【感想・ネタバレ】辺境・近境 写真篇のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。ハルキさんが中国の動物園で抱いた虎の子も、草原の狼も、打ち捨てられた戦車も、ゴールドラッシュの夢の跡も、エイゾー君が石を投げられたメキシコの村も、みんなここにあります。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。※当電子版は、単行本版に新潮文庫版の「補遺」を追加したもので、収録範囲は新潮文庫版と同様です。固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

村上春樹著「辺境・近境」の旅に同行したカメラマン松村映三による旅の写真集。

写真週刊誌のカメラマン、いわゆるパパラッチをしていたが、ある日その仕事の内容に耐えられなくなり、退職。

独立して、村上春樹の旅に何度も同行している。

村上が松村の腕を信頼してのことなのだそうだ。


「文章には文章のパーソナリティーがあり、写真には写真のパーソナリティーがある。それぞれに独自の視線があり、独自の文法がある。それにもかかわらず、それらがお互いにははじき合わず、あるいはまたもたれ合いもしないことを、僕としては嬉しく思う。
 もちろん相性というものはあるだろう。でもそこでは、映三君の鉈が切り出す薪のまっとうな不揃いさが、大きな効果を発揮しているのかもしれない。そういう気がする」(「写真家との旅」村上春樹によるまえがきより)

Audibleで聞いた村上春樹の世界。

写真になって追体験が出来る。

二人の感性が響き合う。

四半世紀以上前の旅行記に心を奪われる。

0
2023年10月17日

Posted by ブクログ

村上春樹さんと松村映さんの日本と世界の旅の写真集。時折春樹さんが被写体になって写っているのがかっこいい。行った場所はアメリカ、カナダ、メキシコ、中国、カラス島、神戸。

0
2023年03月04日

Posted by ブクログ

村上春樹の紀行文である「辺境・近境」を同行したカメラマン氏が撮影した写真で補足する写真集。
「辺境・近境」で文章で旅行を楽しんだ後にこれを読むと、「あの場面の風景だな」と写真で追体験できるのが楽しい。

0
2019年01月09日

Posted by ブクログ

村上春樹と松村映三の辺境・近境 写真篇を読みました。村上春樹のコクのある文章と松村映三の味のある写真で構成された10年以上前の旅行記でした。二人のコンビネーションが他の土地に旅行したときのわくわく感を醸し出していて、面白い読み物になっています。ところで、村上春樹はSF作家である、という意見を聞きました。確かに考えてみると私の気に入っている「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」や「アフターダーク」「海辺のカフカ」などはSFと言っても遜色のない構成になっています。語り口が独特で読みやすいので、純文学系のように錯覚してしまいますが。まあ、面白く読めて、何か考えさせられる小説であれば、どの分野であっても大歓迎な訳ですが。

0
2011年07月18日

Posted by ブクログ

世界は広いということ…
知らない場所、知らない人がたくさんあること…
そのほとんどを知らないまま死んでいくこと…
自分の目の届く範囲を生きるのに精一杯

0
2022年08月13日

Posted by ブクログ

村上春樹って京都育ちかとおもってたら「阪神間少年」だったんだ。彼の育った神戸高校もでてくる。からす島、神戸には原風景が見える。イーストハンプトン、アメリカの写真には文明の反映に裏づけされた安心・安全が見えるし、メキシコ、ノモンハンには悠久からの文明に媚びない意志の強い自然が見える。

0
2012年07月17日

Posted by ブクログ

小説家と写真家の旅行記ですな。素敵な情景・風景が写されているのですが、残念ながらワシは南北米やアジアには大した興味を持ち合わせておらず、行くなら観るならユアロプつまり欧の州と心に夢見ているので、その点に関して残念ではあったが、キレイな写真と、少しの言葉で、通勤電車に揺られながらにして、落ち着いた気分で世界旅行気分を味わえたことは確か。気分転換にどうぞ。

0
2009年10月07日

「エッセイ・紀行」ランキング