【感想・ネタバレ】ラオスにいったい何があるというんですか?のレビュー

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ネタバレ

出会いはランプライトブックホテル札幌
紀行文というジャンルに興味を抱くきっかけとなった1冊。

好きすぎるフレーズが沢山散りばめられてた。

以下、一番好きな文を紹介。


かつて住民の一人として日々の生活を送った場所を、しばしの歳月を経たあとに旅行者として訪れるのは、なかなか悪くないものだ。そこにはあなたの何年かぶんの人生が、切り取られて保存されている。潮の引いた砂浜についたひとつながりの足跡のように、くっきりと。
そこで起こったこと、見聞きしたこと、そのときに流行っていた音楽、吸い込んだ空気、出会った人々、交わされた会話。もちろんいくつかの面白くないこと、悲しいこともあったかもしれない。しかし良きことも、それほど好ましいとはいえないことも、すべては時間というソフトな包装紙にくるまれ、あなたの意識の引き出しの中に、香り袋とともにしまい込まれている。

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2024年04月25日

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本書は、村上春樹(1949年~)氏が、1995~2015年にいくつかの雑誌のために書いた紀行文をまとめたもの。大半の初出は、JALのファーストクラス向け機内誌「アゴラ」(但し、雑誌に掲載されたものより長いバージョンだそう)で、その他は、雑誌「太陽 臨時増刊」、雑誌「タイトル」、雑誌「クレア」である。2015年に出版、2018年に文庫化された。
訪れた場所は、米ボストン、アイスランド、米のオレゴン州ポートランドとメイン州ポートランド、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、ニューヨークのジャズクラブ、フィンランド、ラオスのルアンプラバン、イタリアのトスカーナ地方、熊本で、村上氏が過去に数ヶ月~数年間滞在した場所(ボストンやギリシャ)への再訪もあれば、初めて訪問した場所もある。
私は、本はよく読むものの、多くがノンフィクションで、村上氏の作品についても、読んだ記憶があるのは、初期の『風の歌を聴け』、『羊をめぐる冒険』、『ノルウェイの森』あたりまでで、その後の小説は全く読んでいないのだが(私は天邪鬼的なところがあり、村上氏が注目されるようになるほど、読む気がしなくなったのだ)、紀行文集である本書は出版当時から気にはなっており、今般(出版から随分経ってしまったが)読んでみた。
そして、読後感は予想以上に良いものであった。私は旅も好きなので、ノンフィクションの中でも、紀行文や世界各地を取材したルポルタージュをよく読むし、それらの大抵のものを面白いと感じるのだが、紀行文やルポは、書き手の感性や文章表現の特徴がよく出るジャンルなので、その面白さの差(更に言えば、好き・嫌い)が意外にはっきりするものである。そうした点で、村上氏の紀行文は、関心の対象やそれらの表現の仕方が自分に合っていて(例えば、村上氏の紀行文では、( )書きの細かい補足や、一つの段落が「・・・だけれど。」という逆説で終わっていることが比較的多いが、これは書き手の思考・表現のくせだと私は思っており、私もそういう文章を書くタイプである)、心地よく読むことができた。
また、私の最も好きな書き手は(紀行文に限らず)沢木耕太郎で、本書を読んでいる途中で、しばしば、沢木氏の作品を読んでいるような錯覚に陥ったのだが、それは、両者の感性と表現の仕方が似ている(また、全体にスマートさを感じさせる点も似ている)からなのだと思われる。
村上氏が90年代に数年間住んだというボストンについて書かれた文章の中に次のようなくだりがある。「かつて住民の一人として日々の生活を送った場所を、しばしの歳月を経たあとに旅行者として訪れるのは、なかなか悪くないものだ。そこにはあなたの何年かぶんの人生が、切り取られて保存されている。潮の引いた砂浜についたひとつながりの足跡のように、くっきりと。そこで起こったこと、見聞きしたこと、そのときに流行っていた音楽、吸い込んだ空気、出会った人々、交わされた会話。もちろんいくつかの面白くないこと、悲しいこともあったかもしれない。しかし良きことも、それほど好ましいとはいえないことも、すべては時間というソフトな包装紙にくるまれ、あなたの意識の引き出しの中に、香り袋とともにしまい込まれている。」
私も村上氏と同じように、数ヶ月から数年の期間住んだ外国の街がいくつかあるのだが、是非改めてゆっくり訪れてみたいと強く感じた。(国内の街でも同様のことは感じるのであろうが、外国の街の方が、それは一層強いに違いない)
(2024年4月了)

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2024年04月04日

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村上春樹さんの視点、感性で一緒に旅したような楽しさ。

アメリカ、フィンランド、アイスランド、ラオス、イタリア、ギリシャ、そして熊本。
村上さんのステキな文章で、行ったこともない街も親しみを覚えてしまいます。

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2024年02月28日

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村上春樹は小説よりも旅エッセイが好きなのです。

村上春樹が描く景色、味、音楽はいきいきとして美しい。またラオス行きたいなぁ

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2024年02月22日

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久しぶりに村上春樹のエッセイが読みたくなって買った。行った先で見て回ったことについて生き生きと書かれていて楽しく読んだが、「旅行とはそういうものだ」「人生とはそういうものだ」というような表記がところどころでなされていて、その軽さがよかった。

旅行に行くのにはっきりとした目的は別にいらないし、そこにあるものをただ見て、記憶にとどめて帰ればいい。一度しか行かなくてもいいし、何度行ってもいいし、かつて住んでいた場所に行ってもいい。
旅行ってそういうものですもんね。

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2023年10月01日

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・4回目くらいの再読。
・肩の力の抜けた紀行文集。読むと気軽に旅に出たくなるし、行ったことがない土地に行きたくなる。
・旅先はどこもちょっと変な場所で、でも読んでると妙におもしろそうな場所に思えてくる。ほんと文章が上手いなあ。
・村上春樹の他の紀行文(『雨天炎天』とか)みたいなストイックな旅も良いけど、こういうのんびりした旅もまた良いです。

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2023年09月14日

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本書は2023年の新作「街とその不確かな壁」を読み終えた後に私のハルキ熱が再燃したことで、過去の作品を検索しているその時に見つけた一冊です。「街とその不確かな壁」で読んだ自然の表現の美しさにに心酔してしまい、その感覚をもう一度味わいたいと強く思ったのも、本書を選んだ理由でもあります。
私は以前から、村上さんの旅行記の自然の描写や、独特の文体で思わずクスッと笑えてくるような表現が大好きです。これまで色々な国に、住んだり訪れたりしている村上さんですが、本書ではその中から厳選した10都市を紹介してきます。これらの旅行記は、元々いくつかの異なる雑誌やメディアに向けて書かれた記事で、それぞれの表現方法はかなり異なるので大いに楽しめます。
特に、ボストンについての記事は「街とその不確かな壁」と何となくオーバーラッピングしていて、もしかしたら、ボストンでの滞在がこの作品に与えた影響は大きいのかな、と思いました。
また、文体が全く異なる熊本県の記事は、村上さん節を効かせた文体なので、お気に入りのひとつです。
個人的には、村上さんのほんは、長編小説、英語に翻訳された小説、そして旅行記の三つが好きです。

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2023年06月05日

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タイトル通りラオスやボストン、ミコノスやアイスランドなど、村上春樹の紀行文が集まった本。
アイスランドは特に、最近Lambを見たばかりだったので、映画の内容とリンクする部分もあって、2倍楽しめた。
雨天炎天も好きだし、スプートニクの恋人みたいにどこか外国が舞台になる小説も好きなんだけど、村上春樹の小説は読んでいるだけで心が癒される感じがする。満員電車の中で読んでいても、すぐに脳だけボストンやアイスランドに飛べる気がした。
フィンランドには多崎つくるを書いてから初めて行ったというのもすごい。

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2022年10月21日

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旅の記録、短編集。読みやすく、素朴な文章で面白く読めた。旅というのは、イベントや見どころばかりではなく、日常を観察することでも楽しめるものなのだなと感じた。

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2022年09月18日

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読んでいて心地よい。
特にボストンの章に関しては以前自分も住んでいたこともあり、たしかにそうだったよなあと思い出に浸りながら楽しむことができた。
アイスランドのブルーラグーンには是非行きたい。
コロナの状況がいつ落ち着くか分からないけれど。

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2022年02月25日

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ネタバレ

【村上春樹さんの滞在エッセイ集】

村上春樹さんが滞在したことのある、アメリカ・ボストン、ギリシャの島、イタリア・トスカーナ、旅先で訪れたアイスランド、フィンランド、ラオス、アメリカの2つのポートランド、そして熊本県でのお話、思索がつづられています。



先日『#一人称単数』を読ませていただきましたが、その欠片も少し出てきて、発想の宝庫がこの経験の中に散らばっているのだろうなーと思ったりした。



村上春樹さんの経歴について、あまり知っていないのですが、特に翻訳作家としてご活躍されているので英語の習得はどうなさったのかとふと思い、調べたら特に学校もずっと日本なんですね。

本書で何度か出てくるアメリカ滞在経験、それは大人になってからで。

でも映画やジャズを通して、アメリカ好きなんだろう、と思いきや、ヨーロッパにも執筆のために滞在していたり。



時に独特な着眼点、様々なものへの好奇心が深く探求し思索する言語力と行動力を伴い、村上春樹さんの世界観が広がり続けているのだろうと感じた。



自分が暮らしてきた価値観や考え方との類似点と相違点を考え、言葉にしていたり、これまでもっていた概念を更新していく。

例えば、ラオスで根幹から変わったと書かれていた川の観念。固有の物語性を持つ宗教の実体験。



猫や鳥、羊も出てくる。虫が無理な人にはお勧めのアイスランド、いいですね。



フィンランドのハメーンリンナ訪問記では、これは#多崎つくる の巡礼のお話の下になっているのかと思いきや、章の最後の追記で、その本を想像で書いてから訪問したとあった。工芸品とかも出てきて、とても雰囲気あったけどな。想像力も豊かなのだろう。



彼がイタリア・ギリシャに滞在していたのは、1986年、30代後半。#ノルウェイの森 を考えているときだったりしたらしい。



そして、アメリカに渡ったのは90年代前半。



四半世紀経って訪れる楽しみも伝わってくる。

人生長く生きることになる場合、若い時に一度訪れた場所や、出会った人、したことを竿度する、そんな楽しみもあるのかな、と思ったりした。

だから今、興味のあることに飛び込んでいく価値があるのだろう。

将来振り返れる今を持つこととか。もう会わないかもしれない人、もう来ないかもしれない場所、たくさんある中で、記憶がよみがえるかどうかも分からないけれど、思い出って面白い。

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2024年04月24日

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軽快な紀行エッセイ。表題はラオスだが、いろんな国を訪れ、暮らした時の様子が描かれている。これは結構好き。

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2024年02月27日

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村上春樹の紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集』を読みました。
村上春樹の作品は昨年10月に読んだ『村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―』以来ですね。

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旅をしている人にだけ見えてくる風景がある。

そこには特別な光があり、特別な風が吹いている――ボストンの小径とボールパーク、アイスランドの自然、「ノルウェイの森」を書いたギリシャの島、フィンランドの不思議なバー、ラオスの早朝の僧侶たち、ポートランドの美食やトスカナのワイン、そして熊本の町と人びと――旅の魅力を描き尽くす、村上春樹、待望の紀行文集。
「熊本再訪」初収録。
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2015年(平成27年)に刊行された紀行文集……2018年(平成30年)に文庫で再刊された際に「熊本再訪」が初収録されています。

 ■チャールズ河畔の小径 ボストン1
 ■緑の苔と温泉のあるところ アイスランド
 ■おいしいものが食べたい オレゴン州ポートランド/メイン州ポートランド
 ■懐かしいふたつの島で ミコノス島/スペッツェス島
 ■もしもタイムマシーンがあったなら ニューヨークのジャズクラブ
 ■シベリウスとカウリスマキを訪ねて フィンランド
 ■大いなるメコン川の畔で ルアンプラバン(ラオス)
 ■野球と鯨とドーナッツ ボストン2
 ■白い道と赤いワイン トスカナ(イタリア)
 ■漱石からくまモンまで 熊本県(日本)1
 ■「東京するめクラブ」より、熊本再訪のご報告 熊本県(日本)2
 ■あとがき

「旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない」……村上春樹、待望の紀行文集、、、

アメリカ各地、荒涼たるアイスランド、かつて住んだギリシャの島々を再訪、長編小説の舞台フィンランド、信心深い国ラオス、どこまでも美しいトスカナ地方、そしてなぜか熊本……旅というものの稀有な魅力を書き尽くす。カラー写真多数を収録。

ボストン、ニューヨーク、アイスランド、ギリシア、トスカナ、ラオス、そして熊本……旅の快楽がぎっしり詰まった紀行文集でしたね、、、

軽妙でユーモラスな文章で、旅先での出来事や感想、思い出などが愉しく語られていました……写真も多数収録されており、旅の雰囲気をより感じることができましたね。

旅をすることの愉しさや意味に共感できました……久しく旅をしてないですからねー 読んでいると旅をしたくなりました。

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2024年02月22日

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ラオスって調べると、真っ先に出てきたので読んでみた。ルアンパバーンの章はとりわけ思索に耽っていて、面白かった。行くのが楽しみである。とても時間がゆっくり流れてそうだ。
春樹さん、あんまり手がついてなかったんですが、エッセイだと猫好きのおじさんで親近感…。北欧(特にアイスランド)もアメリカもイタリアも行きたい…!
春樹さんにも旅行にももっと興味が湧いた一冊でした。

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2024年02月14日

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村上春樹の紀行文集 
これまで村上春樹が印象に残っている場所De見て感じたことが書かれている

読んでみながらその土地を調べながら読んでいたのですごく旅がしたくなった
村上春樹はそこに目的を持って行くというよりは、興味ある国に行って何かを見つけることに旅の楽しさを見出していて、旅の醍醐味であり本質だな〜と感じた

ラオス、アイスランド、北欧に行きたくなった

意外と日本国内でもその要素はあるんだけどね

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2023年08月19日

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ワインは全然飲めないし興味はないんだけど、イタリア編、面白かった。食いしん坊なので、ポートランドも惹かれたし、スペッツェス島の「パトラリスの店」も行ってみたくなった。
気軽に読めて、とても良かった!
旅行だけではなく海外の様々な地域で暮らす著者の淡々とした行動力凄いな〜と思う。

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2023年04月20日

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アイスランドとフィンランドの話が面白かったなぁ。
アイスランド文学を読んでみたいと思った。能動的な趣味も素晴らしいと思った。
読んでいたら行ってみたいと思ったし、旅している気分になる。旅行記っていいなあ。

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2023年02月24日

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この本を開けると、ワインを飲みながら、地元の新鮮な魚料理を食べる旅を満喫した気持ちになる。

印象的だったのは、私たちは日々いろんなものを見てはいるけど、それは見る必要があるから見ているのであって、本当に見たいから見ているのではない。自分が見たいものを自分で見つけて、時間をかけて眺める、というところ

自分が面白いと思ったものや心惹かれるものをじっと眺めて、時間を気にせず身をまかせるのは素敵なひとときだろうな。
旅にトラブルはつきもの。それごと旅の思い出にしながら、海外の時間に浸ってみたいと思った。

ラオスの優しい文化のなかで寺院めぐりをして、自分の好きな像を見つけてみたい。

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2023年02月19日

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特徴的なタイトルと表紙。
村上春樹の紀行文はいつも面白く、他にない読み応えと読後感が得られて好きです。

「ラオスにいったい何があるというんですか?」という言葉と応えは作中の「大いなるメコン川の畔で」にあり、とても旅したくなる章でした。

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2023年01月25日

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読者と村上春樹の距離感が絶妙に良い。
エトピリカ:もう知らんけんね
とこどもをある日突然置いていく話や
やはり文章を書くのがとても上手なので
一見なんてことない紀行文集だと思って捨てないで、
癒されるようにして読むのがとても楽しい
程よく自分の見聞も広がるような知的ストーリーもある

旅っていいものです
疲れることも、がっかりすることもあるけれど、
そこには必ず、何か、があります

さた、あなたも腰を上げてどこかに出かけてください

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2023年01月14日

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村上春樹のエッセーは個人的に小説より好き。ユーモアを感じるし、情景が浮かぶ描写が良い。ニューヨーク、アイスランドの話が良かったかな。

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2022年10月10日

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久々の紀行文集とのこと。
読んだら旅行に行きたくなった。

アメリカ、ラオス、アイスランド、フィンランド、ギリシャ、イタリア、熊本などが、村上春樹の目を通して生き生きと描かれてる。昔住んだところの再訪も多くて、とくに「遠い太鼓」に出てきたギリシャの再訪などは、読んでる方まで懐かしくなった。


一応定住者としての視線で書かれた「遠い太鼓」や「やがて哀しき外国語」と違い、完全に旅行者目線で、そのあたりを読み比べると面白い。

時間がなかったせいか、ひとつひとつの場所にサラっと寄っていて、踏み込めてないのも旅行者だからかな?と思ったが、もっとちゃんと確認して欲しいところもあった。

村上春樹でも、「旅行記ばかりは旅行の直後に気合いを入れて書かないと、なかなか生き生きと書けない」と言っているあとがきも印象に残った。
沢木耕太郎は「深夜特急」で、ある程度寝かした方が良い、と言っていた気がするので、人それぞれなところはあるのかも。

最初に読んだ時は、さらっと読めるけど、(行ったけど)「再訪はかなわなかった」とか、そんなのが多くて、あんまり面白くないかな?と思ったのだけど、気づけば3〜4回読み直してるので好きな本なんだと思う。

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2022年07月27日

Posted by ブクログ

コロナで海外に行けないので欲が溜まり、発散。ちょうどそうなる前に2カ国行ってて良かったなあと思った。年に一度でいいので、ケータイを持たずに異国を散歩したい。

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2022年06月06日

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村上春樹の素の部分が、この本ではより分かる感じがあって、村上春樹ってわたしと同じ‎世界線に本当に存在しているんだなあって実感した。
なんかおちゃめな人だなあ、村上春樹。

てゆうか、ラオスって魅力たくさんあるじゃん。村上春樹もラオスすごく心に残ったんだろうなあ。寺院巡りたいし、仏像見たいし、自然にふれたい。行きたい。
アイスランドのおだやかな動物たち会いたいな〜 ありのままの自然も眺めたい。

あと、ところどころ出てくる謎の村上春樹的田舎モン言葉等々、ジワるポイントが多い。

ところで、村上春樹のたくさんある結構やりたくない仕事、ほかは何なんだろう。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

村上さんのゆるーい旅記録。
海外に移住したり、わりとストイックにランニングされてたり、猫好きだったり。意外な一面に勝手に親近感がわく。

観光スポットをガンガン攻める旅行ではなく、ふらりゆるりと現地の空気に溶け込む旅をしたいなと思った。

はやく気の赴くままに自由に動けるようになって欲しいと切に願う

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

色々な国での旅行記をまとめたもの。特に好きだったのは『懐かしいふたつの島で』(ギリシャ)、『大いなるメコン川の畔で』(ラオス)、『緑の苔と温泉のあるところ』(アイスランド)。ギリシャの話は『遠い太鼓』を読んだ後だとさらに面白い。ラオスの、生活の一部に仏教が根付いている様を自分の目で見てみたい。アイスランドが本好きの国とも芸術の国とも知らなかった。素敵な教育方針のお国だ。行ってみたいなあ。「旅っていいものです。疲れることも、がっかりすることもあるけれど、そこには必ず何かがあります。」いい言葉だ。旅に出たい。

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2021年12月07日

Posted by ブクログ

下手な写真よりも鮮やか。

まるで現地に足を運んだかのように
肌ざわりや土地の息遣いを感じられる。

距離感を保ちつつ
カジュアルに語りかけてくれる筆致が心地よい。

村上ラヂオよりは村上節は強め。

なーんか肩の力を抜いて、フラットに感じられるこの感性と
気取らないアウトプット、かっこいいよな~~

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

かなり脱力した感じで書かれている旅行記。
旅で感じた色々な匂い、空気、音。それが一体何の役にたつのかは分からない、役に立たずに終わるのかもしれない。しかしそれが旅というもので人生というものだという記述が、この本の全てを物語っている気がする。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

村上作品はこれまで幾度となく挑戦し、最後まで読んでもあまり面白さはわからなかった。
旅行記なら面白いと聞いて読んでみたが、小説よりは確実に楽しめた。

「ラオスに一体何があるというんですか?」
確かに、それがわからないからこそ旅行に行くのであって、それを見つけることが旅行の醍醐味。
写真ではわからない、写真では残せないものを感じて脳に焼き付けたい。

ワインに詳しくなりたいと思った。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

旅に出たくなった。経済的制約のない旅はとても楽しそうだと羨ましく思ったけど、思い返せばそもそも旅はそういうものだと気づいた。

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2022年12月25日

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