村上春樹のレビュー一覧

  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    妻と別離する喪失感から始まるあたり、相変わらずの「村上春樹ワールド」で、「待ってましたこの展開!」となるか、「やれやれまたこの展開かよ...」となるかは、読み手に委ねられそう。だいぶ後期作にはなるので、後者の人が増えている印象がある?

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    2025年11月23日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    「さきがけ」での暴力とリトルピープルの存在を知る
    天吾は幼少期に唯一心を開いた相手

    (天吾)
    爆売れする『空気さなぎ』
    ふかえりはどこかへ姿を隠す
    リトルピープルは文字にされたことで怒っている

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    2025年11月23日
  • 女のいない男たち

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    (ドライブ・マイ・カー感想)
    村上春樹の小説ってどうしてこんなに感想を書くのが難しいのだろうか。セックスについて語る事もままあるし、浮気(?)のようなテーマを扱う事も多い。しかしとても上品でメロドラマのような下品な感じは無い。いつも思うのだがこの人は文章から作者がどんな人物なのか掴めない。いや掴めない人物だということが感じ取れる。何事もしっかり受け止めてから過去に流しているというか、落ち着き払っていて達観しているのかと思えば弱い人間を描く事も出来るのが不思議というか。雲を掴むような、霞を食らっているような文章で酷い言い方をすれば印象に残らない、のだが言外の余韻のようなものが心地よくて結局読んで

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    2025年11月22日
  • 女のいない男たち

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    最後の編「女のいない男たち」は、誰しもに読書を楽しいと思わせてくれるような、痛烈な村上春樹節が散りばめられていた。読んでいて気持ちいい文章。

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    2025年11月22日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (青豆)
    タクシーでヤナーチェックの「シンフォニエッタ」を聞き、首都高の非常階段を降りると、そこにあるのは1Q84の世界
    (天吾)
    『空気さなぎ』を書いたふかえりに興味をもち、作品を書き直す中でリトルピープルの謎を解く
    左翼と宗教、NHKの集金に振り回される子供たち

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    2025年11月21日
  • 猫を棄てる 父親について語るとき

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    村上春樹さん 文藝春秋2022年11月発行
    絵 ガオイェンさん
    亡くなった父親についての文章とどこか懐かしい絵

    棄てた猫が、先回りして帰宅しているところは、思わず嬉しくなった。
    心に響いたフレーズはたくさんありますが、
    ひとつだけ引用します。

    父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの
    引き継ぎという行為、あるいは儀式の中にある。その内容がどのように不快な、目を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなくてはならない。もしそうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるのだろう?

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    2025年11月20日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『街とその不確かな壁』を読んだので、こちらも読みたくなり再読。
    やっぱり私にとってはこの作品が村上春樹の最高傑作である(結構多くの人にとってそうだとも思いますが)。
    以下、下巻の感想もまとめて書きます。

    上巻の何かが起きるワクワク感は本当にたまらない。
    設定も突飛ではあるし、かなり説明少なく読者の想像に任せる部分も多いのだが(やみくろとか)、そういうものとして淡々と進むから逆に違和感なく読めるのが不思議。主人公がいちいちびっくりしないのも受け入れやすさに影響してるのかもしれない。
    とにかく話の展開と構成力、こちらの想像をかきたてる描写力にグッと引き込まれてしまう。

    下巻はさらに物語に引き込

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    2025年11月19日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    全6巻の小説だから最終巻で描かれるんだろなと予想していた出来事が全部もう起きた!

    これまで読んだ本、観た映画の中でも断トツに醜悪でおぞましい、カルト集団のリーダー
    そのリーダーの暗殺を請け負った優秀な女アサシン青豆
    青豆が同情のカケラもなくリーダーを瞬殺してくれることを信じてここまで読み進めてきた

    この巻で両者が接触し、青豆との会話の中でリーダーの鬼畜の所業の理由が明かされる
    それは時空を超え、次元をまたぎ、作用反作用の法則に従うものだった
    そしてそれを読んでいたら自分でも驚くことに、リーダーを消し去って欲しい気持ちに揺らぎが生じた
    物語の青豆も暗殺を躊躇っている

    思考の深奥から、闇の奥

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    2025年11月19日
  • 翻訳夜話

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    一冊をひとりで翻訳する、それは孤独な作業。道をひとりぽっちで歩いてゆかねばならない。本書はその旅のおともになる。弱気になった時に読み返すと、少しだけ元気をもらえる。
    3つのフォーラム――1996年東大駒場、1999年翻訳学校、2000年若い翻訳家6人と――を収める。若い翻訳者のなかには、25年前の岸本佐知子や都甲幸治もいる。
    カーヴァーとオースターの短篇を村上・柴田がそれぞれ訳している、その比較が興味深い。もともと波長が合うためか、ふたりの訳文がそんなに違っていないような印象も受ける。
    村上も柴田も勢いがあるのががいい。まだふたりとも、ほぼほぼの40代だもん。

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    2025年11月19日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。

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    2025年11月16日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    中学生の時に習った水槽の中の脳の話を思い出した
    村上春樹は冒険物語もいけるのか、読みやすいしおもろいし。一角獣が好きだね。

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    2025年11月13日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    これは村上春樹の最後の長編作品になるかもしれない。そう思った。

    時計の針が進むこと、自らが老いていくこと。世界は変化を嫌うが、それこそが生きている証なのだろう。

    日々、失敗を繰り返し、過去の栄光を思い返し嘆くこともあるが、そんな自分が美しいんだろうな…

    本作も村上春樹ワールド全開であったな〜

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    2025年11月12日
  • 国境の南、太陽の西

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    あれ、これも読んだことあるぞ。
    村上春樹の本、もしかしてほぼ読んでるな…
    でもいつ読んだかとかまるで記憶ない…

    いま、他の本も意識して読むと
    この本のダンス・ダンス・ダンスのその後みたいだなーと思った。

    ダンス・ダンス・ダンスでいったん現実に着地したものの、やっぱり心の震えを忘れられなくて、虚無の世界というか、地に足のつかないものに心惹かれてしまう。
    結局最後はまた現実世界を生きることを決めるのだけど、心は常に現実の外側にもっと美しい心惹かれる何かがあるんじゃないか?と想像するスペースを残している気がする。

    すごく共感できる。
    雪かき仕事や家庭を放り出してバックパックで旅に出たくなること

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    2025年11月11日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    読み応え…!!

     この物語から何かを見い出そうとしながら読み進むものの、掬い取れずにこぼれ落ちていくような歯痒さ。それでも一文一文の美しさや重くもあり軽くもあるような文体に引き込まれ、"理解度"なんて表面的なものに捉われずに突き進む気持ちよさ。そのような感覚を終始味わう読書体験であった。

     とはいえ、自分なりにこの物語のテーマは?と考えてみると、「深いトラウマを抱えた人間が分裂を経て自我とシャドウを統合するプロセス」と言えるかなと思う。影をなくすというのは、過去のトラウマや心の深い部分を直視出来ず、"なかったことにする"ことかなと。影をなくすと、&q

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    2025年11月10日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    エッセイとか村上春樹の考え方を知れば知るほど、小説の方も好きになる。まだあんまり読めてないけど。
    難しい言葉を並べなくても良いし、人を感心させる表現をしなくてもいいんだ、というところが小説を書かない自分にとっても響いた。
    余計な言葉は足さずに、簡潔なのに心に響く文、確かにそんな表現をできるようになりたい。

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    2025年11月10日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    十年ぶりくらいの村上春樹。村上春樹らしい村上春樹。
    最初は抵抗がある。村上春樹の小説はどれもそうだけど、「よくわからんどうでも良い童貞の妄想」を聞かされているような気分になる。それが不思議なことにある程度まで進むと、村上春樹ワールドに浸かって、村上春樹を読む時間が心地良くなる。
    久々に村上春樹、良いなーと感じている。下巻にも期待。

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    2025年11月07日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    ドアの一枚もない

    「僕のドア…」
    「ドアのことは言うなって言っただろう!」
    チビと大男が主人公の部屋に来た際のやり取りが一番好き。

    #シュール #ドキドキハラハラ #深い

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    2025年11月06日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!

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    2025年11月04日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    前情報なしに、有名な作品だからどんなものかと思い手に取った本。村上春樹の本はほとんど読んだことがない。この一冊で村上ワールドのテイストを判断するわけにはいかないけれど、これは哲学や超常現象が入り混じっていて、少し頭が追いついていかない。家出少年田村カフカと不思議な事件をきっかけにそれまでの記憶を一切失くし読み書きができなくなった老人男性ナカタさんがどこでどう交わるのか、事件の真相は何なのか。
    結果的にこの小説はリアルなのかリアルじゃないのか早く結論が知りたい!

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    2025年11月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    あーめちゃくちゃ面白かった。
    リアルともファンタジーとも言い切れない不思議な世界を、私は駆け抜けた。
    私は村上春樹の本を刊行順に読むという個人的なプロジェクトをしていて「ねじまき鳥クロニクル」の番がやってきたわけですが、こうして辿ってくると、村上春樹という人が書く物語りがどんどん立体的に拡張していくのが感じられる。
    この話では歴史までもが現れてきた。
    絶対なんかのメタファーの詰め合わせで、考察しがいがあるんだろうけど、ただこの物語だけで私は駆け抜けた。
    意味が不在でも、この物語はとても、とても面白い!

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    2025年11月03日