角田光代のレビュー一覧
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正常性バイアスを描いている作品だと思いました。
主人公の梨花は、周囲から見ると異常なことをしているにも関わらず、自分ではそれを日常の延長線上だと思っています。
梨花と恋人、夫以外の登場人物もしばしば登場するのですが、本筋である梨花の話が気になりすぎて、サブキャラクターのエピソードにはあまり集中できませんでした。
自分が誰よりも力を発揮できることが犯罪だった場合、どうなるのか……という顛末を見せられているようで、梨花をすごいと思う一方で、かわいそうだとも感じました。
じわじわと転落していく人生を描いた、ホラーのような味わいのある作品です。
角田光代さんの作品は、毎度のことながら展開が気になって一 -
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角田源氏3巻です。「澪標」、「蓬生」、「関屋」、「絵合」、「松風」、「薄雲」、「朝顔」、「少女」、「玉鬘」の9帖を収録。
朱雀帝が譲位し、冷泉帝の御代に。明石の君は女児を出産。六条御息所が前斎宮とともに帰京するも、ほどなく死去。末摘花と再会。夫を亡くした帚木(空蝉)は尼になってしまった。斎宮女御と弘徽殿女御が絵合で競い合う。明石の君との姫君を二条院に引き取る。義父(太政大臣)が死去、藤壺の尼宮も死去。朝顔は相変わらず光君を拒み続けている。冷泉帝の后が梅壺(斎宮女御)に決定。葵の上との若君は学問に勤しんでおり、内大臣(頭中将)の姫君と思い合っているが、離ればなれにされてしまう。六条院が落成、こ -
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ネタバレお母さんとの旅館に行った話が良かった。
お母さんは、いつも旅行に行く時には文句を言う。せっかく予約してお金まで払っているのに、理解できない。
でもそれは、自分が子供の頃に両親について行くだけで何も考えなかったり、時には文句を言ったり、それのやり返しが来ているだけだ…という所がなんか良かった。お母さんは、宿の方には感謝の気持ちや喜ぶ気持ちを打ち明けていたようだ。
自分も子供の頃は「なにこれ…」「まだ??」「え〜…」「やだ〜」とか頻繁に両親に言ったものだ。(未だに言う時もある。)
両親には本当に感謝しているし、自分もまたされる立場に近づいているのだなぁとしみじみ。
角田光代は、売れた作家 -
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どんな恋愛がいいんでしょう
そもそも、恋愛に「いい」「悪い」ある?
あるようなないような、たぶんあると思う
結婚の前段階に、恋愛がある必要は必ずしもないが、やっぱり嫌いな人とは結婚しないと思うので、少なくとも相手が好きだと思うことは必須。
↓以下ネタバレです
仁絵は、35歳にしては幼い感じがした。
恋愛のワクワクドキドキとかは、所詮勘違いにすぎない。
雄大を絶対に離してはいけない。
嘘のない、とても素敵な人だと思う。
ストーリーとは関係がないが
雄大の作る料理はおいしいが個性がないのだという。
でも、料理の味に個性を出すことより、個性を消してかつ、美味しいものを作る方がはるかに難 -
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私は読書が好きですが、韓国ドラマを見るのも好き。著名な角田さんが韓国ドラマについて描かれていたコラムということで、楽しみにしていました。韓国ドラマガイドにもなりますが、やはり作品をみている方が楽しめる内容となっています。
韓国ドラマをみていると、なぜこんなに面白いんだろう?と疑問に思うことがありますが、角田さんがその面白さを分析して下さっていて、なるほど!と納得しました。俳優の顔や名前が覚えられなかったり、視聴したことのある作品をみるまで気づかなかったりと、角田さんの微笑ましい姿も笑えます。紹介されていた視聴していないドラマ
も面白そうなので、早速みたいと思います。 -
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女三の宮の登場によって、一番愛されてはいても、よるべない立場なのだと自覚してしまった紫の上の動揺が不憫だった。
親もなく、幼い頃から光源氏にグルーミングされてひたすら光源氏の理想の女性として生きざるを得なかったのに、正妻は別の人になり、自分は結局何者でもないんだ、なんなんだこれは?と足元が崩れるような感覚に陥った紫の上の心情がこれでもかと描かれていて、居た堪れなくなる。
そして女三の宮も不幸な女性だ。玉鬘の強さ、聡明さのあとで対極にいるような、少々発達的な何かをお持ちのような女性として登場する。
幾度も出てくる幼さ、あどけなさの表現。自我がなく、ふわふわしているうちに陥ってしまった事態も不憫