村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この物語は理解するというより、物語に身を委ねて、最後までそれを受け止める、そんな風に読みました。
夏前から読み始めて、随分と時間がかかりました。
今朝読み終わってしばらく余韻の中にいたら、しとしと雨が降り始めました。
暗いけれど、静かで落ち着く朝です。
全体的に暗く冷たく静かな物語ですが、その中に心の内部の躍動、綺麗な情景、温もりのあるもの、そういう心惹かれるものたちが敷き詰められています。
暖炉の火。熱いコーヒーとブルーベリーマフィン。コーヒー屋の女性。主人公が料理をするシーンなんかも、読んでいる私自身を温めてくれるようなときめく文章でした。
自分はどう生きたいか、必要な時に人は自分を -
Posted by ブクログ
美しい抽象的な比喩と引用がやはり凄まじい。
抽象者を残した表現は読者に咀嚼することを要求し,それはある種の煌めきを見つけることや発見に近いなにかを引き出す
そして映画の比喩も素晴らしい
時代感とその場の雰囲気のわからなさ
それこそがそれをよりそのシーンにしている
これは美しい
また,父親と青豆とふかえりと。
それぞれが単調に進んで変わっていく様がとても美しい。
空気さなぎは何を指し示すのか,どうして我々の前に現れるのか.精神的な弱さが弱点な人間は果たしててんごだけなのか.
物語の濃淡は驚くほどに濃く,ストーリーは単調である.
そのキャップがある種時間の経過間隔を危うくさせてしまうのがすごく -
Posted by ブクログ
フィンランド、熊本、ラオス。私が過去に行った場所、行こうとしてる場所を村上春樹がどう見るのかを知りたく。それぞれの場所を再訪したくなる。
私とは違う感性で語られるその場所のことを知り、興味が深まる。フィンランド、シベリウスを聴いてみる。
さらに、行ったところのない場所の章も、彼の案内で読み進めると、すごく魅力的に思われる。アイスランド、ボストン、ポートランド、ミコノス島、ローマ。
ローマの郊外をイタリア車で走ることについて、人生のハイライトになりえる、という表現。人生のハイライト、っていう言葉に自分の人生を振り返ってみる。
旅は、心と体を自由にする。旅の本もまた然り。
この人は、自由に -
Posted by ブクログ
まだ読み終えていないのだが、とても面白い。そして、私は、彼の小説をちゃんと読んだことがない。ハマる人は、ハマるのですよね。なぜだか、数ページ読んで、やめてしまったり。文体なのか、なんなのか、わからないけれど、昔読んだときは、あまり、スーッと物語に入っていけなかった。そう、思い出したが、ノルウェーの森は読んだ。とても話題になったので、ざーっと読んで、映画を見てしまった。ざーっと流し読み、飛ばし読み的に読んだので、読んだと言えないのかも。
この本を読んでから、彼の小説に対する思いがわかって、なるほどと、良い印象を受けた。彼の小説を読んでみようかなと思えた。 -
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Posted by ブクログ
様々な角度から「恐怖」を描いた作品。
レキシントンの幽霊は、これに似た話を入試問題で読んだことがある…夫が死んだショックでこんこんと眠り続ける母親と、眠り続ける母親を前に何もできず、孤独に鮭缶だけを食べ続ける子供の話…ケイシーをモデルにしたのかな?
氷男は、旦那の地元に帰った奥さんみたい。
7番目の男が1番怖い。眠れなくなった。恐怖に飲まれずそれを見つめなければならないというメッセージが心に残る。
めくらやなぎと眠る女 は、懐かしい場所に行った時に思い出がフラッシュバックして、色々考えてしまう時の思考が再現されていた。ストーリーの意味は分からないけど、物事を思い出す時の感覚とかはめっち -
Posted by ブクログ
ネタバレ何回読むねん、というくらい何回も読んでる本。
下記文章を読みたいがために何度も何度も読み返す。
「要するに『あなたが善きことをしているときにだけ、あなたに善きことが起こる』ってことなのよ。
いや善きことというより、むしろ正直なことって言うべきかな。規律をしっかり守りましょう、みたいな正直さのことじゃないのよ。
もしそれでとりあえず楽しい気持ちになれると思えば、私は墓だって暴くし、死者の目から二十五セント玉をむしったりもするわよ。
そうじゃなくて、私の言ってるのは、自らの則に従うみたいな正直さなわけ。卑怯者や、猫っかぶりや、精神的なペテン師や、商売女じゃなきゃ、それこそなんだってかまわな