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高度経済成長華やかなりし頃、少年が幼少期を過ごした東京には、郷愁あふれる景色が広がっていた……。幻想文学の鬼才、怪奇小説の名訳者として知られる著者が幼い日に見た情景とは? 懐かしいメニューの数々をきっかけに、在りし日の風景をノスタルジー豊かに描き出す。お子様ランチに興奮した三越の食堂、着流しで悠々と街を歩く祖父の姿、そして浅草の遊園地で一緒に遊んだねえやさんとの日々。独自の文体で描いた南條商店版『銀の匙』。
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Posted by ブクログ
著者の家、南條家は文の卸商を日本橋で営んでいた。 祖父はもともとこの家に従業員として入ったが、震災の後に流行った感染症で他界した主人に代わり店を切り盛りし、やがて主人の未亡人と結婚して家を継いだ。 両親はフランスで暮らしていて、著者はこの家で曾祖母、祖父母に育てられる。 筆者が育ったころは、店をたた...続きを読むんで、原宿、そして浅草千束町に転居。本書では主にこの浅草の家での思い出が語られる。 うん、ここだけ読んでも、ただものでない感じが漂う。 ねえやの花ちゃんに作ってもらった料理、外で食べさせてもらった様々な店のもの、三越の食堂、買っていた猫や魚。早世した叔母の思い出。 このように、さまざまなことが語られていく。 日本橋の旦那衆らしく、祖父母が小唄を習い、お師匠さんが出入りする。そんな江戸の空気もどこかに残っている。 そんな暮らしが克明に描かれ、見ぬ世の面影が立ち上がってくるような気がした。 食べ物の話が多いのは、やはり『酒仙』の作者だなあ、と思うところ。 このころから、グルメだった、というか、偏愛的食通だったのね。 それにしても、私が本やメディアで知ったような名店の思い出がでてくるあたりが東京の、いいところの子どもだなあ、と思う。 子ども時代の思い出が固有名詞に彩られている。 世代的には南條さんより下だが、田舎で育った自分には、テレビの中の世界を別にすれば、固有名詞で語れる思い出なんかない。 『酒仙』は随分前に処分してしまった。 もう一度読みたくなって、ちょっと今、後悔している。
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