角田光代のレビュー一覧

  • 方舟を燃やす

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    ネタバレ

    2026年最初の一冊、
    自分が正しいと思うことは時代と共に変わっていく。
    物語は、大きな起承転結がなく淡々と時代が変化していく中で、主人公の飛馬と不二子の人生が交互に綴られている。飛馬は母の死の原因が自分の勘違いによること、祖父が災害を予言し町の住民を救ったことがあるかもしれないという出来事をずっと心の奥底に引きずっていた。
    一方、不三子は結婚してから出会った一人の女性の「健康は全て食事から」の教えを忠実に守リ家庭をひたすら支えてきた。しかし娘は「自分の不妊の原因は、初めて打ったワクチンが原因である」と思っている。これを聞いたときの不三子の混乱はいかばかりかと思う。
    昭和平成令和にあったさまざ

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    2026年01月18日
  • 源氏物語 7

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    角田さん、薫のこととても嫌いらしい笑
    私としては、「心の中で思っても(そんなに)行動に移さない」というだけで他の男共よりは好印象なんだが。好きではないけど。
    ただ、この「自分は理性のある人間なのだ」という自意識が強すぎるきがして、それは角田さんの後書きにも書かれていた「光君(と、柏木)からの呪い」だよなあと思う。

    「田舎くさい洒落っ気のある品のないお調子者だったら、大君の身代わりの『人形』にはならないからな」←こわすぎる

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    2026年01月17日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    この人は日常をアウトプットする力がすごい。サザエさんの話面白かった。選択の連続が自分を作るということ。顔を見る人雰囲気を見る人は言語化されて納得。
    返信葉書をなぜか出せないのすごくわかる。イヤな人でもこの人、別の場所で会ったら好きになってたかもの精神に共感。

    「三十代半ばのときに私を悩ませていたことは私をもう悩ませることはなく、そのころ私が必死につかんでいたものはそれほど大事なものではなくなっている。時間とともにそれらは背後に流れ去っていったのだ。でも、一方通行の時間の先に、またあらたなる悩みはあるし、必死につかんでいたいものはあるのだった。」

    最高。

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    2026年01月15日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    「食」「私」「世間」「暮らし」の4つの区切りで、オレンジページで連載していたエッセイをまとめたもの。よくあるエッセイとは少し違い、区切りが(上記の4つのため)長めだが、内容に共感する部分も多く、文章としてももちろん読みやすかったのでさほど苦にならず読めた。人気作家と言っても感性はさほど違わない、同じ人間なのだと感じることができた。

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    2026年01月14日
  • 源氏物語 2

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    六条御息所、高校の時の思い出で、生霊になって葵の上殺した人ってイメージだったけどなんか全然違くない?!そうかもしれないけど、ちゃんとしてて素晴らしい方だったのにこんなことになってしまって気の毒だわ…。と思ってたらあとがきにも書いてあった!!
    そして主要人物が何人かお亡くなりになりました。これでまだ2巻だもんなぁ、すごい〜!今から3巻読む!


    以下ネタバレ含む感想

    【紅葉賀】
    光君はやっぱ華があって舞もすげー!というところから、これまたクセツヨな熟女とのあれこれ、そしてついに光君と藤壺の子(東宮)が誕生してしまい、東宮は光君に似すぎているので藤壺は具合が悪い…の話。当たり前体操。帝の継母とし

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    2026年01月14日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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    読みたいドラマ、映画がたくさん出てきた
    歴史や時代背景などを知る上でも、今まで見てないものにも手を出したくなった

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    2026年01月11日
  • 紙の月

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    プライドやお金への執着から主人公の人生が破滅していくお話。冷静に考えたら犯罪なのに、少しなら大丈夫だろう、バレる前に戻せば問題ないといった甘い考えや自分への言い訳が、人間の弱さを見せられているようでスリリングでした。そして日常に幸せを感じられず、欲のまま犯罪に手を染めてしまった主人公が可哀想でもあった。それと、ギャンブルや借金に依存する人ってこんな思考なのかな...と思いました。
    値札を見ずに買い物したり、他人を見下したり、人の性格まで狂わせてしまう力があるお金って怖い。

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    2026年01月11日
  • 愛がなんだ

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    ネタバレ

    主人公のテルちゃんはタイトル通りの「愛がなんだ」と言いたくなる女性だった。初めはこんなに1人の男にのめり込む姿に苛立ちさえ覚える。
    しかし読み進めていくうちに、自分も経験した片思いの頃の感情が蘇ってきた。またこの物語に出てくる登場人物にも誰かに想いを寄せた時の今までの自分が少しづつ映し出されている。

    ナカハラくんとの最後のやり取りは現代の「推し活」者や、「こちらの一方的な恋愛だと分かってしまっている人」にとって刺さる言葉なのではないだろうか。
    (一部引用)
    「たぶん、自分自身に怖じ気づいたんだろう。自分のなかの、彼女を好きだと思う気持ち、何かしてあげたいという願望、一緒にいたいという執着、そ

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    2026年01月11日
  • 坂の途中の家

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    この本を読んで、主人公の心理状態を自分のことのように感じない、結婚している女性はどれくらいいるのだろうか、というのが一番の感想だった。
    読み進むに従い、主人公の女性が最後どのような決断をするのかが気になり、この最後の描き方でこの本の印象は大きく変わると思いながら読み終えた。
    納得のいく最後だった。

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    2026年01月11日
  • かなたの子

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    ホラーとも「人怖」系の話とも少し違う、ほんのり冷たくて湿った短編集。
    それぞれ2編ずつ、どこか関連したテーマやワードが出てくる。
    心情や情景の描写力が秀逸で、夢中になって読んだ。
    「道理」が一番読んでてゾクゾクした。

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    2026年01月07日
  • 源氏物語 1

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    2026年最初の一冊は源氏物語!!!
    もともと皇族だったけどこのままだと政に支障きたすからすげー家臣になって源の姓になりました!うん!顔が綺麗で教養もある俺!色んな女に興味あり!な話。高校でやった六条御息所の牛車がぶっこわれることと映画で六条御息所が葵の上を呪い殺すことしか覚えてない〜!笑 のノリで読み始めたけどめちゃくちゃやばくて面白い!平安のみんなもあなや〜!とか言いながら新刊楽しみにしてたんだろうなって思う。さっそく2.3巻を予約!続きが楽しみ!


    以下長めの感想(ネタバレ注意)

    【桐壺】
    光源氏のお母さんの話。お母さんもおばあちゃんも苦労が多くて本当に気の毒だった。ちょっと泣いた。

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    2026年01月06日
  • タラント

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    じわじわと沁み渡るように文章が心の中に入ってきた。主人公と年代が近いということもあり、自分の大学時代、震災やコロナのときのことを思い出しながら読んでいると、はっと心にささる文章があった。
    2026.1.5

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    2026年01月06日
  • 神さまショッピング

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    不思議な感覚になった小説(短編集)だった。
    まるで自分が辺鄙なアジアの寺院を巡っているような、
    そしてそれぞれの主人公の人生を生きているような感覚にさせられた。
    いい人なんだろうけど感性の違いすぎる夫との関係、ボケてるわけじゃないのに盗み癖のある離れた暮らす父親の悩み。
    スーパーで起きた女児疾走事件が自分の講演した内容のせいだと思い悩む女性。
    ほんとにリアルに描かれていて何通りもの人生をちょっと旅してきた感覚になった。

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    2026年01月04日
  • 愛がなんだ

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    報われない一方通行具合に読むのが苦しくなる。勝手に期待して傷ついたり、虚勢を張ったり、役に立ちたいと思いながら都合の良い存在になってしまったり。自分もテルコ側の人間だなと共感して苛立たしくもあり悲しくもなる。
    消化不良のようなモヤモヤとした気持ちで読み終えた後、島本理生さんの解説に救われる。

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    2026年01月02日
  • これからはあるくのだ

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    角田光代さんのエッセイ集であり、改めて圧倒的に文章がうまいことに感服する。
    個人的な話や、さくらももこみたいな笑える話や、かなり深く考えさせられる話など、いろいろな話がある。
    面白い話ももちろんいいのだが、特に印象に残ったのは「まなちゃんの道」かな。本物との差に気付かされるという話。

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    2026年01月01日
  • ねこがしんぱい

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    とにかくもう表紙の猫が可愛すぎ。このコと目が合ったら手に取らずにはいられないでしょう。

    帯には角田さんの大事な飼い猫トトちゃんが絵本の表紙のたまこちゃんは「私がモデルです」とアピールするかのように鎮座。
    それを見ている角田さんの目の優しさ(くーっ)
    角田さんが心配のあまり想像し尽くした(?)「私の知らない飼い猫の世界(笑)」が具現化した一冊。

    絵のクオリティにちょっと揺らぎがあって同じ猫ちゃんに見えないページもあるのだけれど、その心配ごとの突拍子もなさにその辺りは段々
    かすんでいきます。

    「猫ってやるよねー」ということから徐々に「もしかしてあるかも?」「いやいや、ないでしょう。でもあった

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    2025年12月30日
  • まどろむ夜のUFO

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    夏休みの間上京してきた弟との不思議な生活を描く「まどろむ夜のUFO」、突然失踪したルームメイトを訪ねてきた男の不思議な体験談を軸に話が展開していく「もう一つの扉」、常に部屋を探し続けていた叔母との体験と転居先を探す自身との対比を描く「ギャングの夜」を収録。
    どれも怪しげで暗闇がじっとりと湿度を持ち迫ってくるさまを描く筆致が素晴らしい。別作者であるが森見登美彦『きつねのはなし』を思い起こさせる部分が頻繁にあった。同書が好きなため、本書もかなり好みであった。また読みたい。

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    2025年12月30日
  • 泥酔懺悔

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    下戸の人の感覚を知ることができた一冊。
    私は飲める方だから、酔って泥酔までしても懺悔するほどの失態は今のところない。
    強いて言えば、二次会で食べきれなかったおつまみのベイクドガーリックをアルミホイルに包んでバッグに突っ込み、お持ち帰りしてきたことかなあ。
    バッグの中から出したときの母の顔は忘れられないし、次の日焼き直して食べたときの意外なおいしさも記憶に濃い。
    お酒は楽しいな。私、やっぱり好きだな。

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    2025年12月28日
  • 源氏物語 上

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    ネタバレ

    源氏物語は古典の授業で読んだくらいで登場人物もよく分からない状態で一念発起して読み始めたけど、章ごとに相関図がついていたりして、文章も易しくてすらすらと読める。
    あとがきで訳の角田光代さんが「物語世界を駆け抜けるみたいに」とおっしゃっているが、まさにそんな感じで読める訳になっていてすごかった。註がついていないので当時の風俗や役職の事がよくわからなかったりするのだが、それも「駆け抜ける」ためにあえてそうしているのだろう。とにかく先に進みたいので、調べることもあまりせずに読み進めてしまった。

    しかし、なんだかんだと言いつつ誘拐から強姦までやりたい放題の光君、しかしイケメンで仕事も芸も歌もできるの

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    2025年12月28日
  • 源氏物語 1

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    わかるかなぁ、難しいかなぁ…と少し心配ではありましたが、大変わかりやすかったです。

    子供の学校副教材の国語便覧に、とても詳しく載っていたので、それを参考にしながら読みすすめました。

    しかし…。
    光源氏よ、プレイボーイ過ぎやしないか?

    まだまだ先はあるので、少しずつ読んでいきます。

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    2025年12月25日