平凡(新潮文庫)

平凡(新潮文庫)

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。(解説・佐久間文子)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    平凡(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    696462
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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平凡(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人生に対して、もういかほども抗うことができなくなり、諦念を持ってしまってからでさえも、人はふりかえり、あのときあんなことしなければ、とか、ここをこうしとけば、とか、そんな生産性のないことをついつい考えてしまうものだと思います。

    『当たり前の、普通の、平凡な人生を送ってくればよかった。なんのことはないそれが一番だったんだ』
    僕はふりかえってそんなふうに
    思ったりするんです。
    『平凡』ってなかなかに
    難しくないですか?
    『平凡に生きてる』って
    案外非凡なことなのかもしれません。

    『平凡』って幸せと同義なのではないだろうか、と還暦をこえてからそう思うようになりました。
    当たり前に日々を健康で過ごせること、
    それって実は大きな祝福ではないかと。

    そんなあたりをうまく書いてあると思う表題作だけでも読んでみて欲しいし『月が笑う』とかも心に残るし、みな粒揃いなので、できれば是非手にとってみていただきたいと思います。

    0
    2026年02月10日

    Posted by ブクログ

    「あの時こうしていれば、今頃はこうだったのかも」
    全くの他人事には思えないテーマで、生きていればきっとこんな後悔もするんだろうなと自分に当てはめながら読み進めていた。
    人生は選択の連続で、あっちを選んでいた方が思い描いていた未来を手に入れられたのにと思うことも少なくない。生きていれば一回は絶対に考えることだろう。だけど私はクヨクヨしたくないと思っている。その選択を正解にするのは他の誰でもなく自分自身だから。その道を「正しかったんだ」と結論づけることができるような努力を怠りたくないなと、改めて心に誓った。すごく良い本だった。

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。
    とても良かった。最後の話は泣いた。
    以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではありません。

    ■もうひとつ
    「もうひとつの人生なんかないよ」
    ■月が笑う
    「許さないことはこわい、と感覚的に思った」
    ■こともなし
    「だって、幸せじゃないと困るじゃない。…今まで『もし』で別れた幾人もの私がよ。」
    ■いつかの一歩
    「人生って最初からあるのかしら。できていくものだとしたら、いつのどの一歩がその後を決めていくんだろう」
    ■平凡
    「ど平凡に生きていてほしいっていうのは、呪いっていうより願いに近いよね」
    ■どこかべつのところで
    「かなしみも後悔も、一ミリグラムも減ることはぜったいにないけれど、ただ、それを背負ってしまったという一点で、こんなふうに見知らぬ人と共鳴し合える」

    0
    2022年04月17日

    Posted by ブクログ

    自分はこの作中の人物のどれかのような人生を歩むのかもしれない。
    じわじわくるこのリアリティ、流石です。

    0
    2021年09月21日

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    死ぬときは絶対幸せにならざるを得ないというか、 自らのこれまでを受容せざるを得ないはずで。
    死ぬ瞬間はきっと平穏が訪れるであろう、という確信のようなものをぼんやり抱えながら生きている私は自分の選択に疑いを持ったことが少ない。
    こう書くと自信過剰っぽくて我ながらすごく嫌な感じだけど、この考えは自分の人生経験の浅さや思考の幼さからくるものだと思う。

    本書は短編集であり、その登場人物どれもが成熟した大人である。
    様々な分岐点を経て、当人なりの"平凡"に辿り着いた人間が過去を振り返るとき、それぞれの物語、そして新たな発見が生まれるのが面白かった。

    あのとき、ああしていれば。
    あのとき、という明確な点が思い浮かばなくても、本書が扱うテーマは生きていれば誰しもが考えるものだと思う。
    もしも、について想像を膨らませることは、とても勇気のいる行為だ。
    想像することで現状に満足出来ず不満を抱くこともあるだろう。
    (「月が笑う」で主人公の元から去っていった妻は正にそうだったんじゃないか)
    想像力がマイナスに働くなんて!
    そんな寂しく辛い行為に勤しめるのは人生の酸いも甘いも一通り味わった大人に限る。

    この本は様々な人との出会いや別れを通じてから読んだ本が面白いんだろうな〜と思った。
    またいつか、ゆっくり読み返したい。

    0
    2026年07月01日

    Posted by ブクログ

    後悔という、ひとつの点に幾度も幾度も私たちは戻るのだ。

    「もしもあのとき」に思いを馳せる人たちの小さな物語。

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    「あのときこうしていたら」なんて何度も思ったし、今だったらあんな選択しないって思うけど、きっとどんな選択をしても、こんなはずじゃなかったって「もう一つの人生」を想像してしまうんだろうな。そんなもんだよな。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    久々の読書。非常に読みやすかった。今の生活は
    自身の選択の繰り返しの中で生み出されたもの。もし別の選択をしていたら、どのような今の生活と違った世界が見れるのかよく私も考えている。そのこと自体無駄な行為であると思っていたが、決してそんなことはないのかなと、この本を読んで感じたところ。

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    生きてるとどうしても、他人の人生が羨ましく思えたり、憎んだ相手の不幸を願ってしまったりする。

    他人の人生ばかり気にして、目の前にある自分の人生を疎かにしてないだろうか。

    もしあの時、違う道を選んでいたら、自分の人生はどうなっていたか……なんて、もしもの人生に縋っていないだろうか。

    でも、自分にあるのは、自分の人生だけ。
    そんな当たり前だけど忘れてしまいがちなことを教えてくれた本でした。
    自分の人生をしっかりと歩んでいこう。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    1つ目の話
    人生の責任を持てる相手は少ない、だから責任を持てない相手に対して、安易な短期的な手助けをすることは何もしないよりはその人のためになるのかもしれない、自分はそうはできないけど

    2つ目の話
    自分を裏切った相手、害した相手に対して、恨んだり攻撃したりするより、許したほうが自分の幸せには繋がるのだろうと思った。許すのはすごく辛いことかもしれないけど

    残り
    平凡なことを何か変えようとすることは悪くないけど、必要以上に平凡を攻める必要はないのだろうと思った

    0
    2024年09月16日

平凡(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    平凡(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    696462
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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