【感想・ネタバレ】神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。

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Posted by ブクログ

大好きな短編集を再読。
今回は 構成のリズム を意識して読む。
各短編で異なるリズムを持ちながら、統一感を出す。
単に 震災 というテーマ以外の統一感、そしてバラバラな作品たち。
どれも好きだけど、ラストは『蜂蜜パイ』かなぁ。
ずっと心に残るのは『アイロンのある風景』。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

阪神大震災に間接的にかかわった人たちのストーリー。収録されているすべての作品が面白かった。タイランドは一読しただけでは疑問が解けず、ネットで研究文をみてなるほど理解できました。当時自分はまだ19歳、遠い昔で震災の記憶は朧げです。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

全編好きだったな。
テーマの1つは、阪神・淡路大震災であるが、直接的な被害などは書かれていない。地震大国の日本で生きていくということは地震と付き合っていくことだが、直接的な被災をしなくても地震からは何らかの影響は受けるし、忘れてはいけない。

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2025年10月17日

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村上春樹の本は、ちょっと詩的で哲学的で、ファンタジーで、とても面白いです❗️
めちゃめちゃ良かったです。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

6編の短編からなる短編集。文庫本の最後に、各短篇の「初出」が書いてあるが、その全体が

連作『地震のあとで』その一~その六

と紹介されている。
この「地震」は、阪神淡路大震災であるが、地震が起こったのが、1995年の1月であったのに対して、6編の短編のうちの5編が「新潮」に掲載されたのは、1999年8月号から、12月号までであり、地震から4年が経過している。このタイムラグが何を意味するのかは私には分からない。
「地震のあとで」という連作であるが、6編の短編小説に、阪神淡路大震災はメインのモチーフとして登場しているわけではない。むしろ、たいていの作品の中では、「どこかに出てくる」といった程度の扱いである。そういう扱いになっている理由も私には分からない。あれだけのことがあったけれども、それでも、時間は流れているのだということを示したかったのかもしれない。
この短編集は、これまで読んだ村上春樹の短編集の中で最も好きになった。特に「タイランド」と「蜂蜜パイ」が好きだ。
「蜂蜜パイ」の最後の部分は下記のようなものだ。

【引用】
これまでと違う小説を書こう、と淳平は思う。夜が明けてあたりが明るくなり、その光の中で愛する人々をしっかりと抱きしめることを、誰かが夢見て待ちわびているような、そんな小説を。でも今はとりあえずここにいて、二人の女を護らなくてはならない。相手が誰であろうと、わけのわからない箱に入れさせたりはしない。たとえ空が落ちてきても、大地が音を立てて裂けても。
【引用終わり】

ここに書いてあることの意味は、少し補足しなければ分かりにくいとは思うが、補足をして中身が分かるようになることが大事なことではない。
「大地が音を立てて裂けても」は地震を示すのだろう。たとえ地震が起きて大地が裂けても自分は愛する人を護るし、夜明けの光の中でその愛する人をしっかりと抱きしめることがもうすぐ出来るのだという希望を持ち続けている人がいることを小説で示そう、という決意なのだろうか。
この部分は、とても美しい。

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2025年06月16日

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村上春樹の不気味な短編が好き。性にこだわり過ぎてるところは鬱陶しいが。
どれもよかったが、UFOが釧路に降りる、アイロンのある風景がとりわけ印象深い。箱の中身、気になる。

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2025年04月13日

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その間の恋愛感情の有無とかは決して異なっているが、「蜂蜜パイ」の淳平は少しだけボクだと思った。この地面の裏はきっとぽっかり空洞になっていて、そこには〈みみずくん〉に等しい闇が棲み付いていると僕は思う。彼らを怒らせてはいけない。私たちは慎ましく生きるべきだ。さもないと僕たちは食べられてしまう。ぱくっと、丸呑みだ。戦争と地震は近しいのか?

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2026年01月18日

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現実では起こりえない話だが、起こっているように感じる不思議な話。何かしらのメタファーだと思いながら読むのが楽しい。しかし、決してその答えがわからない。それもまた楽しい。いつもの村上春樹作品のように、豊かな表現力に引き込まれた。

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2026年01月18日

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阪神淡路大震災のあとの様々な人々の暮らしを集めた短編集。最後の「蜂蜜パイ」の淳平の生き方がたまらなく心地よい。

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2026年01月07日

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ネタバレ

短編一つ一つの内容は必ずしも好みと言うわけではないが読んでいるととても心地が良い気分になる(笑)短編は読みやすくていいな〜(笑)『蜂蜜パイ』が好みですね(笑)

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2025年12月15日

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「本読むふたり」という小説での、話のキックオフになった作品。そこから興味を持って読んでみた。また、映画アフターザクエイクが公開されて、気になっていたが、りかいできるかがわからなかったので、チャレンジ。

・UFOが釧路
・アイロンのある風景
・神の子どもたちはみな踊る
・タイランド
・かえるくん、東京を救う
・はちみつパイ

尻上がりによくなっていった。
村上春樹苦手意識あったけど、読みやすかった。
必要なのか、不必要なのか、急にくる性描写や、下ネタがある。

阪神淡路大震災を受けての短編集。

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2025年11月17日

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⭐️神の子どもたちはみな踊る
 阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件をモチーフにしているという。全体的に暗いトーンだが、連作短篇の終わりにいくほど救いがあるように感じる。「アイロンのある風景」「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」
が好み。焚火に癒され、光と闇の闘いに翻弄され、まさきちととんきちにほっこりする。村上春樹ワールドにハマりそうだ!

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり引き込まれる。
どの短編も読みやすかったけど
かえるくん、東京を救うが特に好き。
これは以前子ども向け?の村上春樹の単行本にあり記憶していた。
宗教と地震は地下鉄サリン事件と阪神淡路大震災から来てるのかと他の人の感想を読んでなるほどと思った。2世の視点が1Q84にも少し通じるものがある。蜂蜜パイの結末がハッピーエンドでよかった。

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2025年11月13日

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映画アフターザクエイクを見て2周目
蜂蜜パイと釧路〜が最高
失うことで、失う理由を知ることでしか学べない辛さが印象的。
蜂蜜パイで、小夜子は淳也と結婚するのでしょうか。教えてください。

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2025年11月08日

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1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わり。でも心に何かが残ります。メッセージがあるとすれば、「静まり返った心のいちばん深い場所でそれは起こった。生きること、死ぬこと、そして眠ること。」という一節か。

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2025年10月15日

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阪神淡路大震災を受けての短編集。
好きな作品が多かった。

・UFOが釧路に降りる
妻の失踪、釧路に荷物届ける。
何かが起こるわけじゃないのに心がざわっとする。

・アイロンのある風景
家出した順子、放蕩息子の啓太、焚き火が得意な絵描きの三宅さん。
焚き火を見ながらぼんやりと過ごす時間を文章で表現できるの、ほんとすごい。
ラストがとても好き。

・神の子どもたちはみな踊る
1Q84の青豆の設定はここからだろうか。
途中まですごく惹きつけられたが、踊るところからついていけなくなった。

・タイランド
40代の女医のさつきと、タイの観光ガイド兼運転手のニミットとの物語。
ニミットが素敵。空気感が好き。

・かえるくん、東京を救う
信金で働く40歳の片桐と、かえるくん。
ほんわかした話かと思いきや、終盤の臨場感と恐怖がすごい。冷や汗かいた。

・蜂蜜パイ
学生時代から仲の良い三人組。二人が結婚して子どもが産まれ、離婚してからも仲の良い四人組。
すごく良かった。最後じーんときた。箱はよくわからなかった。
かわいそうなとんきち。ふかえりを思い出した。かわいそうなぎりやーくじん。

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2025年10月04日

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1995年という年に寄り添った作品。今年で20年目になる秀作。
不安と恐怖に満ちたあの一年を揺かごに乗せたような哀しみと慈しみ、そして希望が感じられる。

『かえるくん、東京を救う』、書き下ろしの『蜂蜜パイ』が特にオススメ。

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2025年09月10日

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地震が起きると現地の人や現地の被災状況がテレビに映し出されてどうしても現地のことばかり考えてしまうけど、別れた夫が住んでいるとか元々住んでいたとかその時現地にいなくても関係のある人は沢山いるんだなと改めて思った
どの短編の主人公も皆して何かに揺らいで何かを抱えている
地震の被害のように見て分かるものではない
そんな対比があるのかなと思った
アイロンのある風景とかえるくん、東京を救うと神の子どもたちはみな踊るが好きだったな

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2025年07月07日

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現実世界の象徴としての野球場、村上春樹らしさが凝縮された全6話でした。長編にはないユーモラス全開の短編集です。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

村上春樹に少し苦手意識があったけど、これはすんなり自分の中に入れられた。違いはなんだ?

ドラマが放送されるということで読んだ。
「かえるくん東京、を救う」も「神の子どもたちはみな踊る」もよかった。
村上春樹の本当に表現したいことが理解できたかは定かではないけど(というか多分できていないけど)、そういう分かりえる感情ばかりではないし、震災がどう誰に影響するのかも分からないし、何をもたらすかはわからないし、分からないことだらけなんだよなと思えた。
分からないことはなるべく面白い方に考えて、ユーモア溢れて生きたいなと、かえるくんを知って思った。
「かえるさん」を必ず「かえるくん」と訂正するのが好き。

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2025年05月31日

購入済み

それぞれの

お話しに、現長編作品のワードが出てきて
影だったり、突然のダンスだったり、
箱の闇への入り口だったり、

相変わらずの性の描写もあり
消化不良の未回収放置もあり、

発刊当時に読んでいたら
また違う感じ方をしていたかも知れなかったかな?

#エモい

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

2016.12 本棚整理のため再読。☆3.5くらい

収録作の中では◎蜂蜜パイ、○UFOが釧路に降りる。いずれも村上春樹得意のモチーフ。

2025.12 MUFGパーク内まちライブラリーで◎のみ再読

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

3.2
「アフターザクエイク」の予習として。この何とも言えない読後感がクセになる。短篇なのでサクッと読めるのも良かった。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

表題作の神の子どもたちはみな踊る瞬間が秀逸でした。
脳内に鮮烈にその姿が現れて、いまだに焼き付いて離れない。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

思ったりよりも阪神淡路大震災に関連する話というわけではなく、むしろ大部分がそれを忘れさせるくらい日常的あるいはファンタジーな物語だったと感じた。最後に読んだこともあってか蜂蜜パイが印象に残っているが、結末が暗くなかったことがうれしかった。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

NHKのドラマを見て、原作を読んでみたいと思った。
一読したけど、うーん…。機会があればもう一度読もうと思う

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

 これまで、村上春樹作品をまともに読んできませんでした。遠い昔、何だったか…読んで合わなかった記憶があり、そこからずっと「食わず嫌い」なんです、ハイ。感覚的なものなのでしょうが…。

 6編の連作短編は、いずれも1995年2月の出来事という設定。読後の印象は、悪くないなと思いながらも、各編の比喩や象徴の意味がやや難解と思える部分があり、好みの差がありました。読み進めると、この年は1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件があったことを自ずと想起します。

 共通しているのは、主人公たちが震災から直接被害を受けていないものの、何らかの喪失の経験、先への不安を抱えて生きている点です。 
 そしてその暗示するものへ思いを巡らせました。確かに2月段階で翌月の大事件の予見は無理ですが、先々の不安はいつの時代の誰にも相通じる気がします。人は常に何らかの痛みを背負い、近くには防ぎようのない暴力的な危険が存在している…。

 この世で暮らす限り、私たちを翻弄する傷や不安からどう抗っても逃れようがないねすね。誰にでも起こり得ることですから。だからこそ、どう向き合って受け入れるかを問うている気がしました。

(以下メモ書き)
 本作は、「地震のあとで」として1999年に文芸誌に連載されたものをまとめ、2000年2月に刊行。英題は「after the quake」、2002年2月に文庫化。本年4月、本作中の4編が『地震のあとで』と題してドラマ化され、NHKで放送されたようです。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

2025.11

ここ数年で映画化されているし
タイトルが好きで気になっていたけど
地震がテーマになっていることが
どうしても私の気を重くさせていた
でも映画を観たくて
それならその前に原作を観たくて
やっと読んだ

タイトル作の"神の子どもたちはみな踊る"
が一番分からなくて
急に性器の話になって笑ってしまった
村上春樹らしさ全開の短編集だった

心の奥の柔らかいところを突くような
ファンタジーたちだった

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

(感想を書くのはこの本で丁度1000冊目)

1995年の阪神淡路大震災をモチーフとした地震にまつわる短篇集。連載は1999年7の月(ノストラダムスの大予言でお馴染みの恐怖の大王が降ってくる月)の翌月から12月まで、プラス書き下ろし一篇。

村上春樹らしいといえばらしいような。
ラストの「蜂蜜パイ」と「アイロンのある風景」がよかった。沙羅(友人の子)と淳平の間で語られる、熊のくまきちととんきち(淳平本人も途中で間違えるが「とんちき」ではない)の話がとてもよい。

表題作になっている「神の子どもたちはみな踊る」が小説的には一番凝っているのだと思うけれど、「蜂蜜パイ」中の言葉を借りれば、「小説的展望」はあっても共感はしにくい内容か。宗教二世の悩み、という点では、安倍元総理襲撃事件を思い出してしまった。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

⭐️3.5
初の村上作品だが、文体が結構好きだった。けど下ネタが好きなのか全作品に出てきて少し合わなかった。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

きっとこの短編集は読んだはずなのだが、全く記憶に残っていなかった。タイランド、蜂蜜パイといった日常に近い短編の方が、阪神淡路大震災を意識の淵に置いた作品より読みやすかった。故郷を捨てあの揺れを体験できないまま廃墟を見つめることはとても苦しいことであろう。しかしあの震災を契機に世界は今につながる軋み始めたことをしっかりと思い起こさせる力があった。

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2025年06月02日

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