【感想・ネタバレ】騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月24日

絵画が出てくるお話に惹かれる傾向があるのですが、例に洩れずこちらも面白かったです。
ゆったりと流れるような空気感とは裏腹に、絵画や鈴、肖像画などこの先の展開が気になる謎がどんどん積み重なっていきます。
次が楽しみ。
あと、屋根裏に住み着いたミミズクに手を振ったり、ベランダのカラスの羽根を艷やかと表現...続きを読むしたりする主人公絶対いいやつ。(鳥好きの偏見)

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Posted by ブクログ 2023年11月04日

そら面白いよ、村上春樹だもん。
以下、考察というか感想。

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騎士団長=イデアってどゆこと。概念?

今まで主人公が自分の中で構築してきた、世界観というか、固定概念みたいなもの?

いろいろあってつらかったところで、じぶんの固定概念を破壊するようなすばらしい絵に出会って模索する、、、話?
...続きを読む
騎士団長を殺す=自分の既成概念をぶっ壊す?

そんで、メタファーの世界(関係性の世界?自分と他者との関係性だけを見つめ直して新たな自分の位置付けみたいなものを見つめ直す?ようするに瞑想的な?)に入って、狭い横穴(産道のメタファー?ををくぐり抜けて、文字通り生まれ変わった?

生まれ変わったので妻ともきちんとやり直そう、っておもい直せたということ?

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購入済み

さすがの一言

2023年05月31日

コーヒー片手に。ウイスキー飲みながら。スパゲッティをゆでながら。
村上さんの作品を読みながら、日常を忘れ、ゆっくり読み進められる幸せ。
いつでも電子書籍で持ち歩ける時代がきて、本当に嬉しい

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月21日

まだまだ、どういう物語かがわからない第一巻。妻と別離した主人公が小田原の山奥の山荘で孤独に暮らすことに。そこで謎めいた出来事が起き始める。

主人公の職業は画家。肖像画家としてそこそこ名が売れた彼であったが、妻との別離を契機に東北を旅した挙句に隠居に似た生活を送ることに。彼が借りた小田原の山荘も、元...続きを読むは違う画家のアトリエであった。そこに住んでるみみずくと残された一枚の絵である「騎士団長殺し」、そして、夜中になり続ける鈴。また、山荘で出会った自分の肖像画を描いて欲しがる免色なる人物。
これからどのような展開を見せるのかが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年01月30日

村上春樹の長編。第1冊目。
モーツァルトの『ドン・ジョバンニ』でドン・ジョバンニに冒頭で殺されてしまう騎士団長からタイトルを取った作品。同名の絵画が作中にも登場してモーツァルトの作品とも関係しながら今後展開されて行くのか。
井戸、色彩のなさ、月など、村上春樹ではお馴染みのモチーフも登場し、複数の伏線...続きを読むも張られて「記憶」を巡る物語が始まる。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

今年の最後は村上春樹ワールド。 言葉の使い方や表現がとても心地よく、お酒を飲みながら読んでしまうストーリー。 サブストーリーとしての性行為は男性にとって都合の良い女性というイメージが強かったが、女性の声を聞いてみたい

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

初の村上春樹。まだ一巻だからかそこまで大きな盛り上がりはなかったけど情景と人物の描写が上手くて頭に映像が浮かんでくるのでそれだけで楽しい。主人公と同じ家に住みたい。
どこか不気味な雰囲気が漂っていてこれからどうなるんだろうというワクワクで終わる一巻だった。

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Posted by ブクログ 2024年01月12日

文庫4冊分のうちの1冊目。(春樹作品おなじみ)ちょっとした謎がいくつか出てきて、なんだろうで終わる序盤。好き。
妻のこと、免色という人物の謎、謎の鈴、そしてタイトルにある騎士団長殺しという絵画の謎。あとは雨田具彦が西洋画から日本画へ転身した真相が知りたい。
続きを読みたくなる面白い話だった。

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Posted by ブクログ 2023年12月15日

散りばめられた謎、丁寧な人物、風景描写によりストーリーに惹きつけられた。物語の結末が想像できず、早く続きを読んでみたい思いが高まっている。とはいえ他に積まれている本が多く、続巻を続けて読むことはできなそう。。次に読むときまでに物語を忘れてなければいいが汗

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

長編なのに一度も飽きずにのめり込んでしまった。。免色さん何者⁈裏がありそうで気になる。
ミイラとか話に出てきたら余計耳塞ぐんだけど、真相追求する主人公は勇敢。
離婚話してるのに雨宿りしているのかな、とか考えたり皆んな結構ぶっ飛んでいてある意味ファンタジー。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

作者特有の時間論、比喩的表現は本作でも健在。4部作の第1部ということもあり、これからのストーリー展開が気になります。

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Posted by ブクログ 2023年07月24日

ひょんなことから、最近、春樹さんづいている(山本文緒さんの「自転しながら・・」を読んで)
物心ついてから私の精神紀行の伴走者って言ったら顰蹙を買うか?!しかし、まさにそういった世界観が人生に多彩な空気を添えてくれて来た。
若い頃は敬遠気味だった、難しいというより「ハルキニズムを標榜する安っぽい奴ら」...続きを読むが大嫌いだったから・・自分で読みだす能力がなく私はそんな少女時代・・学生時代もそれを引きずり、子育て期に手に取ってみると、ぴったり感覚があって、ドツボにはまった記憶が。

1984がそんな記憶、クロニクルも・・でこの作品、同一の匂い。
春木作品に出てくる苗字はどこから引っ張ってくるのか、一度聴いたら忘れられない・・免色・・って!
そして36歳という時期がお好きなようで・・
さらに、同じ匂いの女がお好きなようで・・
どこかのレヴューにも書いてあったけど、セックスパターンも然り。

さらにさらに、好ましきシニアの男性の外見も・・
まぁ、こうなってくるとセレモニー的に踏襲して読みづづけられるのもファンの才能と自負しているけれど。
小道具としてナンバリングされる音楽の好みも・・恥ずかしながら、私の好きなもんばかり。

春樹氏の才能のキラッと光るのは出だしの滑り・・帯にある「・・・私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方で・・」もう、この辺りですっかり、ハイソな佇まい、静謐な中にも他を退ける厳かな弧のイメージが霧の中にあらわれてくる。

私用で往復3時間、電車に乗る羽目になった今日、電車の道連れがこの上巻。
周囲の喧騒を忘れた私の脳内に60センチ大の、、きらりと光る剣を腰に差した騎士団長が・・そして彼の声が・・もはや妄想の世界。
イデアは変幻自在です、

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

村上春樹さんの作品に慣れてない中読んだので読みづらさはあったけどだんだんと慣れると引き込まれていった

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

 最初読んだ時には、あまり出来が良くない小説であり、1Q84の方がずっと面白いと感じた。2度目をオーディブルで読みはじめたら、1Q 84よりずっと面白いと感じた。彼の小説は、時と場所と読み方によって全く違って伝わってくる。高橋一生のナレーターは最高である。

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Posted by ブクログ 2023年01月10日

初めてAudibleで読み(聞き)切りました。
村上春樹の作品は実際に言いそうで言わない絶妙な比喩表現が好きなのですが、実際に声に出して読んでみると(何いってんだこいつ、、、、)ってなるのでとても良かったです。
高橋一生の声がひたすら良かったのでおすすめです。

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Posted by ブクログ 2022年11月26日

タイトルで勝手に中世ヨーロッパをイメージしてたけど全然違った。ミステリー要素強めだけど独特な展開で後編が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2022年11月15日

さすがに面白いです。
村上春樹さん、久しぶりに読みました。
読み終えて、4まであることに気づいた…。

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Posted by ブクログ 2022年10月19日

お、面白い……!!
これからどうなるんだという好奇心が湧き上がってくる作品。早くも続きを読むのが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

村上春樹という作家は、本当に恐ろしいくらいに作風が変わらないな、と改めて思った。
物語が連環しているというのか、螺旋階段のようだというのか、よく分からないけれど、間違いなく村上春樹の文学だと感じさせる作品。


主人公は、36歳の肖像画家の男。「騎士団長殺し」というタイトルから中世ヨーロッパと何か関...続きを読む係があるのかと思っていたけれど、全く日本的な作品だったのが意外だった。

免色という不思議な苗字の隣人。
「色を免れる」という名前のその人は、字のごとく全くの白髪をしているという。薄気味の悪さがこのあとどのような物語に繋がっていくのか楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

2~3冊目は話がどこに向かって進んでいるのかがわからなかったせいか、中だるみ感があったが、4冊目で話が急に展開して、楽しくなった。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

むず

初めての村上春樹、ちょっと難そうな小説
やっぱり読むのに時間はかかった気がする
ただ、おもしろい

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月02日

冒頭の顔がない、時間のない、ペンギンのお守りを持った帽子の人は何者なのか?この後まだ出てくるのか?
エージェントの人に意見を聞いたとき、妙にわかったようなものの言い方だったが、今後絡んでくるのか?
「時間がついてくる」のような表現がチョイチョイ出てくるが、どういうことを言いたいのか?
主人公はなぜ免...続きを読む色さんの肖像画を従来の方法で描けなかったのか?免色さんが何か特別な存在なのか?
そもそも何で法外な金額で絵を描いてもらおうと思ったのか?石室のことを知ってて近づいてきたのか?
免色さんの肖像画は完成するのだろうか?
免色さんの恋人はなぜ免色さんの子どもを産まなければならないと思ったのか?(表現は忘れたが「つなげる」というような言い方だったような)
主人公の妹と免色さんの子どもはどこかで繋がってくるのか?
石室は結局何だったのか?ねじまきどりのときも井戸が出てきたけど、似たような感じになるのか?あのときとは深さがだいぶ違いそうだが。
雨田具彦はこの家を誰かから譲ってもらったはずだが前の住人が関係しているのか?
結局のところ鈴の音は何だったのか?止まるのか?
騎士団長殺しの絵はなぜ屋根裏に置かれていたのか?
絵の中の下から頭を出して覗いてる人は何者か?別世界との通路になっているのか?
騎士団長殺しの絵を開いたのと鈴の音が聞こえるようになったのはタイミングが合ってるんだっけ?関係あるのか?
早く次を読みたくなる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月25日

初めから惹きつけられる書き出しだった。肖像画家である主人公の「私」のもとに、顔のない人がきた。可愛らしいキーホルダーを置いていくのも不思議。

「私」の肖像画の書き方は、相手と1時間面談をして何枚か写真を撮るだけ。相手と合わないと思っても、話していると一つはよいところを見つけられるもの。もし表面が曇...続きを読むっているようであれば、そっとこすればいい。

みんな月に行ってしまうかもしれない。6年間一緒にいた妻から別れを切り出された。別の男と寝ていたようだ。ある生々しい夢を見たから別れることに決めたと言う。なんて自分勝手だと思うが、決めてきたことなんだろう。

「私」は東北に放浪の旅にでて、帰ってきたのち、友人、雨田(あまだ)の父の空き家に住まわせてもらう。洋画家から日本画家に転向した雨田の父。ウィーンに留学していた間に一体何があったんだろう。

雨田の父の別荘は、人里離れた山の中にあった。「私」はある夜、屋根裏に「騎士団長殺し」の絵を見つける。2人の男が戦い、1人が相手を刺している。それを見ている人物が2人。その絵を屋根裏から降ろし、雨田には内緒で見て過ごす。まさに本のタイトルと同じタイトルの絵だ。

「私」は離婚のショックもあり、肖像画を描くのをやめた。しかし、ある人から莫大な金額を提示されてまた書くことにする。なぜか雨田の家にいることも知っていた。謎の多い人物。

多額の報酬を支払ってくれるのは、免色(めんしき)といった。長い白髪。同じ山中の離れた真っ白で広い家に住んでいた。肖像画は好きなように書いていいという。どうやはIT関連で多額の利益を得たようだが、ネット等上にも全く情報がない。

鈴の音が真夜中にするようになった。免色さんに話すと、一緒に聞いてくれることになった。鈴の音を待つ間、別れた彼女との話までしてくれている。本当に自分の子供なのかわからないのに。

鈴が鳴る。免色さんと一緒にその場所へ行くと、確かに地中から音がしている。その石をなんとかどかそうと思案し、業者を使ってほこらの石をどけてみた。中には石櫃と鈴があるだけだった。でもその石碑と鈴があったことだけでも驚くと思う。鈴があって良かったと思いし、やっぱり怖かったと。開けなければ良かったと言う気持ちもわかる。

表現がすごく丁寧で緻密ですごいなと思う。オーディブルで聞いたので、高橋一生さんの声もよく合っている。これだけ声を使い分けていて、すごい。

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

初の村上春樹。食事の描写や、主人公を取り巻く環境の説明が丁寧で美しいなと思った。免色さんの見た目や、家を自分なりにイメージしながら読めて楽しい。ただ、1巻目なのもあるかもしれないが、話が盛り上がるまでが少し長くて途中読む手が遅くなってしまった部分はある。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

読み終わりました。そして今は下巻に進んでます。
この本は前置きが長いようにかんじたのは自分だけでしょうか?
今はやっと充実してる感じです。
今の感想はこんなものです。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

(以下、全4巻通じてのレビュー)

過去作との共通点というか、焼き直しのような点が少なくない。
雑木林の石室は『ねじまき鳥クロニクル』の井戸を彷彿とさせるし、地下の世界へ迷い込む件りや、第二次大戦での暴力、夢の中での性行といった要素もいくつかの作品で出てきている。
秋川まりえのキャラクタは、『ねじま...続きを読むき鳥…』の笠原メイと『1Q84』のふかえりのブレンドのようにも思えるし、「免色」は『色彩を持たない多崎つくる…』をどうしたって連想してしまう。そもそも、彼のような、どうやって暮らしているのかわからないとんでもないお金持ちってキャラも、村上作品には必ずといっていいほど登場する。

この小説で、新規性があってユニークなのは、主人公が絵描きを生業としていて、絵を描くプロセスや絵描きの頭の中を、小説の表現として見事に結実させているところ。これには感心させられた。

特に前半部分のオカルトっぽさの発揮も村上春樹にしては珍しい。深夜に鈴の音が聞こえるあたりは背筋が冷たくなる肌触り。「白いスバル・フォレスターの男」のサスペンス性も印象深い。

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

うーん…
相変わらず文章は上手いと思う。
食事の描写もそうだし、「騎士団殺し」のオペラも見て見たくなったし、上田秋成の「二世の縁」も読んでみたい。。。

ただ、本題に入るまでが長すぎる。。。
1/4に入ったのに、まだ何の話かわからない。。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月26日

性描写をこんなに入れる必要があるのか?と思いましたが、徐々にストーリーの謎部分が判明する後半から一気に惹かれる作品になりました。

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Posted by ブクログ 2023年02月25日

初の村上春樹小説!
村上春樹小説は難しそうで敬遠してたけど、まなの本棚で紹介されていたのをキッカケに読んでみることに。
今後の展開が読めず、この後どんな風に伏線回収されるのか気になって早く続きが読みたい……

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Posted by ブクログ 2022年12月03日

相変わらず雰囲気は良いですが、中身はそこまでないのでこの一巻目いる?って思いました。

以降も読み進めていくともしかしたら意味のある伏線があるのかなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

夜中になる鈴の音。
純粋に怖い。
村上春樹は、こんなミステリー要素のある話も書いていたんだ。
文章のリズムや比喩表現はやはり心地よい。
下巻で何が始まるのか気になる。

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