レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊

499円 (税込)

2pt

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか? 椎の木の根元から突然現れた緑色の獣とそのかわいそうな運命とは。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極に行こうとしたのか……。次々に繰り広げられる不思議で、楽しく、そして底なしの怖さを秘めた7つの物語。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

レキシントンの幽霊 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    様々な角度から「恐怖」を描いた作品。

    レキシントンの幽霊は、これに似た話を入試問題で読んだことがある…夫が死んだショックでこんこんと眠り続ける母親と、眠り続ける母親を前に何もできず、孤独に鮭缶だけを食べ続ける子供の話…ケイシーをモデルにしたのかな?

    氷男は、旦那の地元に帰った奥さんみたい。

    7

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    秀逸な短編が収められた短編集である。緑色の獣などは非常に模範的な短編であり、オチの付け方、過不足ない情景描写に文章表現、隅々まで緻密に作り上げたのだろうか、しきりに感心してしまった。他タイトルも総じて村上春樹らしさが存分に味わえる物語で、彼に傾倒している私にとって至福の時間を与えてくれたことは最早言

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    短編
    村上春樹さんはなんだか流れるように美しい文章を運んでくれる
    「時間は僕のまわりを心地よく穏やかに過ぎ去っていった。まるでぴったりとサイズのあった ひとがた に自分を埋め込んだような心持ちだった」
    「そのあとでようやく、それに気がついた。音だ。
    海岸の波の音のようなざわめきーその音が、僕を深い眠

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    「自己との切実なまでの対面」

    本著は『めくらやなぎと眠る女』を除き、かの有名な『ねじまき鳥クロニクル』の後と、『ダンス・ダンス・ダンス』『TVピープル』の後に書かれた短編集である。

    執筆された時期は作品毎に微妙に異なる。
    だが読後に私が感じたのは、いずれの作品にも一貫として「自己との徹底的な対面

    0
    2024年06月02日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    「めくらやなぎと、眠る女」は、アニメ映画化されるものとは別の、こちらは短い版のようです。

    村上春樹の作品は、長編よりどちらかというと短編やエッセイばかり読んでいる。
    短編は、長編よりも物語は入り組んでおらず、不思議な物語の世界観に没入しやすい。

    読後は、なんだかフワフワしていたり、ソワ

    0
    2024年01月15日

    Posted by ブクログ

    いずれも「過去」をめぐる話だった。
    過去に囚われた人(沈黙、レキシントンの幽霊)過去とのみ生きると決めた人(氷男)、過去とはなんの関わりも持たないで生きると決めた人(トニー滝谷)などなど。
    この頃彼は過去作の改作にこだわっていたというのも面白い。
    めくらやなぎと眠る女、蛍はどちらも改作をしていて、ノ

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    私は村上春樹氏の小説がとても好きだ。文章が好きなので、斜め読みせず、時間をかけて読みたい。そして、読み終わったら、しばらく余韻に浸って、内容について考えていたい。
    この小説で、夏休みの読書感想文が書けるのか?と聞かれたんだけど、私には書けない。というか、夏休みの宿題で、ちゃちゃっと書ける感想文用の小

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    全体的にサラッと読めて、奥が深い。
    とくに七番目の男が印象的だった。
    話の最後の恐怖について語るところで、
    「なによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲れ渡してしまうことになります。」
    の一文が印象的

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    孤独や閉塞感、喪失感といった長編でもお馴染みの重いテーマが扱われており、読み応え充分の短編集。

    以下、各話の感想や記録

    「レキシントンの幽霊」
    不思議な事を自然現象のようにサラリと綴る。村上春樹らしい作品。

    「緑色の獣」
    なんだろう。村上春樹の描く異形のものは何故か怖くない。どこか愛嬌ごあり、

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    表題作とめくらやなぎと、眠る女
    「いちばん辛いのは、怖いことなんだよ。実際の痛みよりは、やってくるかもしれない痛みを想像する方がずっと嫌だし、怖いんだ。」
    「誰の目にも見えることは、それほど重要なことじゃない。」

    0
    2024年09月26日

レキシントンの幽霊 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

村上春樹 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す