遠い声、遠い部屋

遠い声、遠い部屋

新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編。

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遠い声、遠い部屋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    河野訳は正直読みにくさも目立ったが、村上訳はさすが。あの魔術的描写の奔流の良さを殺すことなく、よくここまで訳し切るなと感心してしまう(Monkeyの対談を読む限り、村上氏もずいぶん苦労したようだが)
    ストーリーの妖しさもたまらないが、読み手を間違いなく選ぶ本。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    初めて読んだカポーティは、春樹さんの訳に、山本容子さんの素敵なイラストのついた『おじいさんの思い出』や『クリスマスの思い出』だったけど…

    あの時のノスタルジーにもっと幻想性を持たせたような…

    幻想的でときに凄まじく、あまりにも美しい描写や比喩たち。
    容易く読めないけれど、魅力的すぎて沼に浸かるよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月24日

    現実の世界と死後の世界の狭間にたつような不思議な印象を持つ作品と感じた。言葉がとても良くて最後まですぅっと読めた。

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    Posted by ブクログ 2023年09月09日

    村上春樹の新訳によるトルーマン・カポーティのデビュー作。カポーティについては学生時代に主要な作品を読んだ気がしていたのだが、本書は未読だったために、新鮮な気持ちで読むことができた。

    本書は親に見捨てられて親戚に育てられた少年が、父親からの連絡によってその元へと戻るシーンからスタートする。このように...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月12日

    ときどき迷子になりながらもなぜか進む一冊
    世界観が独特でついついハマってしまう
    叙情的で俯瞰的表現は脳内で映像化されてしまう
    何度も読んで何度も迷子になるべき作品

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年09月07日

     久しぶりの圧倒的な読書体験。アメリカ文学に浸れる至福の時間。独特の比喩を用いた言い回し、個性豊かな奇妙な登場人物たち。古きアメリカのディープサウスの描写が素晴らしい。翻訳者を忘れて村上春樹の新作〜それも中期の頃の特別に面白い長編〜を読んでいるようだった。
     すらすら読めないので何度も読み返したり、...続きを読む

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