村上春樹のレビュー一覧

  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    オードリー・ヘップバーンがホリー役を演じる映画の方は観たことがなかったが、確かに彼女は小説版のホリーのような汚さやふしだらさ、危うさが感じられる人ではない。もしいつか映画をリメイクする際はホリー役をマーゴット・ロビーに演じて欲しいと思うのは私だけでしょうか(マーゴット・ロビー好きの一意見)。
    この話は映画版『ティファニーで朝食を』でイメージされるような綺麗なストーリーではない。が、確かに名作であったと思う。イギリス文学とはなんとなく異なり、主人公やホリー、ジョー・ベルなど、様々な登場人物のその時々の感情が読み取りやすいものだったように感じる。
    ホリー・ゴライトリーというこんなにも危

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    2025年08月29日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    人間って、愚かだ!
    愛を知り、文明を作ることができるのに、それ故戦わずにはいられない‥

    6人の男たちにちょっと似てる本。

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    2023年10月06日
  • カンガルー日和

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    『眠い』と『鏡』の二つが大変好きです。
    『眠い』はいつもの感じを残しつつも、ちょっと甘い感じで、逆に『鏡』は冷たい恐怖が残る。どちらも時々読み返したくなる。

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    2023年10月06日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    翻訳が村上春樹さん。絵のタッチは黒だけなのになめらかで柔らかで素晴らしく、ことばは1ページごとにどんどんと惹き込まれてしまう。1939年という第二次世界大戦の最中、ナチスドイツの頃に出されたというのに驚く。 今多くの人に読んでもらいたいし、手元に置いておきたい。原書も見てみたい。

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    2023年09月30日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    もー、いちいち良い人が滲み出すぎてるんだよなぁ、村上さん!
    皮肉とユーモアと世辞の割合が絶妙にうまくて、読んでいても暖かい気持ちになる。
    村上春樹が語る安西水丸にも、安西水丸が語る村上春樹にも、友情を感じるとは和田誠さん談。

    良い小説家とはどうあるべきか、という考え方についても、またお洒落な表現で、そして納得できる。

    この世界の構造のようなものを、村上春樹というフィルターを通して、現代の最新版を見られるということに感謝。

    安西水丸さんも和田誠さんも他界してしまったので。

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    2023年09月25日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    肖像画家である「私」の生活する家に騎士団長が出現。荒唐無稽なようでいて違和感がないところが村上春樹ワールドの真骨頂。謎の隣人の免色の爽やかな奇人変人ぶりが明らかになっていくくだりも面白い。

    高橋一生が声色と口調を使い分けて見事に全ての登場人物を演じ分けている。

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    2023年09月17日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    ・4回目くらいの再読。
    ・肩の力の抜けた紀行文集。読むと気軽に旅に出たくなるし、行ったことがない土地に行きたくなる。
    ・旅先はどこもちょっと変な場所で、でも読んでると妙におもしろそうな場所に思えてくる。ほんと文章が上手いなあ。
    ・村上春樹の他の紀行文(『雨天炎天』とか)みたいなストイックな旅も良いけど、こういうのんびりした旅もまた良いです。

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    2023年09月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    物語が佳境に入り、様々な謎や事実が明らかにされ進展したので、一気に読み進めてしまうほど面白かった。謎がとき明かされる一方で新たな謎も生まれ続ける、、、どう終わるのか楽しみ。

    2人の世界がぐんぐん重なるように近づいていく様子がよかった。とうとう22章と23章の「天吾くん」 の呼びかけが連動していそう。
    天吾の空気さなぎが現れたのは怖かった、、、
    青豆は死んだのかどうなったのか、気になる終わり方。

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    2023年09月09日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    猫を棄てること。親から棄てられること。
    表向きは子供を捨てているというわけではないが、子供の数が多かった時代に、子供を自分で育てるのではなく、養子に出すなり、奉公に出すなり、寺に預けるなりしたということはわりとよくあったことなのだろう。
    村上春樹の父親もそのような経験をしている。
    そして自らが棄てた猫が、自宅に戻ってきたときにそのことを思い出したのかもしれない。
    村上春樹と父の関係が(確執の部分は除いて)まあまあ深く語られていて読み応えがある。徴兵された頃の話も印象深い。

    自分とは関係のない他人のエピソードなんだけれども、自分が今いる世界を構成する平等な多くのできごとの中の一つとして、身近と

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    2023年09月02日
  • みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫)

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    これまで村上春樹の作品を読んで感じてたこと、例えば表層的なヘンテコな出来事の下層に通底するものに読者は共感するのだろうだとか、リアリズムにはフィクションやメタファーによってより迫ることができるのだろうだとか、そこらへんの漠然と抱いていた印象が、村上春樹の語る「地下二階」の話やコンラッドの引用などと符合して興味深く思った。

    以前、海外の読者とのやりとりで以下のように書いたら、まったくその通りだと同意してくれたことを思い出した。著者と読者、読者と読者は、村上春樹という励まし、肯定で通底していて、それを確信している。

    “Shadow” he mentioned in his speech rem

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    2023年08月26日
  • 遠い太鼓

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    ちょうど新婚旅行でギリシャにいる頃に読み始めました。思わず声を出して笑うくらい面白いフレーズがあちこちに出てきて、愚痴っぽいけど全然不快にならない絶妙なバランスで本当に面白かったです。自分の思い出とも相まって、人生で何度も手に取る本になる予感。

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    2023年08月24日
  • 村上春樹、河合隼雄に会いにいく

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    久しぶりの再読。3回か4回目かというところで、今回が最も理解できたと思う。
    私自身の年齢が半世紀近くなったからか、夫婦についての話題に釘付けだった。これからどうしていこうかな。その決断のためにまだまだ読むべき書籍が沢山ある。

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    2023年08月21日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    終戦記念日前後のお盆の時期に、実家の父親の仏壇の前で読めたことで、物語により深く入り込め、物語から自分の家族や記憶を思い返しながら読むことができた。
    これも読書体験なんだな

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    2023年08月16日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    これまで読んだ村上春樹の短編の中では一番おもしろかった。どこまで本当のことを書いているのかわからないけど、建付けとしては、作者である村上が、実在の人間から聞いた本当の話を誰だから分からない程度に書き換えてまとめたものということになっている。
    人間の掴めそうでつかめない心のニュルっとしたところを、つかめないのでそのまま文章にしましたという感じの短編集で、どの短編にもこの物語でしか感じられない「感じ」が詰まっていてとても好きだった。

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    2023年08月14日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    ネタバレ

    本文の文章(村上春樹訳)をそのまま使用して途中端折りながら大まかなあらすじを書きます。

    あらすじー

    第十二次世界大戦があり
    文明が破壊されます。

    少年たちと少女たちは成長しても、
    ただおたがいをぼんやり見つめあうだけです。
    愛がこの地上からそっくり消えてしまったから。

    ある日、それまで花をいちども見たことのなかった
    若い娘が、たまたま世界に残った最後の花を目にしました。

    彼女の話に興味を持ってくれたのは、
    よそからやってきたひとりの若い男だけでした。

    若者と娘は花に養分をあたえ、
    花は元気をとりもどしました。

    花は二本になり四本になり、
    林と森がまた地上にもどってきました。
    世界

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    2023年07月17日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    『世界で最後の花 絵のついた寓話』
    ジェームズ・サーバー 作・絵
    村上春樹 訳
    ポプラ社刊

    1939年、第二次世界大戦開戦時に描かれた世界的ロングセラーだそうです。

    分かりやすく、シンプルで
    伝えたいということがドーンと真ん中軸に伝わる絵本です。


    訳された村上春樹さんの言葉として帯に書かれているのは、
    『戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である』

    その通り、まるで風刺画のようなイラストに
    一言添えてあるような文章で進められる絵本。


    絵本の始まりは、第十二次世界大戦が終わるところから。
    戦争が終わった世界と、その後の世界と時間

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    2023年07月04日
  • アンダーグラウンド

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    ぽん先輩が「これはただのノンフィクションではない」って言ってたけど、その意味がわかった。
    本当に事実だけが、彼らが証言したことがそのまま書かれている。
    だからサリンの匂いについてだったり犯人たちへの思いだったり、同じことを言ってるなと思うこともあれば違うことを言ってる人もいて、人間の個性が出ていて興味深いものだった。
    わたしは信仰心に漬け込んで悪事を働いたオウム真理教が許せないけれど、本屋に足を運んでもそれ関連の本はなかなか見つからない。あれだけの凶悪犯罪なのに、肖像権の問題があり当時のニュースなどは残っていないし、仕方ないことかもしれないが忘れられようとしている気がする。風化させないようにし

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    2023年06月25日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    5巻の始まりが牛河だったので、一瞬もう読む気力を失いかけてたのが反転。 予期しない展開に惹かれて5巻はペースアップで読めました。 村上春樹さんは、牛河を読者にまずとことん嫌い、キモいと思わせる書き方が上手ですね(笑)。 ところがどっこい、読んでるうちに、あ、また騙された、実はかなりわかってる奴じゃない、結構好きかもっという存在に変わってくる。最終巻が待ち切れない終わり方です。

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    2023年06月14日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

    購入済み

    長編小説家もいいけれど、

    村上春樹さんの旅エッセイもやはりいいですね?
    著者の作品に手を出して、良さが分からず、
    でも旅エッセイは好きでずっと愛読していました、

    そんなこんなで、長編小説の良さにハマりましたが
    旅エッセイの良さを本作で思い出しました。

    サクッと読める一冊です。

    #エモい

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    2023年06月06日
  • 遠い太鼓

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    今ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、僕の営みそのものが、要するに旅という行為なのではないか、と。
    そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。

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    2023年06月05日