作品一覧 2024/01/19更新 裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集 試し読み フォロー 英語とは何か(インターナショナル新書) 試し読み フォロー 怪談 試し読み フォロー カンタヴィルの幽霊/スフィンクス 試し読み フォロー カーミラ~レ・ファニュ傑作選~ 試し読み フォロー 消えた心臓/マグヌス伯爵 試し読み フォロー 奇商クラブ 試し読み フォロー クトゥルー神話傑作選 試し読み フォロー ケンジントン公園のピーター・パン 試し読み フォロー 孤独のレッスン(インターナショナル新書) 試し読み フォロー ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚 試し読み フォロー 酒と酒場の博物誌 試し読み フォロー 詩人と狂人たち 試し読み フォロー 知りすぎた男 試し読み フォロー 新アラビア夜話 試し読み フォロー 人生はうしろ向きに 試し読み フォロー 中華美味紀行 試し読み フォロー 珍饌会 露伴の食 試し読み フォロー 手招く美女 試し読み フォロー 人間和声 試し読み フォロー 盗まれた細菌/初めての飛行機 試し読み フォロー 花ちゃんのサラダ 昭和の思い出日記 試し読み フォロー 爆弾魔: 続・新アラビア夜話 試し読み フォロー 秘書綺譚~ブラックウッド幻想怪奇傑作集~ 試し読み フォロー 白魔(びゃくま) 試し読み フォロー 不思議屋/ダイヤモンドのレンズ 試し読み フォロー ポンド氏の逆説 試し読み フォロー マンアライヴ 試し読み フォロー 木曜日だった男 一つの悪夢 試し読み フォロー 臨海楼綺譚~新アラビア夜話 第二部~ 試し読み フォロー 1~30件目 / 30件<<<1・・・・・・・・・>>> 南條竹則の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 狂気の山脈にて―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫) H・P・ラヴクラフト / 南條竹則 「ダゴン」のラスト 私の初読は、文庫の全集(あの黒い有名な表紙)だったので、ダゴンのラストは「窓に」「あの手」があるものだとばかり思っていた。 しかし、久しぶりに令和の時代に発行されたこちらの訳をなんとなしに、再読の記憶をたどりながら、本当に何となく、読んでいたら、ラストに、「窓へ!」と来たもんだか...続きを読むら、「(これ投身エンドか!?)」と、気付いてしまったときの鳥肌と言ったら、計り知れない恐怖、二度と味わえない面食らい、こっちが放り投げられたような気分。 調べてみたら海外でも読み取り方はそれぞれのようで、ラヴクラフトにやられたと嬉しくなる。ダゴン沼である。 ちなみに「ダゴン」は海外で短いゲームとして販売もされていて、YouTubeで九畝くぜさんという長らくクトゥルフTRPGをされている方が解説混じりに実況動画を投稿されている。 ゲーム版「ダゴン」のラストが気になる方へオススメです。 Posted by ブクログ マンアライヴ G・K・チェスタトン / 南條竹則 チェスタトンはブラウン神父しか知らなかったが、こんな作品もあったのか。 目眩く展開に圧倒されながらもどこか心地よい風が強く吹いている感じで読んだ。風の描写があったから、それがとても目に浮かぶものだったから、嵐の高揚感、黄昏前の開放感、子供っぽさ、そういうものを呼び起こしたせいかもしれない。 久しぶ...続きを読むりに引き込まれる文を読んだ。 Posted by ブクログ インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫) H・P・ラヴクラフト / 南條竹則 ラブクラフトは初体験だが、翻訳ものの小説でここまで一気に読めたのは久しぶりという気がする。何かが起こりそうな予感が濃密な書きぶりに惚れ惚れする。 Posted by ブクログ 人間和声 ブラックウッド / 南條竹則 昔ちょっと音楽の勉強をしていたから、和声?人間?とタイトルに目を引かれたのが出会いだった。紹介文によるといわゆる幻想怪奇小説という類の物語らしい。あまり馴染みがない。きっとどうせ完読できないだろうという弱気から手に取るまで時間がかかったが、色々と偶然の後押しもあって読んでみたらとても面白かった。ま...続きを読むずはその達成感が嬉しい。 主人公はロバート・スピンロビン、二十八歳。彼は何か大いなる物に憧れ、魂の真の冒険を求めている夢想家だが、臆病さゆえに自ら行動を起こすことはできず、そんな自分の卑小さ平凡さを恥じる謙虚さはきちんと持ち合わせているというところがまた可愛らしくもある、そんな人間である。彼はある日、次のような謎めいた求人を見つけ、胸躍らせて応募した。 〈勇気と想像力ある秘書求む。当方は隠退した聖職者。テノールの声とヘブライ語の多少の知識が必須〉。 さてその仕事とは?この聖職者は一体何をしようとしているのか?これが「幻想怪奇」の一番のあんこの部分であることは間違いなく、そのドキドキが推進力となってずんずん読み進んでいく。正直、情景描写については幻想が過ぎて何だかよくわからないところもそこそこあったが、それでも気にせず薄目で読んでいけるほど、スピンロビンという人間の心理描写から目が離せなかった。 非凡な聖職者スケール氏と出会って、彼に心酔していくスピンロビン。しかもその偉大なるスケール氏の偉大なるプロジェクトに、取るに足らないちっぽけな自分が必要とされているのだ。父親のような威厳と愛情とに満ちた態度で自分に接してくれるスケール氏の期待に応えようと、懸命に仕事に打ち込むスピンロビン(こういうとこ可愛い)。ホームズにワトソンみたいな敬愛関係が築かれてゆく。 スケール氏の仕事には、他にも二人の女性が関わっている。スピンロビンがテノール、スケール氏がバスであるならば、アルトとソプラノの人物も当然必要なのだ。人里離れた荒野の屋敷におけるこの男女四人きりの生活を続けていくうちに、スピンロビンの心境にも徐々に変化が訪れる。スケール氏の恐るべき仕事が着々と完成に近づいていくなか、愛すべきスピンロビン君はハムレットさながらに思い悩む、これが見どころだ。幻想怪奇小説の形をしてはいるけれど、実は単純なボーイ・ミーツ・ガールの物語だ、とも言える。 ちなみに原題は”The Human Chord”で、辞書的にはchordは和音で和声はharmonyなのだそうだが、スケール氏の思想はピタゴラスの考えた「天球の音楽」(宇宙は音楽を奏でている、それがこの世の調和すなわちハーモニーを作り出している、という説)を思わせるところがあるので、邦題の「和声」が却って適切なのかもしれない。 Posted by ブクログ インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫) H・P・ラヴクラフト / 南條竹則 クトゥルーやラブクラフトの名前は知ってるけど、よく知らないという状態で挑戦。 これは面白い! 化物じみた「名状しがたい」あれやこれやが出てくるのも面白いが、その前のじわじわじわじわやってくる心理的恐怖、雰囲気や舞台設定がたまらなくいい…! 怖いけど、気になる。でも見てしまうと、アワワワワ…。 日本...続きを読むの湿度満点なジャパニーズホラーに通じるところがあるのかも? 何度か他の本で読んでいますが、南條先生の訳も変わらず読みやすくていいですね。 Posted by ブクログ 南條竹則のレビューをもっと見る