、こう言う風に感想にも(  )とか使いたくなるのだ。

    なんて心地の良い言葉のリズムと比喩なんだろう。
    いつも思う。

    そして、新鮮なサラダをボールいっぱいバリバリと食べたくなる。

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    2024年01月05日