村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村上春樹さんがランナーということを知らなかった。ふと見つけたので手に取った。
著者がランニングを通して考えたこと、感じたこと、そしてランニングに対してどのように向かい合っているかが記されている。
著者にとって、世界や自分を捉えるためには、本業である「書く」ことに加えて、ランニングが眼鏡のような役割をしているなぁと感じた。
眼鏡をかけることで世界が良く見えるようになるように。
ランナーの自分も共感できることが非常に多く、楽しみながら読むことができた。
思っていることをここまできれいな日本語にできたら、生きるのは楽しいだろうなぁ。
自分も、思っていることを文字にする、というか文字にすることを -
Posted by ブクログ
巧妙に伏線回収してくれる作品も気持ち良いけれど、読後に残る感情が多いのは海辺のカフカのような作品だと思う。何をどう解釈し、整理すれば良いのか困惑してしまう。
自分の一部をひどく損なってしまった人たちが、それぞれが抱えるものに向き合い、そして何とか受け入れていく。佐伯さんは恋人を失い、恋人との未来を失い、ナカタさんは文字と知能、秀才としての未来を失った。カフカ少年は母と姉を失い、家族と過ごす温かさのようなものを失った。
極めて大切なものを失ってしまい、もう二度と取り返しようがない時、どうすれば良いのか。何もできない気がする。そんなことを考えさせられる。
ただ、最後のホシノさんの「ナカタさんの -
Posted by ブクログ
語り手の「ぼく」を通して、彼が生きていくうえで必要な存在としてのスミレ、そしてスミレが愛するミュウという二人の女性が描かれる物語だった。
スミレは性欲を含めた全存在としてミュウを求めるが、ミュウは過去に身体的欲望を自らから切り離す選択をしており、その思いに応えることができない。
ミュウはそうして自分の一部を封印することで生き延びてきたが、その代償として内的な人生の道標を失っている。
一方で「ぼく」は、スミレから性的対象として見られることはなく、痛みを抱え続けながらも、その痛みを含めてスミレとの関係を大切にし続けることで、人生を前へ進めている。
自分の一部を失ったミュウと、そんなミュウを愛す -
Posted by ブクログ
ネタバレ大公トリオ聴きながら読んだ
どうやったらこんな話思いつくんだろう
言葉にならない気持ちとか、頭のなかにあるまとまりのない空想とメタファーが物語になっていて感動した
全ての登場人物が謎を残してて、愛おしくて離れがたい気持ちで読み終えました
交わされる会話が哲学的で楽しい
ホシノくんの世界の見え方が、ナカタさんに影響されて変わっていくのも圧巻
なにもないところで、毎日規則正しい生活を送りながら一日中本読んだり、映画観たりな日々を少しでもおくってみたいなー「大人は判ってくれない」、気になってから観てみよう
「誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をし