村上春樹のレビュー一覧

  • アンダーグラウンド

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    今からちょうど30年前の1995年は、1月に阪神淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件と、連続して日本を震撼させる出来事があった年として銘記される。戦後50年の節目の年でもあり、バブル崩壊後の平成不況が続くさなか、全日本国民にとって「終わりの始まり」の年となったと言ってよい。1995年以後の30年は、それ以前の30年とは明らかに違う。「以前」が上り坂だとしたら、「以後」はずっと下り坂だ。

    当時25歳だった自分はどう感じていたか。もちろん事件には驚愕し、テレビの報道映像に釘付けになったが、その時点では、今が「現代史の分岐点」とまでなるとは思っていなかった。自分にとっては4月から新たな就職先での仕事

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    2025年05月03日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    めくらやなぎと眠る女がアニメ映画化されたので、どんな話か読もうとこちらの短編集を買ったけど、肝心のめくらやなぎも、そのほかの短編も、どれも読んだことがあって、初読なのは三つのドイツ幻想だけだった。

    納屋を焼く、はいろいろな短編集に入っているので、読むのはもう三度目かな。
    好きな話なので、良い。

    蛍、納屋を焼く、めくらやなぎの短編ほ、ガールフレンドとうまくいくとかそういうことはなく、友人が死んでしまったり、友人のガールフレンドがいなくなったり、喪失についての物語だと思う。
    納屋を焼くというのも、納屋を消滅させるということになるのかもしれない。けど、それは誰からも必要とされていないから、気づか

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    2025年04月30日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ひとつのことがきっかけとして、良くも悪くも大きく世界が変わってしまうことは実際にあると思う。それでも共に生きていけると思えるような誰かと巡り会って、世界も変えてしまいたいよな

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    2025年04月26日
  • 街とその不確かな壁(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    文庫本

    新書の時に既に完読済みでしたが間違って購入
    こう言うの結構多く毎回凹む。

    サイトのシステムでアラートしてくれると
    フォロー通知機能よりも嬉。

    中々、再読はしないタチですがあとがきだけでも
    って読んでみたらこちらも新書そのまま。

    出出しは、2年前のことは忘れて村上ワールドに
    没入しましたが徐々に記憶が戻ってきてストップ。

    せっかく購入したので、機会があれば再読したい
    作品内容レビューには全くなってないけど
    ポイント貰えたら嬉。

    #シュール

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    2025年04月24日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    多くの謎と課題をその中に秘めながら怒涛のような展開…蛭のいる洞窟はゾッとするなぁ

    で、「私」の消滅の結末へ。
    ずっと聞こえているような音楽とタバコの香りが昭和への郷愁を誘い、なぜもっと早くこの本に出会って無かったのだろうとささやかな無念さを抱え厚い本を閉じるのでした。

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    2025年04月23日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    特有の理由のわからない世界観と妙な危機感も相まってしかも、章立てが「ハードボイルド」と「世界の終わり」とが交互に展開され思わずグイグイと読み進められる。
    下巻へ〜

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    2025年04月23日
  • 遠い太鼓

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    村上春樹の本はダンス・ダンス・ダンスしか読んだことがなかったけど、彼は彼の文体、彼の言葉を持っている作家だとその時に感じた記憶があった。この遠い太鼓は旅行記なのに、村上春樹の文体で、彼の言葉で書かれていて、ただの旅行記じゃなくて小説を読んでいるみたいでとても面白かった。
    ただ事実を綴っているだけではこんなに面白い旅行記にはならないのではないだろうか。僕という主人公がいて彼が見る世界が彼の言葉で綴られる。まるで小説だった。面白かった。

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    2025年04月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    村上作品で一番

    村上作品の中で、一番好きな長編小説です。
    2部構成で、交互に進んでいく物語は新鮮でした。
    2つの話が、最初は全く関連が無いように思えますが...
    ちょっと長いですが、是非読んでみてほしいです。

    #シュール #深い

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    2025年04月19日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    『螢』は「ノルウェーの森」の原形とされている短編。
    『納屋を焼く』は「バーニング」の題で韓国で映画化されている。


    40年前の短編集であるけれど、いつもの村上春樹作品と同じく、時代性を感じさせないので現代の作品と同じ感覚で読める。
    この、時代にとらわれていない感じがいいところだといつも思う。
    どの時代の読者が読んでも、その時代時代を借景にして普遍的に通じるのである。
    本作に収録の短編はどれも完成度が高く、ミステリアスな感じも村上春樹作品の入門としてよいと思う。

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    2025年04月19日
  • 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

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    村上春樹の不気味な短編が好き。性にこだわり過ぎてるところは鬱陶しいが。
    どれもよかったが、UFOが釧路に降りる、アイロンのある風景がとりわけ印象深い。箱の中身、気になる。

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    2025年04月13日
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)

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    第一部の感想として、主人公が「自分の好むと好まざるとに関わらず何かに巻き込まれようとしている」と書いたが、この第二部で、主人公は笠原メイから「あなたがひどい目に遭うのはあなた自身に問題があって、それが引き寄せている」と言われてしまっている。
    う〜ん、16歳のスルドすぎる指摘。
    そして、妻の兄である綿谷ノボルからも、「結婚して6年、君はなにをしたか?なにもしなかった。クミコの人生を余計に面倒なものにしただけ」などと言われてしまう。
    そうかもしれないけれど・・・亨のように流されながら人生を送っている人は大勢いる。二人ともズブズブ遠慮なく刺しすぎだ。
    ここから出ましょうと手を差し伸べてくれるのは加納

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    2025年04月12日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    とても印象に残る本だった。
    印象に残ったパートはたくさんある。例えば、下記のような部分だ。
    【引用】
    今の時点で言えるのは、僕はそれらの作品を書くにあたって惜しみなく時間をかけたし、カーヴァーの言葉を借りれば、「力の及ぶ限りにおいて最良のもの」を書くべく努力したということくらいです。どの作品をとっても「もう少し時間があればもっとうまく書けたんだけれどもね」というようなことはありません。もしうまく書けていなかったとしたら、その作品を書いた時点では僕はまだ作家としての力量が不足していた-それだけのことです。残念なことではありますが、恥ずべきことではありません。不足している力量はあとから努力して埋め

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    2025年04月09日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    この本を読み、人生の無常さや諦念といったテーマを感じました。

    どんなにあがいても結果は変わらない、最初から決まっているのではないかという思いに至り、自分の意思決定さえも本当に自分のものなのかと考えさせられました。

    そのような中で、限られた生活の中で感じる喜びを噛み締めることの切なさや意味深さを感じると同時に、閉塞感や息苦しさも覚えました。

    コントロールできない要因が人生の大部分を占めているからこそ、その中でも生きる希望を持っていきたいなと。

    ほんとに大好きな小説です。

    何回も読みたいものです。


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    2025年04月05日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    全6冊、読み終わりました。村上春樹作品の雰囲気は残しつつ、哀愁は少なめで、とても素敵な物語でした。物語の解釈はいろいろあるのだろうなと思いつつ、比較的分かりやすい作品のように思います。久しぶりの村上春樹さんの作品、楽しませていただきました。

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    2025年04月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    半年ぶりとかの春樹
    めちゃくちゃ楽しかった、一気読み

    ノルウェイ、海辺のカフカ、世界のハードボイルド、1q84からの不確かな壁でこれが多分6作目なんだけど
    一番好きかも知れない

    主人公の思考パターンがすんなり馴染むし(ちょっと待ってが大好き)、やっぱり春樹の文章のテンポが大好き
    読む時間が楽しい

    内容はいつもほど難解じゃない気がするけどまあ謎
    いいじゃないの、楽しいんだからってかんじ

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    2025年04月03日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    残すところ後1作となった1Q84。まだまだ多数の謎に満ちており、続きが実に気になります。残り400ページ足らずでどのような結論に行き着くのか楽しみです。

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    2025年04月03日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    さあ、青豆はどうなるのか。
    この世界はいったい何なのか。
    ようやく、空気さなぎやリトルピープルの姿が見えてきたけれど、それがいったい何を意味するのかは不明です。残り2冊を楽しんでいきます。

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    2025年04月02日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    第3巻を読み終わりました。これでようやく半分を読んだことになります。まだまだ先はありますが、物語が動いてきた感じはします。このままどのように着地していくかどんどん楽しみになっていきます。

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    2025年04月01日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    掛け値なしにおもしろかったです。

    短編なのですらっと読めるのにその代わりなにか心になにか思わせるメッセージ性というようなものもあり、読後感が良いです。

    伏線の回収や明快なテーマ性を求めている人にとってはよくわからないものですが

    わからないものはわからないままに、という余韻を楽しみたい方にとっては読むごとに楽しめるのではないかと思います。

    とくに、品川猿、はとても好きです。

    名前をテーマにした作品でした。
    羊をめぐる冒険にも通ずる所在、責任、承認について考えました。

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    2025年03月30日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    少しずつ物語の輪郭が形を作り出す2冊目。物語の着地点はまだ見えていないものの、村上さんが当時の時事問題を軽やかに扱いながらいろいろな事を提示しようとしているのは分かる一冊。今後の展開がとても気になります。

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    2025年03月30日