【感想・ネタバレ】国境の南、太陽の西のレビュー

あらすじ

あの日なら、僕はすべてを捨ててしまうことができた。仕事も家庭も金も、何もかもをあっさりと捨ててしまえた。――ジャズを流す上品なバーを経営し、妻と二人の娘に囲まれ幸せな生活を送っていた僕の前に、十二歳の頃ひそやかに心を通い合わせた同級生の女性が現れた。会うごとに僕は、謎めいた彼女に強く惹かれていってーー。日常に潜む不安と欠落、喪失そして再生を描く、心震える長編小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

水曜の朝、午前三時とかが好きならす刺さる一冊。大恋愛好きなら最後は尻すぼみかもしれない。
今の生活には満足していても満ち足りない気もするという感覚は正直すごい分かる。でもその感覚を埋めるものを他人に求めてはいけないというのが1つハジメくんが出した結論なのかなと解釈した。
でもハジメくんの気持ちもやっぱりすごく分かる。家庭を持つとどうしてもパートナーとの会話に正直刺激的なものはなくなる。概念的な答えがないようなことをしゃべるなんてことはない。それよりも明日どこ行く、何食べる、家のあれ修理しなあかんなとか現実的なことで埋め尽くされていく。そういう中で刺激的な会話ができる異性の存在ってすごく大きくて、だからこそ魅力的に思えるし、人によっては過去の関係もある人であればたらればを考えることもきっとある。それはでも結局実際にはパートナーになってない関係だから成り立つんだよねというところではある。その上でなお失うものへの葛藤、あの頃の自分なら迷わず動いてたのにそれが今はままならない感覚も勝手ながら共感した。

0
2026年04月10日

Posted by ブクログ

村上春樹氏のインタビュー記事を読んでいて、読み直したくなり手に取る。
学生時代に一度読んだきり、内容はすっかり忘れていた。

一人っ子の少年が、青年になり、中年になっていく物語。男の中には常にある女性が居て、孤独な時もモノを持ちすぎた時も中心には彼女がいる。
成功譚でも、成長の物語でもない話が進んでいく。

リズムよく読みやすい文体、洒落た語彙。スラスラとテンポよくページを進めていけた。
物語に没頭し、喪失、孤独、加害を感じていった。
素晴らしい読書体験だった。


0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

世間一般で言うところの「不倫もの」なのだけど、当作をそれだけで括ってしまうのはあまりにも短絡的すぎる。人間は決して完全ではないし、抑え切れない思いを抱いてしまうことは誰にでも起こり得るはずだ。(自分は村上春樹自身もそうであると信じている。それでなければこれだけの描写はできないと思う)
少年と少女が大人になり再会した、幼かった当時では明確に表現できなかった気持ちをはっきりと認識した、そして苦しい思いを抱きながら全てを捨てる決意までしかけた、というストーリーを村上春樹は繊細なタッチで綴っている。リストのピアノ協奏曲とか、スター・クロスト・ラヴァーズとか、登場する楽曲からも想像力を掻き立てられる。当作は決して下世話ではない、人間の性を描き切った秀作だと思う。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

あれ、これも読んだことあるぞ。
村上春樹の本、もしかしてほぼ読んでるな…
でもいつ読んだかとかまるで記憶ない…

いま、他の本も意識して読むと
この本のダンス・ダンス・ダンスのその後みたいだなーと思った。

ダンス・ダンス・ダンスでいったん現実に着地したものの、やっぱり心の震えを忘れられなくて、虚無の世界というか、地に足のつかないものに心惹かれてしまう。
結局最後はまた現実世界を生きることを決めるのだけど、心は常に現実の外側にもっと美しい心惹かれる何かがあるんじゃないか?と想像するスペースを残している気がする。

すごく共感できる。
雪かき仕事や家庭を放り出してバックパックで旅に出たくなることってある。

0
2025年11月11日

Posted by ブクログ

読み終わってすぐ感想を書いている。
そうしないと、誰かに勧めるときにありきたりな言葉を使いそうだからだ。
主人公は側から見れば順風満帆な生活を送っている。しかしその生活は自分の努力によるものではないと考えており、生活に満足していない。
そんな時に小学生時代に心を通わせた女性と再会して、恋に落ちる。何の不満もない妻と娘2人がいて4LDKに住んでいる生活を捨ててもいいと思うほど、恋に落ちる。
妻と島本さん(恋に落ちた女性)の性格、外見が入れ替わっても、主人公は恋に落ちていたと思う。主人公は状況に惹かれているのだ。順風満帆で不満はないのに、なぜか物足りないと感じる。そんなときに自分の思い通りにならない(急に長期間会えなくなる)女性が現れる。その人のことしか考えられなくなる。
私にはまだ経験はないが、今後私や身の回りでこういうことが起きても不思議ではないと思った。時が経ち、仕事や生活に慣れて、特に努力せずとも側から見たら充実した生活が送れるようになった時、私は何を求めるのだろう。またパートナーが同じような状況になった時、主人公の妻のように許せるのだろうか。
————————————
終盤に何ページにも及ぶ性描写があり、
官能小説を読んでるのかと思った。
そこまで長い性描写は好まない。

0
2025年10月17日

Posted by ブクログ

もっともっと評価されて良い作品。
ストーリー自体は何かの恋愛小説で見たことがあるような王道な展開。けれども、そこに春樹の魅力的な言い回しや比喩、暗喩表現が加わって、ただの恋愛小説で終わらせない世界観を構築していて流石の一言です。文章のリズムも良く、展開も気になって読む手が止まりませんでした。
内容としては、過去や幻想に囚われることで目の前の幸せなはずの現実が見えなくなり、どのような選択を取るべきか苦悩するハジメの心の葛藤がリアルに描かれています。
一度狂った歯車は簡単には元に戻らない。過去は過去でしかなく現実と未来に目を向けなければいけない。そのようなメッセージを私は受け取りました。「国境の南、太陽の西」このタイトルも重要な意味が含まれていて素晴らしいですね。結末も意味深な終わり方になっています。読み手によって様々な解釈が生まれる非常に深い作品です。

0
2025年10月13日

Posted by ブクログ

友達にオススメしてもらいました!
出てくる女性のセリフがすごく好きだし、感情移入というか、小説としてのこの物語に心揺さぶられました。

僕が主人公だったら耐えられないな、と思うくらい僕からしたら辛いシーンがたくさんあって、でもこれは小説だからと割り切れて、言葉にできないけど新感覚でした。

はじめての村上春樹作品がこれでよかったです!

0
2025年08月29日

Posted by ブクログ

村上春樹の「小説」としては、初めて読む本。

いやーまさかのタイミングで読むことになった本だった。色々とドンピシャすぎ。
文学ってのは、然るべきタイミングで出会うようにてきてるんだなぁ…

個人的なそうしたバックグラウンドは置いといて、本の内容としては、恋愛小説。
小学生のころに、一人っ子(当時は珍しかった)という共通点で強烈に惹かれ合った女子との思い出がある主人公。紆余曲折ありながらも、別の女性と結婚し、バーを営みながら幸せに生きている時に、その女の子がお店にやってくる…
というあらすじ。

シンプルなあらすじなのだけども、村上春樹のシャレたセンスの文章でグイグイ読ませる。
主人公も、女の子も、どっちも魅力的な会話をする。モテる人ってのはこうなんだろうなと思う。
(そう思わさせられる)

周りのサブキャラも皆強烈だった。特に奥さんの父親が好み。

ジャズ喫茶のオーナーとして成功していた村上春樹の人生哲学なんかも入っているような気がする作恋愛小説以外の深みも感じられた。


とにかく、シチュエーション的にぶち抜かれた小説だったし、それを抜きにしても素晴らしい小説だった。飲みやすい長さなので、村上春樹初心者にもオススメできる気がする。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

センター試験対策の問題集で出会った。小学生の主人公が島本さんの家を訪れているシーン。初めて触れた村上春樹の作品。

0
2025年11月30日

D.C

購入済み

素晴らしい....

素晴らしいの一言
この作品には既婚者が味わうであろう感情に"少し"の色をつけた現実的なストーリーである
ただ、その"少し" あと一歩を踏み出すか 踏みとどまるか その少しの先を見させていただきました

#エモい

0
2024年02月21日

Posted by ブクログ

再読。
村上春樹作品は、何度読んでも新たな発見がある。目に情景が浮かぶ描写で、心が持ってかれる感覚。

ジャズバーに行きたくなる。

「ふと目をあげたとき、そこにはイズミの顔があった。」

再読 20170611
20260327再読

0
2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

太陽の南は夢の場所に見えるけど実は変わりない現実の延長。スキルや社会的地位を得た先のメタファー。
太陽の西を目指す農民は行き倒れるので、それは永遠に得ることのできない空想。日常を突発的に捨ててまで得ようとする何か。

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

大学生の頃に読んで、とても好きだった記憶があり、読み直し。がっつりと中年(とはいえ、私よりだいぶ年下)の恋愛の話でした。数年に一度くらいは村上春樹ワールドに触れるのも心地よい。

0
2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなかに酷いことをする主人公だった。終盤、それが彼自身の欠落というパーソナリティであることが自身の口から述べられるのだけれども、周囲の人物からしたら本当にたまったもんじゃない。彼のいう吸引力をお互いに感じているであろう有紀子は彼の過ちとその欠落を踏まえても許すことができたけれどもイズミはそうではなかった。彼女は主人公のことを好きだったかもしれないけれど吸引力は感じていなかったのかもしれない。そしてその後は、傷をいやすような出来事や人物に出会えず、死を内包して生きているのだろう。島本さんですら、ボーリング場の廃墟では死を瞳にのぞかせていた。
死について述べる場面は村上春樹の筆力?を強く感じた。主人公に肉薄した死の恐怖を村上流に描写していた。
今作のテーマは死なのだろうか。どうやらイズミとの再会の後、主人公には変化が訪れた。内面の何かが死んで新たな彼のペルソナが作り上げられようとしているっぽい。有紀子も主人公を許す会話の中で、彼女のうちでなにかが死んで失われてしまったことを伝える。それはおそらく自殺を図ったあの時なのだろう。彼女は無い面だけでなく肉体も死に近づいた。
ラストシーン、海に降る雨のことを考える主人公のもとに、誰かがやってきて手を添える。どうして「誰か」なのだろう。娘たちは起こさなければならない存在として描写されているからここでの誰かは有紀子としか思えない。島本さんは主人公の前から完全に姿を消した。それは間違いのないことだろうに。有紀子との関係を新たに作り上げることを決意した主人公の前に有紀子が姿を見せるのはここが初めてだからだろうか。主人公は有紀子と初めて出会うのであって、まだ有紀子のことを知らないから。と考えたら割と合点がいった。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

ハジメは変わろうとしつつあったけど、どこまでも中途半端。仕事も、家族も。
中途半端に関わった結果、全ての女性を深く傷つけた。
でもそれを非難できるほど、人間ができてるひとはいるのかな。
自分も「そのきっかけ」がないだけで、本質的なところはハジメと変わらないんじゃないか。

0
2025年12月25日

Posted by ブクログ

ハジメは愛に渇望している。
過去現在未来において‥

自分自身の過去の恋愛について思い出してしまった。
片思いだった事や振ってしまった事や振られた事やら色々思い出してしまった。

0
2025年12月24日

Posted by ブクログ

92年作品、ノルウェイの森の5年後。冒険小説ではない。恋愛小説というか、代償の大きさを知る青春小説。メッセージ性は高い。登場人物が消えていく辺りは、現代の都会派ミステリーに通じる感じもする。

0
2025年12月20日

Posted by ブクログ

片足を引きずるように歩く島本さん。焦らないでと言うイズミ。妻の有紀子。

側から見たらあまりにも順風満帆で豊かな生活を送っているのに、何か満たされないものを抱えながら生きる主人公のハジメくん。
やむを得ない浮気。本人にとっては浮気ですらない。そういうの、わかる気がする。傷つけているのは間違いないけど、どうしようもないもの。

ラストの余韻、好きだった。

0
2025年12月08日

Posted by ブクログ

若い時初めの方で読むのをやめた本だった。今読むと、他の長編のモチーフとつながっていることに気づくし、現実世界の理解でおさまる範囲で語られているようで読みやすい。
喪失が埋められ、ゼロから始まる予感で終えられているのも悪くない。語り手だけでなく、主要な人間が根元に関わる喪失を経験しているという共通点もある。

0
2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生の頃から数々の村上春樹作品に挫折してきた私だけど、初めてはっきり理解できる作品だった。かといって共感できる部分はひとつもなかったが…。
結局のところ私は村上春樹的なバブルの遺物みたいなキャラクターが出てくる小説が結構好きなんだよな、と思う。同じことが江國香織作品に出てくる危なっかしい雰囲気の女性にも言える。

内容について思ったのは、再会した島本さんってつまり非現実の存在なのでは?ということ。
主人公が囚われていた希死念慮?のようなもの。満たされなさを抱いて、現実から逃げてしまいたくて幻影を見ていたのかなと。
何がそんなに不満だったのかは全然納得がいかないけど、島本さんのミューズ感ってやっぱり魅力的なんだよな…。

あとやはり文章のリズムとか言葉選びの唯一無二なところはすごいと思う。繰り返し読みたくて付箋をたくさんつけた。

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

どんな内容なのかと思っていたが,複雑だが日常でありそうな恋愛話だとは思っていなかった。昔に出会った異性を想うのはよくあることで、悪くないことと思うが、実際に会ってしまうのは良くないんだろう。会いたい気持ちはよく分かるが、会わないから良い。現実にもありそうな話であるように感じた。

0
2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「世の中には取り返しのつくことと、つかないことがあると思うのよ。そして時間が経つというのは取り返しのつかないことよね。こっちまで来ちゃうと、もうあとには戻れないわよね。それはそう思うでしょう?」

そこには留保もなく条件もなかった。原因もなく説明もなかった。「しかし」もなく「もし」もなかった。

ジメと島本さん。ハジメとイズミ。ハジメと有紀子。

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読む人の人生経験によって受ける印象の変わる本だと思います。

若い頃は感受性が豊かで、その頃の異性との交流というのは、とても心満たされるものでした。特にモテるというわけでもなかった私は、異性と少し話すだけでも心弾むものでした。

そんな時期に、お互いに信頼感を持って交流できた異性は、大人になってからもかけがえのない存在として強く記憶に残っています。そして、細かなやり取りまでは覚えていないにしても、そうした相手へ抱いていた感情も、やはり大人になってからも覚えているものです。

大人になってからも素敵な異性に出会う機会は増えましたが、やはり若い頃にそうした信頼できる異性に抱いた感情の記憶は残っています。

多くの場合、それは心の片隅においてあってたまに思い出すもので、もはや再現されることのないものですが、それが現実になったときにどうなるのかは想像がつきません。その想像を具現化したのが本書ですが、果たしてここまですべてを投げうつだろうかとは思いました。現実の人生は長く続くので、そんな無責任な行動はできませんから、夢のようなものです。
そうした夢をなぞってみることができるのが、物語のいいところだと思います。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめて村上春樹の本をちゃんと読んだ。

主人公が何不自由のない、むしろ幸せと分類される家庭を持っているのにも関わらず、"吸引力"をもつ小学校の同級生である島本に惹かれていく…

幸せだけど、今の家族への物足りなさ、、だけど孤独にはもう耐えられれない、、、主人公が抱える不安、、全て理解できないが(不倫はだめ)、共感できる部分も少なからずあった。
登場人物が発する言葉がどれも深かった。

0
2025年09月14日

Posted by ブクログ

村上春樹ブームで数冊おきに読んでいる。
彼の作品に登場する主人公(男性)は2人以上の女性で心が揺れ動き、平穏な日常を壊すほどの大胆な選択をすることがある。
それは彼の周りの女性が魅力的すぎることが問題であると最近気づいた。
主人公を取り巻く女性たちはみんな儚い美しさを持っており、どんな環境であっても軸が揺らぐことはなく、どこかミステリアスで強い印象を持つ。
もはや主人公のキャパシティを超えるほど、大切にしたい魅力的な人物として存在するのだから、不倫云々が致し方のないことなのかと錯覚してしまうほどだ。

今回の作品に登場する小児麻痺で左脚が不自由な島本さん。クラスでも一目置かれるほどの素敵な女の子で、所作ひとつひとつに魅力を感じる主人公ハジメは小学生のころに彼女と出会い、小学生らしい親密な関係を持っていた。まだ幼かったこともあり、正確な性欲をまだ持っていなかった。

中学生、高校生と時が進み、性欲と向き合うことになるハジメの心の中にいるのはいつだってあれからあっていない島本さんだった。
大人になり、世帯を持ち、仕事を成功させて何不自由なく幸せに生きているにも関わらず、ずっと彼女を求めていた。

タイトルの『国境の南、太陽の西』。国境を越えて島本さんに触れることと、果てしなく続く地平線に太陽が落ちるまで、荒野を耕す日々を過ごすこと、どちらを選択するのか。
揺れ動く心のリアルさに読む手が止まらなくなった。
村上作品の中でも、好きな女性キャラクターだった。

0
2025年08月18日

Posted by ブクログ

テーマで言うと、恋愛における孤独や、自死、浮気・不倫について深く考えさせられる物語だった。

思春期特有のむず痒い心情だったり、恋愛に揺れ動く描写が大胆に描かれていた。

作中では、資本主義社会に対する問いかけのようなものも感じた。

主人公が結婚して、子宝にも恵まれ、安定した生活を手にする。
ただ、果たしてその幸福はどこから転がってきたのか。

主人公はひたすら悩み、もがく。
自分の目的のためには手段を選ばず、周囲の人間に傲慢な態度を取る。
そして、過去の自分の行為を振り返って、内省する。

後半は、足にハンデを持つ元恋人、島本さんに対する過去の恋心に揺さぶられる。

徐々に離れてしまった彼女の空白の期間に、一体何があったのか?
どうして、一度も働いたことがないのに高級感のあるものばかり身につけているのか?

読者も深く考えさせられるし、全ては描かない。
みなさんどうぞ考えてください、と村上春樹に言われているような気がする。

結局、側から見るとあらゆるものを手に入れたように見えても、それが全てではないのだなと思った。

飽き足りない欲望を追いかけても、残るのは空虚さだけだ。

0
2025年12月31日

購入済み

現在の

長編お伽噺とは違う現実的でちょっとだけ
お伽噺も含まれる小説でした。

そんな中でも、素敵でエッチな春樹節が
随所に散りばめられて相変わらずの雰囲気。

残り香程度のモヤモヤ感と、きちんと伏線回収
されて読みやすかったです。

ホントの禿げたかと禿げわしの違いを検索して
スッキリしました。

#エモい #シュール

0
2023年08月25日

購入済み

20年振りに

歳を重ねてから読むのも良いと思う。

0
2022年12月04日

購入済み

真実

主人公の生き様が自分のライフプロセスと合わせて読め、前半の疾走感も凄くあっと言う間だった。真実はいったい何なのか、何が正しいのか非常に不思議な気持ちにもなった。彼らの続きが知りたくなる終わり方だった。村上春樹さんの作品を初めて読んだが、素晴らしさが少し分かつた。

#ドキドキハラハラ

0
2022年01月29日

Posted by ブクログ

数年ぶりに再読した。
好きな加減が大きいほど逢えない時間が辛くなる。
分かる気がするけど死を覚悟するまでは…
やはり私には分からないかも。

私は男だけど主人公ではなく、妻の内面を考えてしまう。
「そしてあなたは何も尋ねようとはしないのよ」や
「あなたは私に向かってまだ何も尋ねてない」など。

歳を取った今だから、とても分かる気がする。
主人公は何も分かってないと…
結局、それぞれの心の内は自分だけしか分からないのだろう。

0
2026年04月18日

Posted by ブクログ

「どうしようもないことは、どうしようもない。」
超短絡的にまとめるとそんなお話。
でもそこに人間の真理があって、深くも浅くも解釈できると思う。
わたしは読んでいて、救われるところがあった。

0
2025年11月24日

Posted by ブクログ

ひたすらに内側で底が見えなくて、暗くて重い。過ぎていく時間も結局は自分はどこまでも自分でしかないことも、全て現実としてそこにあるけれどそれでも今生きているのだから続けなければならない。

でもあまり今の私には鮮明に自分に重ねながら読むことはできなかった。もっと歳を重ねてからまた読みたい。

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公はこれまでの人生で挫折を経験することなく、普通の学生生活を送り、結婚してからも、義父の支援によってジャズバーを開いて仕事に励んでおり、子どもができて子育ても難なくこなした。このように、彼は悩みを抱えることなく日常生活を送っている。しかしそんな彼でも、子どもの頃に出会った島本さんという同級生を忘れることができず、常に彼女のことで囚われた。そんな中、数十年ぶりに彼の店で島本さんと再会を果たし、人生の転換期が起きる。

0
2025年11月02日

Posted by ブクログ

なんかわかる。あのあこがれが眼の前に来たらすべてを捨てても良いと思ってしまう。
でも結局イマに生かされている。大切にしないといけないのは、イマで過去ではない。そして今日は続く。幸せはそこにある。そんなことを考える。

0
2025年10月13日

「小説」ランキング