街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)
  • 完結
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街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

図書館のほの暗い館長室で、「私」は子易さんに問いかける。孤独や悲しみ、“街”や“影”について……。そんなある日、「私」の前に不思議な少年があらわれる。イエロー・サブマリンの絵のついたヨットパーカを着て、図書館のあらゆる本を読み尽くす少年。彼は自ら描いた“街”の地図を携え、影を棄てて壁の内側に入りたいと言う――二つの世界を往還する物語がふたたび動き出す。

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街とその不確かな壁(新潮文庫) のシリーズ作品

全2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)
    完結
    990円 (税込)
    十七歳と十六歳の夏の夕暮れ、きみは川べりに腰を下ろし、“街”について語り出す――それが物語の始まりだった。高い壁と望楼に囲まれた遥か遠くの謎めいた街。そこに“本当のきみ”がいるという。〈古い夢〉が並ぶ図書館、石造りの三つの橋、針のない時計台、金雀児(えにしだ)の葉、角笛と金色の獣たち。だが、その街では人々は影を持たない……村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)
    完結
    935円 (税込)
    図書館のほの暗い館長室で、「私」は子易さんに問いかける。孤独や悲しみ、“街”や“影”について……。そんなある日、「私」の前に不思議な少年があらわれる。イエロー・サブマリンの絵のついたヨットパーカを着て、図書館のあらゆる本を読み尽くす少年。彼は自ら描いた“街”の地図を携え、影を棄てて壁の内側に入りたいと言う――二つの世界を往還する物語がふたたび動き出す。

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街とその不確かな壁(下)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    71歳になってもこれを書き上げる村上春樹の執筆への愛の深さに感動した。書き切れないものを書き切れないままに書き切る。とても良かった。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    これは村上春樹の最後の長編作品になるかもしれない。そう思った。

    時計の針が進むこと、自らが老いていくこと。世界は変化を嫌うが、それこそが生きている証なのだろう。

    日々、失敗を繰り返し、過去の栄光を思い返し嘆くこともあるが、そんな自分が美しいんだろうな…

    本作も村上春樹ワールド全開であったな〜

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    読み応え…!!

     この物語から何かを見い出そうとしながら読み進むものの、掬い取れずにこぼれ落ちていくような歯痒さ。それでも一文一文の美しさや重くもあり軽くもあるような文体に引き込まれ、"理解度"なんて表面的なものに捉われずに突き進む気持ちよさ。そのような感覚を終始味わう読書体験

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    この物語は理解するというより、物語に身を委ねて、最後までそれを受け止める、そんな風に読みました。

    夏前から読み始めて、随分と時間がかかりました。
    今朝読み終わってしばらく余韻の中にいたら、しとしと雨が降り始めました。
    暗いけれど、静かで落ち着く朝です。

    全体的に暗く冷たく静かな物語ですが、その中

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    とても、とても妖艶で綺麗で、それでいて少し切ない物語でした。村上さんの小説は、失われた愛がとても印象に残ります。あるいは、本当はあった未来や平穏。でも、意味も分からなく終わりのくる関係。世の中なんて理由のつけられないことの方が、多い。不条理で、美しい物語に感謝。

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    真実というものは存在しない。同時に、この世に確かなものなどない。自分の意識や肉体ですらそうである。その一方で、誰かを一途に想う気持ちは確かに存在する。自分自身の同一性、初恋の女性の姿、街、壁といったものは物語の中で変化を続けていくが、一途な気持ちだけは変わらない。そうした感情だけが確かなものとして、

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    なんでだろう?小説って読んだら大体すぐ内容忘れちゃうのに村上春樹の小説ってずっと忘れないというか、脳じゃなくて魂が記憶してるというか。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド以来に壁の中の世界に入り込んだけど、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの時とはまた違った物を感じ取った。
    「私の分身

    0
    2025年09月16日

    Posted by ブクログ

    よく分からないけど凄く希望のある話だった。
    自分の闇の部分と一緒に現実を生きましょうよ。現実と壁の中(自分の作り上げた世界なのかな)が入り混じり、闇の部分が現実を生きて、自分だと思っていた部分が壁の世界を生きている。

    なんだかよくわかんなくなってきたぞ

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    2025.08.10〜09.02
    村上ワールドを堪能。
    どれが現実なのか。
    私が今居る世界は、どこなのか。
    もし、この私が影なら。
    もし、この私が本体なら。

    複雑だったし、読むのに時間がかかったけれど、面白かった。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    ああ、ぼくは今出会うべくして今この本に出会ったのだな、と思える小説でした。

    もしかしたら、今ここでこうしている僕はいわゆる影で、本体というか意識の深層というものは不確かな壁の向こうにある街にいるのかもしれない。

    そうしてぼくは影に現実を任せて、ただ静かで時間が意味をなさない街のなかで、ありし日の

    0
    2025年08月08日

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