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作品一覧
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3.6ベストセラー『じい散歩』『団地のふたり』(ドラマでも評判!)の著者による、人生が愛おしくなる団地と散歩の物語!「ゆっくりでいいよ、わたしはいつも花の味方だよ」16歳の花は高校になじめず、ずっと休んでいる。そんなある日、母方のおばあちゃんのゆり(70歳)から、むかし住んでいた「つつじが丘の団地に行ってみたい」と言われ――そこからふたり(たまにいとこも参戦)は、つつじヶ丘、狛江、豊洲……といろいろな団地をのんびりめぐって、お寿司、蕎麦、カレー、ケーキ、ラムネなどおいしい御飯やスイーツを楽しむことに。花&ゆりの年の差コンビが、お互いを思いやりながら、ちいさな幸せをみつけていく。
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3.8
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3.6綿柎開(わたのはなしべひらく)、水始涸(みずはじめてかるる)、朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)――。季節を表す言葉を鍵に、物語は膨らんでゆく。十二人の作家の想像力で、旧暦「二十四節気七十二候」が現代の物語に生まれ変わった。六世紀ごろに大陸から伝わり、改暦を重ねながら明治の初めまで用いられてきた旧暦。そこには春夏秋冬の四季に留まらない、さらにこまやかな季節が織り込まれている。大暑や立秋、大寒といった季節の節目を表す二十四節気と、「地始凍」「熊蟄穴」など、動植物や空模様がそのまま季節の呼び名に採り入れられている七十二候。古来伝わる“季節の名前”が現代の作家たちを刺激し、味わい豊かな掌篇に結晶した。<旧暦の魅力を知る解説つき>」*電子版には筒井康隆「蒙霧升降」は収録されていません。西村賢太「乃東枯」重松清「鷹乃学習」町田康「大雨時行」長野まゆみ「綿柎開」柴崎友香「玄鳥去」山下澄人「水始涸」川上弘美「蟋蟀在戸」藤野千夜「霎時施」松浦寿輝「地始凍」柳 美里「朔風払葉」堀江敏幸「熊蟄穴」白井明大「輪のようにめぐる季節のさなかで 二十四節気七十二候について」
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4.0
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4.0揺れ動く妻の内面を優しく描いた恋愛小説 高校の数学教師をしている忠彦を夫に持つ主婦・チエミは、何不自由ない平凡な生活を送っていた。真面目だけが取り得のような忠彦は、サッカー観戦が唯一の趣味といった、ちょっと冴えない男だが、チエミはそんな生活にも、そこそこ満足している。ある日、ワールドカップの予選を見に行った札幌でワカナちゃんという若い女の子と知り合い、その後、笑顔のステキなカメラマン・サカマキさんとも友だちになって、サッカー観戦を理由にみんなで集まるような関係になる。しかし、いつしかサカマキさんの存在がチエミのなかで大きなものになってくるが、忠彦はなんにも気が付かない。いや、気が付いていない振りをしているのかも…などとチエミは勘ぐったりもするのだが。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレご飯と家族の温かさを感じられる物語。
どの話も魅力的なご飯がでてきてホッとしました。
近隣の地名がたくさんでてきて読んでいてとても楽しかったです。
特に神代団地の手紙舎さんは、個人的に訪れたこともあるのであそこね!と思い出しながら読んでいました。逆に行ったことのないお店は気になって行ってみたくなっているところです。
そして団地巡りはもちろん、花とおばあちゃんと、家族との関係性にも暖かさを感じました。
花の決めたことを真っ向から否定するのではなく、つかず離れずな距離感で見守ってくれる両親。おばあちゃんと花は、のんびり素直な雰囲気が伝わってきてほっこりしました。
個人的は従兄弟も兄弟もいないので -
Posted by ブクログ
私が今年読んだ本の100冊目(文庫本で上下巻でも、単行本が一冊なら一冊と換算)(児童書、コミックは除く)
第一作に続き、他の方々の評価は低め。たぶん、三人のダメ息子と、それを甘やかす爺さんにイラっとするからかもしれない。でも、私は好きだなあ。自称長女の建ニと爺さんの会話に何度笑ってしまったか。もしかしたら、建ニは藤野千夜がモデルかも。
爺さんは相変わらず、(妻の介護とコロナで減ってはしまったが)ずいぶんいろんなところに出かけるので、富士塚とか建造物、食べ物などをググるのも楽しかったし。その建造物や食べ物も、程よい短さでサラッと書いてあるので、しつこくないし。
次回作も待望している。