角田光代のレビュー一覧

  • 紙の月

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    正常性バイアスを描いている作品だと思いました。
    主人公の梨花は、周囲から見ると異常なことをしているにも関わらず、自分ではそれを日常の延長線上だと思っています。
    梨花と恋人、夫以外の登場人物もしばしば登場するのですが、本筋である梨花の話が気になりすぎて、サブキャラクターのエピソードにはあまり集中できませんでした。
    自分が誰よりも力を発揮できることが犯罪だった場合、どうなるのか……という顛末を見せられているようで、梨花をすごいと思う一方で、かわいそうだとも感じました。
    じわじわと転落していく人生を描いた、ホラーのような味わいのある作品です。
    角田光代さんの作品は、毎度のことながら展開が気になって一

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    2025年05月30日
  • 坂の途中の家

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    角田さんは好きで何冊も読んでます。
    内容を知った上で読んだけど
    読み終わった今、すごく気分が悪い。

    自分自身の子育ての辛かったアレコレを思い出すんですよね…
    りさこが水穂にそうだったように…

    興味深く読めましたが、辛い気持ちになりました。

    角田さん流石です………

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    2025年05月30日
  • 笹の舟で海をわたる

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    専業主婦の左織と精力的に働く風美子、義理の姉妹から広がる物語。佐織の言動や考えに引っ掛かりを覚えるため、全くの他人の人生を傍らで見ている心地がしながら読み進めた。風美子は過去に由来して左織に好意的だが、左織が一因を作っているとはいえ、風美子が家庭に深入りし、自らにはない信頼を築いていることに反発しないのか不思議だった。どことなく無力感が漂う左織にもどかしく思った。平凡な主婦を視点に全体的に独特な読み心地が続いて良かった。

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    2025年05月26日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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     これは危ない本です。
    なぜかと言うと、作家の角田光代さんがご覧になった韓国のドラマや映画についてお書きになっているからです。

    そんな文章を読んだらどうなるか?
     見たくなるに決まっています!
      寝る間も惜しんでDVDや配信を見て、、、
       そして、沼にハマってズブズブと、、、
        ズ
         ブ
          ズ
           ブ と。。。 
    それで大丈夫なのか、わたし?
     いいえ、ぜんぜんケンチャナヨじゃない!
        ああ、怖い!
      
    でも、、
    読んでしまいました。。w

     『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』が最初に書かれていたのが悪い!
    わたしもこのドラマを見てましたから

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    2025年05月26日
  • 源氏物語 3

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    角田源氏3巻です。「澪標」、「蓬生」、「関屋」、「絵合」、「松風」、「薄雲」、「朝顔」、「少女」、「玉鬘」の9帖を収録。

    朱雀帝が譲位し、冷泉帝の御代に。明石の君は女児を出産。六条御息所が前斎宮とともに帰京するも、ほどなく死去。末摘花と再会。夫を亡くした帚木(空蝉)は尼になってしまった。斎宮女御と弘徽殿女御が絵合で競い合う。明石の君との姫君を二条院に引き取る。義父(太政大臣)が死去、藤壺の尼宮も死去。朝顔は相変わらず光君を拒み続けている。冷泉帝の后が梅壺(斎宮女御)に決定。葵の上との若君は学問に勤しんでおり、内大臣(頭中将)の姫君と思い合っているが、離ればなれにされてしまう。六条院が落成、こ

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    2025年05月24日
  • 晴れの日散歩

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    オレンジページに連載されていたエッセイ。些細なことをおもしろおかしく書けることに憧れる。同世代なので分かる分かるが多すぎて楽しい読書時間。

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    2025年05月23日
  • ゆうべの食卓

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    食べる事を大切にしたいと思わせる
    単身・夫婦・家族・兄弟・友達…と食卓の様子は変わる
    『食べたい料理は腹を満たす』『作りたい料理は心を満たす』
    食卓を好きな人と過ごす楽しい場にしたい

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    2025年05月22日
  • しあわせのねだん

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    ネタバレ

    お母さんとの旅館に行った話が良かった。

    お母さんは、いつも旅行に行く時には文句を言う。せっかく予約してお金まで払っているのに、理解できない。

    でもそれは、自分が子供の頃に両親について行くだけで何も考えなかったり、時には文句を言ったり、それのやり返しが来ているだけだ…という所がなんか良かった。お母さんは、宿の方には感謝の気持ちや喜ぶ気持ちを打ち明けていたようだ。

    自分も子供の頃は「なにこれ…」「まだ??」「え〜…」「やだ〜」とか頻繁に両親に言ったものだ。(未だに言う時もある。)

    両親には本当に感謝しているし、自分もまたされる立場に近づいているのだなぁとしみじみ。

    角田光代は、売れた作家

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    2025年05月20日
  • 森に眠る魚

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    登場人物が多くて把握するのが大変だったけど、どのママにも共感出来るところがあった。渦中で必死になると自分もそうなりそう。
    女の敵は女というけど、女の味方もまた女な気がする。
    出来れば、子供の事以外に何個か自分の世界を持ってるといいのかなと思った。。

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    2025年05月20日
  • 森に眠る魚

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    どんなホラーやサスペンスよりもゾクゾク怖かった。
    1人の人間として必要とされたいのに、子どものおまけのような存在として扱われるってやるせない。

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    2025年05月19日
  • ご本、出しときますね?

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    2016年~2017年に BS で放送されていた番組を書籍化したもの。オードリー若林氏が各回2人の作家をゲストに迎えて行う鼎談集である。もともと知り合いの方も多いようで、堅苦しい話も小難しい話もなく、気軽に読める。

    小説を読んだだけでは分からない作家さんの側面が見られて楽しいし、読んだことのない作家さんも、話がおもしろい方の本は読んでみたくなる。また、毎回の鼎談の最後に紹介される本も、興味をひかれるものが多かった。

    読書の幅を広げたい方に。

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    2025年05月19日
  • それもまたちいさな光

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    どんな恋愛がいいんでしょう
    そもそも、恋愛に「いい」「悪い」ある?
    あるようなないような、たぶんあると思う

    結婚の前段階に、恋愛がある必要は必ずしもないが、やっぱり嫌いな人とは結婚しないと思うので、少なくとも相手が好きだと思うことは必須。
    ↓以下ネタバレです




    仁絵は、35歳にしては幼い感じがした。
    恋愛のワクワクドキドキとかは、所詮勘違いにすぎない。

    雄大を絶対に離してはいけない。
    嘘のない、とても素敵な人だと思う。

    ストーリーとは関係がないが
    雄大の作る料理はおいしいが個性がないのだという。
    でも、料理の味に個性を出すことより、個性を消してかつ、美味しいものを作る方がはるかに難

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    2025年05月17日
  • だれかのいとしいひと

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    人を苦しくなる程愛したり、好きになったり、想ったり。そして、そこに大きな別れがあったりとそんなことは私はまだ20歳になったばかりであって分からない。
    それでも、"もし"人を狂おしいほど愛する時があったら。と考えた時にその始まりには角田光代の書く人間模様を思い出すのだと思う。

    運命とか、絶対とかいう言葉は嫌いだがフィクションとして幻想的な現実離れしてるものとして考えてみてもいいのかもしれないな、と。
    変わらずにいることに、価値なんかこれっぽちもないのだから。

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    2025年05月15日
  • ツリーハウス

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    そういえば、ボクの母も満州帰りだったようだ
    詳しく話してくれたことはないが、
    小さいとき、いろんな家をたらい回しにされたと
    よく愚痴っていた

    自身が満州帰りであることを恥じていたんだと思う
    昔は、そうゆう風潮があった

    本と同じように
    ボクも両親のことを聞いたことはなく
    その満州話も、馴れ初めも知らない
    聞くのが恥ずかしいという感情だ
    これも本と一緒

    淡々と朴訥とした染み渡ってくるような物語

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    2025年05月16日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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    私は読書が好きですが、韓国ドラマを見るのも好き。著名な角田さんが韓国ドラマについて描かれていたコラムということで、楽しみにしていました。韓国ドラマガイドにもなりますが、やはり作品をみている方が楽しめる内容となっています。
    韓国ドラマをみていると、なぜこんなに面白いんだろう?と疑問に思うことがありますが、角田さんがその面白さを分析して下さっていて、なるほど!と納得しました。俳優の顔や名前が覚えられなかったり、視聴したことのある作品をみるまで気づかなかったりと、角田さんの微笑ましい姿も笑えます。紹介されていた視聴していないドラマ
    も面白そうなので、早速みたいと思います。

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    2025年05月13日
  • 源氏物語 7

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    宇治十帖の「総角」から「東屋」まで。父八の宮が亡くなり、娘たちと薫、匂宮との関係、攻防のお話。皆それぞれの立場で悩む様が焦ったくも思うが、この後の展開も気になります。一つの帖がそれなりに長いです。

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    2025年05月11日
  • 源氏物語 5

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    女三の宮の登場によって、一番愛されてはいても、よるべない立場なのだと自覚してしまった紫の上の動揺が不憫だった。
    親もなく、幼い頃から光源氏にグルーミングされてひたすら光源氏の理想の女性として生きざるを得なかったのに、正妻は別の人になり、自分は結局何者でもないんだ、なんなんだこれは?と足元が崩れるような感覚に陥った紫の上の心情がこれでもかと描かれていて、居た堪れなくなる。

    そして女三の宮も不幸な女性だ。玉鬘の強さ、聡明さのあとで対極にいるような、少々発達的な何かをお持ちのような女性として登場する。
    幾度も出てくる幼さ、あどけなさの表現。自我がなく、ふわふわしているうちに陥ってしまった事態も不憫

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    2025年05月11日
  • 森に眠る魚

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    半分くらいで読むのやめたくなるくらい、長かった
    悪い意味じゃなくて、あーーーっていう気持ちが終始続く
    女性なら分かるんじゃないでしょうか

    女の面倒くさいところ、自分の面倒くさい所、小説読んでるだけなのに見せられてるみたいで、うあーーーーもう勘弁して!って気持ち

    実際の事件を調べてみたら、小説の余韻も相まってなかなかトラウマになりそうな重い気持ち

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    2025年05月10日
  • キッドナップ・ツアー

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    交わされる言葉と、交わされずに留まる言葉を読んでいくうちに、確かに自分もそうして他人と接しているなと思う。

    私は月に一度のペースで幼馴染と2人でサーフトリップをするのだけれど、わざわざ時間と金と体力を注ぎ込んでいるのに、波のコンディションが悪くて、良いパフォーマンスが出せなかった日でも、無性に楽しいのはこういう事なんだなと思った。

    決定的な事柄や、直接的に感動めいた事を押し付けてくる事が全くなくて、全体的に清潔感に満ちていて、気持ちが良かった。

    後、夜の海に浮かぶの、今度やってみようと思った。

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    2025年05月07日
  • 夜かかる虹

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    心がザラっとする。

    表題作と「草の巣」の中編二篇を収録。どちらの主人公もほんの少し普通じゃない&性格が悪い。読んでいる間ずっと「どうして」が頭の中を飛び交い、ラストも特に救いがあったりスッキリしたりはしなかった。

    解説では、こういうことってあるよね!的なことを書いていたけれど、自分とはまったく縁のない話でステキとは思えなかったな。

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    2025年05月02日