あらすじ
「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風に生きている」1970年8月、帰省した海辺の街。大学生の〈僕〉は、行きつけのバーで地元の友人〈鼠〉と語り明かし、女の子と知り合い、そして夏の終わりを迎える。過ぎ去りつつある青春の残照を鋭敏にとらえ群像新人賞を受賞した、村上春樹のデビュー作にして「初期三部作」第一作。
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20代の頃何度も読んだ本。他の作品に比べればそうでもなかったかなと思いつつ、古本屋で見つけ再読。20年以上経った今でも読んでよかった。
20代後半抱えてきた、悩んでいた事をそのまま切り取り、かつカッコいい文章として代表して語ってくれていると感じる。
鼠、旧友、彼の未来を知っているだけに物悲しくもあり、元気な頃の彼に会えて新鮮な気持ちにもなる。私も私自身の旧友を思い出しす、もう戻れない時間を思う。
若い頃よく読んでいた事もあるだろうが、20代の頃を思い出しノスタルジックな気持ちになる。
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なんやねんこれ!チェンソーマンの方がおもろいわ!になった 俺が何もわかっていないから もっとたくさん村上春樹を知れば間違いなく違う感想になる、の実感はある
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通算15回は読んでます。主人公の生まれ故郷の小さな町の描写がとても好きです。そこに住む人、そこから離れる人、そういった人たちの心模様がもの静かに、まるで夜の風の匂いを漂わせるように描かれているさまに惹かれるのだと思います。
タイトルに惹かれて
タイトルに惹かれて読んでみました。
最後に伏線が回収されていたり、所々で(様々なことにおいての)正解のない問いがあるので、考えさせられるような気がした。
一気に一通り読み終えたが、もう一度読み返したいと思いました。
区分けされているので、描写が変わりがわりに描かれていてそれもまた読みやすかったです
何度でも
神戸の高校生が18でこの三部作を読んで、人生が変わった様に思います。この小説は何度も買い直して読んでます。ATGの映画も見たいです。小林薫、巻上公一、真行寺君江と震災前のあの町を撮ってくださった、大森一樹監督に哀悼の意を示します。
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カッコつけて人に紹介したい本。話の筋が面白いというものではないので、純文学と割り切った方がよい。「書き方ってまだこんな引き出しがあるんだ」という新鮮さがあるが、これがかなり昔に書かれているということに驚く。村上春樹は初速から凄かったんだなと。読書体験読後感が心地いい。
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村上春樹のデビュー作。デビュー作でこの雰囲気の本を書けるというのはやっぱり独特の感性が成せる技なのか。
登場人物はいたってシンプルで僕、鼠、女性のほぼ3人。回想の中で出てくる僕の昔の彼女たちを、女性を通して振り返っていき僕の心を風が通り抜ける。
淡くて、悲しくて、不思議でそんな物語だった。
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生と死、存在価値について
漠然と考えたり、具体的に考えて恐ろしくなったりする私の心を救済してくれる作品でした。
難解ではあったけど、ぐんぐん読み進められました。
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読み返すのは4度目くらいになりますが、読むたびに新しい発見、というか「あ、こんな話だったのか」とか「え?こんなシーンあった?」みたいな文章に出会います。要は、きちんと読んでいるつもりが内容を理解せずに適当に読み進めている部分が毎回存在しているのです。理由は、内容に意味を感じられなくてついつい無意識に読み飛ばしてしまっているせい。
この作品は、なんとなく雰囲気あって表現が独特でこの良さが分からないのはそっちのせいでしょ的な、正直馬鹿にされているような気がしてしまっていました。
今でも多少思います。
でも、不思議なことに年を取るにつれて若い頃読んだ時よりもこの作品が良く感じてきています。
自分が文学の何たるかを分かるようになってきたのか、ただイキった(個性的な?)文体を許せるようになってきただけなのか、、、
一度読んだだけでこの作品が優れていると感じられるお方は、きっと文学偏差値がお高いと勝手に思ってしまう今日この頃です
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村上春樹をデビュー作から順に読もうと思い、この作品を選んだ。
特に大きな事件も起きずに、語り手が青春時代に出会った友人や恋人との何気ないやりとりと、なんとなく過ぎ去る関係が描かれるが、人生とはそういうものかもしれない。
「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんなふうに生きている。」
しょっちゅう場面が変わるので、時々時系列が分からなくなったが、退屈するような部分は無かった。
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他人に伝える何かがある限り、僕は確実に存在する。1970年代という社会構造が過去から未来へ移り行く中、村上春樹自身のこのような想いがあったからこそ、ジャズ喫茶を営む傍ら執筆に向かわせ、本作が生まれたのかもしれません。
「羊をめぐる冒険」だけでは分かりませんでしたが、鼠と落ち合い語らうジェイズバーは、主人公(=筆者)の故郷である港町にあるとすれば、モチーフは神戸某所なのかもしれません。北野坂を歩くのが楽しくなる一冊です。
また界隈では有名なホットケーキのコーラがけが登場するのも本作品。忠実に上から注ぐのが良いのか、生地に混ぜ合わせて焼いてしまった方が良いのかは分かりませんが、つい試して作品の世界観に入り込みたくなってしまいますね。
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村上春樹の作品は初めて読んだ。「村上春樹の文体」と言われるほど独自性のある文章と物語展開だということはなんとなく知っていたが、本当に独特の世界観があっておしゃれだと思った。「あなたが来るまで午後は1枚もレコードが売れなかったんだよ」という代わりに「あなたのおかげで昼までにレコードが3枚売れたわ」という女や小銭を貸すとき「おかげでずいぶん体が軽くなった」という男たちが非常に魅力的だった。こういった些細な言い回しが好きだなと感じた。
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この本は特に男女で思うことが違いそう。
痛い。そしてお酒が欲しくなって、また読みたくなってしまう。
追記:読めば読むほど読めてくる。好き、とはちょっと違うけれど、『これにしかないもの』がある。
匿名
図書館の本で一度読んだことがある。電子書籍で2回目を読む。
村上春樹の処女作である。物語は「1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終る。」
その後の村上作品に受け継がれていく、遠回しで比喩に富んだ翻訳調の語り口はもうこの作品で完成している。受ける印象は都会的で、若々しく、病的になりそうなところでぎりぎり健全さを保っている。
鼠が食べるホットケーキにコーラをかけて食べる食事はノーベル週間にハルキストが恒例行事のように再現している。
この作品で後のすべての作品を代表していると感じる。
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小説を読んでいるというよりは、映画を観ているようだった。会話も朗読を想定してそうだったり、音楽やラジオの要素が多かったりと、字を読むよりは音を聴く体験が多く感じられました。
実は村上春樹は数作品しか読んでいなかったけれど、これをまだ若いうちに読めてよかった。
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言語化するのが難しい気持ちになった。さらっと読めるのにどこか懐かしい気持ちにさせられる。景色とか匂いとかそういったものが浮かんでくるような作品だった。
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村上春樹狂の大学の先輩がいたので、気になってデビュー作を読んでみた。
全体的に読みやすいので、サラサラと読めたけど、終始この本って何を伝えたいんだろう...って考え続け、分からないまま終わってしまった。
読んだ後、ネットに載っている考察も読み漁ったけどイマイチ腑に落ちなくて、村上春樹狂の先輩にこの本に対してどんな感想を抱いたのか聞いたところ、『伝えたいテーマが無いのが最高に心地良い』とのことだった。先輩曰く、こんな風に生きられたらなんて幸せだろうな、とのこと。なるほど...
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友人の勧めで村上春樹作品を初めて読んだ。普段読む本とテイストが違って、1回サラッと読んだだけでは全部を掴み切れてない感じがする。若い男の夏の話で、読んでいた時に感じた雰囲気はドラマのビーチボーイズっぽい感じ。
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借りた本
レゾン・デートゥル
断片が重なって、映画みたいだった
神戸が舞台みたいだけど、アメリカの話が多くて、どの国の話を読んでるのか錯乱する。現実と距離を感じた
文体でこんなに読ませてしまう才能が悔しい。
ほかの村上春樹も読んでみたい。
夏の空気感を主人公が感じるところが好きだった
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風とは、小指のない彼女が「父親が亡くなってからいつも私の上には悪い風が吹いてる」というところ、宇宙やはるか彼方から現代までの時間軸に流れる風、、ただそこにある、運命や宿命のような、感じることができるもの、、
だけれど、擦れたような、悟ったような主人公僕はそれに流されたくないような、それに逆らって?ハートフィールドのように傘をさしてビルから飛び降りることも出来る、
村上春樹さんの処女作は美しく、性描写も奥ゆかしい伝統的な日本純文学に逆らった、、煙草やお酒、鳴りっぱなしのラジオや音楽、奔放な恋愛、自由で怠惰、退廃的な学生生活が書かれた本でした
意図的に時間や登場人物をいじって交わらせたり、離したり、、それも味わえる読者さんは好きになるのだろう
Posted by ブクログ
村上春作品を刊行順からもう一度読んでみようと言う気になり再読。
一言で表現出来ないのだけど、
氏が目指している総合小説(この世の生き死にも全て包含するような小説)の萌芽が見えなくも無いかな。
精神を壊した女性、井戸のモチーフ、音楽からの引用もこの時期からアイテムとして用いられています。
あとづけかもしれないけど、栴檀は若葉より芳し、です。
Posted by ブクログ
内容が難解でした。
半分ちょっとで断念。
『ノルウェイの森』があんなに面白かったのに…
読みきれなくて残念です。
でも、素晴らしい文章は見つけた!
●完璧な文章などといったものは存在しない
●あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、年老いることはそれほど苦痛ではない
●文明とは伝達である。もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。
Posted by ブクログ
羊をめぐる冒険を読み終わってから読んでいるので鼠ってこんなキャラだったんだとか、鼠のその後を知っているだけに色々と思うところがある。
「風」と表現されているところは、気づいた限りでは三箇所(他にあったかもだけど、ご勘弁)。
火星での話しと、レコード屋の彼女との会話と、ラジオDJ宛の手紙。
それぞれ、
火星→観念的な存在としての風
レコード屋→風向き
手紙→自然の風
と違う意味合いで使われているが、自分なりに魔解釈すれば「風」とは「時」を指しているのかなと思った。
火星では「時の歪み」として現在と未来を繋げていたり、風向きは悪い過去から良い未来へを願っていたり、手紙では自然の風を感じることで、今を生きているという実感、すなわち生の実感を希望していることとして示している。
タイトルの「風の歌を聴け」とは時の大切さを認識し自覚し、今を生きろ、ということなのかなと魔翻訳しました。
まぁ物語が面白いかと言われれば微妙。とはいえ村上春樹節を感じる面白さはあった。
次はピンボールを読もうかな。
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好きかどうかと言われると難しいけど、好きだと思った。好きな部分はたくさんあったけど、本全体を好きかと言われたら分からない。分からない部分がたくさんあった。ただ、21歳か主人公。そうは思えない部分がたくさんあるけど、この本を21歳になった時点で読み返したとして理解できる部分が増えるとは思えない。
Posted by ブクログ
村上春樹節が少なく物足りなく感じてしまった。
矛盾しているが、村上春樹が苦手な人は読みやすいかもしれない。
もう少し深くまで嵌まりたかったけど、短い話だし仕方がないか。
Posted by ブクログ
村上春樹濃厚還元。
意味のない物語しか読めない時だってある。
人生は断片的な記憶の連続。
「生きることの困難さに比べ、それに意味をつけるのはあまりにも簡単だからだ。」
「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きてい
る」
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二十代の頃の心情を思い起こさせるような作品。すべてが風のように通り過ぎていく感覚が心に残る。
これまで食わず嫌いしていたけど、本作をきっかけに、他の村上春樹作品にも手を伸ばしてみたくなった。
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ストーリーが面白いというより村上春樹ワールドが面白いという感想。
人物の発言や作中の表現などどんどん惹かれていった。そして無性にビールを飲みたくなったから今日のもう。
Posted by ブクログ
多分、この本を読むのは3度目。
それなのに、毎回初めて読んだような気持ちになる。
私の記憶力が悪いから
と言われればそれまでだけど。
最初に読んだのは20代前半。
オシャレな雰囲気にのまれていた。
次に読んだのは30代。
学生時代の夏休みを振り返る僕に何となく共感した。
そして40代後半の今。
こんな言葉が並べられていたんだと驚く。
レーゾン・デートル。
今では良く使われるこの言葉に、私は20代の頃触れていたんだと知る。
その意味もよく理解できず、読んだことすら忘れていた。
僕の回想を通じて語られる、女の子との思い出やお金持ちへの感情。嘘か本当か分からない牛の胃の内容物や父親の靴磨きの話。
若い頃に読んで、その良さが分からなかった「ライ麦畑でつかまえて」を少し思い出した。
歳をとって失う繊細な感情と歳を重ねたからこそ理解できる情景。
年齢や置かれている状況よって同じ本でも自分が受け取るものは刻々と変化してゆく。
なんだか、そんなことを考えた。
Posted by ブクログ
私の好きな人が村上春樹を好きでいて、私は読まず嫌いをしていたので、これを機にデビュー作から追ってみることにした。
村上春樹は、バーのオーナーで、営業が終わったあとに、バーの灯りの下で書いていたのだという。
短い小説だが、淡々と、だが描写の一つ一つを大切にして、重い内容や暗い内容もサラッと描いてしまうのも、人生というものを押し込めたような作品であった。
続編も読みます
ものを書くヒントには
ものを書くヒントにはなった。内容は派手なセクシーンーンはないが恵まれた生活をしているお坊ちゃん大学生の遊びが中心、ひけらかす西洋文化の知識、若者向きの書籍としておこう。中年にはノスタジックな作品かも。風の歌を聴けのタイトルから期待したが残念、今後は試し読みしてから購入する。