角田光代のレビュー一覧
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角田源氏、4巻です。「初音」、「胡蝶」、「蛍」、「常夏」、「篝火」、「野分」、「行幸」、「藤袴」、「真木柱」、「梅枝」、「藤裏葉」の11帖が収録されています。
年が改まり、光君は女君たちを訪ね新年の挨拶まわり。亡き夕顔と内大臣の姫君玉鬘に、たくさんの男たちが言い寄る。光君もついに思いを打ち明ける。玉鬘のもとにこっそりやってきた兵部卿宮は、光君の企みで放たれた蛍の光に照らされた玉鬘を見て、その美しさに心打たれる。一方内大臣は、亡き夕顔との子が今どうしているかと探している。一人見つけ出して迎えた娘近江の君は早口で軽薄なため、内大臣は見習わせようと弘徽殿女御に仕えさせることに。激しい野分の後、夕霧 -
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どこか苛立ちとヒリヒリした気持ちを感じながら読み進みました。
生きてきた時代、世代がドンピシャ。
読みながら自分の家族や自分がその時思っていた事やした事なども蘇ってくる。
【私たちは知らない。ただしいはずの真実が、覆ることもあれば、消えることも、にせものだと暴露されることもある。それだけではない、人のいのちを奪うことも、人に人のいのちを奪わせることも、あり得る。そんなことにはじめて思い至り、不三子の内にもしずけさが流れこむ。私は違うと言う言葉も、そのしずけさにのみこまれていく。私が信じてきたことはなんだったの。私が信じていることはなんなの】
信じるってある意味すごく自己中心的で盲目。
怖 -
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ネタバレ初めての作家さん。
私も猫を飼っているから、所々共感できるところがあった。
「幸せな夢を見られますように」「元気で長生きしますように」と毎日声をかけ、それこそ私の寿命なんていくらでもあげたいと願うほど、私の中で猫の存在が大きくなっている。著者にとっては「猫は子供ではない」らしいけど私にとっては大事な愛娘。
仕事のストレスで病んでいた時もこの子がいたことでどれほど救われたことか。そしてそれは現在も進行形。
猫という生きものは本当に可愛くて尊くて偉大で不思議で素晴らしい天からの贈り物だと常々思う✨
ただ猫ちゃんの可愛さはさておき、読みながら文体や言葉選びがあまり好きではないなと感じ、読みづらさが -
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角田光代さんのエッセイですね。
角田光代さんのエッセイは二冊目です。
『オレンジページ』という料理雑誌で連載されていたエッセイの四冊目です。
『十四年前、この連載をはじめる当初、私は親近感のある人たちと、だらだらとお茶を飲みながら、明日には忘れてしまうどうでもいい話をしている、そんなエッセイを書いていこうと決めた。実際、本当に些末なことばかり書き続けてきた。』と、あとがきに綴られています。
1話が三ページほどですが、ご自分のことを、あっけらかんとユーモア混じりで綴られているのが、とても親しみやすく面白く、共感をもって愉しく読めます。
年齢を感じるところなども、ここまであからさまに語られて良 -
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danchuに連載された食に関わるリレーエッセイを集めた一冊。
著者は角田光代さんと堀江敏幸さん。
取り上げられるのは小説が多いけれど、エッセイやノンフィクションなど、幅広い。
100作取り上げられていて(連載ではもっとたくさんあったのかな?)、自分が詠んだことがあるのはたった15作。
タイトルだけ知ってはいる、というものを含めても、30余りしかないのだが、知らない作品に関するエッセイも面白く読ませてしまう。
ここらへんはさすが手練れの作家のお二人。
面白さを伝える力だけではない。
作家の味読力のすごさも随所に感じられた。
ピンポイントに「食」というテーマに引き寄せるものもあるのかもしれな -
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2025/6/3 再読。
角田光代さんの作品は、個人的になぜか読後の印象が薄いものが多くタイトルを見返しても内容が思い出せなかったりする。この作品もそうだったけれど数年ぶりに読み返してみたら内容が蘇ってきた。
子どもの頃のサマーキャンプを大人になって思い返す。ある年突然なくなってしまったあれはなんだったんだろう?毎年夏の数日間だけを一緒に過ごす7組の家族、自分たちはどういう関係性だったのだろう?
サマーキャンプの真相が明らかになるにつれてテーマは思いがけない方向へ向かう。他の方も書いているようにミステリーを装った社会への問題提起という感じ。
7人の視点で物語が展開するので混乱はする。初読だ