村上春樹のレビュー一覧

  • 遠い声、遠い部屋

    Posted by ブクログ

    初めて読んだカポーティは、春樹さんの訳に、山本容子さんの素敵なイラストのついた『おじいさんの思い出』や『クリスマスの思い出』だったけど…

    あの時のノスタルジーにもっと幻想性を持たせたような…

    幻想的でときに凄まじく、あまりにも美しい描写や比喩たち。
    容易く読めないけれど、魅力的すぎて沼に浸かるような読書体験でした。

    母をなくしたジョエル。
    叔母のところに父からの手紙が届く。
    父に会いに行くためには、
    そのランディングという街に行くには、機械化された交通手段がないという。

    もうこの序盤で、私はファンタジーの世界に入っていくのかしらと思ってしまいました。

    ジョエルの唯一の安らぎだった黒人

    0
    2023年08月31日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    これまで村上春樹の作品を読んで感じてたこと、例えば表層的なヘンテコな出来事の下層に通底するものに読者は共感するのだろうだとか、リアリズムにはフィクションやメタファーによってより迫ることができるのだろうだとか、そこらへんの漠然と抱いていた印象が、村上春樹の語る「地下二階」の話やコンラッドの引用などと符合して興味深く思った。

    以前、海外の読者とのやりとりで以下のように書いたら、まったくその通りだと同意してくれたことを思い出した。著者と読者、読者と読者は、村上春樹という励まし、肯定で通底していて、それを確信している。

    “Shadow” he mentioned in his speech rem

    0
    2023年08月26日
  • 遠い太鼓

    Posted by ブクログ

    ちょうど新婚旅行でギリシャにいる頃に読み始めました。思わず声を出して笑うくらい面白いフレーズがあちこちに出てきて、愚痴っぽいけど全然不快にならない絶妙なバランスで本当に面白かったです。自分の思い出とも相まって、人生で何度も手に取る本になる予感。

    0
    2023年08月24日
  • カンガルー日和

    Posted by ブクログ

    不思議な出来事がふつうですよーって感じで書かれているから力が入ってなくて心地いい 村上春樹の短編集の中でいちばん好きかもしれない

    0
    2023年08月23日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

    Posted by ブクログ

    久しぶりの再読。3回か4回目かというところで、今回が最も理解できたと思う。
    私自身の年齢が半世紀近くなったからか、夫婦についての話題に釘付けだった。これからどうしていこうかな。その決断のためにまだまだ読むべき書籍が沢山ある。

    0
    2023年08月21日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

    Posted by ブクログ

    終戦記念日前後のお盆の時期に、実家の父親の仏壇の前で読めたことで、物語により深く入り込め、物語から自分の家族や記憶を思い返しながら読むことができた。
    これも読書体験なんだな

    0
    2023年08月16日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ村上春樹の短編の中では一番おもしろかった。どこまで本当のことを書いているのかわからないけど、建付けとしては、作者である村上が、実在の人間から聞いた本当の話を誰だから分からない程度に書き換えてまとめたものということになっている。
    人間の掴めそうでつかめない心のニュルっとしたところを、つかめないのでそのまま文章にしましたという感じの短編集で、どの短編にもこの物語でしか感じられない「感じ」が詰まっていてとても好きだった。

    0
    2023年08月14日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本文の文章(村上春樹訳)をそのまま使用して途中端折りながら大まかなあらすじを書きます。

    あらすじー

    第十二次世界大戦があり
    文明が破壊されます。

    少年たちと少女たちは成長しても、
    ただおたがいをぼんやり見つめあうだけです。
    愛がこの地上からそっくり消えてしまったから。

    ある日、それまで花をいちども見たことのなかった
    若い娘が、たまたま世界に残った最後の花を目にしました。

    彼女の話に興味を持ってくれたのは、
    よそからやってきたひとりの若い男だけでした。

    若者と娘は花に養分をあたえ、
    花は元気をとりもどしました。

    花は二本になり四本になり、
    林と森がまた地上にもどってきました。
    世界

    0
    2023年07月17日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

    Posted by ブクログ


    『世界で最後の花 絵のついた寓話』
    ジェームズ・サーバー 作・絵
    村上春樹 訳
    ポプラ社刊

    1939年、第二次世界大戦開戦時に描かれた世界的ロングセラーだそうです。

    分かりやすく、シンプルで
    伝えたいということがドーンと真ん中軸に伝わる絵本です。


    訳された村上春樹さんの言葉として帯に書かれているのは、
    『戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である』

    その通り、まるで風刺画のようなイラストに
    一言添えてあるような文章で進められる絵本。


    絵本の始まりは、第十二次世界大戦が終わるところから。
    戦争が終わった世界と、その後の世界と時間

    0
    2023年07月04日
  • アンダーグラウンド

    Posted by ブクログ

    ぽん先輩が「これはただのノンフィクションではない」って言ってたけど、その意味がわかった。
    本当に事実だけが、彼らが証言したことがそのまま書かれている。
    だからサリンの匂いについてだったり犯人たちへの思いだったり、同じことを言ってるなと思うこともあれば違うことを言ってる人もいて、人間の個性が出ていて興味深いものだった。
    わたしは信仰心に漬け込んで悪事を働いたオウム真理教が許せないけれど、本屋に足を運んでもそれ関連の本はなかなか見つからない。あれだけの凶悪犯罪なのに、肖像権の問題があり当時のニュースなどは残っていないし、仕方ないことかもしれないが忘れられようとしている気がする。風化させないようにし

    0
    2023年06月25日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    5巻の始まりが牛河だったので、一瞬もう読む気力を失いかけてたのが反転。 予期しない展開に惹かれて5巻はペースアップで読めました。 村上春樹さんは、牛河を読者にまずとことん嫌い、キモいと思わせる書き方が上手ですね(笑)。 ところがどっこい、読んでるうちに、あ、また騙された、実はかなりわかってる奴じゃない、結構好きかもっという存在に変わってくる。最終巻が待ち切れない終わり方です。

    0
    2023年06月14日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

    購入済み

    長編小説家もいいけれど、

    村上春樹さんの旅エッセイもやはりいいですね?
    著者の作品に手を出して、良さが分からず、
    でも旅エッセイは好きでずっと愛読していました、

    そんなこんなで、長編小説の良さにハマりましたが
    旅エッセイの良さを本作で思い出しました。

    サクッと読める一冊です。

    #エモい

    0
    2023年06月06日
  • 遠い太鼓

    Posted by ブクログ

    今ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、僕の営みそのものが、要するに旅という行為なのではないか、と。
    そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。

    0
    2023年06月05日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

    購入済み

    やはり、村上さんが一番

    こんなに人生に寄り添って、作家さんの作品を読み続けてきたことはあるだろうか。
    ノルウェーの森を母が読んでいて、緑と赤の表紙が鮮烈で借りてはまって、
    それからずっと読み続けている。
    読むたびに村上作品はその時々の感動や気づきがある。
    それを電子書籍で本をしまう重さや場所を考えずに保管できるのも嬉しい。
    電子化になって本当によかった。

    0
    2023年05月31日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    購入済み

    素敵

    長編を今まで文庫版のリアルな本で購入していた。
    引っ越しするたびに持って行き、日焼けや経年劣化のたびに買い換えたり、文庫にしたりしていたが、
    こうして電子書籍で、村上さんの好きな本をいつでもどこでも持ち出せるのは、とても幸せ。

    0
    2023年05月31日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

    購入済み

    さすがの一言

    コーヒー片手に。ウイスキー飲みながら。スパゲッティをゆでながら。
    村上さんの作品を読みながら、日常を忘れ、ゆっくり読み進められる幸せ。
    いつでも電子書籍で持ち歩ける時代がきて、本当に嬉しい

    0
    2023年05月31日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    購入済み

    最高

    言葉遣い、単語のチョイス、表現、いいまわし。全てが最高。
    そして読み返すたびに、新しい発見がある。
    村上さんの小説が、電子書籍でいつでもどこでも読める世界が素敵

    0
    2023年05月31日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    購入済み

    深い

    他のレビュアーさんも書かれているように、現実なのかそうじゃないのか。
    主人公達がどうなっていくのか、とても深い。
    でも楽しい

    0
    2023年05月31日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    青豆と天吾の再会は近い?
    そして青豆を追う牛河という男の章も登場。
    二人は再会できるのか、それとも牛河ら「さきがけ」の人間たちに邪魔されるのか。
    いよいよ次はラスト。

    0
    2023年05月15日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    揺らぎのない真実より、揺らぎの余地のある人生を選択する。
    その揺らぎに我が身を委ねることを選びます。

    0
    2023年05月14日