【感想・ネタバレ】国境の南、太陽の西のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月12日

自分が20歳の時に1回読み、10年経った30歳の今もう1度開いてみました。
スラスラと読める、本当に読みやすい小説だと思います。

主人公の激しい感情の動きも共感できますが、お父さんとの関係も含めて全体的にリアルなんですよね。

10年前に読んだ時は、鮮明に描かれた肉体的描写のイメージが強く残ってま...続きを読むしたが、同じくらいふわりと儚い島本さんの印象と、ラストのスピード感が心に残っていました。

また10年後読んだら変わるんだろなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月03日

面白かった…。どれもわかる…というところがあって、おしゃれなジャズが流れるバーに行きたくて仕方がない。

…もちろん僕はイズミを損なったのと同時に、自分自身をも損なうことになった。…その体験から僕が体得したのは、たったひとつの基本的な事実でしかなかった。それは、僕という人間が究極的には悪をなし得る人...続きを読む間であるという事実だった。僕は誰かに対して悪をなそうと考えたようなことは一度もなかった。でも動機や思いがどうであれ、僕は必要に応じて身勝手になり、残酷になることができた。(p.66)

…だからお前がどこかで他の女と寝ていても、それは責めないよ。でもな、遊ぶのはいいが遊ぶ相手だけはきちんと選んだ方がいいぞ。うっかり選び方を間違えると、人生を踏み誤ることになる。…あまりつまらん女は相手に選ぶな。つまらん女と遊んでいると、そのうちに本人までつまらん人間になってしまう。馬鹿な女と遊んでいると、本人まで馬鹿になってしまう。でも、かといってあまりいい女とも遊ぶな。あまりいい女とは関わると、もとに戻れなくなってしまう。もとに戻れなくなると、行き迷うことになる。(p.184)
…幾つかのことに気をつければそれでいいんだよ。まず女に家を世話しちゃいけない。これは命取りだ。それから何があっても午前二時までには家に変えれ。午前二時が疑われない限界点だ。もうひとつ、友だちを浮気の口実に使うな。浮気はばれるかもしれない。それはそれで仕方がない。でも友だちまでなくすことはない(p.185)
相手を行き迷わせるような女になりたい。一方で、友だちをなくさないような行動をしたい…

…明日の朝になって目がさめたら、世界はもっとすっきりとしたかたちを取っていて、いろんなことが今よりもっと楽になっているに違いないと。でもそんな風にうまくはいかない。明日になっても、おそらく事態はもっとややこしくなっているだけだろうと僕は思った。問題は僕が恋していることなのだ。そして僕にはこのように妻がいて、娘がいるのだ(p.194)
わ~か~る~~

「君はそこにいる」と僕は言った。「そこにいるように見える。でも君はそこにいないかもしれない。そこにいるのは君の影のようなものに過ぎないかもしれない。本当の君はどこか余所にいるのかもしれない。あるいはもうずっと昔に消えてなくなってしまっているのかもしれない。僕にはそれがだんだんわからなくなってくるんだ。…」(p.235)

…たとえば何かの出来事が現実であることを証明する現実がある。何故なら僕らの記憶や感覚はあまりにも不確かであり、一面的なものだからだ。僕らが認識していると思っている事実がどこまでそのままの事実であって、どこからが「我々が事実であると認識している事実」なのかを識別することは多くの場合不可能であるようにさえ思える。だから僕らは現実を現実としてつなぎとめておくために、それを相対比するべつのもうひとつの現実を――隣接する現実を――必要としている。でもそのべつの隣接する現実もまた、それが現実であることを相対比するための根拠を必要としている。それが現実であることを証明するまたべつの隣接した現実があるわけだ。そのような連鎖が僕らの意識のなかでずっとどこまでも続いて、ある意味ではそれが続くことによって、それらの連鎖を維持することによって、僕という存在が成り立っていると言っても過言ではないだろう。でもどこかで、何かの拍子にその連鎖が途切れてしまう。すると途端に僕は途方に暮れてしまうことになる、中断の向こう側にあるものが本当の現実なのか、それとも中断のこちら側にあるものが本当の現実なのか。(p.280-281)
わかりすぎる…。「それは眩暈にも似た奇妙な感覚」なときもあるし、夢のようにじわじわと思い出せなくなる感覚でもあるのだ。

…でも僕がかつてその音楽の中に見いだしていた特別な何かは、すでにそこから消えてしまっていた。僕が長いあいだその音楽に託し続けてきたある種の心持ちのようなものはもう失われてしまっていた。それは相変わらず美しい音楽だった。でもそれだけだった。そして僕はもうその何かの亡骸のような美しいメロディーを、何度も何度も繰り返して聴きたいと思わなかった。(p.288)
The Star-Crossed Lovers、ずっと聞き続けている。美しいメロディー。。
私にもこの心が失われた先に、美しさを一緒に散らすような音楽があるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

どうして、村上春樹の書く文章ってすごく自然にぬくぬくその世界に入り込ませてくれるんだろう。
おもしろかった、時間が経ったらもう一度読みたい本。
「僕」は良くないことをしてるけど悪人とは言えないかんじ、
登場人物それぞれに「誠実さ」を感じた。
わたしは、僕も有紀子も島本さんもいい加減な人ではなく、それ...続きを読むぞれの誠実を確立しているように感じてよかった。誠実な人ばっかがいいけど、誠実な人ばかりいると世の中って複雑になりすぎて、みんな苦しくなるのかもとふと思った。好きじゃないけどいい加減な人もいないと、世の中上手く回らないのかもと思った。
誠実なのはやっぱ好きだなと再確認させられた。
ラストスパート部分は、車でトンネル通ってるペースで進んでわたしは好きだった。

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

言葉、文章の流れ、すべて
心にぎゅっときて好きだな〜。
本を閉じてもリズムの余韻が残って、
これまでの人生において失われた時間について、いろいろと思う。

時がたって読みかえすたびに、失われた時間や物事に対する受け止め方が自分の中で少しずつ変わったりするのも、楽しみだったりします

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Posted by ブクログ 2024年03月08日

激しく激しく心を揺さぶられた。

「東京に向かう新幹線の中で、ほんやりと外の風景を眺めながら、(中略)僕は生まれて初めて自分に対して激しい嫌悪感を感じた。でも僕にはわかっていた。もしもう一度同じ状況に置かれたとしたら、また同じことを繰り返すだろうということが。僕はやはりイズミに嘘をついてもその従姉と...続きを読む寝ただろう。たとえそれがどれほどイズミをつけることになったとしてもだ。それを認めるのは辛かった。でも真実だった。
もちろん僕はイズミを損なったのと同時に、自分自身をも損なうことになった。僕は自分自身を深くー僕自身がそのときに感じていたよりもずっと深くー傷つけたのだ。そこから僕はいろんな教訓を学んだはずだった。でも何年か経過してからあらためて振り返ってみると、その体験から僕が体得したのは、たったひとつの基本的な事実でしかなかった。それは、僕という人間が究極的には悪をなし得る人間であるという事実だった。僕は誰かに対して悪をなそうと考えたようなことは一度もなかった。でも動機や思いがどうであれ、僕は必要に応じて身勝手になり、残酷になることができた。僕は本当に大事にしなくてはいけないはずの相手さえも、もっともらしい理由をつけて、とりかえしがつかないくらい決定的に傷つけてしまうことのできる人間だった。」

なんというか自分の魂に真っ正面からぐさりと切り込んできた。これは私のことを言っているのだ。きっと。
私も「動機や思いがどうであれ、必要に応じて身勝手になり、残酷になることができ、本当に大事にしなくてはいけないはずの相手さえも、もっともらしい理由をつけて、とりかえしがつかないくらい決定的に傷つけてしまうことのできる人間」なのかもしれない。
そう言われているようで動悸が激しくなった。

そして私は、ねじまき鳥でクミコが絡め取られてしまった「悪」とはまさにこれなんだと唐突に理解した。
去年ねじまき鳥を久しぶりに読み返して、一体クミコの黒い暗い闇の部分ってなんなんだろう、具体的に何を指してるんだろうってずっと考えてた。
それはきっと一言で名指しできるものではなくて、その時々に応じて、大切な相手を傷つけ自分を損なうものの総称なんだ。
ああ本当に村上春樹に聞きたい。私のしていることは悪なの。

もちろん冷静になると、たぶん春樹くんは「人は誰しも究極的には悪をなし得る」と言いたいのだと思う。
そしてこの小説は主人公がうちなる悪と向き合い、付き合い、乗り越えていく話なのだと思う。
でもだとすれば、島本さんはどういう存在なのだろう。
もちろん、ただ欲望と衝動に任せて行為を重ねただけのイズミの従姉とはわけがちがう。
運命的に気持ちがぴったりくる、自分の欠落感を埋めてくれる大切な人なのだから、悪の象徴ではあるまいし。
でも「僕」の大切な人を傷つけ人生が破滅へと向かう方向に作用する人でもあるし。
もしかして、「悪が何かは簡単に割り切れない」と言いたいのか、春樹くんは?それは私の都合の良い解釈だろうか。

6、7年前に初めて読んだ時は、こんなに深く心を打たなかった。全然違う。
きっとこの間に私はさまざまな経験をしてきて、今の気持ちにどんぴしゃな小説なんだ。
暗く、静かで、哀しく、澄んだ小説。



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購入済み

素晴らしい....

D.C
2024年02月21日

素晴らしいの一言
この作品には既婚者が味わうであろう感情に"少し"の色をつけた現実的なストーリーである
ただ、その"少し" あと一歩を踏み出すか 踏みとどまるか その少しの先を見させていただきました

#エモい

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

自分の中に決定的に欠けている何か、に悩んだり、変わろうとしたり、逃げたりする中で人や自分を傷つけていく。自分が自分の中で。
「そしてあなたは何も尋ねようとしないのよ」
「あるいは私たちが。私たちにはそういうものが足りなかったのかもしれない」

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Posted by ブクログ 2023年10月30日

大人のためのおとぎ話のようだった。
美しい文章とエスプリの効いた会話に酔いしれる。
しかし、生々しい性描写は命を繋ぎ止めるような切実さを帯びていた。
人は誰しも欠落を抱いている。それをひとりで抱えている限り人は孤独なんだ。
まだ誰もあなたのことを知ろうとしていないだけなのだ。

大きな欠落を埋めてく...続きを読むれる唯一の人なら、幸せな家庭を捨ててもいいという気持ち、分からなくもない。
ハジメと同じようにしたいかも?という深層心理を炙り出してくれる。
村上春樹をまた読みたくなるのはきっとそのためだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月10日

一言感想【誰かを傷つけてしまうこと、を思い出す】

とても好きな作品でした。
主人公の男は本当にダメな奴ではあるんだけど、僕になったり、イズミになったり、奥さんになったり、どの人にも感情移入するような感じで読めました。
というのも、どれもありえなくは無いというか…
人を深く傷つけ、自分も同時に損なっ...続きを読むてしまうような経験は何となく、あるもの。程度にはよるけれど。
それを肯定するわけではないけど、そういうことも、あるかも、と思える。
誰かが村上春樹さんの作品は、現実から1センチ~3センチくらいズレた話と言っていたけど、近くもなく、遠くもなく…また、近くて、遠い…。
"物語"として丁寧に描かれていると思いました。

誰かがやってきて、背中にそっと手を置くまで、僕はずっとそんな海のことを考えていた。
で終わるのとてもいい。
また読み返したいです。

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Posted by ブクログ 2023年05月27日

感銘を受けた本。
社会人になって結婚して、読み返したら、学生の頃よりも易しくて馴染めるものに感じた。

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Posted by ブクログ 2022年07月22日

‥僕が抱えていた欠落は、どこまでいっても相変わらず同じ欠落でしかなかった。
そしてその欠落は、僕に激しい飢えと渇きをもたらした。
私が村上作品に惹きつけられるいくつかある理由の一つは、この欠落感。
自分にもあって生きづらい。
村上作品は、その欠落感の存在を認めてくれるような気がして。
最近はその表面...続きを読むに蓋をして見ないようにしてる。
穴は埋まっていないし、埋められることも多分ない。
そうやって生きていくしかないと折り合いをつけて。

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

学生時代に読んだ村上春樹の作品の中で1番印象に残っていたが、20年経った今再読すると全然印象が異なる。それは自分が結婚をし、家庭を持ち、子どもを持ったからなのだが、共感できる点が変わってくる。自分なら島本さんとどう向き合っただろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年01月04日


『ノルウェイの森』から『スプートニクの恋人』へと続く系譜となる、話の締めも含め個人的に好みの作品。
本作では失ったものは取り返しが付かず、喪失から再生を描く恋愛作品群とはかなり感触が異なる。
過去に損なった女性のジリジリと責めるような存在感が全編に張り詰め、言語化の難しい実在・非実在への不安感や焦...続きを読む燥感を見事に作品化した計算高い完成度。

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Posted by ブクログ 2023年12月24日

やっぱり面白い。春樹は同じテーマをずっと書いてるのかな?と感じた。傷ついたことと傷つけることについて。
だけど、最後の終わり方は予想外だった。煮え切らない。大丈夫か僕。

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Posted by ブクログ 2023年10月25日

村上春樹の長篇。

主人公でありストーリー・テラーの「僕」は、二店のジャズバーを経営し、妻と娘にも恵まれ、上品で裕福な暮らしをしていた。

しかし、ある日幼馴染だった「島本さん」が店に現れ、それから「僕」は彼女の特別な魅力に取り憑かれてしまう。二人は駆け落ちまがいのことをして、「僕」は家庭も仕事もす...続きを読むべてを捨てる決断をする。しかし、「島本さん」は突如として消えてしまい、「僕」は大きな困惑と喪失を味わいながらも元の生活に戻っていく。

上記が大まかなあらすじ。
書いていて思ったが、そこそこ長い小説なのに大きな動きは本当にこれくらいしかない。

その代わりに、「僕」の心境が丁寧に描写されている。「僕」が抱く葛藤、不安、焦燥、喜び、期待、嫌悪、が余すことなく描かれる。


この小説には「僕」が人生で深く関わった三人の女性が登場する。
妻である「有紀子」、高校生のときに付き合っていたが「僕」の行動によって最後に深く傷つけてしまった「イズミ」、そして幼馴染であり最も深く「僕」の心に入り込んだ「島本さん」。
「僕」はずっとこの三人の女性を引き摺って生きている。

「僕」は幼少期から、自分の中に「空白」を感じていた。何かが欠けているという感覚、作中ではそれが具体的に何なのか説明されないが、個人的にそれは「劣等感」だと解釈した。

そして「僕」はその「空白」を埋めるために生きる。唯一、ぴったりと「空白」を埋めてくれたのが「島本さん」である。また「僕」も彼女の「空白」を埋めることができた。だからこそ彼らはとても強く引き合った。(作中では「吸引力」という言葉が使われている)

互いに深く愛してはいたが、「空白」を埋めることはできなかった「イズミ」。「僕」は自身の焦燥と「吸引力」によって彼女の従姉妹と浮気してしまい、結果的に彼女を深く傷つけてしまう。「僕」自身もこれにより退廃的で孤独な年月を過ごすことになる。

そして妻の「有紀子」も「僕」の「空白」を埋めることはできなかったが、孤独に沈んでいた「僕」を救い出した。物語の最後では「僕」の「空白」を認めて、受け入れ、誰もが「空白」を持っていると諭し、結果的に「僕」はその言葉に救われることになる。

この小説のテーマは「空白」だと思う。
しかしそれは他の村上春樹の作品で描かれる「喪失」とは異なり、誰しもが先天的に抱えている虚無、劣等感、焦燥、そして死と同意である。
そして誰もが、(自覚的、無自覚的に関わらず)その「空白」を埋めるために生きている。
自らの「空白」の渇きと焦りを感じ、押し潰されてしまいそうな人には救いとなる小説だと思う。

村上春樹の小説の中でも特に暗く、ストーリーの動きが大きいわけではないが、だからこそ登場人物の魅力が余すことなく描かれる。その世界にたっぷりと浸ることができる。
そしてそれを可能にしている緻密で美しい村上春樹の文章を味わうことができる小説。

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Posted by ブクログ 2023年10月17日

刊行順に村上春樹を読む個人プロジェクトで読んだ。
ここまで村上春樹を積み重ねてきて、この「国境の南、太陽の西」でこれまでと違うステージに突入した感じがした。主人公の年齢が私を超えた。そのことがもしかして、自分の感じ方に関係してるのかも、とも思った。
あてもなく彷徨ったりするのは変わらないけど、彼には...続きを読む自分以外に帰って行く場所があって、最終的に彼はそれを受け容れているように見えた。
そんなことは、今までの「彼」にはなかったような気がする。
彼はいつも自分にしか戻っていかなかった。でも今度は、不確かな他人に戻っていく。不確かなものを受け入れられるようになるっていうのが、大人になるってことなのかもという気がする。
自分だって不確かだけど、予測が外れてもその瞬間には自分のことはわかるから、時間を限りなく細かく分解していけば、自分はまだどこかの一瞬では不確かではなくなる。でも他人はそのときまで、圧倒的に不確かだ。
それを受け容れられるようになるのは、すごいことだよな。私にはまだどこか怖いことのように思う。

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Posted by ブクログ 2023年09月29日

数ヶ月ぶりに読んだ村上春樹作品だったが、毎度毎度「ああ、村上作品だ」と感じさせてくれる、文体のリズムの心地よさ。
女のいない男たちに収録されててもいいと思える長編だった。

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Posted by ブクログ 2023年08月25日

中年になっても、恋愛にこんなに翻弄されるならやってらんねえわ〜って思った。
「海に降る雨」の比喩表現、著者の作品によく出てくる。

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購入済み

現在の

2023年08月25日

長編お伽噺とは違う現実的でちょっとだけ
お伽噺も含まれる小説でした。

そんな中でも、素敵でエッチな春樹節が
随所に散りばめられて相変わらずの雰囲気。

残り香程度のモヤモヤ感と、きちんと伏線回収
されて読みやすかったです。

ホントの禿げたかと禿げわしの違いを検索して
スッキリしました。

#シュール #エモい

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Posted by ブクログ 2023年07月18日

村上春樹さん 文章ほど上手じゃないですね。女性のあしらい方。
微笑ましい程です。
セレブ感を演出するのは着ている服は外国のブランド物、乗っている車は外車。吞むのはカクテル
そう、すべてカタカナ。文は人なり、と言いますが、何だか浅いのです。ノルウェーの森と同等のポルノです

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月22日

男の身勝手な物語。
3人の女性を傷つけた挙げ句、自己憐憫に塗れた言い訳をするのはなかなかすごい。
ただハジメくんの苦悩もなんとなく自分の人生で重ねられる部分もあり。
最後、ハジメくんの背中を叩いたのは誰なんだろう。誰もがあり得るように思える

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購入済み

20年振りに

2022年12月04日

歳を重ねてから読むのも良いと思う。

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購入済み

真実

2022年01月29日

主人公の生き様が自分のライフプロセスと合わせて読め、前半の疾走感も凄くあっと言う間だった。真実はいったい何なのか、何が正しいのか非常に不思議な気持ちにもなった。彼らの続きが知りたくなる終わり方だった。村上春樹さんの作品を初めて読んだが、素晴らしさが少し分かつた。

#ドキドキハラハラ

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

ノルウェイの森と同じ、リアリズムに徹した小説。主人公の気持ちが(共感はできないが)とても良く理解できる。苦しんでいるのが良くわかり、切ない気持ちになる。もしかしたら幸せそうに暮らしている多くの人が、何がしかの秘密や苦痛を携えて生きているのではないだろうか。
この手の村上作品はこの当時(もしかしたら今...続きを読むも)あまり評価されないのかも知れないが、なかなか面白かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

とても久しぶりに読んだ、著者の中で2番目に好きな作品。
久しぶりだとやっぱり印象も変わっていて、昔はどんなところが好きだったのかも忘れるほど。
罪悪感がないとか彼女はどうなったとか、違う印象を持っていたのか、そういうものだと思って読んでいたのか…
自分が色々経験してからの再読は、やっぱり好きだし、気...続きを読む持ちもある程度わかる。個人的に他の著者と違って、誰の立場だったらとか考えないで読めるところが村上春樹の好きなところ。
そのままを飲み込めるというか、もっとそういうものだと思って捉えた気がする。
いつかまたどんな印象を持つか読みたいわ

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

長編とまではいかないが短編でもない文庫本1冊分程度の中編小説。これくらいだと内容の厚みをある程度担保しつつも短期間で読み切れるので、忙しい社会人には持ってこいかもしれない。内容はやはり安定の世界観構築力で、読み慣れているせいか楽しくすらすら読めた。村上春樹の定期的摂取はしばらく続きそうだ。

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Posted by ブクログ 2023年12月17日

小学生の頃を回想している前半の描写は美しく,「喪失感」でいっぱいになる。ここまで終われば「ノルウェイの森」と同じで好きな作品になったと思う。再会を果たし後,変な展開になってしまう点は「1Q84」と同じで,好きになれない。昔読んだときにはそれなりに好きだったのに「1Q84」を読んでからおかしくなった。

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Posted by ブクログ 2023年10月28日

面白く読めたもののモヤモヤ感はかなり残った。バブル期の作品だった事もあって、どこか経済的成功が担保された故のモラトリアム感とか煮え切らなさが引っかかった。(その日和見に振り回されちゃった人多すぎません?)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月21日

読みやすく面白くないとは言わない物語
でも好きではないなー

マジでただのエゴイストな男の不倫話
はじめ(主人公)は特別感を感じているし、そこに固執しているけれど陳腐で普遍的でどこにでも起こり得る恋慕の話。自分に酔いしれて、自己嫌悪、自己評価、自己愛、自分にばかりベクトルが向いた男の話。
自分しか見...続きを読むえず、周りの人間が何を感じて何を考えているか、そこまで頭が回っていないところが本当に自己中。はじめの語りだから行き届かないが由紀子だって同じ人間なわけで彼女だってきっとずっと考えているのだろう。それは読んでいてなんとなく感じた。
人の心は縛れないのか。特別感、幼少期の(幼年から青年期に入る微妙な期間?)思い出はやはり特別なものと大事にしすぎてしまうのかも。

ただ、文章の所々に出てくる比喩表現はすごく的を射ていたり、刺さるものもある。砂漠の話はすごく好き。

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Posted by ブクログ 2023年07月27日

おもしろかったけど、他の作品とはちょっと独立した感じ、登場人物一人一人の負の面がそこまで多く描写されていなかったからかな。島本さんがいま何をしてるいるのかが分かったら話の展開的にもっと惹き寄せられた感じがする。

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Posted by ブクログ 2023年07月17日

10代の頃読んだ時は大人の複雑な人間関係が未知すぎて、美しい文章に潜む死の香りや艶やかさに惹きつけられたけど、いい大人になった今読み返したらこんなに分かりやすい不倫のお話だったのか!と逆に驚いた。年齢に応じて本の味わいって変わっていくものだなあ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月13日

後半になっていくにつれて今までずっとリアルな話を展開していたと思っていたものが、ミステリアスな雰囲気に。
島本さんは幻想だったのか。最後のイズミの描写はなんだったのか。一回読んだだけでは難しかった。

最後に妻である有紀子は僕に対して「何かに追われているのはあなただけではないのよ。何かを捨てたり、何...続きを読むかを失ったりしているのはあなただけじゃないのよ。」と言い、そして僕は思う「そして、おそらく今度は僕が誰かのために幻想を紡ぎ出していかなくてはならないのだろう」と。

人はみんな何かを失っていくけど時間は元に戻らず進み続ける。不確定な未来に向かって。

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Posted by ブクログ 2023年05月14日

欠けているのは私の中の何かじゃなくて私自身だから、欠けているものを自分ではない何かで埋めようとすると全くうまくいかない
だから自分は必要に応じて変化する必要があるし、自分の存在になんらかの意味を見出そうとするなら、力の及ぶ限りその作業を続けていかなくてはならないということなんだと思う。

最後はちゃ...続きを読むんと割り切って爽やかに「明日」を迎えるんだろうなと思っていたのに
綺麗な朝日や形のはっきりした雲は「新しく始める何か」を連想させるのに
僕の中では広大な海に雨が密やかに降っていて、「全然始める気ないじゃん、、、」って思わせるラストもなんか好きだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月06日

どうしても、僕のことが好きになれない。
男の自分勝手だと思う。昔の恋人が自分のことを思い続けていてほしい(しかも自分だけを!)また、自分によってついた傷を未だに負っていてほしい。でも僕には帰るところがある。女はそんなに弱くないし、優しくない。バカじゃない。
ナット キング コールの音楽だけが救いだっ...続きを読むた。
2018.9.15


過ぎ去ったらもう2度と戻ってこないもの。
ストーリーはすっかり忘れていた。揺れ動く気持ちはわからないでもないが、今回は島本さんが好きになれない。。

2023.10.6

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