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Posted by ブクログ 2016年01月16日
第三の新人の作品を題材に、村上春樹氏が米国の大学で講義をした時の話をまとめたもの。
特徴的なのは著者の立場に立ったらこう思っているはずだという観点からの、文章のプロとしての見方。当たっているかどうかというよりも、その文章への愛や本気さがその説得力を増している理由だ。特に、樹影譚については秀逸。3...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月28日
昔、ファミコンのゲームを持ってなくても攻略本を読むだけで楽しめたように、村上春樹の書評は、その作品を読んでなくても書評のみで独立して楽しんでしまえます。誠実に、真摯に作品と対峙する彼の態度には好感が持てますし、精緻かつ豊かなアプローチで小説を解きほぐすさまには大いに感銘を受けました。小説が好きな人に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月21日
若い人向け、また作家の視点でおすすめ短編小説を紹介し、その考察が書かれている。アカデミックな要素があまりなく、文学の初心者でもスラスラと読め、この本を読むだけで、紹介された本の良さを語れるほどよくまとまっている。
何よりも村上春樹の視点が非常に面白い。この本を読んでいなければ、恐らく気づけなかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月12日
作者がどういうように小説を読みとっているかの解説本
横文字使うところは多いものの相当にわかりやすい
すくなくとも作者の小説を読むよりは
「僕らはその小説を書き上げ、「これは現実じゃありません。でも現実じゃないという事実によって、それはより現実的であり、より切実なのです」と言うことができます。そしてそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月07日
村上春樹流短編の読み方。どうも短編が苦手で、それはもちろん、村上春樹の書くものにも当て嵌まる訳で。でもそれは、物語がマズイ訳ではなく、自分の読み方に問題があるせいだという自覚はあって、それを少しでも見直せれば、っていう願いを込めて手に取った本。結局、一番肝要を敢えて書かないとか、そういう非言語的表現...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月12日
小説とは自己と外部(社会?)との関わり方、摩擦、軋轢が基部にあって、それをどう受け入れるか、解決するか、もしくはどう逃れるか、ということと深く関わっていて、基本的にある種の狂気が含まれている。
さすがに村上春樹の読み、人物・事象が何を象徴するかといったことを掴む力は高い。
よく観察し、何度も繰り返し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月17日
この本、タイトルだけ読むと村上春樹が好きな短編をおもしろおかしく紹介してくれる本に思える。 いや実際にそうなのである。しかし、本書は他の作家の作品の評論を通して、村上春樹的小説あるいは小説家の在り方を示した作品と言える。その意味では「職業としての小説家」に近いものはあるだろう。
自己について語るとき...続きを読む
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