高妍の作品一覧

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作品一覧

2024/03/27更新

ユーザーレビュー

  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    2009年イスラエルでの「高く強固な壁とそれに打ち砕かれる卵があるなら、私は常に卵の側に立つ」というスピーチの背景が見えてくる。「一滴の雨水には、一滴の雨水なりの思いがある」村上春樹の作品には独特のフラフラした感じがあるが、その足取りはしっかりと地を踏み締めている。
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    静かに心にしみる作品でした。

    なんの取り柄もない、平凡で、世の中になんの役にも立たない私だけど、「広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、名もなき一滴に過ぎない」私でも、「それが集合的な何かに置き換えられられていく」ことに生きる意味があるんだ、と力づけられました。
    歴史を受け継...続きを読む
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    猫を棄てること。親から棄てられること。
    表向きは子供を捨てているというわけではないが、子供の数が多かった時代に、子供を自分で育てるのではなく、養子に出すなり、奉公に出すなり、寺に預けるなりしたということはわりとよくあったことなのだろう。
    村上春樹の父親もそのような経験をしている。
    そして自らが棄てた...続きを読む
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    終戦記念日前後のお盆の時期に、実家の父親の仏壇の前で読めたことで、物語により深く入り込め、物語から自分の家族や記憶を思い返しながら読むことができた。
    これも読書体験なんだな
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    村上さんが亡き父を語ったエッセイ。大概の人間は親と何らかの確執を持っているものと思います。若い頃と言っても40〜50歳手前までは、(これは自分の感覚なのかもしれませんが)その確執から逃れる機会はないのだろうと思います。しかし、親が高齢になり、衰え死期もそう遠くないと思われる頃にようやく和解の時、また...続きを読む

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