村上春樹のレビュー一覧

  • アンダーグラウンド

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    地下鉄サリン事件に関するドキュメンタリードラマを観て、自分が30年前にニュースで見聞きした印象とずいぶん違っているような気がして、この本を手に取った。

    実際にサリンを吸ってしまい被害に遭われた方たちのインタビューである。いろんな方がいて、いろんな人生があり、この日もいつもの日常の延長が始まるはずだったのに、たまたまあの時間に、日比谷線・丸の内線・千代田線のいずれかに乗ってしまったために、サリンの被害に遭ってしまった。亡くなられた方や重い後遺症を負ってしまった人たちもいる。

    私はあの事件をニュースで見た時に「怖いな」「なぜあんな見るからに怪しい宗教にはまる人がいるんだろう」とは思ったが、被害

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    2025年03月30日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    村上春樹さんの再読2冊目。この本は案外内容を覚えていた。もう20年以上前に読んだはずなのに、深く印象に残ったのだと思う。特に「納屋を焼く」が独特で好きだ。これを原作とした韓国映画「バーニング」も読後に観てみたが、自分の想像とはずいぶん異なる雰囲気と結末だった。想像の余地が大きいのが春樹さんの作品のまた面白いところだなと思った。

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    2025年03月27日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    普通とはかけ離れた自由奔放さはホリーの魅力。でも全くの考えなしなわけではなくて、その普通とかけ離れた経験が今のホリーの確固たる意志の源となっている。とはいっても完全なる強い女性というわけでもなくて危うさもある。激しく生きてプツンと壊れてしまいそうな。そんなホリーと過ごしたときが主人公にはあったのに、もうどんなふうに生きているのか今は全く分からない。しみじみと感じさせられる儚さと美しさが魅力的な作品。

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    2025年03月27日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    久しぶりに、村上春樹さんの本がとても読みたくなった。
    若い頃に流行りに乗って?よく読んだけれど…正直なところどれもよく分からないなぁという印象だった。
    今ならわかるところもあるかもしれない。

    分からなかったくせに…村上春樹さんの文体はすごく読みやすくて好きだなぁと思っていて、文体の謎(自分が英語で書いたものを日本語に翻訳して体得した文体…!)が解けて、めちゃくちゃ小説を読んで確認したくなる。それだけじゃなくて、音楽を好むみたいだからそのリズム感的なものもあるのかなとも思ったけど。

    自伝的エッセイなので、ハルキストの方はきっと読んでいて感動するんだろうなと思います。全体的にストイックでやっぱ

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    2025年03月25日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    主人公とまりえの不思議な3,4日間は、おもしろすぎてすごいスピードで読み進めてしまった。

    1~3部で書いていた思考や癖などが再度現れていて、長編だからこその締めくくり感があった。

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    2025年03月18日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    まりえの魅力が詰まったパートだった。“おじさんに、性的な意味を介さず純粋に守りたいと思わせる少女性”についての話を何かの映画で見た気がするが、その少女性を持ち合わせているのがまりえだと思った。

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    2025年03月14日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    青豆は、さきがけのリーダーを殺しにストレッチに向かう。そこで、リトルピープルのことなどを聞いて、リーダーが悪いんじゃないということがわかり、殺すのをためらう。
    天吾は、NHKを退社して施設にいる父から、本当の父親じゃないことを遠回しに聞く。天吾は、お母さんに捨てられたことがわかる。長年抱いていたもやもやがなくなる。

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    2025年03月12日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    青豆→「さきがけ」の事件について捜索中。老婦人が幼女にしようとしている、つばさちゃんのレイプの話など。

    天吾→「空気さなぎ」が新人賞を獲得。フカエリの捜索願いを保護者である先生が出した。それをマスコミが少しずつ追い始めている。

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    2025年03月06日
  • 村上さんのところ コンプリート版 試し読み

    購入済み

    ユーモアあふれる作品

    この本は作者の独創的なユーモアあふれる作品でとても面白かったです
    特に気に入ったのが色々なことに目をつける作者の着眼点ですね

    #共感する

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    2025年03月03日
  • 心は孤独な狩人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大学で英文学の授業の教材として読んだ思い出の本が、同様に思い出深い村上春樹に訳されるという幸せ。
    以前読んだ村上春樹と柴田元幸の対談本「本当の翻訳の話をしよう」で話題に出てたのがきっかけで手に入れてみた。

    授業で学んだから内容は多少覚えていたとは言え、20年以上前に読んでから読み直してもいなかったので、ふんわりとした記憶しかなかった。

    耳の聞こえない主人公のシンガーさんが、町の人々から色々なことを相談されるけど、相手は一方的に話すだけで別に探偵的なことをするわけでもない。
    そしてある日悩みを聞かされまくった主人公は自殺してしまう。
    そして町の人々は後悔する。
    といった感じ。

    読み直した結

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    2025年03月03日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    ⬛︎思慮深くておちゃめなおじさま
    村上春樹さんの小説は学生時代に読もうとして挫折し、それ以降遠ざかっていました。しかし、各所から「小説は苦手でもエッセイは好き」「氏のエッセイはいいぞ〜」というお声をたくさん聞いて今回拝読。結果、とっても面白くて、暑い日に飲むビールみたいにゴクゴクっと読んじゃいました!!

    一つの物事を多角的な視点で見て考えを広げる様はもう流石というか。(柿ピーの話とか、きんぴら作りに合う音楽の話とか)それでいて文体はユーモラスで、クスリと笑ってしまう表現も多くて、なんだかそれが可愛らしい。おちゃめなおじさまという感じ。(怒られそう。すみません。とっても褒めています。)

    印象

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    2025年03月01日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    ()書きの一件必要なさそうな補足情報により、話中の情景や人物像をより詳しく想像できたように思う。そしてその補足情報がなんかすごく好きだった。

    「白いキャミソールの柔らかいストラップが、浮き上がった鎖骨の隣にのぞいていた。それは特別な料理に用いる、特別な種類のパスタみたいに見えた。」というフレーズがとても好きだった。

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    2025年02月27日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    『一人称単数』を読む前にまずこれを読まなくちゃと思って手に取ったけれど、とてもわかりやすく、共感を呼び、スゥッと入って来た。村上氏にしては珍しいタイプかも?
    なんというか、旅先に持っていって、ふと空いた時間にページを開けるようなポケットブック。

    こんな類の本が欲しかったから、なんか得した気分。

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    2025年02月27日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    騎士団長(イデア)を刺殺することによって、顔なが(メタファー、穴から顔を突き出す)を引きずり出したのだ。

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    2025年02月25日
  • 一人称単数

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    ネタバレ

    短編小説集(エッセイも混じってる)でサクサク読みやすい

    著者の本は初めて読んだ
    言葉の使い回しとか、文章表現や喩えは個人的に好きなのが多かった。

    ジャズ、クラシック、短歌、スワローズなど、ウィットに富んだ引用が多くて興味深かった

    温泉入ってたら猿入ってきた、とかストーリーだけ切り出すとそこまで捻られたものではないが、猿なのにやたら律儀でかしこまった人みたいな語り口調で話してるのが面白かった。

    この本にあるように、なんかその人の名前は覚えてないしもう会うことはないけれど、言われたことや発言はやたら記憶してるみたいなことって往々にあるよな、という感じがした。

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    2025年02月23日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    試練は人生の仕切り直しの好機なんです。
    最初に依頼を受けて免色の肖像画を描き、それから白いスバル・フォレスターの男を描き(中断)、秋川まりえの肖像と雑木林の中の穴を並行して描いている。その4枚の絵はパズルのピースとして組み合わされ、全体としてある物語を語り始めているようにも思えた。

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    2025年02月23日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫)

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    免色というモデルを触媒にして、自分の中にもともと埋もれていた物を探り当て、掘り起こしただけなのかもしれない。石の塚を重機でどかせ、格子の重い蓋を持ち上げ、あの奇妙な石室の口を開いたのと同じように。そのような二つの相似した作業が並行して進行していた。
    主人公は真夜中の鈴の音や免色の登場をきっかけにして肖像画(=?)を描けるようになるのか。
    目に見えるものが現実だ。しっかりと目を開けてそれをみておればいいのだ。
    ねじまき鳥クロニクルよりストーリーが現実にぎゅっと結びついていて私の好み。

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    2025年02月20日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    さびしさ
    喪失
    やるせなさ

    学生の時にはなんとも思えなかった、この静かな、たしかにある感傷がしみた。これが歳を重ねたということだろうか

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    2025年02月14日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(上)―(新潮文庫)

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    あるところでは真相が明かされてきて、またあるところでは謎が深まっていく話であった。

    それにしても主人公の「私」はどこまで渋い人物なのだろう。こういう包容力や余裕があり知的な人物が大人と呼ばれるのだと思う。
    随所に出てくるお酒や料理や音楽を調べながら読み進むと、より内容に引き込まれる。

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    2025年02月11日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    これは素晴らしい。内容も分かりやすく、何より設定がおもしろい。村上春樹は奇想天外を読者の体温に溶け込ますのが上手で、この本では特にその傾向が見られた。最高傑作と名高いだけある。

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    2025年02月05日