村上春樹のレビュー一覧

  • ロング・グッドバイ

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    ずっと前に買っていて、ブックカバーついていて、タイトルも分からず本棚に置いてあったが、片付けしているときにふと手に取って読み始めたところ、村上春樹さんの小説同様にこの小説世界に引き込まれてゆき、片時も手放せない程ハマりました。
    村上春樹さんの小説はほとんど読んでおりまして、この小説は村上春樹さんの世界?と思ってしまうほど、てか村上春樹さんが影響受けたんだから当たり前か!となりました。
    しかしながらこんなに面白い小説に出会えて、本当に幸せな気分です、僕にはミステリーや推理小説といったカテゴリーには収まらない素晴らしい内容。

    あまりに面白いので、少し読んでは戻り、少し読んでは戻りを繰り返し、内容

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    2026年06月26日
  • 世界で最後の花 絵のついた寓話

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    ネタバレ

    絵がすごくシンプルなぶん、言いたいことが強く伝わってきた。

    兵士が戻ってきたところや次の戦争が始まったところなんか、特に。

    最後の花は、全てが破壊しつくされたとしても必ず残る希望ではある。

    その花を咲かせて、ゼロから文明を取り戻して…というところまでやるのも人間だけど、それをまた破壊するのも人間。

    ウサギ達に襲いかかられてもしょうがないのでは、、とか、いっそ何も残らない方がいいのでは、、、とか思ってしまうほど、人間の愚かさを思い知る。

    村上さんの翻訳も、村上さんの存在感が少しだけ見えるような感じで、あとがきも含めてすごく良かった。

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    2026年06月25日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    エアロバイク漕ぎながら読んで、運動のモチベーションをもらった本。村上春樹が健康を大切にしていて、運動で自分に負荷をかけるタイプの人だとは思わなかった!!言い回しのユーモアが抜群、ハーヴァード大学生の女の子のポニーテールの話や走った後の感情を得体の知れないネガティブなカクテルと言ったり、、!ぐさりと刺さる表現沢山。最高に面白かった。
    「河豚は毒のあたりが1番美味く、小説を書き続けるためには体内の毒素に対抗できる免疫システムを構築しなくてはならない」「太りやすい体質に生まれたことはしんどいが、幸運だった。何が公平かというのは長い目で見てみないとわからない」
    表向きだけでもいい人でいなきゃと息切れし

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    2026年06月25日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    ファンタジーの世界観と現実世界が見事に融合していく表現力に脱帽した。

    高い塀に囲まれ、一角獣の一生を見届けながら素敵な女の子と穏やかな生活を送る「私」の世界と、
    かたや暗く殺伐とした世界で刺客に追われながら、無慈悲に与えられた使命を全うする「僕」の世界が並行して進んでおり、全く逆の世界が交互に展開していく所が面白い。

    遠い世界の話に思えるが、資本主義的な世界でこき使われている「僕」は、現代で生きている我々の苦しみと通ずるところがあるし、その苦しみから解放されたいが故の楽園『世界の終り』があると捉えると、実は現代社会を生きる我々にフォーカスされている物語だと分かる。

    穏やかな世界だけを享受

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    2026年06月25日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    密な友人たちとの青春時代が唐突に終わったことで傷ついたことのある主人公が、16年経って30代後半になって過去を辿っていく話。
    自身が空虚である自覚のある主人公というのに、とても親近感を持ってしまった。現代人によくある話だろうが、それはそれとして自分の実感として。

    最初から最後まで割と密度の濃い中編で、近年読んだ中では最も好きな作品だった。気がする。
    主人公は切実に傷ついているが、それはそれとして別の人は別の深刻な問題を抱えていてそこの影響を受けている。そこのずらし方のある種の肩透かし感/すれ違い感は『騎士団長殺し』などに似たものもあったが、よりこちらは接している形が分かりやすかったのもあるか

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    2026年06月25日
  • アフターダーク

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    特に大きな出来事が起きる訳では無いけれど、惹き込まれる。物語の内容の面白さというよりも、村上春樹が描く真夜中の東京の情景の美しさに惹き込まれているんだと思う。自分の知らない間に、知らない場所で誰かが何かをしている。時間は自分が寝ている間も止まることなく進み、その時間を知らない誰かも生きている。読んでいて不思議な感覚になった。マリと高橋、マリとカオル、マリとコオロギ、マリとエリ、(主人公?)マリは色々な人との関わりでこれからの人生に影響を受けたと思うが、その後どうなったのかは分からない。これが一晩の出来事に収められているのが凄い。

    一目見たときから、その子と友だちになりたいと思ったの。とても強

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    2026年06月22日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイラウイスキーと一緒に読みたくなる一冊

    アイラ島やスコットランドの写真がたくさん載っており、写真集みたいに読める。
    写真や語り口のお陰で情景が浮かんできて小旅行している気分になった。
    アイラ島の癖のあるウイスキーを飲みながら読んでみるとより本にのめり込めそうになる。
    今度はウイスキーを買ってきて読み返したい。

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    2026年06月21日
  • レキシントンの幽霊

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    シュールで不穏。静謐でどこか寂しい。ひんやりとした手触りの中に孤独の匂いが静かに潜む独特の世界観。記憶と不在をどれもテーマにしているのかな。映画化された「トニー滝谷」を読みたくて手に取ったが、どのお話もするすると読めるのに不思議な読後感が溶け切らずに残るのが印象的だった。

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    2026年06月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    久しぶりの再読。
    強いものと、弱いもの。村上春樹の命題の一つとも言えるそれが、明確に、アプローチしてくるのが、本作が心に響く理由だと思う。そして、何より冒険を感じる。

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    2026年06月20日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    さきがけの正体が徐々に明かされ、月が2つになり、天吾の世界と青豆の世界が段々重なっていく過程が面白かった。また、青豆の友達のあゆみが意外と役に立つ登場人物で良い。ギリヤーク人の情報が物語でどのような役割を果たすのかも気になる。
    おばあさんの所に来た女の子は大丈夫なのかな…?3を読むのが楽しみ

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    2026年06月19日
  • 女のいない男たち

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    前書きからアクセル全快の短編集。村上春樹自身が「四〇〇字詰め原稿用紙八十枚」の長めに書いたと語るように、文量、ストーリー展開ともに分厚めの作品集です。どの作品も読み応えがありますが、一番気に入ったのは「木野」。村上作品お決まりのジャズバーで各々が読書や音楽、物思いに耽る場面はさすがの描写力だと思いますし、一人で何かに没頭することは本当に贅沢な時間の使い方だなと結婚した今思います。また、蛇の登場から始まる時間•空間の転位は『ねじ巻き鳥クロニクル』を思わせる展開。他の作品を含めて何度夜中に電話のベルがなったり、ドアがノックされたのか分かりませんが、遂にその相手の正体と真意が明らかに。なるほどと思わ

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    2026年06月17日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    上下巻あっという間に読んだ。カフカ少年の周りに現れる人々、佐伯さんや大島さんに実際に会えた気がする。ナカタさんの冒険もわくわくした。星野青年になりたかった。

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    2026年06月13日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    冷えたビールを飲みながら、静かな夏を待つ午後に、村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んだ。ポッカリと空いた空虚が、僕をただ見つめていた。影と自分が溶け合い、ひとつになる。そこに救いはあるのか。影と一体になるプロセスは興味深かったが、心を激しく揺さぶられるような感動はなかった。遠くから警笛がなっているような、しかしそれはどうしても無視しきれないような、奇妙な読後感だった。やれやれ。

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    2026年06月13日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    面白い。物語を通じて生きるとは、人生とは、世界の終わりに向けて自分はどれくらいたくさんのものを見落としているんだろう、、、と思わされた。
    要約したりどんな話しか?そんなことをするのは無粋かな、読んで感じて余韻に浸る。読む人それぞれ味わい方が違うんじゃないかなと思う。
    ただ、一つ事実として驚いたこと。
    この作品が発表されたのが40年以上前ということ。
    もちろん作中にはスマホもなければカーナビもない。
    だけど、文体や世界観に古さを感じさせず、現代でも通ずる人間らしさが描かれている気がして、
    村上春樹の魅力ってこういうところも一つ挙げられるのかなと思った。

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    2026年06月13日
  • 草の竪琴

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    カポーティが紡いだ文章はそれがこの世に顕現したこと自体に畏怖を感じるレベルであり間違いなく唯一無二の作家なのだが、雰囲気先行すぎて内容が今ひとつ頭に残らないことも多い。
    その点この「草の竪琴」はプロットが非常にわかりやすく、それでいて文章の魔術的な魅力は他に劣らないため、これが個人的にカポーティの一番好きな作品である。

    文章を読んでいてその恐ろしい完成度の高さに打ちのめされた体験は思い出す限りでは夏目漱石の「門」の二人が恋に落ちる場面が真っ先に思い浮かぶが、この草の竪琴いちばんの見せ場である雨の降る森のシーンは、久々にこの打ちのめされる感覚を味わった。あまりに文章が上手すぎる。この美しさをぜ

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    2026年06月12日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    赤裸々で生々しい恋や愛情を描いているのに、まったくもって上品さを欠かない......

    昔のアメリカがどういった状況か分からないから、大雑把に読んだ気がするけど、本当にホリーが自由な娘だったな。一糸なりとも束縛を許さない。

    また秀逸な比喩や言い回しがチラホラ。村上春樹チョイスなのかわかんないけど感動した。簡潔で分かりやすく、雰囲気も崩さない。

    読み返さないと、カポーティからしか得られない物がある

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    2026年06月12日
  • スプートニクの恋人

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    ネタバレ

    はああ〜何度読んでも好きすぎる。なんて寂しくて耽美でロマンチックで優しい気持ちなれる作品なんでしょう。

    2つの軌道が重なり巡り合い、また離れる。次出会った時すみれがすみれであるという、KがKであるという根拠はない。それはミュウにしてもガールフレンドにしてもそうで。
    またいつか出会うでしょうね、燃え尽きない限り。仮に出会えなくてもその記憶と共に生きていける。

    素敵なフレーズが散りばめられてて宇宙みたい。

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    2026年06月11日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    再読。
    雑誌『anan』に毎週一年間にわたって連載されたエッセイ。
    村上春樹さんの小説は何冊か読んだことがあるが、小説とのギャップが激しくて、あまりのゆるさに驚かされた。小説と違ってリラックスして気楽に読めるところがいい。
    大橋歩さんの版画も村上さんの文章に合っていてステキ。
    個人的には、童謡『赤い靴』の歌詞について書いた話、チンドン屋の演奏するビートルズの『オブラディ・オブラダ』にはサビの部分がなかった話、たった1時間のフライトの間に次から次へと集中が妨げられた話、コロッケとの蜜月の話、ゴルフをやらず走ることが好きな理由、体重計の話が面白かった。

    心に残った言葉
    何が正しくて、何が正しくな

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    2026年06月09日
  • 一人称単数

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    最後の表題作「一人称単数」のパンチがすごかった。やはり村上春樹は「他者」の描き方がすぐれている。まったくの部外者でなく、逆に全くの身内でない他者。心当たりはないのに、邪顕に出来ない。それでいて自分に意味を持つ他者。

    同じことは「クリーム」にもいえる。ピアノの演奏会に招いた女の子。公園でまっすぐに告げるおじいさん。他者。

    「石のまくらに」。なぜ、まくらが漢字ではなく、ひらがななの?短歌の中の言葉だから?五感と語感?

    「品川猿の告白」。この本全体に回想、記憶がテーマ。猿に背中を流してもらい、猿とサシでビールを飲む。昔話のような雰囲気。なにがおきても受け入れられる。我慢できない猿。名前を盗む。

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    2026年06月09日
  • 遠い太鼓

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    村上春樹さんのエッセイが好きなのを再確認しました。イタリアのお話が特に面白かったです。旅に出て、実際に体験しているからこそのリアリティに胸が躍りました。

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    2026年06月07日