村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    天吾と青豆がやっと出会った。時代を風刺したような場面もあり、リアルとフィクションの行き来が不思議な雰囲気を作っているのだと思う。表現が合うのか、おもしろく読めた。

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    2025年08月14日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹さんの長編小説の中では個人的にベスト3に入る小説です。ストーリーが面白い上に、読んでいること自体が楽しい文体で、現実と虚構が入り混じり独特の世界に連れて行ってくれます。村上ファンなら必読かと。

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    2025年08月12日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    不思議な世界観。
    君は影なのか、何処に行ってしまったのか、壁に囲まれた世界とは何を意味しているのか、なぜ影と切り離されなければならないのか、私と君は再開できるのか、世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドとどのような繋がりがあるのか、子易さんは現実と壁に囲まれた世界とを繋いでいる人なのか、ねじまき鳥以来の村上春樹作品を読んでいる。村上春樹は何を伝えたいのか、自分なりの考えを持ちたいと思う。

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    2025年08月11日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    村上春樹さんの長編小説の中で1番好きです。読んだ時に主人公の年齢が近かったこともあり共感できました。先の展開がどうなるのかがわからない、日常の中に少し非日常が交じる村上春樹さんでしか味わえない至高の小説だと思います。

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    2025年08月11日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    2025.08.10〜09.02
    村上ワールドを堪能。
    どれが現実なのか。
    私が今居る世界は、どこなのか。
    もし、この私が影なら。
    もし、この私が本体なら。

    複雑だったし、読むのに時間がかかったけれど、面白かった。

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    2025年09月02日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白い。本当に面白い。ストーリー自体がそもそも面白いのに加えて青豆と天吾に感情移入しすぎて、これは私が出会うべくして出会った小説だと思った。私はこの物語に出会うために生まれてきて、この物語と出会わなければいけなかったのだと思った。それくらい私にぴったりとハマる、人生でも1.2を争う小説だった。以下、断片的な感想を述べるとする。

    ・「彼女はひとりぼっちで、情愛に飢えていた。生きていく目的や意味をどこに求めればいいのかわからないまま、つかみどころのない日々を送っていた。」←分かる。分かりすぎる。家庭環境に恵まれないとこういう思考になる。

    ・「環が相手の男に求めていたのは、理解と思いやりのような

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    2025年08月09日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    最後の方にグロい描写があって、それのためにここまで読んだみたいな、それほどに引き込まれた文章だった。

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    2025年08月08日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    ああ、ぼくは今出会うべくして今この本に出会ったのだな、と思える小説でした。

    もしかしたら、今ここでこうしている僕はいわゆる影で、本体というか意識の深層というものは不確かな壁の向こうにある街にいるのかもしれない。

    そうしてぼくは影に現実を任せて、ただ静かで時間が意味をなさない街のなかで、ありし日の思い出に閉じこもろうとしているのかもしれない。

    でもきっとぼくも、いつか本作の「私」のように…。

    傷ついてもなにかをなくしても、人は生き、時間は刻まれていかなければならない。
    その残酷さと優しさを感じさせてくれる作品。


    なんて静かで、救いに満ちた物語なんだろう。
    村上春樹さんの小説に、これほ

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    2025年08月08日
  • 国境の南、太陽の西

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    島本イズミと、主人公のハジメ。出会い、別れ、そして大人になって、再開する。その一連の人生のポイントにおいて、偶然とある種のきっかけが、人生に影響を与えていく。父の仕事でイズミは藤沢の江ノ島に引っ越し、そこから人生を歩んでいく。ハジメは出版社に勤めて、女性を傷つけてしまった。あるとき、後ろ姿にイズミの面影を見つけてついていったが、本当にイズミかどうかわからなかった。そして、経営するバーがうまくいき、ブルータスに載ったことで、イズミが店にやってくる。中間的なものが存在しないところには中間は存在しない。
    あいまいな、たぶん、が存在する世界と、存在しない世界。曖昧な自分自身が体験したはっきりとした現実

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    2025年08月01日
  • ロング・グッドバイ

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    「ハードボイルド」の意味を、ようやくこれを読んで理解できた気がする!!

    これがザ・ハードボイルドね!って自信満々に言いたい。

    ハードボイルドってそもそも何?ってレベルの私なんだけど、文学で、感情を交えず、始めから終わりまで、客観的な態度・文体で対象を描写しようとする手法らしい。

    この小説、マーロウという主人公=語り手の感情が全く出ず、淡々と周りの情景、出来事を描いていくスタイルで、王道なミステリーのプロットがこんな風に純文学になるなんて!!そんなことあるんだ、知らなかった!すごい!
    と驚いてる!!

    ストーリー自体がすごい斬新な設定とか、そういうことではなく、語られ方が斬新!!

    すご

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    2025年07月24日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    ずっと夢をみてるような感覚で読んだ。
    うたた寝でみる夢みたいな、現実なのか夢なのか境界が曖昧な気持ち良い心地で読める作品。
    あるいは気持ち悪さとも紙一重なのかも。
    現実に戻ってしまうと醒めてしまうので、どっぷりハマって一気読みをオススメしたい。
    下巻も楽しみ。
    母が読みたがってるので貸す予定。

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    2025年07月23日
  • 国境の南、太陽の西

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    すごい上質でいて,それでいて体系的であり読みやすく面白い小説だった。
    誰もが感じる自分の欠陥や、味のない肉体を自分のペルソナや環境や、考え方やそんなものを変えることで補おうとする。
    しかし,それで変わるのは外見であり魂を纏う肉体であり欠陥ではない.
    ある意味では欠陥こそが自分自身なのかも知れない
    このセリフが本当に素晴らしい
    この言語化が本当に素晴らしい

    内容としてはとても体系的で分かりやすい
    体験ベースの感情移入であり,一人称で基本進んでいく村上春樹の小説なのでやはりわかりやすい。
    キャラクターの奥行きや哲学もやはり解像度が高くわかりやすい
    ある意味では僕が抱えていた欠陥を
    その存在を認知

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    2025年07月21日
  • 遠い太鼓

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    端的に言って期待以上にめちゃめちゃ面白い分厚いエッセイで、「ノルウェイの森」「ダンスダンスダンス」の副読本というと言い過ぎかもだが、脂の乗ってる30代春樹さん特有の文章(太字の使い方とか)を堪能できるエッセイはこれしかないはず。

    特に序盤のギリシャパートは初期作の雰囲気がぷんぷんで、地図を描いてもらいその地図にキスをするくだりを絵で説明するトピックは、ギャグとしてとても冴えている。後半のローマへの不満パートは読んでいるこちらがイライラしてくるほどの実況ぶりで、流石だなと思う。

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    2025年07月19日
  • 国境の南、太陽の西

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    主人公は金銭的にも人間関係的にも子宝にも恵まれ、束の間のことだったかもしれないが〝性的〟にも満たされた。率直に言って、僕は主人公のことをうらやましく思った。でもそれに反して、主人公は虚無感を抱え、喪失感に襲われている。もちろんそれは最終的に、島本さんを失ったことが大きな原因だろう。でも、絶頂のあとに必ずどん底が続くのなら、私たちは一体何のためにあくせくして幸せになろうとするのだろうか?いよいよ分からなくなってしまう。

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    2025年07月19日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「しかし正確に言えば、それはただの偶然でない。君たち二人の運命が、ただ成り行きによってここで邂逅したわけではない。君たちは入るべくしてこの世界に足を踏み入れたのだ。そして入ってきたからには、好むと好まざるとにかかわらず、君たちはここでそれぞれの役割を与えられることになる」「この世界に足を踏み入れた?」「そう、この1Q84年に」

    はあ、面白い。面白い。1Q84年に、月が2つの世界に踏み込んだ。

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    2025年07月18日
  • パン屋再襲撃

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    パン屋再襲撃、象の消滅、ファミリー・アフェアという面白い短編が三作も続いて収められており、特にパン屋再襲撃、ファミリー・アフェアの二つはユーモアに溢れた作品であり、あまり本を読まない人にとっても読みやすい事請け合いである。
    ねじまき鳥と火曜日の女たちというねじまき鳥クロニクルの種となる様な短編もあり、こなれてきた読者としても重要な一冊だ。

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    2025年07月16日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    傑作中の傑作 傑作中の傑作、壮大な物語のラスト45章からは、川端康成の雪国のようなノーベル文学賞ものの、強烈な共感を呼ぶ。村上春樹の世界と自分たちの世界が深く共振する感覚を覚える。
    タフな15歳の少年の物語は、幾多の展開をした後、確固たる一つの束となってここに終結する。

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    2025年12月06日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    村上春樹の作品の中でも最高傑作と名高いだけあって、現実世界のハードボイルドワンダーランドと深層世界である世界の終りというパラレルワールドで展開される世界観がとにかく秀逸でした。
    現実世界では苦や悲しみもありながらも感情が伴う世界で、深層世界ではそういった苦しみや争いなどがなく平穏で安定している代わりに心が喪失している世界を表しています。
    ラストシーンも含めて読み手に解釈の余地を与えているので、人によって感じ方は大きく変わりそうです。そういった点も本作の魅力の一つだと思います。
    ストーリー自体は難解ではあるものの村上春樹の作品の中では比較的読みやすい部類に入ると思います。自分の人生哲学を踏まえて

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    2025年07月16日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    村上春樹氏の作品は小説よりも、エッセイの方が好み。マラソンを走ること通して、小説を書くことについて考察している。これは文章が書きたくなる本。

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    2025年07月09日
  • 走ることについて語るときに僕の語ること

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    初の小説じゃない春樹

    今年から走り始めたから、春樹の目を通して走ってみたいな思って、電車時間の読み物として読んでみたい
    最近は暑くて走りより泳いでるから、結果的に読んでる期間一度も走らなかったけど、おかげで電車時間が癒し時間になった

    what we talk when we talk about love
    愛について語る時に私たちの語る事が愛以外のものであるように
    本書は走る事を語ってるようで、小説のことや生き方を語っていた

    ポニーテールの比喩と、自分のネイチャーをボストンバッグに比喩していた文章が特に印象に残った
    流れるような美しい文章、一見全然関係ない2つの事柄がすんなり共通してしま

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    2025年07月06日