村上春樹のレビュー一覧

  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    80年代に書かれた当作は「羊をめぐる冒険」と同様ファンタジー要素が極めて強い。しかし全く荒唐無稽と感じないのはストーリーはあくまでリアリティを中心に構成されているからだと思われる。主人公の行動や考え方にはなんら普遍性を超越する要素はなく、だからこそ共感と興味を覚え易い。「四谷の雙葉」や「都立志村高校」など実名の固有名詞がためらいなく使われていることも作品の信頼性を高め、上下巻の長いストーリーだが良質の緊張感を持って飽きなく読み進められる。

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    2025年11月16日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)

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    中学生の時に習った水槽の中の脳の話を思い出した
    村上春樹は冒険物語もいけるのか、読みやすいしおもろいし。一角獣が好きだね。

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    2025年11月13日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    これは村上春樹の最後の長編作品になるかもしれない。そう思った。

    時計の針が進むこと、自らが老いていくこと。世界は変化を嫌うが、それこそが生きている証なのだろう。

    日々、失敗を繰り返し、過去の栄光を思い返し嘆くこともあるが、そんな自分が美しいんだろうな…

    本作も村上春樹ワールド全開であったな〜

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    2025年11月12日
  • 国境の南、太陽の西

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    あれ、これも読んだことあるぞ。
    村上春樹の本、もしかしてほぼ読んでるな…
    でもいつ読んだかとかまるで記憶ない…

    いま、他の本も意識して読むと
    この本のダンス・ダンス・ダンスのその後みたいだなーと思った。

    ダンス・ダンス・ダンスでいったん現実に着地したものの、やっぱり心の震えを忘れられなくて、虚無の世界というか、地に足のつかないものに心惹かれてしまう。
    結局最後はまた現実世界を生きることを決めるのだけど、心は常に現実の外側にもっと美しい心惹かれる何かがあるんじゃないか?と想像するスペースを残している気がする。

    すごく共感できる。
    雪かき仕事や家庭を放り出してバックパックで旅に出たくなること

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    2025年11月11日
  • 街とその不確かな壁(下)(新潮文庫)

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    読み応え…!!

     この物語から何かを見い出そうとしながら読み進むものの、掬い取れずにこぼれ落ちていくような歯痒さ。それでも一文一文の美しさや重くもあり軽くもあるような文体に引き込まれ、"理解度"なんて表面的なものに捉われずに突き進む気持ちよさ。そのような感覚を終始味わう読書体験であった。

     とはいえ、自分なりにこの物語のテーマは?と考えてみると、「深いトラウマを抱えた人間が分裂を経て自我とシャドウを統合するプロセス」と言えるかなと思う。影をなくすというのは、過去のトラウマや心の深い部分を直視出来ず、"なかったことにする"ことかなと。影をなくすと、&q

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    2025年11月10日
  • 職業としての小説家(新潮文庫)

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    エッセイとか村上春樹の考え方を知れば知るほど、小説の方も好きになる。まだあんまり読めてないけど。
    難しい言葉を並べなくても良いし、人を感心させる表現をしなくてもいいんだ、というところが小説を書かない自分にとっても響いた。
    余計な言葉は足さずに、簡潔なのに心に響く文、確かにそんな表現をできるようになりたい。

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    2025年11月10日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    十年ぶりくらいの村上春樹。村上春樹らしい村上春樹。
    最初は抵抗がある。村上春樹の小説はどれもそうだけど、「よくわからんどうでも良い童貞の妄想」を聞かされているような気分になる。それが不思議なことにある程度まで進むと、村上春樹ワールドに浸かって、村上春樹を読む時間が心地良くなる。
    久々に村上春樹、良いなーと感じている。下巻にも期待。

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    2025年11月07日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

    購入済み

    ドアの一枚もない

    「僕のドア…」
    「ドアのことは言うなって言っただろう!」
    チビと大男が主人公の部屋に来た際のやり取りが一番好き。

    #シュール #深い #ドキドキハラハラ

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    2025年11月06日
  • 女のいない男たち

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    村上春樹は言い訳がましくなるのを避けているようだが、残念ながら村上春樹は言い訳がましい。そこがまた潔い。

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    2025年11月05日
  • 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)

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    村上春樹さんの超名作。これまでも繰り返し何度も読んできましたが、Audible でも聴いてみました。読むのとはまた違う没入感があっていいですね。ランニングのお供にすると、続きが聴きたくて毎日でも走りたくなります!

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    2025年11月04日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    前情報なしに、有名な作品だからどんなものかと思い手に取った本。村上春樹の本はほとんど読んだことがない。この一冊で村上ワールドのテイストを判断するわけにはいかないけれど、これは哲学や超常現象が入り混じっていて、少し頭が追いついていかない。家出少年田村カフカと不思議な事件をきっかけにそれまでの記憶を一切失くし読み書きができなくなった老人男性ナカタさんがどこでどう交わるのか、事件の真相は何なのか。
    結果的にこの小説はリアルなのかリアルじゃないのか早く結論が知りたい!

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    2025年11月04日
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

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    あーめちゃくちゃ面白かった。
    リアルともファンタジーとも言い切れない不思議な世界を、私は駆け抜けた。
    私は村上春樹の本を刊行順に読むという個人的なプロジェクトをしていて「ねじまき鳥クロニクル」の番がやってきたわけですが、こうして辿ってくると、村上春樹という人が書く物語りがどんどん立体的に拡張していくのが感じられる。
    この話では歴史までもが現れてきた。
    絶対なんかのメタファーの詰め合わせで、考察しがいがあるんだろうけど、ただこの物語だけで私は駆け抜けた。
    意味が不在でも、この物語はとても、とても面白い!

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    2025年11月03日
  • パン屋再襲撃

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    この本は、まさに春樹ワールドといった感じの本で、とても気に入りました。
    少し現実離れして、哲学的で、詩的な感じがとてもよかったです。

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    2025年11月03日
  • ラオスにいったい何があるというんですか?

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    よかった。
    旅行がもともと好きだが、最近は旅行に意味を求めるものが多かった(有名な観光地を巡るためや何かを食べるためなど)。
    この本を読んで凝り固まった自分の旅行観たるものが解された気がした。

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    2025年11月03日
  • 遠い太鼓

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    20年前、アメリカ留学のお供に連れて行った本。本が出版されたのはそれより更に10年前なので、読んでいると20年前の自分と30年前の空気が一緒に降ってくる。
    あー どこか行きたいな

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    2025年11月02日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち

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    「ノルウェイの森」や「1Q84」でお馴染みの村上春樹さんがご自身の持っているTシャツ(アメリカで1ドルくらいで購入したものや貰ったものなど)をひたすら紹介していくだけエッセイ。
    実は私はこれまで村上春樹さんの本を1冊も読んだことがなくて(最初だけ読んで「あ、苦手かも」と本を閉じた記憶だけある)、更に言うと何歳なのかどんな見た目をしているのかも全く知らなかった。洋楽が好きで、レコードも集めたりしていてどことなく自分の父親に近い趣味を持っていて、マラソンをやったりラジオDJをやったりとアクティブな方で、自分が想像していたより高齢の方だったことがこの本を読んでわかりました。
    そして何よりTシャツを語

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    2025年11月01日
  • ロング・グッドバイ

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    読んでいてアメリカっぽさ、無骨な感じを受けていました。でもヘミングウェイほど感傷的ではなく独特で、徹底的な一人称視点なのに真相に辿り着けない…
    ドライだけどカラフルな感じ。

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    2025年10月31日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    若いときの物語と同じモチーフだけど、しっとりとやさしい雰囲気で、作者の落ち着きを感じる。
    無意識の下に釣り糸を垂れる作業が小説を書くことだと対談などで話していたのがうなづけた。ただ、この作品では、個人の無意識下と周囲のそれがつながっていることを表している気がする。その壁が不確かなのではないか?

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    2025年10月30日
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    少しずつ物語の全容が明らかになってきている。青豆は感情を排して仕事に徹する思っていた。青豆の心情の変化が気になる。全体の感想は最後に。

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    2025年10月30日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)

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    かなり前巻から時間がかかってしまった。
    正確に2週間ほど読み終えるまでに時間を要した。

    前巻では、世界の秩序やルールは無作為に且つ無慈悲に僕たちに襲いかかる。
    それは自分がルールの蚊帳の外にいるというある種現代人じみたデタッチメント的思考である。
    自分はルールの外にいるつもりだが、ルールから逃れることは出来ずそれが牙を向いた時にそれを自覚する。当人はゴーストライターや殺人を犯しておりよりルールと結びついた人間でありながら。
    しかし、よく良く考得てみると、生まれた時から彼らはルールの中にいるのだ。
    家庭であるとか学校であるとか、はたまた公園である。
    そんな混在する個人のルールに自分自身が染まっ

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    2025年10月27日