あらすじ
1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
感情タグBEST3
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「蜂蜜パイ」と「タイランド」が心に残った。
日本で暮らすかぎり震災は切っても切り離せなくて、誰しもが強烈な記憶を持つと思う。たとえ被災地にいなくても、空気は波打って伝わる。そんな一冊。
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大好きな短編集を再読。
今回は 構成のリズム を意識して読む。
各短編で異なるリズムを持ちながら、統一感を出す。
単に 震災 というテーマ以外の統一感、そしてバラバラな作品たち。
どれも好きだけど、ラストは『蜂蜜パイ』かなぁ。
ずっと心に残るのは『アイロンのある風景』。
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阪神大震災に間接的にかかわった人たちのストーリー。収録されているすべての作品が面白かった。タイランドは一読しただけでは疑問が解けず、ネットで研究文をみてなるほど理解できました。当時自分はまだ19歳、遠い昔で震災の記憶は朧げです。
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全編好きだったな。
テーマの1つは、阪神・淡路大震災であるが、直接的な被害などは書かれていない。地震大国の日本で生きていくということは地震と付き合っていくことだが、直接的な被災をしなくても地震からは何らかの影響は受けるし、忘れてはいけない。
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再読。『かえるくん…』の寓話的あたたかさや『タイランド』の上層階級的さみしさ、そういうのはいいんだけど『神の子どもたちは…』は嫌だ。近親相姦のタブーと宗教規律のタブーが同じ階層で語られることにどうしても嫌悪感。息子が美しい母に欲情するとか、これはどうしたってフィクションだろう。
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かえるくんと蜂蜜パイがよかった
かえるさんと呼ぶたびに「かえるくん」って訂正されるところが気に入った
蜂蜜パイはまさきちととんきちの話が淳平と高槻の暗喩で、2人はまさきちでもとんきちでもあるような気がした
動物園でくまのエピソードを話しているシーンが1番好きだった
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地震の話だと思って、読むのに覚悟がいりそうになんとなく思って敬遠していたが、NHKで最終話を偶然見たことをきっかけに購入。
確かに地震をひとつのテーマにしているが、ドキュメンタリーとは違い、地震をきっかけに人の内面の変化、湧き上がるものを抽象的に表現しており、直接こころに訴えかけられる本でした。
東京奇譚集と並んで好きな本に。
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これはどういうこと?って理解できない部分が多いからこそ余韻がすごくてもう一回読みたくなる。
阪神淡路大震災がキーワードとして出てくるけれど、どの物語も直接被害を受けたのではないのに、自分でもよくわからない深いところで心に大きな変化が起こっている。つくづく心って難しいよな。
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阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件のあいだ、非常に不安定な状況にあった日本が舞台の短編集。
震災のもたらした深い傷が情景をリアルにしていた。
一度は読んでおきたい傑作集だと思います。
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その間の恋愛感情の有無とかは少しずつ異なっているが、「蜂蜜パイ」の淳平は少しだけボクだと思った。この地面のすぐ裏はきっとぽっかり空洞になっていて、そこには〈みみずくん〉に等しい闇が棲み付いていると僕は思う。ソレを怒らせてはいけない。これは迎合ではない。あくまで共生であるべきだ。私たちは慎ましく生きねばならない。さもないと僕たちは食べられてしまう。ぱくっと、丸呑みだ。戦争と地震は近しいのだろうか?
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現実では起こりえない話だが、起こっているように感じる不思議な話。何かしらのメタファーだと思いながら読むのが楽しい。しかし、決してその答えがわからない。それもまた楽しい。いつもの村上春樹作品のように、豊かな表現力に引き込まれた。
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短編一つ一つの内容は必ずしも好みと言うわけではないが読んでいるととても心地が良い気分になる(笑)短編は読みやすくていいな〜(笑)『蜂蜜パイ』が好みですね(笑)
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「本読むふたり」という小説での、話のキックオフになった作品。そこから興味を持って読んでみた。また、映画アフターザクエイクが公開されて、気になっていたが、りかいできるかがわからなかったので、チャレンジ。
・UFOが釧路
・アイロンのある風景
・神の子どもたちはみな踊る
・タイランド
・かえるくん、東京を救う
・はちみつパイ
尻上がりによくなっていった。
村上春樹苦手意識あったけど、読みやすかった。
必要なのか、不必要なのか、急にくる性描写や、下ネタがある。
阪神淡路大震災を受けての短編集。
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⭐️神の子どもたちはみな踊る
阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件をモチーフにしているという。全体的に暗いトーンだが、連作短篇の終わりにいくほど救いがあるように感じる。「アイロンのある風景」「かえるくん、東京を救う」「蜂蜜パイ」
が好み。焚火に癒され、光と闇の闘いに翻弄され、まさきちととんきちにほっこりする。村上春樹ワールドにハマりそうだ!
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やっぱり引き込まれる。
どの短編も読みやすかったけど
かえるくん、東京を救うが特に好き。
これは以前子ども向け?の村上春樹の単行本にあり記憶していた。
宗教と地震は地下鉄サリン事件と阪神淡路大震災から来てるのかと他の人の感想を読んでなるほどと思った。2世の視点が1Q84にも少し通じるものがある。蜂蜜パイの結末がハッピーエンドでよかった。
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映画アフターザクエイクを見て2周目
蜂蜜パイと釧路〜が最高
失うことで、失う理由を知ることでしか学べない辛さが印象的。
蜂蜜パイで、小夜子は淳也と結婚するのでしょうか。教えてください。
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1995年は阪神大震災と地下鉄サリン事件が起こった年。地震と宗教、共通点があるはずはないのですが、同じ年にこの二つの出来事が起きたということは、この世には人の手の届かない何か大きなものがあるのでは?そしてその大きなものを村上春樹は知っているのでは?などと思わせるような不思議な短編集。
登場人物は、被災者や被害者ではないけれど、この2つの出来事が心に小さな余波を残している人たち。独特な文体を取り混ぜて、言葉を話すカエルや天の光の中でひたすら踊る若者など不思議なキャラクターも登場します。彼らが何を抱えているのか、何をしたいのかはさっぱりわからず、ただ淡々と流れるように物語が進み、結局謎のまま終わり。でも心に何かが残ります。メッセージがあるとすれば、「静まり返った心のいちばん深い場所でそれは起こった。生きること、死ぬこと、そして眠ること。」という一節か。
それぞれの
お話しに、現長編作品のワードが出てきて
影だったり、突然のダンスだったり、
箱の闇への入り口だったり、
相変わらずの性の描写もあり
消化不良の未回収放置もあり、
発刊当時に読んでいたら
また違う感じ方をしていたかも知れなかったかな?
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2016.12 本棚整理のため再読。☆3.5くらい
収録作の中では◎蜂蜜パイ、○UFOが釧路に降りる。いずれも村上春樹得意のモチーフ。
2025.12 MUFGパーク内まちライブラリーで◎のみ再読
Posted by ブクログ
村上春樹の小説を読んだことがなく、まずは短編からと思い読みました。
うーん、よくわからない…。
読書経験の少ない自分には少し早かったのかな。
余韻が良かったのは「アイロンのある風景」です。
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落ち着く文体と不思議な話。
最後の話が一番好きだった。
年齢の変化や環境の変化によって受け取り方がかなり変わりそうで、人生をかけて読んでいきたい。
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初村上春樹だった
確かに世間で言われるような「陰キャの妄想」みたいな印象は受けつつ、それでいて常に客観的で人間味を感じさせないようで、生暖かさや湿っぽさは感じさせるところに魔力を感じた。
好きな作品はかえるくん、東京を救う
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思ったりよりも阪神淡路大震災に関連する話というわけではなく、むしろ大部分がそれを忘れさせるくらい日常的あるいはファンタジーな物語だったと感じた。最後に読んだこともあってか蜂蜜パイが印象に残っているが、結末が暗くなかったことがうれしかった。
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これまで、村上春樹作品をまともに読んできませんでした。遠い昔、何だったか…読んで合わなかった記憶があり、そこからずっと「食わず嫌い」なんです、ハイ。感覚的なものなのでしょうが…。
6編の連作短編は、いずれも1995年2月の出来事という設定。読後の印象は、悪くないなと思いながらも、各編の比喩や象徴の意味がやや難解と思える部分があり、好みの差がありました。読み進めると、この年は1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件があったことを自ずと想起します。
共通しているのは、主人公たちが震災から直接被害を受けていないものの、何らかの喪失の経験、先への不安を抱えて生きている点です。
そしてその暗示するものへ思いを巡らせました。確かに2月段階で翌月の大事件の予見は無理ですが、先々の不安はいつの時代の誰にも相通じる気がします。人は常に何らかの痛みを背負い、近くには防ぎようのない暴力的な危険が存在している…。
この世で暮らす限り、私たちを翻弄する傷や不安からどう抗っても逃れようがないねすね。誰にでも起こり得ることですから。だからこそ、どう向き合って受け入れるかを問うている気がしました。
(以下メモ書き)
本作は、「地震のあとで」として1999年に文芸誌に連載されたものをまとめ、2000年2月に刊行。英題は「after the quake」、2002年2月に文庫化。本年4月、本作中の4編が『地震のあとで』と題してドラマ化され、NHKで放送されたようです。