村上春樹のレビュー一覧

  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    『これほど厳しい心を持った人が、どうしてこれほど優しくなれるのかしら?』、彼女は感心したように尋ねた。
    『厳しい心を持たずに生きのびてはいけない、優しくなれないようなら、生きるに値しない』

    これを読みたかったから、読書をしていたのかもしれないな。

    0
    2025年12月07日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (青豆)
    自殺しようとするが天吾と会うことを目的に思いとどまる
    天吾とは1Q84の世界でしか会えない?
    非常階段を逆に登ったらどうなのか
    天吾の子供を孕む

    (天吾)
    父親の部屋で見つけた空気さなぎ
    その中にいたのは子供の青豆
    安達看護師と一晩を明かす

    (牛河)
    青豆と天吾の真実へ徐々に近づく

    0
    2025年12月01日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (青豆)
    リーダーはあくまでリトルピープルにとってのレジヴァ
    世界を行き来する道を作るパシヴァを作り出す存在
    マザとドウタ

    (天吾)
    2つ目の月の存在に気づく
    青豆を見つけ出そうと決意

    0
    2025年11月29日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    71歳になってもこれを書き上げる村上春樹の執筆への愛の深さに感動した。書き切れないものを書き切れないままに書き切る。とても良かった。

    0
    2025年11月28日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    映画から入り小説→映画と何度もループしてしまう大好きな作品。
    ホリー・ゴライトリーの奔放な美しさと、その裏側にある苦悩、自由を求めるあまりその自由に苦しむ、ホリーの言う"いやったらしいアカ"は、現代人、とくに都市で生きる僕らに通ずるものがある。
    オードリー・ヘプバーンのキュートさがこの作品を有名にした一助であることは間違いないが、物語としては小説の方が好みである。映画版の結末はややご都合主義というか、映画を見終わった人たちが肩透かしを喰らわないように配慮したのでは、と感じる。小説の結末の方が、ホリーというどうしようもなくは魅力的な人間の内面を表していると思う。

    0
    2025年11月26日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (青豆)
    「さきがけ」のリーダーと会う
    リーダーはリトルピープルに何かを奪われた

    (天吾)
    父親(父親ではない)と会う
    母は何かと交わって天吾を産んだ
    牛河と会う
    2人の力が合わさり何か解き放ってはいけないものを解き放ってしまった
    猫の街に行き、リトルピープルの扉を開けてしまった

    天吾と青豆が記憶の中で結びつく

    0
    2025年11月26日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹は20年近く続けてきた一人称「僕」で小説を書くことがだんだん息苦しくなってきて、『ねじまき鳥クロニクル』(1994)を最後に、三人称での語りを取り入れたみたい(参考文献:村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫)

    『1Q84』は、カルト集団のリーダーを暗殺した青豆と、青豆と特別な関係を持つ天吾の2人の三人称の語りで交互に物語が進んできたけど、この巻からはまさかの牛河(カルト集団に雇われた醜い容貌の追跡者)の語りも加わった!

    青豆と天吾の周囲には時空や次元を超える不思議な世界があるけど、そこに現実世界の牛河が加わることで、スイカに塩をかけて甘さを引き立たせるような効果が生まれた

    ところで、安達クミという登場人物が自分のことを、「パッとしない名前でしょ?」と言うシーンがあり、なんで??としばらく考えてたけど、名前の最後に"ん"を付けたらっていうこと!?(まさかまさか)

    Haruki Murakami gradually found writing novels in the first person using "boku" (I), which he had continued for nearly 20 years, to be increasingly stifling. After "The Wind-Up Bird Chronicle" (1994), he began to incorporate third-person narration (Reference: Haruki Murakami, "Novelist as a Profession," Shincho Bunko).

    In "1Q84," the story had progressed alternately from the perspectives of two characters: Aomame, who assassinated the cult leader, and Tengo, who has a special relationship with Aomame. However, from this volume onward, unexpectedly, the perspective of Ushikawa (an ugly tracker hired by the cult) was added!

    Around Aomame and Tengo exists a mysterious world that transcends space, time, and dimensions. By adding Ushikawa's viewpoint from the real world, it created an effect like sprinkling salt on a watermelon to enhance its sweetness.

    By the way, there is a scene where a character named Kumi Adachi says, "Isn't it a dull name?" I wondered why for a while—but does it mean that adding the syllable "n" to the end of the name would change that!? (No way, no way)

    0
    2025年11月26日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    妻と別離する喪失感から始まるあたり、相変わらずの「村上春樹ワールド」で、「待ってましたこの展開!」となるか、「やれやれまたこの展開かよ...」となるかは、読み手に委ねられそう。だいぶ後期作にはなるので、後者の人が増えている印象がある?

    0
    2025年11月23日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (青豆)
    「さきがけ」での暴力とリトルピープルの存在を知る
    天吾は幼少期に唯一心を開いた相手

    (天吾)
    爆売れする『空気さなぎ』
    ふかえりはどこかへ姿を隠す
    リトルピープルは文字にされたことで怒っている

    0
    2025年11月23日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

    Posted by ブクログ

    村上春樹さん 文藝春秋2022年11月発行
    絵 ガオイェンさん
    亡くなった父親についての文章とどこか懐かしい絵

    棄てた猫が、先回りして帰宅しているところは、思わず嬉しくなった。
    心に響いたフレーズはたくさんありますが、
    ひとつだけ引用します。

    父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの
    引き継ぎという行為、あるいは儀式の中にある。その内容がどのように不快な、目を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなくてはならない。もしそうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるのだろう?

    0
    2025年11月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『街とその不確かな壁』を読んだので、こちらも読みたくなり再読。
    やっぱり私にとってはこの作品が村上春樹の最高傑作である(結構多くの人にとってそうだとも思いますが)。
    以下、下巻の感想もまとめて書きます。

    上巻の何かが起きるワクワク感は本当にたまらない。
    設定も突飛ではあるし、かなり説明少なく読者の想像に任せる部分も多いのだが(やみくろとか)、そういうものとして淡々と進むから逆に違和感なく読めるのが不思議。主人公がいちいちびっくりしないのも受け入れやすさに影響してるのかもしれない。
    とにかく話の展開と構成力、こちらの想像をかきたてる描写力にグッと引き込まれてしまう。

    下巻はさらに物語に引き込まれ、少しは明らかになることもありながら、それ以上に主人公の心理描写が何より魅力的に感じる。こんな突飛な設定のなかで、こんな壮大な物語の中で、結局村上春樹が1番書きたいことはこのモノローグなんじゃないかと思うような、主人公の世界との向き合い方。全然自分とは違う世界なのに、なぜか共感して心が静かに揺さぶられて、切なくなる。

    物語の解釈は色々できるし、それも語ってみたいけど(やみくろとは?とか、2つのパートの対応とか、ラストをどうとらえるかとか)、でもやっぱりこのモノローグを純粋に受け取るだけで十分な気もしてしまうのだ。

    あとはピンクのスーツの女の子が好きすぎました。
    チャーミングなキャラを作り出すものだなぁ。

    0
    2025年11月19日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全6巻の小説だから最終巻で描かれるんだろなと予想していた出来事が全部もう起きた!

    これまで読んだ本、観た映画の中でも断トツに醜悪でおぞましい、カルト集団のリーダー
    そのリーダーの暗殺を請け負った優秀な女アサシン青豆
    青豆が同情のカケラもなくリーダーを瞬殺してくれることを信じてここまで読み進めてきた

    この巻で両者が接触し、青豆との会話の中でリーダーの鬼畜の所業の理由が明かされる
    それは時空を超え、次元をまたぎ、作用反作用の法則に従うものだった
    そしてそれを読んでいたら自分でも驚くことに、リーダーを消し去って欲しい気持ちに揺らぎが生じた
    物語の青豆も暗殺を躊躇っている

    思考の深奥から、闇の奥底から、村上春樹が連れてきた何か(真理なのか狂気なのか?)をこのエピソードに落とし込んだに違いない!
    そのせいで自分自身の世界観、価値観までおかしくなった気がする

    『でもいくつかの視点から自分の立ち位置を眺めることができるようになると、言い換えれば、自分という存在を何か別の体系に託せるようになると、世界はより立体性と柔軟性を帯びてきます。』
    (村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫)

    All the events I expected to be reserved for the final volume of this six-part novel have already transpired.

    Among all the books I have read, among all the films I have watched, never has there been a cult leader so exceptionally grotesque and repulsive.
    Aomame, the highly skilled female assassin assigned to kill him.
    Trusting wholly that Aomame would dispatch the leader without a shred of sympathy, I have followed this story until now.

    In this volume, the two finally meet; through their conversation, the reasons for the leader’s monstrous deeds are laid bare.
    These motives, transcending time and space, spanning dimensions, are described as following the law of action and reaction.
    And as I read, to my own surprise, my desire to see the leader erased began to falter.
    Even within the story, Aomame hesitates to carry out the assassination.

    From the depths of thought, from deep in the darkness, Murakami has surely drawn forth something—be it truth or madness—and poured it into this episode.
    Because of this, I feel my own worldview, my very system of values, has been fundamentally unsettled.

    @A hotel in Santa Clara

    0
    2025年11月19日
  • 翻訳夜話

    Posted by ブクログ

    一冊をひとりで翻訳する、それは孤独な作業。道をひとりぽっちで歩いてゆかねばならない。本書はその旅のおともになる。弱気になった時に読み返すと、少しだけ元気をもらえる。
    3つのフォーラム――1996年東大駒場、1999年翻訳学校、2000年若い翻訳家6人と――を収める。若い翻訳者のなかには、25年前の岸本佐知子や都甲幸治もいる。
    カーヴァーとオースターの短篇を村上・柴田がそれぞれ訳している、その比較が興味深い。もともと波長が合うためか、ふたりの訳文がそんなに違っていないような印象も受ける。
    村上も柴田も勢いがあるのががいい。まだふたりとも、ほぼほぼの40代だもん。

    0
    2025年11月19日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。

    0
    2025年11月16日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    これは村上春樹の最後の長編作品になるかもしれない。そう思った。

    時計の針が進むこと、自らが老いていくこと。世界は変化を嫌うが、それこそが生きている証なのだろう。

    日々、失敗を繰り返し、過去の栄光を思い返し嘆くこともあるが、そんな自分が美しいんだろうな…

    本作も村上春樹ワールド全開であったな〜

    0
    2025年11月12日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み応え…!!

     この物語から何かを見い出そうとしながら読み進むものの、掬い取れずにこぼれ落ちていくような歯痒さ。それでも一文一文の美しさや重くもあり軽くもあるような文体に引き込まれ、"理解度"なんて表面的なものに捉われずに突き進む気持ちよさ。そのような感覚を終始味わう読書体験であった。

     とはいえ、自分なりにこの物語のテーマは?と考えてみると、「深いトラウマを抱えた人間が分裂を経て自我とシャドウを統合するプロセス」と言えるかなと思う。影をなくすというのは、過去のトラウマや心の深い部分を直視出来ず、"なかったことにする"ことかなと。影をなくすと、"記号"のような人格が残る。その人格だけでも、社会性を持って形として生きていくことは出来る。でも人と深く繋がったり感動したりすることは出来なくなってしまうのではないか。

     下巻で登場するイエローサブマリンの少年は、恐らく主人公の心の深い部分を刺激し、影を思い起こさせてくれた存在なのだろう。最後のシーンが印象的で静かに感動した。

    「あなたの心は空を羽ばたく鳥です。…あなたの分身が、そのあなたの勇気ある落下を、外の世界でしっかり受け止めてくれることを、心の底から信じればいいのです」

     更に考えていくと、私の場合は瞬間風速的なトラウマによって壁の街を意識の中に拵えた感覚はないけれど、どちらかというとじわじわと、家庭環境や社会的なコミュニティの中で、"世間の目"のような壁に360°取り囲まれた街に住んでいる感覚はある。この物語の壁は、ディストピア要素もありながらどちらかと言えば"自分を守るため"の孤独だけど平穏で安心出来るユートピアでもある気がする。一方で私のイメージする世間の目に囲まれた街は、もっとディストピア感が強い。ジョージオーウェルの1984年のそれに近いような。

     影を完全に切り離して壁に囲まれた街に身を置くプロセスは、1人の人間として統合された成熟を得るために、私にも必要なプロセスなのかもしれない等とも考えた。

    ※なぜ門番ではなく門衛という言葉に変わっていたのか、些末なことだけどなにか引っかかることも備忘までに記しておきたい。


    0
    2025年11月10日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    エッセイとか村上春樹の考え方を知れば知るほど、小説の方も好きになる。まだあんまり読めてないけど。
    難しい言葉を並べなくても良いし、人を感心させる表現をしなくてもいいんだ、というところが小説を書かない自分にとっても響いた。
    余計な言葉は足さずに、簡潔なのに心に響く文、確かにそんな表現をできるようになりたい。

    0
    2025年11月10日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    十年ぶりくらいの村上春樹。村上春樹らしい村上春樹。
    最初は抵抗がある。村上春樹の小説はどれもそうだけど、「よくわからんどうでも良い童貞の妄想」を聞かされているような気分になる。それが不思議なことにある程度まで進むと、村上春樹ワールドに浸かって、村上春樹を読む時間が心地良くなる。
    久々に村上春樹、良いなーと感じている。下巻にも期待。

    0
    2025年11月07日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    ドアの一枚もない

    「僕のドア…」
    「ドアのことは言うなって言っただろう!」
    チビと大男が主人公の部屋に来た際のやり取りが一番好き。

    #ドキドキハラハラ #シュール #深い

    0
    2025年11月06日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!

    0
    2025年11月04日