村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある種、秩序やルールが存在する世界
それは、体系的に描かれた文学の世界そのものであり尚且つ我々が向かい合う社会構造そのものである。
それが能動的に襲ってくるということが起きないだけで
つまりはデタッチメント的側面で生きていても社会との接点や、その牙から掻い潜ると言うことは上手く実行することはできないのだ。
秩序は個人を強制的に社会に同居させそれはある種困惑を産むかもしれないが、それは適合も産む
変化は進化であり、退化も進化なのだ。
村上春樹がエルサレム賞でしたスピーチ
卵と壁
まるで、ルールは壁で個人は卵である。
それを体現しているかのように理不尽に、天吾と青豆の元に秩序は襲いかかる
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Posted by ブクログ
この物語は理解するというより、物語に身を委ねて、最後までそれを受け止める、そんな風に読みました。
夏前から読み始めて、随分と時間がかかりました。
今朝読み終わってしばらく余韻の中にいたら、しとしと雨が降り始めました。
暗いけれど、静かで落ち着く朝です。
全体的に暗く冷たく静かな物語ですが、その中に心の内部の躍動、綺麗な情景、温もりのあるもの、そういう心惹かれるものたちが敷き詰められています。
暖炉の火。熱いコーヒーとブルーベリーマフィン。コーヒー屋の女性。主人公が料理をするシーンなんかも、読んでいる私自身を温めてくれるようなときめく文章でした。
自分はどう生きたいか、必要な時に人は自分を -
Posted by ブクログ
美しい抽象的な比喩と引用がやはり凄まじい。
抽象者を残した表現は読者に咀嚼することを要求し,それはある種の煌めきを見つけることや発見に近いなにかを引き出す
そして映画の比喩も素晴らしい
時代感とその場の雰囲気のわからなさ
それこそがそれをよりそのシーンにしている
これは美しい
また,父親と青豆とふかえりと。
それぞれが単調に進んで変わっていく様がとても美しい。
空気さなぎは何を指し示すのか,どうして我々の前に現れるのか.精神的な弱さが弱点な人間は果たしててんごだけなのか.
物語の濃淡は驚くほどに濃く,ストーリーは単調である.
そのキャップがある種時間の経過間隔を危うくさせてしまうのがすごく -
Posted by ブクログ
私が一番好きな作家は村上春樹である。
これまで、ほとんどの長編を読んできたが、その理由を的確に言語化できないでいた。
しかし、今回この本を読んで、何が私を村上春樹に向かわせるのか、理解できた気がする。
結論から言うと、物語を自らで再構築することだ。
村上春樹の作品は不思議な世界で良く分からず、村上ワールドと良く言われるが、この分からない程度が程よく心地よいと考察する。分からなすぎたら、興味をなくすが、このちょうど良い塩梅の分からなさを、自らで再構築し、物語を作り上げていく、その過程が愉しいのだ。
何度も何度も読み返して、自分に染み込ますように味わっていきたいと毎回読むたびに思わされる。 -
Posted by ブクログ
フィンランド、熊本、ラオス。私が過去に行った場所、行こうとしてる場所を村上春樹がどう見るのかを知りたく。それぞれの場所を再訪したくなる。
私とは違う感性で語られるその場所のことを知り、興味が深まる。フィンランド、シベリウスを聴いてみる。
さらに、行ったところのない場所の章も、彼の案内で読み進めると、すごく魅力的に思われる。アイスランド、ボストン、ポートランド、ミコノス島、ローマ。
ローマの郊外をイタリア車で走ることについて、人生のハイライトになりえる、という表現。人生のハイライト、っていう言葉に自分の人生を振り返ってみる。
旅は、心と体を自由にする。旅の本もまた然り。
この人は、自由に -
Posted by ブクログ
まだ読み終えていないのだが、とても面白い。そして、私は、彼の小説をちゃんと読んだことがない。ハマる人は、ハマるのですよね。なぜだか、数ページ読んで、やめてしまったり。文体なのか、なんなのか、わからないけれど、昔読んだときは、あまり、スーッと物語に入っていけなかった。そう、思い出したが、ノルウェーの森は読んだ。とても話題になったので、ざーっと読んで、映画を見てしまった。ざーっと流し読み、飛ばし読み的に読んだので、読んだと言えないのかも。
この本を読んでから、彼の小説に対する思いがわかって、なるほどと、良い印象を受けた。彼の小説を読んでみようかなと思えた。