【感想・ネタバレ】世界で最後の花 絵のついた寓話のレビュー

あらすじ

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日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書

第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になりはてた。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。なぜ人間は戦争を繰り返すのか? 第二次世界大戦開戦の直前に描かれた、平和への切実な願い。世界的ロングセラーを村上春樹の新訳で復刊。

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Posted by ブクログ

冒頭に作者が娘に対して書く。
「君の住む世界が、私の住む世界よりもっと善き場所に、なっていることを祈って」
しかし出版した年に、ナチスがポーランドに侵攻。
本作では愛すら失った人類が、一輪の花を大切にすることで、ハチドリがやってきて、森が生まれ、人類は再び愛を知る。
エミリ・ディキンスンの詩に 草原に必要なのはクローバーひとつとミツバチ とあるが、そんな美しさがある。
だが結局人類は争いを起こすのだが…

シンプルな話だけど、感動した。

ほぼ全盲の作家が描いた本作。作家は自分の絵がうっすらとしか見えていなかったらしい。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

兵隊たちが行進し、突撃する絵が不気味です。戦争は今やそれで儲けたい人がさせているものだと思っていますが、始めさせるには多くの妬みや憎しみの種をまかなければならないのでしょう。やってみればきっと人を殺すことはとてもイヤな感じがするものだろうに、続けてしまうのは感覚が麻痺してしまうから?戦争は下手をしたら人類という種の絶滅さえ招きかねないのに、そういうことが出来る人間というのは不完全な生き物なのだな、と思いました。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

この本は。
人類へのギフトてす。

度重なる戦争で、幾度美しい地球を台無しにしても懲りることなく破壊を繰り返す愚かな人類へのギフト。
どうか人類に、このギフトの意味を受け止める度量がありますように…。

この本が創刊されたのは第二次世界大戦が勃発したばかりの頃なのです。
そして、なんと。
この本の始まりは人類が第十二次世界大戦を起こした時の話。

戦争により世界が丸ごと破壊され、人々が愛や希望を失った時。
1輪の花が1人の心を救いました。
花は人の心に愛をもう一度灯し、やり直す勇気をくれたのです。
たった1輪の花が。
絶望からのやり直しはとても大変なことなのに、人々は愛と知力で復活させました。
それなのにどういうことでしょう。
文明からは再び邪悪な心や妬みが産まれ、またしても戦争に…。

いまだまさにそのループのただ中にいる私たち。
一輪の花も残らないほどに地球を痛めつけてしまう前に気づいてほしいと願わずにいられません。
人類はただの地球のいちメンバーにしか過ぎないことを。

訳者である村上春樹さんのあとがきにギュッと心がしめつけられます。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

今の時代を反映したものなのか?と思ったら第二次世界大戦のころのものだそうです。
戦争は愚かです。
そして人類も愚かです。
小さな花が日々の小さな幸せを意味しているようでした。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

人間って、愚かだ!
愛を知り、文明を作ることができるのに、それ故戦わずにはいられない‥

6人の男たちにちょっと似てる本。

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2023年10月06日

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翻訳が村上春樹さん。絵のタッチは黒だけなのになめらかで柔らかで素晴らしく、ことばは1ページごとにどんどんと惹き込まれてしまう。1939年という第二次世界大戦の最中、ナチスドイツの頃に出されたというのに驚く。 今多くの人に読んでもらいたいし、手元に置いておきたい。原書も見てみたい。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本文の文章(村上春樹訳)をそのまま使用して途中端折りながら大まかなあらすじを書きます。

あらすじー

第十二次世界大戦があり
文明が破壊されます。

少年たちと少女たちは成長しても、
ただおたがいをぼんやり見つめあうだけです。
愛がこの地上からそっくり消えてしまったから。

ある日、それまで花をいちども見たことのなかった
若い娘が、たまたま世界に残った最後の花を目にしました。

彼女の話に興味を持ってくれたのは、
よそからやってきたひとりの若い男だけでした。

若者と娘は花に養分をあたえ、
花は元気をとりもどしました。

花は二本になり四本になり、
林と森がまた地上にもどってきました。
世界に愛が再びうまれました。

若者と娘のあいだに子供が生まれ育ちました。

町や都市や村が生まれました。

そして兵隊たちも。

まもなく世界にはまったくなにひとつ残りませんでした。

ただひとりの男性と
ひとりの女性と
そして一本の花だけはべつにして。



訳者あとがきより抜粋
(前略)
本作品『世界で最後の花』は1939年11月に刊行され、その年の9月にナチス・ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発していると述べています。(中略)
この本はローズマリーに捧げられていますが、彼女は1932年に誕生したサーバーの一人娘でした。彼女の生きた世界は、お父さんの願い通り「より善い」世界だったのでしょうか。(中略)
みなさんもご存知のように、世界では今でもこの現在も、残酷な血なまぐさい戦争が続いています。いっこうに収まる気配はありません。それはあとになったら当事者の将軍たちでさえ「何のための戦争だったかもう思い出せない」ような戦争であるかもしれません。そんな中で「世界で最後の花」を守るために、多くの人が力を合わせています。この本も、そんなひとつの力になるといいのですが。



感想
血なまぐさい戦争をどうにか明るいファンタジーに描き希望がみえるところがよいと思います。
「世界で最後の花」がまだ現れるうちは希望があります。
「世界で最後の花」が二度と現れなくなったらと思うと怖い気がします。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ


『世界で最後の花 絵のついた寓話』
ジェームズ・サーバー 作・絵
村上春樹 訳
ポプラ社刊

1939年、第二次世界大戦開戦時に描かれた世界的ロングセラーだそうです。

分かりやすく、シンプルで
伝えたいということがドーンと真ん中軸に伝わる絵本です。


訳された村上春樹さんの言葉として帯に書かれているのは、
『戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である』

その通り、まるで風刺画のようなイラストに
一言添えてあるような文章で進められる絵本。


絵本の始まりは、第十二次世界大戦が終わるところから。
戦争が終わった世界と、その後の世界と時間の流れ、復興を描きます。

キーポイントは『世界で最後の花』


今現在も世界には戦争が続き、
私が第二次世界大戦を知った小学生の時、
金大中と金正日が握手を交わした歴史的な日を記憶する中学生の時、
そこから20年も経過して、
また新しい戦争が始まり、内戦があり、摩擦も燻り続け、
「何にも変わらないなあ」
「歴史は繰り返すなぁ」
と読んで思いました。


直接的に感じることがなく、遠いところから見通す生活をしている私たちは、
きっとこの本が伝えるところのことを、
「その通り」と思うことだと思います。

その通り、なんだけど
その通り、だけではなかなか世界は立ち行かないのだろうね。
だから歴史は繰り返すし、戦争が0になる世の中はないって言われるんだろう。
すごくシンプルなことなのにね。


微かな希望と、ずーんと重たい気持ちと、
そんなものがないまぜになって大人の私は心が灰色になるような重たさの残る読書後でしたが、
読み聞かせた6歳の次男はその中でも“希望”の分量を大きく受け取ったようでした。

みんなに読んでほしい。そして考えてほしい。
※ただし決して考えすぎて、伝えたいこと以外まで深読みはして欲しくない。
直接的に実感すること・体感することでなくても、考えることや、自分にとっての最後の花を守り愛することはできるからね。



簡単な漢字ばかりなので小学校中学年以上は読めると思います。
私は次男にも今から何度も読んで欲しくて、ふりがなを振っておきました。

幼稚園の子も、読めさえすれば感じることがあると思う。



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2023年07月04日

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43冊目『世界で最後の花 絵のついた寓話』(ジェームズ・サーバー 作、村上春樹 訳、2023年6月、ポプラ社)
第十二次世界大戦後の世界を寓話的に描いた絵本。原本は1939年11月、第二次世界大戦勃発から2ヶ月に刊行された。
過ちを繰り返す人間への失望と、それでも人間の良心を信じたい作者の葛藤が垣間見れる。
簡潔な文章と素朴なイラストで綴られた作品だが今なおそのメッセージ性が弱まる事はない。この本を古く感じる時代が訪れる事を願う。

〈ただ、ひとりの男性と ひとりの女性と そして一本の花だけはべつにして〉

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

この本が初めて刊行されたのは1939年。ナチス・ドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発した直後。それから80余年。村上春樹の新訳として再発行されたのが2023年。ロシアによるウクライナ侵攻の直後。この本に描かれる戦争を繰り返す愚かな人類は寓話なんかじゃない。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

戦争を繰り返す人類の揶揄絵本

以下、公式の説明
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なぜ人間は戦争を繰り返すのか?
わたしたちは戦争のない未来をつくることができるのか?

第二次世界大戦開戦直前に描かれた、今を生きるわたしたちに託された平和への切実な願い。世界で読み継がれてきたロングセラーを、村上春樹の新訳で復刊。

【内容紹介】
第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になってしまった。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。

【ニューヨーク・タイムズ紙絶賛!】
「戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である」

【村上春樹氏による訳者あとがきも収録】
世界では今でも、この現在も、残酷な血なまぐさい戦争が続いています。いっこうに収まる気配はありません。それはあとになったら、当事者の将軍たちでさえ「何のための戦争だったかもう思い出せない」ような戦争であるかもしれません。そんな中で「世界で最後の花」を守るために、多くの人が力を合わせています。この本も、そんなひとつの力になるといいのですが。(「訳者あとがき」より抜粋)
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何で人は戦争をするのかと言えば、何らかの資源の奪い合いというのが本質なのだろうな
だから、人口が適切で人々の生活が充分に満たされていれば戦争は起こらないのかもしれないけど
そんな夢みたいな世界が実現するわけがない
SFのディストピアみたいな、人類が完全にコントロールされたものなら成立するかもしれないけどね

ただ、人類は戦争そのもので滅亡することはない
核兵器がどれだけあっても、それでも生き残る人はいるだろうし
そして生き残った人達やその子孫の生活圏が重なれば、いずれ資源の競合が起きて戦争になってしまうと

絵空事ではあるけど、「世界で最後の花」を皆で大事に育てられればいいのになぁと思う

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

乱雑なくらい素朴な線は、作者さんがほとんど目の見えない方だっただからだそう。

シンプルなストーリーだけど、だからこそ最後にかけてのインパクトは強烈。「歴史は繰り返す」って、そんなクリシェで終わらせていいのか、考えさせられます。

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

何かを愛する事で活力が生まれてきて
愛する物を守るために争いが起きる
その繰り返しでしかないのが表された作品でした

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2024年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短い文章に決して上手ではない絵なのですが、戦争はすべてを奪ってしまうことが表されています。
文化、芸術、普段に何気ない生活すべてが奪われても一つの花から、また愛や人々の豊かな感情が戻っていくのが印象的でした。

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2024年08月06日

Posted by ブクログ

第二次世界大戦開戦直前に描かれたものが村上春樹の翻訳で復刊。平和への祈りとあきらめない心があれば復興はできるのか。でも争いは生まれてほしくない。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

ナチス・ドイツ軍のポーランド侵攻から第二次世界大戦が勃発した年に刊行されている。
人間は何度も同じ過ちを繰り返している…。
兵隊さんや弁舌家さんたちはいらないのでは?
国を牛耳ってる偉い人達にこそ読んでもらいたい
「大人のための寓話」

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

かなさんのレビュー拝見して手に取った本。
荒廃した世界に最後の希望を見つけて復興が進む
より良い世界を求め飽和状態になると
弾けてしまい希望は絶望に
想像と破壊が繰り返される
一体何度繰り返せば学習するのだろう
みんな忘れてしまう
世界で最後の花に
どう向き合うのがいいんだろう

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

 今だからこそ読みたい、読んでおくべき作品だと感じました!そして、読んでよかったと思いました。作はジェームズ・サーバーさん作、訳を村上春樹さんが手がけられています。

 ストーリーは、第十二次正解大戦後の何もない世界からはじまります。何もない世界では、生きている人間も何も感じない無の世界…。そんな中、1人の女性が世界に残った最後の花を見つけ、その花を1人の男性と一緒に育てることになるのだが…。

 過ちを繰り返すのが人間…でも、繰り返さないようにできるのも人間なのではないでしょうか…。先の大戦も、今まさに起きているウクライナ侵攻も、何のためなんでしょう?そこにあるのは大きな犠牲だけ…みんなわかっているはずなのに、やるせないですよね…。「世界で最後の花」を守るために、私にもできること…考えていきたいと感じました。

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2023年08月28日

Posted by ブクログ

村上春樹にハマっているので、翻訳本にも手を出して読んでみた。
この本には人々の不満や不足の感情がもたらす最悪な滅びの姿と、一握りの希望がもたらす繁栄とが大変わかりやすく描かれている。
この本一冊でいろんなことが考えられると思う。

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語は、第12次世界大戦後の荒廃した文明、そして原始的な生活に回帰した人間たちの姿に始まる。 残されたただ1つの花を愛で、平和に暮らし始めた男女が家族を作り、さらに人口が増えて文明化した途端、また戦争を始める人間が現れ…

絵は全体的にとぼけたタッチのラフな線描だが、兵隊が列を成して現れる場面は5ページにも渡り、破滅を予感させる不気味さが際立っている。

「なぜ人間は戦争を繰り返すのか?」をテーマにしたこの絵本は、ナチスドイツがポーランドに侵攻した1939年に刊行されたという。
日本では1983年に『そして、一輪の花のほかは…』という邦題で出版され、その後絶版となっていたものが、最近 村上春樹の新訳で出版されたとのこと。 まさに今だからこそ、戦争の不毛さを多くの人に伝えてくれる。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

村上春樹さんが好きなので読んでみた。
戦争はなぜ繰り返されるのか?
どうしたら平和になるのか。
深く考えさせられる。
村上春樹さんの後書きも良い。
絵本のような形態だが、子供向けではない。
ジェームズ・サーバーさんのことも解説されていて理解しやすい。

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2023年07月11日

Posted by ブクログ

なんのための戦争だったか思い出すことができない。
これは本当に怖いことだと思った。

さらっと読んでしまったが、じっくりとまた読みたいと思う。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

今でいうヘタウマ?なんとも味がある絵。
ラフなスケッチって感じ、でもテーマは重い。
ロシアとウクライナにことを思ってしまう。
学習しないのね人間って。
一本の花と男と女は最後に残ったんだものね。
そっからまたたくさんに花が咲いて木や森ができて犬たちも戻ってきて家を作りってまた繰り返し、エンドレスじゃん。
いやいや、その花一輪を希望の光とみたいね。
絵を描いたジェームズ・サーバー氏は幼少の頃、眼のキズが原因でほとんど全盲に近かったというから驚きだ。
だからこんなに味がある絵なのね。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

本屋に平積みになっていたので、手に取ってみた。
ヒトラーのポーランド侵攻により第二次世界大戦が勃発した直後に書かれた本。

プーチンをヒトラーに準える意図が出版側にあるのかどうかよく分からない。

作中で戦争が再度起こる筋書きからは、作者の諦観の方を強く感じる。それでも、人間の出直し力に期待してしまう、ということだろうか。

ソ連の長さも、明治維新から太平洋戦争までも74年だが、2.5世代が経つと、じいちゃんばあちゃんの生の声(肉親の肉声)での、記憶の伝承が出来なくなって、同じような試行錯誤を繰り返すのだろう。

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2023年06月25日

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