ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「それはメリー・ゴーラウンドによく似ている。それは定まった 場所を定まった速度で巡回しているだけのことなのだ。どこにも行かないし、降りることも乗りかえることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない」人生という回転木馬の上で、人は仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげる。事実と小説とのあわいを絶妙にすくいとった、村上春樹の8つのスケッチ。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
家庭を奇妙って言ったり生を他者の死の喪失感によって規定されるとか言ったり、普段向き合おうとしない1つ1つの言葉に新たな視点を持たせてくれる文章が本当に大好き
ハルキ氏の短編集で一番、好き・・というか身近にとらえられる。 と言えども、彼の洞察力のかけらもない私には、回転木馬の様にデッドヒートをする感覚はない。 ぼんやり文字を追って、五感のアンテナに澱が引っかかっていて・・時を経てリフレインされるようなニュアンスが好きっていうべきかな。 ドビュッシーは若...続きを読むい頃も今も、そうそう好みではない。 しかし欧州のピアニストのいくばくか、彼の楽曲にほれ込んでいるという。イタリア・ベルガモの景色の叙情感が彼のイマジネーションを掻き立てたと聞いたことがあるが・・そんなこんながこの短編集を読んでいると脳の片隅にジュワッと浮上してきた。 亡き王女のためのパヴァーヌというあのメロディーが脳内に鳴り響く・・して、短編を読むと、一見脈絡な内容でイメージが繋がっていくのが不可思議 数回目の今回は「レーダーボーゼン」が良かったな。 妻が心を決めた一瞬、一見不可解なようで、そもそも人生は不可解なんだと納得させられた。 それと・・人は記憶を消し去ることはできない。消え去るのを待つしかない。妙に心に刺さる文だ。
これまで読んだ村上春樹の短編の中では一番おもしろかった。どこまで本当のことを書いているのかわからないけど、建付けとしては、作者である村上が、実在の人間から聞いた本当の話を誰だから分からない程度に書き換えてまとめたものということになっている。 人間の掴めそうでつかめない心のニュルっとしたところを、つか...続きを読むめないのでそのまま文章にしましたという感じの短編集で、どの短編にもこの物語でしか感じられない「感じ」が詰まっていてとても好きだった。
着眼点やテーマが独特でおもしろい。 なぜその話をしようと思ったのか。そして必ず疑問形で村上さんに語りかけてくる登場人物たち。 人と話そうと思ったって、そんなにすぐに出てこないような話を短編でまとめあげる能力がすごいなと。 村上さんの独特の言い回しにも落ち着きを感じるようになってきた。 これが村上ワー...続きを読むルドか。 今年に入ってから本を40冊読む目標を立てたのだが、読み終わることが目的となって、目の前の本とちゃんと向きあえていない気がしていた。本は1冊ずつ読むのではなく少しずつ色んな本を同時に読めばいいのでは、と思い、この本は、1日に1編ずつ、少しずつ読んだ。余韻も楽しんだ。最後は駆け足になってしまったが、久しぶりに本を大事にできた気持ちになれた。 109/140
久しぶりの村上春樹。短編集。いつもの村上春樹がそこにいるという感じ。 村上春樹の小説を読むときっちり生活がしたくなる。ちゃんと決められた時間に起き歯を磨いて栄養価の高い朝食を食べ、きっちりと仕事をして昼食を食べ・・・、そこに刻まれたリズム感が村上春樹という感じ。 それぞれの話が各々魅力的ではあるけれ...続きを読むど、プールサイドが一番お気に入りかな。完璧な男のちょっとした情事の話。とても魅力的ではないか。
村上春樹が実際にあった人、その人たちに聞いた話を描いている。 やっぱいろいろちょうどいい。 ある意味、嬉しくも悲しくもならない。 でも自分の生活からは離れた場所での出来事をまるで真横で起こった出来事のように聞ける。 そしてどこか奇妙な人の話は、心地よく聞ける。
レーダーホーゼンの話が印象的。彼女が言っていた通り、あの話は半ズボンがポイントなんだと思う。上手く言えないけれど。
不思議な短編小説 冒頭のこの小説のスタンスについての説明がとても好きだ あくまでどこにもいかない、ただただ書かれることを望んだ物語たち こういうのもっと読んでいたい
春樹くんにしては意味のわかる短編ばかり。 普通に面白くて一瞬で読めてしまう。 特に『プールサイド』や『ハンティング・ナイフ』など、凡人が書いたら小話にもならないような平々凡々な話を小説に昇格させているのは天才としか言いようがなく、自分には小説は書けないと読めば読むほど強く思う。
著者自身が小説になる前のスケッチであると称する文章群であるが、ブラッシュアップの必要がない無垢な短編集であるとも言えよう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
回転木馬のデッド・ヒート
新刊情報をお知らせします。
村上春樹
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
街とその不確かな壁
村上春樹 雑文集(新潮文庫)
ノルウェイの森
女のいない男たち
一人称単数
やがて哀しき外国語
スプートニクの恋人
パン屋再襲撃
「村上春樹」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲回転木馬のデッド・ヒート ページトップヘ