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Posted by ブクログ
第三の新人の作品を題材に、村上春樹氏が米国の大学で講義をした時の話をまとめたもの。
特徴的なのは著者の立場に立ったらこう思っているはずだという観点からの、文章のプロとしての見方。当たっているかどうかというよりも、その文章への愛や本気さがその説得力を増している理由だ。特に、樹影譚については秀逸。3つのパートに分けた上で、変遷とその意味について深く考察がなされている。この文章を書いたのは、どんな作者の心理状況や理由があるのかに焦点が当たっており、てにをはをどうこうするのではなく、どこにテンションを持ってくるか。解説で敢えて強調しているところなんて、村上春樹の小説を読んでいるような気がするくらいだ。
文章を書くという行為を大切に、丁寧に練り込むこと。小説家は面白く、大変な仕事だなと改めて感じさせてくれる。読み手も、丁寧に読み込んでいかなくては、そんな気持ちにさせてくれる一冊。
Posted by ブクログ
作者がどういうように小説を読みとっているかの解説本
横文字使うところは多いものの相当にわかりやすい
すくなくとも作者の小説を読むよりは
「僕らはその小説を書き上げ、「これは現実じゃありません。でも現実じゃないという事実によって、それはより現実的であり、より切実なのです」と言うことができます。そしてそのような工程を通して初めて、それを受け取る側も(つまり読者も)、自分の抱えている現実の証言をそのファンタジーに付託することができるわけです。言い換えれば幻想を共有することができるのです。それが要するに物語の力だと僕は思っています。」P101より
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小説・文芸
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