村上春樹のレビュー一覧

  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    大きく見るととても面白い大冒険小説。小さく見るととても沢山のものが詰め込まれた小説。カフカとナカタさんの対比。ホシノさんの成長。特に大公トリオを好きになるくだりはとても素敵です。そして、大島さんとのドライブと大島さんのお兄さんとのドライブ…。
    おそらく、読み手によって心に残るシーンはそれぞれだろうと思います。
    私は、今回は、ホシノさんが最も心に残りました。大活躍をして、表面をなぞるような受け取り方しかしなかった人が、深く深く物事を感じるようになり、猫とも会話ができるようになり、そして最後はあっけなく出番が終了します。今作の裏主人公だと。
    また数年したら再読したい。そう思わせる小説です。すごい。

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    2025年09月17日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    確か、村上春樹の長編をはじめて読んだのはこの本だった。3年くらい前に、単行本で。よく行くカフェに置いてあって、それを行く度に読んでいた。いや、一時期は、これを読むために行っていた。今回、改めて文庫版を購入して読み始めた。筋はおおかた覚えてるものと思ったが、3年間の間に読んだ彼の本の内容と入り混じったり記憶が混乱していて、そういえばそんなだったかと、新たに発見したりしている。これから、下巻を読み進めるのが楽しみだ。

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    2025年09月16日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    なんでだろう?小説って読んだら大体すぐ内容忘れちゃうのに村上春樹の小説ってずっと忘れないというか、脳じゃなくて魂が記憶してるというか。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド以来に壁の中の世界に入り込んだけど、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの時とはまた違った物を感じ取った。
    「私の分身を信じる」ってなんかいいな。誰かを信じるよりももっと安心できる。影なのか本体なのかはわからないけど、私の分身を信じようと思う。あーもっと深く読めるようになりたい、、

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    2025年09月16日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025/9/15
    ヤナーチェックのシンフォニエッタを聴きながら読みました。村上春樹の本は2年ぶりに読んだけれど、歳を重ねるにつれて面白くなっていくなと感じます。文庫版は6巻までの構成になっていましたが、少しずつ内容がつながっていくところ、同じチャプターのなかで後になって話し相手の名前がわかるところがたまらなく面白かった。村上の作品に出てくる人物は博識な人が多く、つまり彼の知識がふんだんに使われているところも私にとっては素敵だなと感じます。内容に触れるのなら、私は中野あゆみとタマルがすごく好きです。

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    2025年09月15日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    ホリーが物語の中の彼女と寸分変わらず、生きて幸福を掴んで欲しいと願わずにいられない。
    同時に変わらずにいられないだろうとも思ってしまう。

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    2025年09月14日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」そんな冒頭から始まる小説。もうワクワクしかないです。長距離バスで四国まで行き、その途上で素敵な女性との出会いがあります。裏側では戦時中のとある出来事で記憶をなくした「ナカタさん」という老人が猫と会話をしたり、ジョニーウォーカーという謎の人物が登場したりもします。村上作品の中でもこんなにも豪華な登場人物たちは珍しいのではないだろうかと思います。
    控えめに言ってすごく面白い。

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    2025年09月13日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    耳を澄ませるんだ。はまぐりのように注意深く。

    注意深い生き物のメタファーとして、はまぐりを選ぶ村上春樹が最高に大好きだ。自分だったら、せいぜいウサギかフェネックくらいの捻りのないのが限界だと思う。絶対に思いつかないけど、理解できるメタファーを大量に用いるから、どんどん世界に引き摺り込まれてくんだと思う。

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    2025年09月11日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    〇誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。(149p)

    〇「ホシノさん」
    「なんだい?」(167p)

    〇君は彼女をゆるさなくちゃいけない。(中略)それが君にとっての唯一の救いになる。(378p)

    〇あなたに私のことを覚えていてほしいの。あなたさえ私のことを覚えていてくれれば、ほかのすべての人に忘れられたってかまわない(467p)

    〇つまりある意味ではナカタさんの一部は、俺っちの中でこれからも生きつづけるってことだからね。(502p)

    〇やがて君は眠る。そして目覚めたとき、君は新しい世界の一部になっている。(528p)

    ★印象的な言葉が多すぎて、抜き

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    2025年09月11日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    村上春樹内でも1、2を争うほど大好きな作品。
    あたたかい人々が紡ぐ言葉が、温度が、ざわめく世の中を生き抜く道標となってくれるだろう。
    大丈夫だよ、と、とんとんと背中を叩かれているような心地になる。

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    2025年09月10日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    村上春樹さんの小説で最も好きな『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の壁に囲まれた街が出てくる物語。全体的に美しく、切なく、幻想的で、しんしんと雪の降り積もるような文章が染みます。
    村上春樹さん独特の文体も控えめですが、その分、文章の可憐さが目立ちます。
    下巻も楽しみな一冊。

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    2025年09月09日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    面白いです。青豆パートと天吾パートが少しずつ繋がってきた。前編から変わらず青豆が好きだが何か嫌な予感がする。青豆に酷いことが起きませんように、、、

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    2025年09月08日
  • レキシントンの幽霊

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    様々な角度から「恐怖」を描いた作品。

    レキシントンの幽霊は、これに似た話を入試問題で読んだことがある…夫が死んだショックでこんこんと眠り続ける母親と、眠り続ける母親を前に何もできず、孤独に鮭缶だけを食べ続ける子供の話…ケイシーをモデルにしたのかな?

    氷男は、旦那の地元に帰った奥さんみたい。

    7番目の男が1番怖い。眠れなくなった。恐怖に飲まれずそれを見つめなければならないというメッセージが心に残る。

    めくらやなぎと眠る女 は、懐かしい場所に行った時に思い出がフラッシュバックして、色々考えてしまう時の思考が再現されていた。ストーリーの意味は分からないけど、物事を思い出す時の感覚とかはめっち

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    2025年09月07日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    世界はバランスである。そのバランスをある方向に導こうと働く者があれば(リトルピープル)、その寄り戻しが存在する。(ふかえり)一見偶然のように見えても、それは裏で突き進んでいる何らかの意志の現れである。
    理解できないような形而上学的な設定を押し付けられる感じがとても良かった。現実世界に照らし合わせて理解できるような世界観では無いが、だからこそ味わえる不思議な恐怖や納得感がよい。

    天吾の暮らしに憧れた。仕事は自分にとって最低限の幸せを手に入れられる収入をもらうためのもので、決まった時間しかなくて、仕事以外の時間で物語を書いたり読んだりする。塾講師いいなと思った。

    天吾の元にきたふかえりはマザと

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    2025年09月07日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    『走ることについて語るとき僕の語ること』は、村上春樹がランニングと小説を書くことを重ねて語ったエッセイです。淡々と走り続けることと、毎日小説を書き続けることを結びつける姿勢に強い説得力がありました。

    特に印象的だったのは、40度を超える国で、日本人一人、しかも周りにランナーすらいない環境でも走り続けるエピソード。誰もやっていない場所で継続できるのは本当にすごいことで、「結局は地道に積み重ねるしかない」という著者の信念を強く感じました。

    「過酷な環境でも走り続ける姿勢」まさに「努力と継続の象徴」

    この本は、華やかな成功談ではなく「継続のしんどさ」を正直に語っているのが魅力です。走る人だけで

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    2025年09月05日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    初めての村上春樹さん。めちゃくちゃ面白い。読みやすいし惹きつけられる文章、1番好きな作家さんかもしれない。前編までの感想-青豆パートが好きだなぁと読んでいた。しかしラストで天吾パートがクリフハンガーで締めくくられ、後編の天吾パートが期待できる。

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    2025年09月04日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    うわー!!!!繋がってきたァ!!!!!ワクワク止まらない、はやく次読みたい。青豆と天吾、出会ってー!!!!

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    2025年09月03日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何回読むねん、というくらい何回も読んでる本。
    下記文章を読みたいがために何度も何度も読み返す。

    「要するに『あなたが善きことをしているときにだけ、あなたに善きことが起こる』ってことなのよ。

    いや善きことというより、むしろ正直なことって言うべきかな。規律をしっかり守りましょう、みたいな正直さのことじゃないのよ。

    もしそれでとりあえず楽しい気持ちになれると思えば、私は墓だって暴くし、死者の目から二十五セント玉をむしったりもするわよ。

    そうじゃなくて、私の言ってるのは、自らの則に従うみたいな正直さなわけ。卑怯者や、猫っかぶりや、精神的なペテン師や、商売女じゃなきゃ、それこそなんだってかまわな

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    2025年08月30日
  • 国境の南、太陽の西

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    友達にオススメしてもらいました!
    出てくる女性のセリフがすごく好きだし、感情移入というか、小説としてのこの物語に心揺さぶられました。

    僕が主人公だったら耐えられないな、と思うくらい僕からしたら辛いシーンがたくさんあって、でもこれは小説だからと割り切れて、言葉にできないけど新感覚でした。

    はじめての村上春樹作品がこれでよかったです!

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    2025年08月29日
  • 1973年のピンボール

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    こちらを読み終わり、すぐに「羊をめぐる冒険」に行こうと思う。

    そう思っちゃうくらい、この世界観がたまらなく好き。

    舞台が日本なんだけど、日本じゃないような雰囲気で、その曖昧さが何とも言えないハルキ特有の感じで良い。

    アメリカとかヨーロッパの雰囲気が漂いながらも急に「熱い日本茶」が出てきたりするから、「日本だ」って安心感が戻ってきて、でもやっぱり日本文学の雰囲気とは違う、海外文学とも違う、独特のこの雰囲気がやっぱり私は好きなんだな〜。

    ずっと静かに進むストーリーの中で、最後の方にはっきりとしたクライマックスが来る。

    ピンボール・マシンが並ぶところ。
    ぞくっとした。

    ハルキの季節や情景

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    2025年08月29日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    よく分からないけど凄く希望のある話だった。
    自分の闇の部分と一緒に現実を生きましょうよ。現実と壁の中(自分の作り上げた世界なのかな)が入り混じり、闇の部分が現実を生きて、自分だと思っていた部分が壁の世界を生きている。

    なんだかよくわかんなくなってきたぞ

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    2025年08月29日