村上春樹のレビュー一覧
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サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を村上春樹さんが翻訳していること、併読している『ギンガムチェックと塩漬けライム』(鴻巣友季子著)で初めて知りました。そして、本書に辿り着きました。
村上さん、『キャッチャー』(『ライ麦畑』)を大絶賛でした。翻訳という大変なお仕事をするのですから、当然といえば当然ですが。『キャッチャー』(『ライ麦畑』)を読んだら、(どちらかでも)本書は必読だと個人的に思います。
村上さんの翻訳を巡っての柴田さんとのお話は、とにかくおもしろい! 野崎訳『ライ麦畑でつかまえて』を読み、ちょっと理解が難しいところが、こんがらがった糸がほどけたように分かり、すっきりしまし -
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ネタバレ1Q84のBOOK3~6の感想です。
牛河がメインキャラ入りしているのは驚いた。
哀れな最期だったけど・・・。
ふかえりが出てこなくなってから途端につまらなくなっちゃった。やっぱり動いてる時が良かったね。
青豆ぐらい激しく愛して、でもそれを受けいれる天吾・・・。
なんでだろう、不安にならないのかな。うらやましい。すてき。
以下はお気に入りの文引用です。
「明日の今頃、私はどこにいるのだろう(略)でもそんなのは些細なことだ。天吾がこの世界に存在しているという事実に比べれば。」
「説明されないとわからないのであれば、説明されてもわからない」
「靴は、利用されるだけ利用されて今は死に瀕した哀れな -
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ネタバレ久々のハルキ。カフカやノルウェイよりすごく読みやすくて一気読みした。
エロさはハルキらしいなーと思う。
青豆と天吾がどんどん重なってゆくのも好き。
登場人物めちゃくちゃ怪しいおなー
BOOK2のリリースが楽しみです。ふかりえかわいいー
以下はお気に入りの文引用です。
「こわがることはない。いつものニチヨウじゃないから」
「飲んでしまってから水なんて飲みたくなかったことに気がついた。」
「正しいことであれば、その気持ちが純粋であれば何をしてもいいということにはなりません。」
「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても」
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ネタバレ三宅香帆の著作で人生を狂わす作品として紹介。
だいぶご無沙汰な村上春樹でした。初出誌が生まれ年の1989年というのに親近感。
標題作品の『TVピープル』を始め、全編不気味な雰囲気を纏っている。少し常識から踏み外した世界観から、私たちの日常生活への小さな歪みみたいなものを抉り出される感覚。
『眠り』の舞台設定が我が身と類似点があり、1番ゾワっとした。眠りを超越し、傾向的な消費から解放され自分の時間を過ごしている。そこに自分の人生を生きているという充実感を覚える。反面、昼間の生活に対する不信感や、踏み込んだ嫌悪感を意識してしまうに至る。夫と息子の寝顔を見ながらの感情の吐露は凄みがある。
さら -
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ネタバレ今まで私の中で村上春樹は「好きではないが、なぜか読み続けている作家」だったのだが、この作品は好きな本だと強く断言できる小説だった。これまで個人的に苦手としてきた独特な比喩、アレゴリーによる難解さと性的描写がこの作品では殆ど感じられなかった。確かにいくつかの「不確かな」辻褄やアレゴリー(それも楽しみの一つではある)は存在するものの最後には全て納得がいった。全ての意味を完全に理解した訳ではないが、自然に納得がいったのである。一度ほどけた靴紐がまた結ばれるように。あとがきをみると、第1部で終わった可能性もあったらしい。確かに第1部だけを切り取っても物語としてはありだなとは思った。しかし第2部と第3部
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6編の短編からなる短編集。文庫本の最後に、各短篇の「初出」が書いてあるが、その全体が
連作『地震のあとで』その一~その六
と紹介されている。
この「地震」は、阪神淡路大震災であるが、地震が起こったのが、1995年の1月であったのに対して、6編の短編のうちの5編が「新潮」に掲載されたのは、1999年8月号から、12月号までであり、地震から4年が経過している。このタイムラグが何を意味するのかは私には分からない。
「地震のあとで」という連作であるが、6編の短編小説に、阪神淡路大震災はメインのモチーフとして登場しているわけではない。むしろ、たいていの作品の中では、「どこかに出てくる」といった程度の