村上春樹のレビュー一覧

  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    真顔でジョークを挟み込むユーモアに、何かを(それが何かは読者によって少しずつ変化する。)伝えようと真剣に訴えかけてくるような、きちんとした姿勢みたいなものを感じる。そしてなによりエンターテイメントとしても優れていて、田村カフカ少年とナカタさんという大きく分けて二つの視点を交互に進めていく形式ぇ、焦ったくも丹念に読み込んでしまう。再読。

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    2026年04月26日
  • 象工場のハッピーエンド(新潮文庫)

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    村上春樹は久しぶりに読んだけど、これぞという文章が読み心地がよかった

    村上春樹は長編も好きだけど中編、短編がより好き

    時に人生はカップ一杯のコーヒーが持つ暖かさの問題だ、とか引用なのだけど、こういう文を読んでる時が読書って楽しいなと思う

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    2026年04月19日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    超有名な小説家なんて、さぞかしアーティスティックでクリエイティブな生活を送っているんだろうな、と思いきや…極めてフィジカルでプリミティブな生活を送っている。
    (海外に住んで専業作家をしている時点で浮世離れしていることはさておき)

    そんな地に足のついた、足腰土台がしっかりしている作家だからこそ、世界に共通の普遍的に愛される本が書けるんだろうなと思うなどする。

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    2026年04月19日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    うわぁ〜凄かった…。何この世界観。
    すっごく面白かったです。
    今活躍している小説家さんたちって、残らず村上春樹を読んでいて、かつ強い影響を受けてるんじゃないかとさえ思う。これを40年も前に書かれていたなんて。

    物語は下巻。博士に会えてからようやく、一気に種明かしが始まる。二つの世界が一体何で、どのように交錯していくのか。
    ところが仕組みは分かったものの、物語がどう行き着くのか最後まで全く予想が付かないまま駆け抜ける。そして膨大な想像力で描かれたストーリーが、大きく余白を残して幕を閉じる、といった感じです。私たちの想像力まで試されているような。この余韻まで計算し尽くされているんだろうな。

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    2026年04月18日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    「ネイチャー」
    ワケなんていらない、そこに道があるから走るんだ
    同じランナーとして、共感しかないこの本
    村上春樹がこんなストイックな人だとは知らなかった
    とにかく言語化がすごい
    まるで自己分析してるみたいに、クリティカルに表現してくれるものだから、読んでて非常に気持ちが良かった

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    2026年04月15日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    いや〜、村上春樹さんはお名前だけ存じており、小説を読む前に自伝?である本著から入ってしまいました。それがいいことなのかわるいことなのかわからないのだけど、本著がとてもいい本であって、村上春樹さんの小説を読んでみたくなりました。名前だけ知っているとは言いましたが、名前と同時についてくる世間の風評なんかも耳にはしており、それが如何に的外れなものであるかも知ることができました。ご本人は自身の小説についてもご本人についても語りたがらない性格だそうですから、なかなか風評への弁明?の場もなかったようです。ご本人が40人くらいの聴衆を前に語るようなイメージで書いたという本著の文体はほんとうにやわらかく、とて

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    2026年04月14日
  • 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫)

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    読んだ本 小澤征爾さんと、音楽について話をする 小澤征爾×村上春樹 20260403
     これは不思議な体験です。
     村上春樹が小澤征爾とクラシック音楽について語り合う対談集なんだけど、村上春樹のマニアックぶりがすごすぎる。
     JAZZの本の時もそうなんだけど、その蘊蓄の深さの紹介のような気もしてくるぐらい。
     なんだけど、その造詣の深さは小澤征爾を圧倒するぐらいで、演奏者よりも深く音楽を理解するリスナーが果たしているのかって驚きました。
     深く聞き込むことと、それを言語化する能力が合わさって、そう聞くものなのか、そういう違いがあるのかって夢中になって読みました。
     なんだけど、全然理解はできて

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    2026年04月13日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公と共に、何か別の世界を旅したような気分になり、
    とても読後感がよかった。
    大げさなポジティブでもなく、シニカルなネガティブでもなく、どこか前向きに人生を捉えているような主人公に最後、力をもらえた気がする。

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    2026年04月13日
  • 一人称単数

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    フィクションが入り交じったエッセイとして読んだ。共感できるところ、書き口の独特さで読ませるところがあるなと思いながら読み進めたが表題作である最後の1編で突き放された。
    全然意味が汲み取れなかった。

    そもそもこれは小説だったのか(=フィクションだったのか)、私小説だったのか、なんだったんだろうと考えさせられた。

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    2026年04月12日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    なんでこんなに面白いんでしょうね!

    エピソード3、だんだんと登場人物たちが朧げに繋がってきました。宗教の白々しさ妖しさを表現するにはこう書けば良いのかと勉強になりました

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    2026年04月12日
  • 国境の南、太陽の西

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    水曜の朝、午前三時とかが好きならす刺さる一冊。大恋愛好きなら最後は尻すぼみかもしれない。
    今の生活には満足していても満ち足りない気もするという感覚は正直すごい分かる。でもその感覚を埋めるものを他人に求めてはいけないというのが1つハジメくんが出した結論なのかなと解釈した。
    でもハジメくんの気持ちもやっぱりすごく分かる。家庭を持つとどうしてもパートナーとの会話に正直刺激的なものはなくなる。概念的な答えがないようなことをしゃべるなんてことはない。それよりも明日どこ行く、何食べる、家のあれ修理しなあかんなとか現実的なことで埋め尽くされていく。そういう中で刺激的な会話ができる異性の存在ってすごく大きくて

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    2026年04月10日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    読むのを止められなくて、
    昼休みはキーボードの下に本の読んでいるところを開いて置いて、お弁当食べながら読んでいる私。
    変人。

    匂わせしかしなくって、はっきりと説明してくれない人たちばかりがでてきて、まどろっこしくて…
    でもそのテンポが私は大好きです笑

    ずっと、
    「だからどういうこと〜?!!」
    と焦らされる気持ちとか、
    出てくるご飯の描写が洒落てて美味しそうなのとか、
    その他もろもろ、
    もうこの唯一無二な春樹ワールドが
    堪らないっ♡♡笑笑

    登場する音楽のことは、
    私は全く分からないのですが、
    出てくる文学、
    ドストエフスキーの『カラ兄』や
    オーウェルの『1984』は
    読んでいるので、
    「分

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    2026年04月10日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    読むの止まらないです。
    さすがです。

    色々な話しが出てくるのですが、
    今回私が注目したいのは以下の3つのテーマです。

    ①男性から女性への暴力(事実婚なども含む家庭内暴力)と子供への性犯罪について
    ②新興宗教2世について
    ③一つの小説を複数人が携わり書き上げるということについて

    この『1Q84』は2009年に出版されたものだけれど、2025年の今でもまだ、①と②の話はニュースになったり、対策などが不完全な状況のままきてしまっていることだと思います。

    ①は各市がこの問題に対して、まだまだ政策を改善しようとしているところだと思います。相談窓口を設けたり、シェルターを提供したり、生活再建のサポ

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    2026年04月10日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    春樹ー!!きたー!!!
    と叫びたい!!

    久しぶりー!!!!

    ちょっと続きを早く読みたいので、
    感想控えますが、

    もう春樹ワールド全開で最高です!!笑

    室内プールに通う30歳前後の、
    規則正しい生活を送る料理の上手い男性の主人公に、
    年上の人妻ガールフレンドがいるところが、
    もう本当に春樹すぎて、

    登場人物に向かって、
    よっ!久しぶりだな、お前!

    と心の中でつぶやいていましたね笑

    そして女性の胸の描写も、
    もう待ってました!!

    と思いました。

    あぁ、故郷に戻ってきたなぁ、
    という感情になり、
    私は春樹さんを求めていたことが分かりました笑笑

    ちょっと村上春樹を一度封印して、

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    2026年04月10日
  • ロング・グッドバイ

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    文体が好き。
    フィリップ・マーロウという主人公がいて、その一人称なんだけど、すごく三人称に感じたし、登場人物がものすごく近いように感じたところが良かった。
    訳者解説がすごく納得!

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    2026年04月09日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    1番好きな食べ物は母親が作ったカレーライス。
    1番好きな曲はthe HIATUSのWalking Like A Man。

    そうやって何かに1番を付けていくなら、間違いなくこの本を選ぶのだろうと思う。

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    2026年04月07日
  • 遠い太鼓

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    自分はもともと春樹の文体や日常パート(ファンタジーとかジブリじみてない部分)が好きなんだけど、本書がまさにその良さが出ていた

    内容は彼が37歳から3年間、ヨーロッパで長く暮らした時に起きたアレコレ、酷い目に会ったり、新しい世界を見たり、人の優しさに触れたり、やれやれと言った感じで読んでてついニコニコしちゃうような一冊

    転職の有給消化で、親を連れて石垣に遊びに行ってる間に読んだ
    4泊5日
    時々親がホテルで休んでて、昼のビーチチェアで日に当たりながら、夜のビーチバーで1人ビール飲みながら本書を読んだ
    大切な時間に合う本だった。旅行中に何読むとなったら是非勧めたい一冊。あと本当に春樹らぶ

    ※ダ

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    2026年04月06日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    村上春樹氏のエッセイは本当にその地に行ったかのような感覚。
    ウィスキー好きには、サクッと読むのにちょうどいいサイズ。

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    2026年04月06日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    シングルモルトには、それぞれきりっとしたパーソナリティーがあり、アロマによって生産地が特定できるという。海藻香のアイラ島のシングルモルト。生牡蠣と合うらしい。ラフロイグのマネージャーイアン・ヘンダーソンの「おいしいウィスキーを時代にあわせてうまく造ることを目指しているんだ。」いつも新しいやり方を模索している。進取の気性。ベッシー・ウイリアムという女性が陣頭指揮をとり、大胆に新しいやり方を持ち込んで、ラフロイグの業績を伸ばしたそうだ。イアンは、「頭であれこれと考えてはいけない。能書きもいらない。値段も関係ない。多くの人は年数の多いほどジングルモルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月

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    2026年04月01日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    マラトンに着いた時の、鉢植えの花を切って小さな花束を作って渡してくれたスタンドおじさんが素敵

    たとえいくつになっても、生き続けている限り、自分という人間についての新しい発見はあるものだ。裸で鏡の前にどれだけ長い時間じっと立っていたところで、人間の中身までは映らない。

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    2026年03月30日