平凡(新潮文庫)

平凡(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。(解説・佐久間文子)

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「あの時こうしていれば、今頃はこうだったのかも」
    全くの他人事には思えないテーマで、生きていればきっとこんな後悔もするんだろうなと自分に当てはめながら読み進めていた。
    人生は選択の連続で、あっちを選んでいた方が思い描いていた未来を手に入れられたのにと思うことも少なくない。生きていれば一回は絶対に考え

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。
    とても良かった。最後の話は泣いた。
    以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではあり

    0
    2022年04月17日

    Posted by ブクログ

    自分はこの作中の人物のどれかのような人生を歩むのかもしれない。
    じわじわくるこのリアリティ、流石です。

    0
    2021年09月21日

    Posted by ブクログ

    「あのときこうしていたら」なんて何度も思ったし、今だったらあんな選択しないって思うけど、きっとどんな選択をしても、こんなはずじゃなかったって「もう一つの人生」を想像してしまうんだろうな。そんなもんだよな。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    久々の読書。非常に読みやすかった。今の生活は
    自身の選択の繰り返しの中で生み出されたもの。もし別の選択をしていたら、どのような今の生活と違った世界が見れるのかよく私も考えている。そのこと自体無駄な行為であると思っていたが、決してそんなことはないのかなと、この本を読んで感じたところ。

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    生きてるとどうしても、他人の人生が羨ましく思えたり、憎んだ相手の不幸を願ってしまったりする。

    他人の人生ばかり気にして、目の前にある自分の人生を疎かにしてないだろうか。

    もしあの時、違う道を選んでいたら、自分の人生はどうなっていたか……なんて、もしもの人生に縋っていないだろうか。

    でも、自分に

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    1つ目の話
    人生の責任を持てる相手は少ない、だから責任を持てない相手に対して、安易な短期的な手助けをすることは何もしないよりはその人のためになるのかもしれない、自分はそうはできないけど

    2つ目の話
    自分を裏切った相手、害した相手に対して、恨んだり攻撃したりするより、許したほうが自分の幸せには繋がる

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    「もし…」

    そんなことを考えたことがあるひとにぴったりの1冊。

    とても面白く読ませていたぢきましたが、私自身は「もし…」をあまり考えたことのない人間だったので★をひとつ、下げました…!

    0
    2024年07月30日

    Posted by ブクログ

    読んでいると、時に心に刺さるし、時に心に染みる、そんな作品でした。

    刺さるのは、グサって感じではなくて、とても細い長い針でチョンチョンって刺されている感じ。
    普段は隠れている、というか見ないようにしている自分の影の部分が描かれている。

    染みるのは、そんな影の自分もそれでもいいんだって思えるところ

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    私事だけど、コロナに感染してしまい
    しばらく本が読めなくてゆっくりゆっくり読んだ
    (何をするにも倦怠感がすごくて内容が入ってこなかった)

    でも、そんな時に読みやすい1冊だった
    タイトルの通り平凡さが心地良い

    0
    2022年10月02日

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