裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集

裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集

コーンウォールの海岸に聳える風変わりな葉色の三股の樹。通称を〈孔雀の樹〉といい、聖者の祈りによって歩き回る力を手に入れ、獣や人をむさぼり食う災いの樹の伝承に連なる存在だった。大地主ヴェインはこの怪樹に登る賭けをして森に入るが、以降忽然と姿を消してしまう。怪奇趣味に満ちた傑作中篇「高慢の樹」ほか、謎を読み解くことに長けたスティーヴン神父が不可能犯罪に挑む表題作、夢想家の姪と実際家の甥の先行きを案じた公爵が取った奇策が思わぬ喜劇へと発展する、本邦初訳の戯曲「魔術」など、五篇の中短篇を新訳で贈る。巨匠の多彩な魅力が凝縮された日本オリジナル作品集。/【収録作】高慢の樹/煙の庭/剣の五/裏切りの塔/魔術――幻想的喜劇/訳者あとがき/解説=垂野創一郎

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裏切りの塔 G・K・チェスタトン作品集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短篇4篇+戯曲1篇収録。中でも『高慢の木』が最高に面白かった。私としてはチェスタトン入門に何を読めば良い?ときかれたら、この中篇作品を推せば良いのではないか、と思っちゃうぐらい、見事にチェスタトンの面白いところが詰まっている逸品です。
    導入の「人を喰らう」と噂される怪樹の逸話と奇妙な昼食会、市長が行

    0
    2021年06月11日

    Posted by ブクログ

     チェスタトンの面白さがやっと分かってきた感じがする。
     高校から大学にかけて、ドイル、クリスティー、クイーン、カーと読んできて、そこからブラウン神父に手を伸ばした。当時は何かひねった文章というイメージが強く、チェスタトンの逆説というような解説を読んで、こういうものを逆説というのかと、良く分からない

    0
    2021年05月30日

    Posted by ブクログ

    ノンシリーズ短編集。
    表題作と「高慢の樹」は『奇商クラブ』に収録されているが、読んだのはかなり昔なので全く覚えていなかった。
    ミステリ的な切れ味より詩的な雰囲気を楽しむ話が多く、ブラウン神父シリーズより地味だがチェスタトンらしさに溢れている感じ。
    ベストは、動物や人間を貪り食うという異形の樹に挑んだ

    0
    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ――


     このあたりでチェスタトンをどうぞ。


     英国ミステリってだいたいミステリの全ジャンルを網羅してるなと思うのだけれど、怪奇・伝奇ミステリといえばやっぱりチェスタトンになるでしょう。
     これもしかし、誰訳で読むかによって随分印象が変わりそうでもある。注釈の付け方とか――注釈を訳文の中に盛り

    0
    2021年06月12日

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