【感想・ネタバレ】1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

青豆に言わなくてはならないことがいくつもあった。しかし今ここで天吾にできるのは、ただ名前を口にすることだけだ。青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。……天吾と青豆、空に二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いて行く──。

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ネタバレ

(青豆)
リーダーはあくまでリトルピープルにとってのレジヴァ
世界を行き来する道を作るパシヴァを作り出す存在
マザとドウタ

(天吾)
2つ目の月の存在に気づく
青豆を見つけ出そうと決意

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2025年11月29日

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ネタバレ

全6巻の小説だから最終巻で描かれるんだろなと予想していた出来事が全部もう起きた!

これまで読んだ本、観た映画の中でも断トツに醜悪でおぞましい、カルト集団のリーダー
そのリーダーの暗殺を請け負った優秀な女アサシン青豆
青豆が同情のカケラもなくリーダーを瞬殺してくれることを信じてここまで読み進めてきた

この巻で両者が接触し、青豆との会話の中でリーダーの鬼畜の所業の理由が明かされる
それは時空を超え、次元をまたぎ、作用反作用の法則に従うものだった
そしてそれを読んでいたら自分でも驚くことに、リーダーを消し去って欲しい気持ちに揺らぎが生じた
物語の青豆も暗殺を躊躇っている

思考の深奥から、闇の奥底から、村上春樹が連れてきた何か(真理なのか狂気なのか?)をこのエピソードに落とし込んだに違いない!
そのせいで自分自身の世界観、価値観までおかしくなった気がする

『でもいくつかの視点から自分の立ち位置を眺めることができるようになると、言い換えれば、自分という存在を何か別の体系に託せるようになると、世界はより立体性と柔軟性を帯びてきます。』
(村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫)

All the events I expected to be reserved for the final volume of this six-part novel have already transpired.

Among all the books I have read, among all the films I have watched, never has there been a cult leader so exceptionally grotesque and repulsive.
Aomame, the highly skilled female assassin assigned to kill him.
Trusting wholly that Aomame would dispatch the leader without a shred of sympathy, I have followed this story until now.

In this volume, the two finally meet; through their conversation, the reasons for the leader’s monstrous deeds are laid bare.
These motives, transcending time and space, spanning dimensions, are described as following the law of action and reaction.
And as I read, to my own surprise, my desire to see the leader erased began to falter.
Even within the story, Aomame hesitates to carry out the assassination.

From the depths of thought, from deep in the darkness, Murakami has surely drawn forth something—be it truth or madness—and poured it into this episode.
Because of this, I feel my own worldview, my very system of values, has been fundamentally unsettled.

@A hotel in Santa Clara

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2025年11月19日

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美しい抽象的な比喩と引用がやはり凄まじい。
抽象者を残した表現は読者に咀嚼することを要求し,それはある種の煌めきを見つけることや発見に近いなにかを引き出す

そして映画の比喩も素晴らしい
時代感とその場の雰囲気のわからなさ
それこそがそれをよりそのシーンにしている
これは美しい

また,父親と青豆とふかえりと。
それぞれが単調に進んで変わっていく様がとても美しい。
空気さなぎは何を指し示すのか,どうして我々の前に現れるのか.精神的な弱さが弱点な人間は果たしててんごだけなのか.
物語の濃淡は驚くほどに濃く,ストーリーは単調である.
そのキャップがある種時間の経過間隔を危うくさせてしまうのがすごくリアルで鮮明な読書体験を産んでいる。

変化は進化を指し示すのか,それとも退化を指し示すのか。
何かの形がいじられるということはどのような影響を及ぼすのか.

また,ここにきて鮮明に描かれたメタ構造がとても美しい.
創作をするという行為の当事者意識や,それを描くことでそれに否応なく関わってしまうということを自覚させられた村上春樹の哲学が読み取れる。
そして,それがある種、雷であるとか雨であるとか,はたまた曇りであるとか。
そんなものが指し示す物語のいく先を理解した人物が存在するということがとても面白い

危うい存在がその危うさを言語化できないのもリアルで良い。
物語の当事者はどうして物語がそのように転がるのかそこまでは認知できないのがこの物語の展開において親切なガイドであり且つその奇妙さを深掘りさせている。素晴らしい技法である

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2025年09月27日

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さあ、青豆はどうなるのか。
この世界はいったい何なのか。
ようやく、空気さなぎやリトルピープルの姿が見えてきたけれど、それがいったい何を意味するのかは不明です。残り2冊を楽しんでいきます。

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2025年04月02日

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ネタバレ

ここで物語を少し自分用に整理します。

つまり今この世界はリトルリピープルいう概念が運営する1q84という世界で、限りなく現実に近い別の場所。ふかえりは青豆の殺そうとしているリーダーの娘だった。

天吾の物語を語るの凄いなと思っていたけど、あれも一種の能力だった。ふかえりはそれに気づいて天吾と一緒に物語を書いた(正確には改訂を許可した)ということは、1Q84年世界を天吾は書き換えることができるのかもしれない。

この話はある種の時空を超えた天吾と青豆が出逢う話。それが1Q84年。逆に1984年なら出会うことはなく、小学生の思い出のまま2人は出会うことのない世界を歩むはずだったのだろう。

青豆はやっぱりハードボイルドすぎる

マザだのドウタなどはかなりややこしいけど、話はどんどんわかってきた。やっぱり1Q84年は天吾の描いた物語の世界でいいんかな。リトルピープルの運命に従いふかえりを通じて1つの世界を書き上げたというのがただしいかも。そして、青豆はそのに紛れ込んでいる。天吾自身も…

このbook4で物語が終盤へ行くための謎はある程度解けた。色々な謎が明らかになった。展開は全く読めない。けど、最後までこの作品を読んで、果たして自分は理解できるのか。不安と楽しみが入り混じりながら、最後まで詠みます

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2024年07月12日

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どうにかして青豆と天吾を会わせてあげたい。
そんな思いが強くなっていった。
最後の二つの章があまりにも鮮烈で
衝撃的だから。

共通するのは自分の中の
真実、本当をまっすぐに受け入れているところ。
かすかに光明はあるのか。

今日、第5巻も手に入れたから
明日の朝、扉が開かれる。

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2024年01月23日

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物語が佳境に入り、様々な謎や事実が明らかにされ進展したので、一気に読み進めてしまうほど面白かった。謎がとき明かされる一方で新たな謎も生まれ続ける、、、どう終わるのか楽しみ。

2人の世界がぐんぐん重なるように近づいていく様子がよかった。とうとう22章と23章の「天吾くん」 の呼びかけが連動していそう
天吾の空気さなぎが現れたのは怖かった、、、
青豆は死んだのかどうなったのか、気になる終わり方。

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2023年09月09日

購入済み

深い

他のレビュアーさんも書かれているように、現実なのかそうじゃないのか。
主人公達がどうなっていくのか、とても深い。
でも楽しい

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2023年05月31日

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青豆と天吾がこれからどうなっていくのか。
他にも不思議な点がいくつかでてきた、それがBOOK3でわかるようになるのかな?
現実世界のようでなんかちょっと違う世界が面白い。

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2023年04月14日

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いよいよ、青豆と天吾の世界が重なる展開。

新興宗教団体のリーダーは、本当の「黒幕」ではなかった。
彼もまたリトル・ピープルに利用される存在だったということがわかるのだが…
リトル・ピープルは超自然の存在。
ヤギの死体から現れたり、人数も自在に変えられたり。
宗教コミューンの暗部に切り込んでいく社会派小説と思っていたので、突然のファンタジー展開にやや戸惑う。

青豆がふかえりの「空気さなぎ」を読むことで、不可解なリトル・ピープルや空気さなぎのこと、1Q84という世界のことが少しわかってくる。

リトル・ピープルは選ばれた少女に空気さなぎを作らせ、そこに彼女とうり二つの「ドウタ」を作らせる。
ドウタはマザ(元の少女)のレシヴァ(受信者)となり、知覚をパシヴァ(知覚者)であるマザに送る。
生きているドウタは、リトル・ピープルの世界とこの世をつなぐ通路となる。
ドウタの眼ざめにより、月は二つになり、それぞれにマザとドウタの心を映すようになる。
ドウタを失うとマザは、心の影を失う。
これが「空気さなぎ」の物語で、「1Q84」冒頭から出てきた二つの月の謎がやっと解ける。

ふかえりの美しい耳の描写がやけに生々しくされるのが気になっていたが、それは彼女がパシヴァだからであり、彼女の父(さきがけのリーダー)が「聴くもの」であったことと関わっているのだとやっと理解した。

天吾が手を入れて公開したふかえりの「空気さなぎ」は、彼らの世界支配への「ワクチン」になりうるために、天吾の周辺の人たちを消していく。
認知症になっていた父が危篤状態になり、駆け付けた天吾は、そこで空気さなぎから青豆が生まれていくのを目にするところで、この巻は終わる。
生身の青豆と天吾はまだ出会えていないが、たぶん早晩出会うことになるだろう。
決して単なるハッピーエンドには終わらないだろうという予感がする。

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2025年11月09日

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この巻で話がかなり壮大になったと思う。今までの4作中、際立って良かったポイントは思いつけないものの、青豆と天吾の再会に身を焦がれ続け、ページを繰る手が止まらなくなるような面白い一編だった。またすぐに5を買いに出向こうと思う。

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2025年08月12日

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ネタバレ

(全巻同じレビューを入れています)

・・・
なんだか本作、キャラの作り・彩りが他の作品より豊富かつ精緻であったと感じました。

・・・
一番感じたのは天吾。
天吾は、これまでの村上作品でいうところの「僕」に当たると思います。

たいてい「僕」は文筆・広告関連、或いは飲食関連を生業にしつつ、音楽好き・思想や文学をそらんじ、気怠く生きつつも(あるいは彼なりに模索をしつつ)女性と交わりつつ、そして世の中のフシギと対峙し、最終的に大団円を迎える、みたいな感じでした。そんな彼ですが、不思議とどういう背格好かとか、そういうのは記述がなかったんですよね。まあそれはそれで味がありました。自分を重ねて読むこともできました。

でも今回の天吾は家族構成、身体的特徴(柔道耳!)、大柄でスポーツも数学的センスも(実際は音楽センスも)あり、とにかく器用であることなど、非常に細かい設定であったと思います。よくも悪くも、自分を投影するキャラではなく、外から眺めるべき主人公でありました。

・・・
もう1人の主人公青豆はややラフな作りこみで、彼女の家族の話は余り描かれず、むしろ柳屋敷の女主人やタマルなど、遊び友達の中野あゆみなど、周囲の際立ったキャラとともに物語を彩り深いものにしていたと思います。

もう1人、やはり出色のキャラは牛河でしょう。本作で一番印象深いトリックスター(という程ではない!?)だったかと。実は司法試験合格者とか医者の家の子だとか。こういうのは初めて読んだときに記憶に残りませんでした。

でも彼のこと、他の作品でどっかで読んだ気がしたけどどこで見たんだろうと、気になって仕方なく、googleで検索したら『ねじまき鳥クロニクル』 (1994)で出ていました。そうそう、「僕」の元を離れた奥様の兄の綿谷ノボルの秘書としてでした。

・・・
その他、ふかえりの育ての親の戎野先生、編集者の小松など、かなりエッジのたったキャラが自然な形でそのポジションを占めていたと思います。

あと、17歳で文学賞を受賞したふかえり、あれは綿矢りささんが高校生で芥川賞を受賞したことの影響じゃないかとか、さきがけ・あけぼのってのもオウムの影響じゃないかとか、諸々想像させるところがありましたね。

・・・
もう一つ。終わり近くまで殆ど考えませんでしたが、タイトルについて。

本タイトル、もちろんかのディストピア小説の『1984』を承けたものでありますが、本作は「9」「Q」になっており、一種のパラレルワールドへ迷い込んだという設定です。実際にはパラレルではないとの説明がありましたが。

で、天吾と青豆は会えそうで会えないすれ違いを、結構延々と、最後の最後まで繰り返すのですが、最終巻の第三巻に至ってまだ会えないところで、私気づきました。
そう、この物語は年末までに終わらねばならない。なぜならば、タイトルがそうだから。85年を跨がないように、タイトルが84年となっている。

実は第一巻は4-6月、第二巻`は7-9月、第三巻は10-12月とサブタイトルが振られています。そしてキチンをけりをつけるべく、収束していったことに感心した次第です。

上手く表現できませんが、何というか、タイトルの制約を内容に反映させた?ような作りが面白いと思いました。

・・・
ということで村上作品でした。いやー長かった。10日間弱、読むのにかかりました。

ところで、私の初めて読んだ村上作品は『ノルウェイの森』(1987)でした。そして帯には『究極の純愛』とか何とか書いてあったと記憶します。

そこから20年を経て上梓された本作、これもまた『究極の純愛』と呼んでも良い作品であったと思います。

堪能致しました。

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2025年07月07日

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ネタバレ

1Q84の世界でしか出会えなかったふたり、しかしこの世界では青豆か天吾どちらかが死ななくてはならないというのが切ない。

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2024年02月04日

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ここまで読んで面白かった。1番面白いと思うのは全てが全部繋がっている感じと、孤独な人の願いと希望。ストーリーの設定に無駄なく伝えたいことが絡み合って一つの作品としてできてる感じがする。

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2024年01月09日

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ネタバレ

空気サナギからドウタがでてくるとしたら、あそこから出てきた10歳の青豆は今の青豆の心の闇を抜き取った存在なのかな。
でも青豆が生きてるから同時に存在できないのか、逆に生きてるからオリジナルがその場にいないと存在することができなかったのか。
青豆と天悟がようやく会えそうですれ違う場面が出てきて心が苦しかった

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2023年12月17日

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ネタバレ

「1Q84」シリーズの中間部として、謎めいた世界観やキャラクターたちの物語がさらに進展します。また、物語の要素がより一層複雑化しています。登場人物たちの過去やつながりが解明される一方で、新たな謎や出来事が続々と浮かび上がります。天吾と青豆は、お互いの秘密を共有し、共に成長していきます。
Book3では、これらの謎がどう収束していくのか楽しみです。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

壮大な物語が各巻に分割されている場合、その各巻についての独立した感想は特にない。ただ全体として非常に面白い展開になってきている。

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2023年07月17日

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ネタバレ

一気に読み終えた。だんだん謎が少しずつだが明らかになってきた。青豆と天吾の距離もどんどん近くなってきた。でもこれから何が起こるのか全く想像がつかない。リーダーをなくしたリトルピープルはどうするのか?青豆や天吾やふかえりにどんなことが起こるのか?完全に月2つの1Q84の世界に引き込まれている。

説明しないと分からないことは説明しても分からない。
明るい言葉は鼓膜を明るく震えさせる。

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2023年02月18日

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ネタバレ

▼あらすじ
 老婦人からの暗殺依頼を受け、”さきがけ”のリーダーとの面会に成功した青豆。しかし、リーダーは既に青豆が自分を暗殺しようとしている事に気づいており、2つの運命を唱えるー「青豆が生き残り、天吾が死ぬ運命」「天吾が生き残り、青豆が死ぬ運命」。彼女は、どちらを選択したのかー。
 一方の”さきがけ”から狙われている天吾は、ふかえりと”オハライ”をする。その中で何故か青豆との体験を思い出す。そして、過去の清算をするために認知症の父親に久々の再会を果たすー。
 迷い込んだ1Q84の世界の中で、青豆と天吾はそれぞれの事を想い、巡り会う事を渇望する。果たして彼らは望み通り巡り合えるのか、物語は続いていくー

▼感想
 著者の思考の根柢はニヒリズム思考である。この世界に価値はなく何かしても意味がないと考えているため欲もない。しかし、そんな中でこの世界に価値を感じられるものが「愛」である。青豆と天吾は、お互いがお互いを想い愛する事で、世界に生きる意味を見出している。人が人を想い繋がりを実感している事こそが幸福だと考えている点において、この考えは共感できた。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

この巻から専門用語が急に増えてきた。ちょっと整理して読まなくてはならないぞ、、

銃が物語に出てきたらどこかで発砲されなくてはならない だったか、の言葉好き。頭に残る。

物語も佳境に入ってきてどんどん村上ワールドの混沌とした現実と幻想の境界が曖昧になるような感覚が味わえて、これこれ~となった。

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2025年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーダーとふかえりの関係やっぱりそうだった
空気さなぎの話の内容、ベストセラーにはならないだろと思った。
パシヴァとレシヴァ。
マザとドウタ。
なんとなくしかわからない、今後詳細説明あるのか。
公園のくだりはちょっと読むスピード上がった。
青豆は死んだのか。
天吾と会えるのか。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

感想を書くのも難しいと感じる作品。
大人子供関係なく性を全面に押し出していく著者。
そこにどういう意図があるのかまだ分からない。また死の内容も絡んでくる。
性と死の不思議な世界観。
スピッツの世界観に近いようか感じがした。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに青豆と天ごが巡り合う。それは不思議な話。話が一気に進んだ感じ。青豆は物語の始まりの首都高階段へ、天ゴは死にかけてる父の元へ。
空気さなぎの内容も明らかになり、登場人物が自分達の置かれた状況を自分達なりに理解し始める。それは読んでいる側も同じでなんだかよくわからない点が少しずつつながっていく感覚が、心地よい。
けども全体として何が起こっているか今ひとつわからないまま。
天ゴの母の謎。青豆の死後、今後明かされるであろう謎がまだ多いがその分期待も大きい。
レジバ、パシバ。リトルピープル。空気さなぎ。
月が二つの世界。少しずつではあるが前に進んでいる。つぎはどうなる?期待しかない。

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

3巻のラストから勢いのままに読んでしまいました。
目まぐるしい展開で、徐々に青豆と天吾が近づいていく感じがハラハラドキドキ面白かったです。
ここから次どう物語が動いていくのか、結末に近づいている感覚はありつつまだ見えない終わりが楽しみになりました。

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2024年06月13日

Posted by ブクログ

まだまだ謎、謎、謎…???
わからないことだらけ
読むの疲れてきたけどここまで読んだからやめられない

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大きく広げた風呂敷が畳まれてきた。自分で解釈したり想像するのではなく、その文章や世界観を受け入れながら読まないといけないからすごく疲れた。みんなの行動やセリフの筋が伴ってるから不快感なく読めた。

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2010年(第7回)。10位。
リーダーの願いを叶える青豆。予定通り。自由が丘の自宅から高円寺へ逃げる。天吾、ふかえりと必要なことをする。リトル・ピープル手を出せないらしい。「空気さなぎ」に何が書かれているのか明らかになる。
青豆、元に戻れるのかと首都高の三軒茶屋あたりの非常階段を探す。ない。もとに戻る道はない。
天吾、近所の滑り台の上で考える。それを青豆が発見。躊躇しているうちに天吾いなくなる。ここはドキドキしつつ、まだ会わないよなぁ、と思ったり。
青豆を見つけよう、と天吾は思う。天吾はいろんな具材を使って料理するのだが、失礼ながらあんまりおいしそうじゃないんだよなw 個人的見解だがw

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

読み進めるうちに、何で10年前に星5をつけたのか、よくわからなくなった。
とにかく早くシリーズを読み終えて、本を移動したい。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

色々な謎が一気に明らかになる巻。
同時に物語も進むことになり、主人公二人がどうなっていくのか気になる。とても神秘的なお話です。

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2023年01月24日

Posted by ブクログ

この物語を読んで毎晩月を観察するようになってしまった。 2つになってたらどうしよう。 天吾と青豆がどうなるのかドキドキ…!

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2023年01月20日

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〈7-9〉後編 4
この巻で、「空気さなぎ」が、青豆を通して読まれる。それは、“さきがけ”でのふかえりと思われる少女の物語。少女は、突然現れたリトルピープル達と空気の中から糸を取り出してまゆを作る。それはさなぎとして大きくなり、中にはドウタとしての少女が育つ。ドウタが目覚めると月が二つになる。そのまゆの自分を見た少女は、そこから逃げ出し、ドウタは目覚め月は二つに。自分が自分であることの証明に不安を感じる。
なかなかイマジネーションに溢れた作品かなと思う。「一九八四」に出てくる集産主義の理論テキストに対応させてくるのかなと思うけど、支配する者としての表現が、村上さんっぽい。
この巻の最初の方で、リーダーに世界観を語らせる場面がある。1Q84はパラレルワールドではない。1984と並行して存在しない。1984はどこにも存在しない。うーん、青豆がここに入り込んできたような設定と思っていたけど、世界観の把握が難しい。
一九八四では、ビッグブラザーが歴史修正をし続けたけど、1Q84は、一方通行の世界への変換。
もしかしたら、雰囲気で読み過ごす方が得策なのかも。核心を探そうとして、見つけられない。

あと少し。

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2022年11月28日

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