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ささやかなハプニング、仄(ほの)かな心のざわめき。何度か顔を合わせた程度の女友達から強引に部屋に誘われた恭子。しょうがなく訪れた彼女のマンションで見たものは……。表題作ほか「ハローウィーン」「アメリカを連れて」など6作品を収録。何気ない日常を淡々と描きながら、気にも留めずにやり過ごしている“心のざわめき”を繊細に浮かび上がらせる掌編集。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
解説に「クールな文体」と「絶妙なユーモア」が魅力であるとありますが、正にその通りだと。 深く入り込まない、一歩手前から見守っている姿勢が、却って人物を浮きただせています
津村記久子に続く女性作家を探す活動の一環。特にイヤな感じのキャラクター造形とか、異次元的ストーリーとかに共通するものを感じる。 「ハローウィーン」や「父の帰宅」における、微妙にズラした結末が物悲しくて、とても良かった。 東京っぽい繊細さがあるのかな。3.6
短編集なんですが、だいぶ前に読み終えたので内容がまとめられない…(汗)。 それでも、今でも印象に残ってるのは、【父の帰宅】。 死人が生き返るという非日常に対する現実的な対応の生々しさ、その後の日常に戻るスマートさが、淡々と描かれているのに、やけに強烈だったなァ。
ラストがはっきりしないタイプのお話。 たぶんそこが味なんだけど、 私はこういう本があんまり得意じゃない。 想像力が足りない、 と気づかせてくれる本でした。
肩肘はらずに女子の日常を描いて、ほんとうまい。この人の小説を読むたびに思うけど、きっとすごく性格が良いんだと思うな、藤野千夜って。
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