あらすじ
「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)
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Posted by ブクログ
何度か読み返している本書を数年ぶりに再読した。
今回は前回よりも深く物語を理解できたような気がする。
クミコからの長い手紙に彼女の真摯さのようなものを感じ、
笠原メイからは、現実から違う世界に行こうとする岡田亨をなんとか引き留めようとするいじらしさのようなものを感じ、
カティサーク飲みたいなぁと感じた。
また、数年置いて読みたいなと。
Posted by ブクログ
第一部の感想として、主人公が「自分の好むと好まざるとに関わらず何かに巻き込まれようとしている」と書いたが、この第二部で、主人公は笠原メイから「あなたがひどい目に遭うのはあなた自身に問題があって、それが引き寄せている」と言われてしまっている。
う〜ん、16歳のスルドすぎる指摘。
そして、妻の兄である綿谷ノボルからも、「結婚して6年、君はなにをしたか?なにもしなかった。クミコの人生を余計に面倒なものにしただけ」などと言われてしまう。
そうかもしれないけれど・・・亨のように流されながら人生を送っている人は大勢いる。二人ともズブズブ遠慮なく刺しすぎだ。
ここから出ましょうと手を差し伸べてくれるのは加納クレタだったが・・・
第一部から第二部で、いったんオチがついたような形だと思う。
亨の気持ちというか、方向性が決まったという点で。
亨の井戸は水で満たされたようだし、良いニュースだなと(私が)思えることもあった。
だが岡田亨の戦いはまだ始まったばかりだ、みたいなことなのだろう。もちろん第三部に続く。
亨の叔父さんがとても素敵な人。
そして、亨の悪夢がこわ過ぎる。なんでこんなこと思いつくんだ、同じ夢を見たらどうしよう・・・
Posted by ブクログ
第一部では謎が深まる展開でしたが、第二部ではさらにその謎が深まっていきました。全体をまだ読み切っていないので、何とも一言では表現しがたいのですが、さまざまなメタファーが散りばめられていて、どこから整理すればよいのか迷ってしまいます。それでも読むのを止められず、非常に面白く読み進めることができました。
次回が最終巻となるので、それを楽しみにしながら読み進めていこうと思います。さまざまなエピソードが入り組んでおり、この物語がどのように展開していくのか、予測がまったくつかない状況です。
この世界観に没入している時間は最高です。
電子書籍化ありがとうございます
ハードカバーで買って、持ち運びように文庫で買ってとしていた頃が懐かしい。
データ通信できる場所、あらかじめDLという手順はあれど、いつでもどこでもこの作品を読めるのが嬉しい。
iPadで大きな画面で見れるのもすごく嬉しい
Posted by ブクログ
第二部を読み終えて強く印象に残ったのは、
出来事が起きることよりも、
むしろ「次々と人が去っていく」ことだった。
猫が消え、
妻がいなくなり、
加納クレタが離れ、
笠原メイもまた距離を取る。
主人公の周囲は何かで満たされていくのではなく、
静かに空白によって形作られていく。
それは劇的な別れではなく、
説明のつかない形で
関係そのものが剥がれていく感覚だった。
世界との接続が、
一つずつ抜かれていくような印象が残る。
第一部で感じられた「空洞」は、
第二部ではより明確に、
外界とのつながりの喪失として現れていた。
その流れの中で、
井戸というモチーフが持つ意味が
より深く立ち上がってきたように思う。
井戸の底へ降りる行為は、
一見すると異世界や夢の世界へ向かう入口のように見える。
しかし実際に起きているのは、
外の世界への移動ではなく、
自分自身の深層へと降りていくことだった。
横に進むのでも、
上へ向かうのでもなく、
ただ「下へ降りる」。
それは、
社会的な自分や他者との関係から切り離され、
より根源的な自己へ近づいていく動きと重なっている。
周囲の人々が去っていくことと、
井戸へ降りていくイメージは、
互いに無関係ではないように感じられた。
外界との接点が失われていくほど、
人は内側へと向かわざるを得ない。
井戸は逃避の装置ではなく、
必然的に訪れる下降の象徴として現れている。
第二部は、
何かを得る物語ではなく、
むしろ喪失によって世界が静かに変質していく過程を描いていた。
その中で井戸は、
異世界への通路ではなく、
自己の深層へと通じる入口として機能している。
読み終えたときに残ったのは、
出来事の印象ではなく、
外界から切り離されながら
内側へと降りていく感覚そのものだった。
Posted by ブクログ
最初のカフェから面白くてかなり期待したら、井戸がやや長すぎた。だが加納クレタ以降はまたかなり面白い。
ふかえりを彷彿とさせる描写がちらほら。
産まれたて。意識の中で。
クロニクル感は、まだない。
Posted by ブクログ
第1部の中盤で描かれていた加納クレタの過去。
娼婦として生きていた過去を吐露する場面だったが、第2部ではより深く彼女の心理描写に迫っていた。
非現実と現実が絡み合った世界で話は進んでいく。
突然いなくなった妻のクミコ、政界に進出するクミコの兄綿谷昇、クレタ島に行く加納クレタ、そして、水の涸れた井戸の中に3日間入っていたトオル。
物語はどこに向かうのか、どういう結末なのか、3部に続きます。
Posted by ブクログ
村上春樹さんの作品は、現実と非現実、意識と無意識の空間を描くものが多いように感じました。
哲学的で、難解で、でもとても引き込まれる作品でしたー❗️
Posted by ブクログ
「僕はふとしたことで家出をしたまま二度と家に戻れなくなってしまった。家に戻るための道を忘れてしまったのだ。僕は何度もそういう夢を見たことがあった。それは少年時代の僕の悪夢だった。行き惑うこと、戻る道を失うこと、もう長い間、そんな夢のことを忘れてしまっていた」
この文章を読み、ここだけは、わたしも主人公と同じだと思いました。ただ、わたしの場合は、子どもの頃ではなく、大人になってから、行き惑い、戻る道を失う夢を見るようになりました。目が覚めて「夢でよかった」とホッとして、夢のディテールはすぐ忘れます。現実に戻ると、迷いや不安はとりあえず脇に置き、日々、すべきことに追われ、病気や怪我を負えば、痛みとの戦いです。
第1部「泥棒かささぎ編」で、登場人物の一人、加納クレタは言いました。
「私の言う痛みとは純粋に肉体的な痛みのことです。具体的に申し上げれば、頭痛、歯痛、生理痛、腰痛、肩凝り、発熱、筋肉痛、火傷、凍傷、捻挫、骨折、打撲…そういった類いの痛みのことです。私は他人より遥かに頻繁に、そしてずっと強くそのような痛みを体験しつづけて参りました」
加納クレタほどではないにしても、痛みの苦しさはわかります。痛みとの戦いが生きることの証のようにも思えます。そして、また夜になれば、眠りの中で無意識の夢の世界に潜り、目覚めれば夢のディテールは忘れて現実を生きる…その繰り返しです。
主人公の岡田は、仕事を辞め、今は、現実社会から距離を置いた状態です。そして、自分の心の奥深くと向き合うことを選んでいきます。地上から隔絶された枯れ井戸の底に降りていく場面が印象的でした。
井戸の底で、目を開けていても自分の手のひらすら見えない暗闇の中で、肉体の存在は不確かなものとなり、のどの渇きや、空腹、息苦しさといった感覚だけが残ります。記憶・意識・感情・感覚がさまよう闇の世界は、自己と向き合うのにふさわしい世界だと思いました。
実際に、自分が井戸の底に行って、生死の境をさまようことはできないし、したいとも思いません。でも、読書する中で現実を離れ、意識の奥に潜り込んでいくような体験は貴重で、ある種の癒しにもなると感じました。
Posted by ブクログ
あくまでここまで読んだ自分なりの解釈です。
この物語は、"僕(=トオル)が恩寵の光を得るための修行記録"の物語なのでは無いか。
つまりは、間宮中尉がノモンハンの井戸で獲得出来なかったものの総称としての恩寵です。
僕らは力を手にすると途端に居丈高になったり強権的になったりしてしまう。ではそうならない方法は何か?それはつまり"やれやれ"でやり過ごす事だ。卵の側に立つ事だ。でも、敢えてデタッチメントからコミットメント(バットを持って戦う)に向かわなければいけない時があるのだ。
その時に我々に恩寵の光が差し出されるのだ。
加納クレタをシャーマンのように扱うくだりも、綿谷昇が絡んで来る時の新しい村上春樹の地平も良いと思います。
Posted by ブクログ
8.9/10
次第にあちらの世界へと呑まれてゆく。第3部では、猫もクミコもノボルも加納姉妹も、謎が尽きない。ラストの18章はあまりに美しく、まるでデヴィッド・リンチの世界を彷彿とさせた。「かまわない」と岡田が発した瞬間、思わず鳥肌が立った。
やってやれ。何かを、それを、暗闇の中であろうと、井戸の底であろうと、夢の中であろうと、抱きしめてやれ。
僕の最も好きなシーンは、カルタが暴力的に犯されたシーン。あれはやばい
Posted by ブクログ
第二部になってようやくこの物語の大筋、トオルのすべきこと(?)がわかって来た。居なくなったクミコを“連れ戻すこと”。待ってても絶対帰ってこないし、クミコの手紙は事情を説明してるようで核心は隠している。
物語がどんどん進んで来たぞーと思ったら、新しい人物•新しい要素•新しい謎がどんどん追加されて、もうこの物語がどこにどう着地するのか全く検討がつかないよ!!
間宮中尉からの手紙、ノモンハンでの出来事は違う作品を読んでるのかってくらいその時代その場所に引き込まれた。急に戦争の話??!と思ったけど、まあこれも後々関係があるんだろうなあ。と思ってたら井戸!!
何!どういうこと!全くわからない、けど面白い。
Posted by ブクログ
「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」
Posted by ブクログ
予言がヒントをくれる 同姓同名の別人(ネコ)妻の服を着たほかの女 幻想の中で「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」と言われる 幻想では、色々な部屋の入り口がある廊下をうろちょろした。そこにはトレーを持ったボーイがいる 鏡を見ると違うもの(アザ)が映っていた 前の住民その前の住民 クミコとクレタのドッペルゲンガー 憑き物がつきそれが剥がれる コーヒーとドーナツ 強烈な暴力を奮う 「ぼくはここで何をしているんだ? この女は誰なんだ?」馬が象徴するもの
クミコは居なくなった。また不思議な夢を見る。メイとビールを飲む。マルタから電話でマルタとノボルと三人で会うことを言われる。
三人で会いノボルはクミコに男が出来たから離婚しろと言った。
家には間宮から手紙が来ていた。手紙には、外モンゴルの井戸の光の体験で恩寵を感じたが受けられなかったこと。その後脱け殻の時間を過ごしていることが書かれていた。部屋にクレタが来た。夢の中の交わりを説明されて驚いた。
メイから朝電話。その後空き家の井戸に行き縄ばしごで底まで降りた。
井戸の中でクミコとの馴れ初めを回想する。そして結婚、堕胎のこと。堕胎の時岡田は北海道出張中だった。そこで堕胎を電話で聞き、酒を飲みに行った。バーで歌手の男が歌っていた。歌い終わるとサービスとして別のことを始めた。店を暗くして蝋燭を点けそこにしばらく手をかざした。「痛みの共有」をやった。
そして井戸の底で幻想に行き謎の女に出会った。
目が覚めると縄ばしごが消えていた。その後それを引き上げたのはメイだと判る。メイは上から話しかけた後、井戸の蓋をした。
何日かして夜にクレタが蓋を開けてはしごを下ろしてくれた。が射なくなった。井戸を出て家に帰り食事をして、郵便受けに手紙を発見。クミコからだった。
手紙には、仕事相手と浮気したこと、性の喜びを感じたこと、今はもうその相手といないこと、そして岡田と別れる旨が書かれていた。そこにマルタから電話がかかってきた。
マルタは「悪いことがあなたに起こっている、体に変化がおきてる」と言った。そしてクレタが行方不明だと。しかし岡田はクレタのことは言わなかった。そしてはしごをかけたままなとこに気付き、外しに行くと井戸の底にクレタがいた。クレタはもう少し考え事がしたいと言ったのでそのまま岡田は家に帰った。翌朝井戸に行くとクレタはいなかった。その後この家の持ち主の叔父に電話した。この家に不思議はないか聞いたが、ないとのこと。駅前の不動産屋が家や空き家を知ってるとも聞けた。髭を剃ると頬にアザが出来ていた。そして寝ると夜中に起きた。となりにはクレタが寝ていた。
クレタはクミコの服を着て朝食を作った。それはクミコに似ていた。そしてノボルに犯された話の続きを話した。ノボルに体を触られ絶頂の快感と痛みを感じて自分が生まれ変わったと感じた。
夜、現実として岡田はクレタと交わった。そして彼女と自分のためにクレタ島に行くという誘いを受けた。
翌日メイに会う。交通事故で彼氏は死んだ(殺した)、自分の中のぐしゃぐしゃを潰したいのだと。クレタ島に行ったら手紙を書くと約束。
叔父が訪ねてきた。人生のコツを語る。それはじっくりと時間をかけて人を観察する単純なこと、「洗練された復讐」だと。
翌日叔父のアドバイスを試してみるため新宿で観察をして。コーヒーとダンキンドーナツを手に。11日それをやっているとギターケースを背負った男を見た。それは北海道の歌手だった。男をつけ古いアパートを見つけた。しばらく見張った後アパートに入ると男にバットで襲われた。反撃して蹴り、殴ったら男がニヤニヤした。現実に戻され殴るのを止めた。男のギターケースを開けるとそこには何も入っていなかった。怖くなりアパートを飛び出てバスに乗った。客は怪訝そうに岡田を見ていた。服は返り血で、手にはバットを持っていた。家につきバットをしまった。
家に帰って酒を飲んだ。その後寝ると悪夢を見た。歌手の男を追ってアパートに入り殴った。男は笑いながらナイフを取り出し自らの皮をむいていった。むき終わると皮が迫ってきて岡田の全身を覆い張り付いた。目が覚めて「逃げられないし、逃げるべきではない」と悟った。結局クレタ島に行かないことに決め、クレタに別れを言った。
クレタからクレタ島からなにも書いていない手紙が届く。クリーニング屋から連絡があり、行くとクレタにあげたクミコの服だった。支払いはマルタの模様。
間宮中尉に手紙を書くと、返事が来た。私も「井戸に何かある」と今でも希望のようなものを持っていると。
メイは学校に行くことになった。そして空き家は壊され、井戸も埋められた。
プールで泳いでいると幻影を見る。そこで確信したのは「あの電話の謎の女はクミコだ」ということ。「私の名前をあなたは知っている」と闇の中から訴えながら助けを求めていたのだと。
Posted by ブクログ
笠原メイちゃんが可愛い
物語自体は村上春樹的な、シュルレアリスムな感じ
比喩表現が相変わらず抜群に上手くて面白い
終盤、主人公が核心に踏み込んでいくにつれて、メラメラ(?)としてきて第三編が楽しみ。
Posted by ブクログ
妻クミコの失踪、義兄綿谷ノボルの選挙出馬、また主人公岡田亨の自宅付近の井戸での不思議な体験など、これまでの日常生活が徐々に一変している。井戸の水は相変わらず涸れているが、彼は井戸の中に入り、しばらくの間そこで過ごした。そんな中、岡田は夢と現実の境目が曖昧な時空間に佇む。その後も彼は不思議な出来事に遭遇し、ギリシャへの旅を誘われたが、彼は結局、自宅に留まり、妻の行方を追うという、これまでの村上春樹作品とは少し異なる展開を迎える。
Posted by ブクログ
第1部から謎だった電話や夢に出てきた女の正体がわかって物語が一歩大きく進んだ気がした。
村上春樹は映像的文章?の表現力(表現が合っているかわからないけど、)が本当に上手だと読んでて感じた。
夢と現実の区別が曖昧になる場面でも文章を読みながらそれらの場面をありありと連想させることができるのは流石だなぁ、、とこれまでの作品を読んできて改めて思った。
右頬に突如現れたアザ、色々な登場人物の回想や路地裏の庭にあった井戸。
様々なキーワードやメタファーが出てきて、まだまだ謎が多い。
駆け足で第3部まで完読しようと思う。
Posted by ブクログ
2部に入って話がどんどん展開し、どんどん引き込まれてる。
直前に読んだTVピープルの短編に加納クレタが出てきてて、その短編はよく分からなくて不快だったんだけど、ねじまき鳥に出てくる加納クレタはとても魅力的だと思う。先入観ありで読み始めてしまったので、TVピープルの前にこっち読めば良かったと思った笑
Posted by ブクログ
この作品だと叔父さんがそれにあたるかなと思うけど、自分でものを考えて主人公と接点を持つキャラクターの言葉がすごく刺さる。
家出されたり、閉じ込められたり、突き飛ばされたり、殴られたり、澱んだ展開がきつかったけど、最後あたりで少し救われた。必要とされていたんだと思うと勇気出るよね。よかった。
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話はフィクションですが、思考の混沌とした感じがとてもリアルだと思いました。
問いへの破壊と再構築。
夢と現実の行き来。
誰しもが、何度か経験したことのある深い時間ではないかなと。
Posted by ブクログ
再読
クレタ島に行きたい
「君たちが結婚してから6年経った。そのあいだに、君はいったい何をした? 君がこの6年の間にやったことと言えば、勤めていた会社を辞めたことと、クミコの人生を余計に面倒なものにしたことだけだ。今の君には仕事もなく、これから何をしたいというような計画もない。はっきり言ってしまえば、君の頭の中にあるのは、ほとんどゴミや石ころみたいなものなんだよ」、綿谷ノボルはそう言った。そして僕は彼の言い分が正しいことを認めないわけにはいかなかった。客観的に見てみれば、僕は確かにこの6年の間に意味のあることなんてほとんど何ひとつしなかったし、頭の中にあるのはゴミや石ころみたいな代物だ。僕はゼロだ。彼の言うとおりだ。
でも僕は本当にクミコの人生を余計に面倒なものにしてしまったのだろうか?
「二十六年のあいだ、私は何ものでもなかったのです。(中略)でも今私は、新しい私自身を手に入れようとしています。私は入れ物でも通過物でもありません。私はこの地面の上に私自身を打ち立てようとしております。」
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現実だろうが、ちょっとズレた異世界だろうが、文章でつづる登場人物たちの生活に面白さがあると思いました。そういうところは、毛色は違っても、ジブリ作品にも言えることですね。異世界、異世界という言うけれども、村上春樹フィルターを通すと現実はそう見えるのかもしれないです。
(今この本を読んでいることは運命的であるのだが、そうなると、この本の内容に、今の僕に必要な啓示か何かが隠されているのだろうか。…わかりません。まだ、ね。
それに、「あった」とも「なかった」とも言いません。それによって何かが損なわれてしまいそうだからです。面白い、楽しい、それで充分じゃないですか。ね。)
Posted by ブクログ
【2026年8冊目】
妻が家を出ていったらしい。なんの心当たりもない僕は途方に暮れ、結果として井戸の底に座り込んだ。頭上に見える半月、見えなくなってからの真の闇。妻はどうして出ていってしまったのか、小さなショルダーバッグとクリーニング店から回収した衣服だけを持って。「僕の周りには女性が多すぎる」――ねじまき鳥クロニクル第二部。
シンプルに可哀想って思いましたが、だからといって、「ちょっと考えごとしたいから井戸の底に下りるか」とはならないし、危機感がなさすぎる。なんで間宮中尉の話聞いた後にそんな決断できるんだ。
主人公から欠落しているものが、もともとだったのか、それとも加納姉妹の出現によって加速しているのか、誰にもわかりませんが、第二部の最後らへんに近づくにつれ、「もうここで終わってもいい気がするのに、第三部あるの?(ここからどうなるっての?)」という思いを抱くことになりました。
最後の最後で天啓!って感じで、「あ、確かに続くのね」とは思いましたが、どうなるんでしょう。奥さん帰ってくるのかなぁ、めちゃくちゃ帰ってこなさそう。
あと、やっぱり物語のほぼ冒頭からパスタ茹でてて「ま、また茹でとる!」ってなりました。あと、水質検査の結果、どうなりました?
初読:2012年11月12日以前
Posted by ブクログ
もう一度読む必要がある。
概念的な話だと思う。同時に、人生において
重要なことを多く語っていたと思う。
この世界では耳をじっと済ませる必要がある事(良いニュースは小さい音だから)や、他にもいくつかあった。クミコともう一度出会って欲しい。出会わないシナリオあるんかな?意識の表層で出会って終わりかな
Posted by ブクログ
思い出してきた。完全にここまで読んだ、というところに辿り着き、そこからは初めて読んでる感覚がしっかりあった。クレタ島いかんのかい!って思って20歳ぐらいの時に読むの辞めたんだった。
Posted by ブクログ
え、むず
クラゲok
後半の方でマルタの妹への言葉、『お前』多用してるからなのか、あの空気感が嫌だったのか、はたまた私が生理で不調だったからか、もしくは電車酔いしたからか、読んでて吐きそうになった
後メイは思考回路が意味不明
正味最後の章はバチバチに置いてかれた、なぜそうなる…?
おじさん好き
三部も読む
Posted by ブクログ
小学生のとき山のキャンプで見た満天の星空に感動して、作文にかこうとしたけど、ぜんぜんじょうずに描写できなかったことを思い出した。
すごいなあ空が割れて落ちてくるくらい、とか、不安になる、とかいえるの
クラゲを侮辱するなって言ってんのすき