【感想・ネタバレ】回転木馬のデッド・ヒートのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

家庭を奇妙って言ったり生を他者の死の喪失感によって規定されるとか言ったり、普段向き合おうとしない1つ1つの言葉に新たな視点を持たせてくれる文章が本当に大好き

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Posted by ブクログ 2023年09月05日

ハルキ氏の短編集で一番、好き・・というか身近にとらえられる。
と言えども、彼の洞察力のかけらもない私には、回転木馬の様にデッドヒートをする感覚はない。

ぼんやり文字を追って、五感のアンテナに澱が引っかかっていて・・時を経てリフレインされるようなニュアンスが好きっていうべきかな。

ドビュッシーは若...続きを読むい頃も今も、そうそう好みではない。
しかし欧州のピアニストのいくばくか、彼の楽曲にほれ込んでいるという。イタリア・ベルガモの景色の叙情感が彼のイマジネーションを掻き立てたと聞いたことがあるが・・そんなこんながこの短編集を読んでいると脳の片隅にジュワッと浮上してきた。

亡き王女のためのパヴァーヌというあのメロディーが脳内に鳴り響く・・して、短編を読むと、一見脈絡な内容でイメージが繋がっていくのが不可思議

数回目の今回は「レーダーボーゼン」が良かったな。
妻が心を決めた一瞬、一見不可解なようで、そもそも人生は不可解なんだと納得させられた。
それと・・人は記憶を消し去ることはできない。消え去るのを待つしかない。妙に心に刺さる文だ。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

これまで読んだ村上春樹の短編の中では一番おもしろかった。どこまで本当のことを書いているのかわからないけど、建付けとしては、作者である村上が、実在の人間から聞いた本当の話を誰だから分からない程度に書き換えてまとめたものということになっている。
人間の掴めそうでつかめない心のニュルっとしたところを、つか...続きを読むめないのでそのまま文章にしましたという感じの短編集で、どの短編にもこの物語でしか感じられない「感じ」が詰まっていてとても好きだった。

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Posted by ブクログ 2023年01月21日

着眼点やテーマが独特でおもしろい。
なぜその話をしようと思ったのか。そして必ず疑問形で村上さんに語りかけてくる登場人物たち。
人と話そうと思ったって、そんなにすぐに出てこないような話を短編でまとめあげる能力がすごいなと。
村上さんの独特の言い回しにも落ち着きを感じるようになってきた。
これが村上ワー...続きを読むルドか。

今年に入ってから本を40冊読む目標を立てたのだが、読み終わることが目的となって、目の前の本とちゃんと向きあえていない気がしていた。本は1冊ずつ読むのではなく少しずつ色んな本を同時に読めばいいのでは、と思い、この本は、1日に1編ずつ、少しずつ読んだ。余韻も楽しんだ。最後は駆け足になってしまったが、久しぶりに本を大事にできた気持ちになれた。

109/140

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月04日

『類は友を呼ぶ!?小説のような聞き語り短編集』

小説でもノン・フィクションでもない他人から聞いた話を春樹フィルターを通して書き記した8つのスケッチ集。回転木馬のデッド・ヒートのように、最後に残るのは無力感…
でも、その過程には独自のドラマが刻まれている。

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Posted by ブクログ 2022年01月01日

久しぶりの村上春樹。短編集。いつもの村上春樹がそこにいるという感じ。
村上春樹の小説を読むときっちり生活がしたくなる。ちゃんと決められた時間に起き歯を磨いて栄養価の高い朝食を食べ、きっちりと仕事をして昼食を食べ・・・、そこに刻まれたリズム感が村上春樹という感じ。
それぞれの話が各々魅力的ではあるけれ...続きを読むど、プールサイドが一番お気に入りかな。完璧な男のちょっとした情事の話。とても魅力的ではないか。

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Posted by ブクログ 2021年11月29日

村上春樹が実際にあった人、その人たちに聞いた話を描いている。

やっぱいろいろちょうどいい。
ある意味、嬉しくも悲しくもならない。
でも自分の生活からは離れた場所での出来事をまるで真横で起こった出来事のように聞ける。
そしてどこか奇妙な人の話は、心地よく聞ける。

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Posted by ブクログ 2020年10月25日

著者の実体験に基づいた短編小説。
各章大体15分程で読み終える短さが読みやすく内容も面白かった。
登場人物の遭遇する不思議な体験が自らの潜在意識の反映であるように感じられた。それぞれの抱える苦悩や葛藤が様々な形で意識に現れるようだ。
村上春樹の文体が彼らの体験を奇妙に深みのある作品に仕上げていた。

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Posted by ブクログ 2023年11月26日

不思議な短編小説
冒頭のこの小説のスタンスについての説明がとても好きだ
あくまでどこにもいかない、ただただ書かれることを望んだ物語たち
こういうのもっと読んでいたい

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月18日

読んでいるうちに忘れてしまって、レビューを見て思い出した。
この話全部本当の話なの?
これほど不思議で奇妙な話を持っている人がいることにも驚くが、やはりそれを文章化して引き込ませる村上春樹がすごい。どの話もオチらしいオチはないし、びっくり!と言いたくなるような話もない。
だけど、現実の話だからしっか...続きを読むり現実味があって、でもどこか現実離れしている。特に「嘔吐1979」なんかそうだ。まず題名から気に入った。これを読むにあたって、主人公がなぜ嘔吐し続けたのか。電話の主は一体誰だったのか。を考えることは意味がない気がして、読んでいる時は考えなかった。

野球場が1番好きな話だ。人間の汚さと言うか自己中心的な部分が現れてて読んでいて楽しかった。映画化すると面白そう。全体的にどの話も流れがゆっくりで季節もわからなくて現実味がなかった。何度も言うが、これが現実に起こったとは考えられない。

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Posted by ブクログ 2023年02月23日

春樹くんにしては意味のわかる短編ばかり。
普通に面白くて一瞬で読めてしまう。
特に『プールサイド』や『ハンティング・ナイフ』など、凡人が書いたら小話にもならないような平々凡々な話を小説に昇格させているのは天才としか言いようがなく、自分には小説は書けないと読めば読むほど強く思う。

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Posted by ブクログ 2022年07月26日

著者自身が小説になる前のスケッチであると称する文章群であるが、ブラッシュアップの必要がない無垢な短編集であるとも言えよう。

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Posted by ブクログ 2021年12月20日

不思議な気持ちになる小説。これ、小説だよなぁ…?実話風に描かれているけれど。
プールサイドと嘔吐1979が印象に残った。
それにしても、初期の頃から、文章のテイストがほとんど変わってない気がする。

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Posted by ブクログ 2021年06月14日

「もしそれぞれの話の中に何か奇妙な点や不自然な点があるとしたら、それは事実だからである。
読み通すのにそれほど我慢が必要なかったとすれば、それは小説だからである。他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話を通して人々の生を垣間見れば見るほど、我々はある種の無力感に捉われていくことになる。」

回転木馬の...続きを読むデットヒート、どこにも行けない。
事実とは小説より奇なりということが分かりかけたような、そうでないような、すっきりしない。

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Posted by ブクログ 2021年04月18日

人の話を聞くことが好きだという村上氏が、人から様々な話を聞きそれを文章にした(仮にそれをスケッチと呼ぶ)。スケッチたちは話してもらいたがっている、と。
これらスケッチのことを、どこにも行き場がなくて体の中に「おりのようにたまってきた」もの、と表現している。
この入り方に興味をそそられ、前のめりになっ...続きを読むてさらりと読めた。一日経って思い出してみる、どんな話だったか。といえば、人生の中のほんの出来事、強烈ではないが妙に説得力がある話。誰かに打ち明けたいことってある、身近な人でなく違うカテゴリーの人に。こんなこと誰かにしゃべるのはじめてなんですって話だから面白い(その人にとっては人生において深刻な告白でもあるのだが)。道に迷っているとき、話す(誰かにヒントを与えてもらう、聞いてもらう)機会を誰も待っているのではないか。
対談を見ている気分にもなった。
好みは、タクシーに乗った男、プールサイドと雨やどり、他も好き。面白い短編だった。

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Posted by ブクログ 2021年02月20日

短編集。どれも現実の中にうまい具合に仮想世界が盛り込まれてて心地よく不思議な気持ちに浸れる。
『タクシーに乗った男』がとくにすき

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Posted by ブクログ 2020年09月22日

人か聞いた何気ない話を、自分が実際に見聞きしたかのような描写ととても村上春樹さんらしい表現で短編に纏められる技術がすごいなと感じました。

今は亡き王女のための
雨やどり

この2つが特に好きでした。

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

著者が、知人の体験談を聞いたり、自分自身の体験をもとにして、それらを再構成したという短編集。それをそのまま信じるとすれば、ここに載せられている話しは、実際に、それと同じ出来事があったということであり、そう考えて読むと、かなり興味深い。

フィクションの物語と較べると、メリハリはあまりないし、オチが無...続きを読むい、というような話しもあるのだけれど、いずれの話しも、とても凝縮された「味わい」というようなものが後に残るようになっている。
これは、話しそのものの面白さである以上に、やはり、他人から聞いた物語を編集して伝える、語り手としての文章の上手さなんだろうと思う。

今回、初めて読んだような気がしていたのだけれど、読書記録を見返してみたら、11年前にも一度読んでいた。その時は、ほとんど印象にも残らなかったし、自分の評価も高くなかった(5段階で★1つしかついてなかった)。
同じ本でも、読む時期によって、ここまで感じ方が変わるのかと我ながら驚くけれど、村上春樹氏の小説については、以前はさっぱりわからなかったものが、今ではよくわかる、というものが多い。

それは、話しの多くが「喪失」というものをテーマにしているために、これは、まだ失ったものが多くない年齢の時には、あまりピンとこないからなのだろうと思う。
そういう物語の意味が染み込んでくるようになってきたというのは、それだけ、失ったものが増えたからだろうと思うけれど、その分、受け入れられるものの幅も広がっているのだとすれば、それも悪くないと思える。

掲載されているタイトルは「レーダーホーゼン」「タクシーに乗った男」「プールサイド」「今は亡き王女のための」「嘔吐1979」「雨やどり」「野球場」「ハンティング・ナイフ」の8編。
特に好きだったのは、「今は亡き王女のための」「プールサイド」「はじめに・回転木馬のデッド・ヒート」だった。

僕はこのような一連の文章を、最初のうちは長編にとりかかるためのウォーミング・アップのつもりで書きはじめた。事実をなるべく事実のまま書きとめるという作業は何かしらあとになって役立つことのようにふと思えたからである。だから最初のうち、僕はこれらのスケッチを活字にしようというつもりはまったくなかった。これらは気まぐれに書いては書斎の机の中に放りこんである他の無数の断片的文章と同じ運命を辿る予定であった。
しかし三つ四つと書き進んでいるうちに、僕にはそれらの話のひとつひとつがある共通項を有しているように感じられてきた。それらは「話してもらいたがっている」のである。それは僕にとっては奇妙な体験だった。(p.10)

「もし、さっきの話から半ズボンの部分を抜きにして、一人の女性が旅先で自立を獲得するというだけの話だったとしたら、君はお母さんが君を捨てたことを許せただろうか?」
「駄目ね」と彼女は即座に答えた。「この話のポイントは半ズボンにあるのよ」
「僕もそう思う」と僕は言った。「レーダーホーゼン」(p.36)

はじめのうち作業は難航した。いったい相手に何を訊ね、どうまとめればいいのかまるでわからないのだ。
それでも何度か回をかさね、細かい試行錯誤をくりかえすうちに、僕はそこにひとつのコツらしきものを発見した。インタヴュアーはそのインタヴューする相手の中に人並みはずれて崇高な何か、鋭敏な何か、温かい何かをさぐりあてる努力をするべきなのだ。どんなに細かい点であってもかまわない。人間一人ひとりの中には必ずその人となりの中心をなす点があるはずなのだ。そしてそれを探りあてることに成功すれば、質問はおのずから出てくるものだし、したがっていきいきとした記事が書けるものなのだ。それがどれほど陳腐に響こうとも、いちばん重要なポイントは愛情と理解なのだ。「タクシーに乗った男」(p.39)

もちろん自分の人生が何年つづくかなんて、誰にもわかるわけはない。もし78歳まで生きるとすれば、彼の人生の折り返し点は39ということになるし、39になるまでにはまだ四年の余裕がある。それに日本人男性の平均寿命と彼自身の健康状態をかさねあわせて考えれば、78年の寿命はとくに楽天的な仮説というわけでもなかった。
それでも彼は35歳の誕生日を自分の人生の折り返し点と定めることに一片の迷いも持たなかった。そうしようと思えば死を少しずつ遠方にずらしていくことはできる。しかしそんなことつづけていたら俺はおそらく明確な人生の折り返し点を見失ってしまうに違いない。「プールサイド」(p.62)

俺は老いているのだ。
これは動かしがたい事実だった。どれだけ努力したところで、人は老いを避けることはできない。虫歯と同じことだ。努力をすればその進行を遅らせることはできるが、どれだけ進行を遅らせたところで、老いは必ずその取りぶんを取っていく。人の生命というものはそういう具合にプログラムされているのだ。歳をとればとるほど、払われた努力の量に比して得ることのできるものの量は少なくなり、そしてやがてはゼロになる。「プールサイド」(p.70)

これが彼にとっての前半の人生、35年ぶんのあちら側の人生だった。彼は求め、求めたものの多くを手に入れた。努力もしたが、運もよかった。彼はやりがいのある仕事と高年収と幸せな家庭と若い恋人と頑丈な体と緑色のMGとクラシック・レコードのコレクションを持っていた。これ以上の何を求めればいいのか、彼にはわからなかった。
彼はそのままソファーの上で煙草を吸っていた。うまくものを考えることができなかった。彼は煙草を灰皿につっこんで消し、ぼんやりと天井を見上げた。
ビリー・ジョエルは今度はヴェトナム戦争についての唄を歌っている。妻はまだアイロンをかけつづけている。何ひとつとして申しぶんはない。しかし気がついた時、彼は泣いていた。両方の目から熱い涙が次から次へとこぼれ落ちていた。涙は彼の頬とつたって下に落ち、ソファーのクッションにしみを作った。どうして自分が泣いているのか、理解できなかった。泣く理由なんて何ひとつないはずだった。あるいはそれはビリー・ジョエルの唄のせいかもしれなかったし、アイロンの匂いのせいかもしれなかった。
10分後に妻がアイロンかけを終えて彼のそばにやってきた時、彼はもう泣きやんでいた。そしてクッションは裏がえしにされていた。「プールサイド」(p.78)

「うまく説明できないんですが、のぞき見をすることによって、人は分裂的な傾向に陥るんじゃないかと僕は思うんです。あるいは拡大することによってと言った方が良いのかもしれませんけどね。つまりこういうことです。僕の望遠レンズの中で、彼女はふたつに分かれるんです。彼女の体と彼女の行為にです。もちろん通常の世界では体が動くことによって行為が生じます。そうですよね?でも拡大された世界ではそうじゃないんです。彼女の体は彼女の体であり、彼女の行為は彼女の行為です。じっと見ていると、彼女の体はただ単にそこにあり、彼女の行為はそのフレームの外側からやってくるような気がしてくるんです。そうすると彼女とはいったい何か、と考えはじめるんです。行為が彼女なのか、あるいは体が彼女なのか?そしてその真ん中がすっぽり欠落しちゃうんです。それにはっきり言って、体から見ても行為から見ても、そういう風に断片的に見ている限り人間存在というのは決して魅力的なものではありません」「野球場」(p.176)

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

センテンスも分かりやすく情景がリアルに思い描けた。
やはり何となくオシャレ。
どの編も異性との距離感がテーマのようだ。

日常の些細なことも角度を変えれば物語になるんだな。その辺りがセンスなんだろうと思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

最後のハンティングナイフが印象的だったな
精神疾患の母と足の悪い息子
別れる前に打ち明けるだなって
訳あり親子なんだろうなって想像してたけれど
精神疾患は自分も一時なったけど、他人に言われたくない気持ちもあるし抵抗感あるかな

作者が野球好きなん知ってたけど神宮球場周辺の話じゃないんやって思いながら...続きを読む野球の話読んでたなw

村上春樹作品ほど単語の意味調べる本はないw

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Posted by ブクログ 2023年08月30日

短編を読みたくて購入
都会生活の捻れみたいなものが描かれていて興味深かった。
冒頭の設定が上手く機能していて入り込みやすい

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Posted by ブクログ 2023年08月22日

村上春樹を初めて読んだけど思っていたより読みやすかった。
でも多分この本が実在の人間から聞いた話をほぼそのまま書いてあるからだろうな。
実際村上春樹の体験?の話はよくわからなかった笑

村上春樹自身もこれは小説ではなくスケッチと書いていて、起承転結の転や結が全然ないような話なんだけどなぜか読めてしま...続きを読むう。伝え方がうまいんだろうな〜

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Posted by ブクログ 2023年03月15日

身の回りに全身を傾けて感じてみるというのは、きっとまだできない
これからできるのかもわからないけど、1日のうち何分かはそういう時間があってもいいなって思う

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Posted by ブクログ 2022年09月19日

嘔吐1979、野球場、タクシーに乗った男、今は亡き王女のための、レーダーホーゼン
なにかこれという特徴が全面的にあるわけではないけど、独特で奇妙で魅力的な世界観

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Posted by ブクログ 2022年04月26日

収められている短編はどれもはっきり言ってポイントがよくわからない。だがそれでもどうしても村上春樹に惹かれるのは、斯様にテーマが今ひとつ掴み難い作品の中に著者の文章に対する誠意を感じ取ることができるからだと思う。
著者の文章は恐ろしく丁寧だ。その丁寧さはすなわち読みやすさであり、読みやすさは読書にイメ...続きを読むージの喚起をもたらす。イメージさえ喚起できればあとはもう著者の作り出す世界にひたすら没頭するだけである。何気ない日常の風景の描写に心地よい深みを感じることができるのは村上春樹の作品を除いて他にないと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月07日

著者が出会った人々の実話に基づく短編集。大筋は事実とのこと。己の価値観と相容れない部分は多いが、人間の感情や行動が理屈で割り切れないことは理解できる。好みでいえば、最後の「ハンティング・ナイフ」が読みやすかった。私には車椅子の青年がどことなく無彩色に感じられ、その彼とハンティング・ナイフのミスマッチ...続きを読むが印象に残った。

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Posted by ブクログ 2022年01月05日

よくわからない話がよくわからない着地点で終わる、ザ村上春樹の短編という感じで安心感がある。サクッと読める。

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Posted by ブクログ 2021年10月20日

日常の中の非日常感。生きてる時の悩みや、出来事が綺麗に不思議に言語化されている。
フィクションならあるが、現実で奇怪な現象や感覚に陥る話はあまり読んだことがないので、面白かった。

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Posted by ブクログ 2021年08月31日

最後の話に登場する太ったアメリカ人に対する比喩が謎に多くて面白い
「今は亡き王女のため」と「雨やどり」が好きだった

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Posted by ブクログ 2021年05月08日

村上春樹ファンでもない自分からすると、やはりいまいち好みに合わない。
粋なんだろうけど、『こう書けばおしゃれでしょ、読者は喜ぶでしょ』というようなナルシズム、ペダンチック感がちょっと(登場人物の問題なのか、作者の問題なのかは分からない)。
いっそのこと、飛び抜けてナルシストかつ無敵な主人公を村上作品...続きを読むで登場させてほしい。
レーダーホーゼンはとても面白かった。

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